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<title>鶴太屋劇場</title>
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<description><![CDATA[- ブログの概要]]></description>
<dc:date>2008-08-21 08:19:32+09:00</dc:date>
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<title>鶴太屋劇場　第１６回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/17</link>
<description>
<![CDATA[<b><span style='color:#FF6600'>あらくれの裔</span></b>

作・鶴太屋


駿馬いななく荒野（あらの）のひかり厩戸皇子は蹄の足掻きに生（あ）れぬ

熱き血の小野妹子の眸（め）に咲（ひら）く紅梅一輪海に散りたる

蘇我馬子の墓陵に佇ちて懐かしむ冥（くら）き祭事と恋と酒かな

新緑あふれ坐して歌詠む人麻呂の想ひに浄きうぐひす孵（かへ）る

稗田阿礼の誦する神話のいまさらに病む民と馬の聖家族なせり

『古事記』成る　太安万侶筆投げて五勺の酒汲む古き酒甕

「憶良らはいまは罷らむ」酒場（バー）出でてさや鳴る星夜そびらに享ける

髻華（うず）に桃挿す少女まぶしも雑草（あらくさ）に寝転び春を家持惜しむ

定家歌集ポケットに詰め奔りをり蒼き陽の差す裂創の若木

葉桜の仁王像立ち闇照らす瞋恚（しんに）の眼（まなこ）運慶偲ばゆ

一遍の踊り念仏街にあふれ今日も明日も生きの同胞（はらから）

読みさしの花伝書風に捲（めく）れたりそこより三歩たましひの世阿弥

連歌師の宗祇旅する言葉のみ武器として持つあらくれの裔（すゑ）

金堂のうちに雪舟筆ふくむ野分到（いた）れる枯山水見て

風と光に聖書はためきザビエルのともがら想ふ裸身の耶蘇

島原の燈（ひ）は揺るれども血潮噴く天草四郎に耶蘇の血循（めぐ）れ

みちのくの羇旅青年を連れ歩く芭蕉の明眸「侘び」にやすらぐ

赤富士は孤（ひと）つ雲呼び南蛮の酒を嘗めつつ北斎はゑがく

スカラベ乾（から）びて大杉栄のペン尖に「惨殺」の一語雨に濡れゐる

はつなつの冤罪にして死を賜はる秋水の獄より群るる十薬（どくだみ）



タイトルと選・笹公人

お題「日本史上の人名」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2008-08-01 01:17:25</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/16">
<title>鶴太屋劇場　第１５回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/16</link>
<description>
<![CDATA[<b><span style='color:#FF6600'>温泉街で見た基督</span></b>

作・鶴太屋


深秋の熱き身沁むる空つ風　夢幻のむかうに虎ノ湯炎ゆる　


路地奥の松ノ湯の光（かげ）燦燦と若き阿修羅がずんと湯浴みす


電気湯に浸かれるウナギ犬もゐて青き憤怒の今凪ぎはじむ


泉にて沐浴しゐる水精（ニンフ）らの淡き壁画の白樺の湯


鉱泉宿に泊まれば流離の断ちがたく　小庭に灯る侘助椿


白骨の出湯に浸かれば匕首（ひしゆ）のごとき山稜視えて零（ふ）りくる雪


浅間温泉街をもとほる乞食（こつじき）の白きはだへの基督羞（やさ）し


柚子の湯の浴槽（ゆぶね）に泛かぶわが身体　股間に黒き夜漂はせ


菖蒲湯に芯まで熱く沈みをり　五月の燕の描（か）く自由（フリーダム）


三軒隣ロココ調なる銭湯の煙突のぼれど杳（とほ）きアトランティス


明治生れの祖父と通ひし湯屋も無くかぽーんかぽーんと響（な）る音残る


巨いなる欅の裸身の父の背を湯に矚（み）し記憶も模糊たる冬


青きカランの噴く寒のみづ　隣家（となりや）の老ひの謡ひもいつしか絶えにし


湯煙りに曇る祖父（おほぢ）の眼鏡置く夜光に耀（て）りてそのままにあれ


髪洗ふ妻の哀しみ　一瞬の風の奔流に黒蝶乱（みだ）る


湯屋を出て十字路の夜　洗ひ髪冷えゆくままに蛮歌に泣かゆ


家風呂に浸かりてこぢんまりとゐし弟（おと）を憶へば西瓜のかをり



タイトルと選・笹公人

お題「湯・風呂・温泉」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2008-05-20 08:38:57</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/15">
<title>鶴太屋劇場　第１４回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/15</link>
<description>
<![CDATA[<span style='color:#FF6600'><b>彗星のイマージュ</b></span>

作・鶴太屋


目醒めれば未開社会の宴なるマンモス炙りて歌ひ啖（くら）へり

電話機のむかうに聴きゐる虹色の石油の時雨過ぎゆく火星

寒月に震へる外郎（ういらう）食ひゐれば月の十字架放つプラズマ

投函せし手紙が届く百年後の築地市場にくれなゐの鮪（まぐろ）

昼餐の胃袋を匍匐前進する隊員想ひ啖（くら）ふレバニラ

巨大ダコに搦めとられし折りも折り司法試験合格通知

ロプロプの棲む森に住むエルンスト訪（おとな）へば銀色の宇宙服

豆タヌキの根付彫りゐる晩冬の小人国（リリパット）への求人打診

テレビ百台燈りてゐたる駅頭の電器店に潜（ひそ）む宇宙難民

空港の扉のひとつ過（あやま）ちて開ければ驟雨に濡れゐたるモア

群青の風につつまれピエロ哭（な）く春の鬱屈のテレパス少女

白魚啜（すす）る青年の夏パンドラの箱の透視を試みむかな

タンギーの黄昏の地を増殖するみだらなオブジェどれも翳もつ

ジョアン・ミロ画集を開けば一滴の涙を蔵し宇宙（そら）ゆく破船

ニュートンを喚び出してゐる交霊の寝室に浮くくれなゐの林檎

かりがねの空を渡れる永遠の銀いろの糞零れこぼれゐき

初夏の巷に転（まろ）べば百匹のピンクの豚が飛びゆきに候（そろ）

砂嵐の真夜の戸外を沈思せりひたひたと湧く火星への郷愁

木星のドリアン熟れれどテレポートする気も湧かず洟をかみをり

メタセコイアの幹を透かして視る太古　人類の記憶が露に濡れゐる

輝ける純正律響（な）る黄金（きん）の宇宙　ステップ軽くフーガを踊る

卵より孵（かへ）りしダリの口髭のアンテナがさす夢なる鮟鱇

石榴をめぐる蜂にも飽きて四次元の樹間に透けるわが身体かな

扉（ドア）より雲がしのびこむ夏　木苺のジャム煮詰めゐる勝利は苦し

星間を渉れる宇宙キャラヴァンの商ふ悲哀の女（ひと）のイマージュ

記憶より青き血滲む月曜日　冥王星に凛（さむ）き玻璃降る

地底の檻の青きランプに照らされてときには燃えあがる猛き麒麟

薄明の冬に手紙（ふみ）焚く　宇宙空間さまよふ薔薇は想ひ出の影

月光の炎えゐる黒き森に彳（た）ち彗星の女（ひと）への繁（しじ）なる恋慕


タイトルと選・笹公人

お題「ＳＦ」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2007-12-21 01:09:34</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/14">
<title>鶴太屋劇場　第１３回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/14</link>
<description>
<![CDATA[<span style='color:#FF3300'><b>鶴太屋エレジー</b></span>

作・鶴太屋劇場　


　〜『寺島町奇譚』を読みて〜
寺島町の路地を雪駄で歩みをり少年時代の滝田ゆうに会つた　


駅前であんパンを買ふ松本零士に銀河鉄道の駅尋ねをり


たらこくちびるの東海林さだおが食（た）うべゐる海鮮丼に鱈子はあらず


秘湯にてつげ義春の跡を追ふ「湯の町エレジー」低く歌ひて


田河水泡のらくろ描（か）きゐしかりかりとペン先駆つて敗戦に呆


吾妻ひでおと同じ道歩みゐる兄の肝臓その他、やけくそ天使


　〜『無能の人』を読みて〜
つげ義春粥一杯におとろへて石売る河原はかげろふのなか


　〜『東京物語』を読みて、またはバブル東京〜
吸ひさしの莨も風に尽きたりといしかわじゆんは斜陽に佇ちて


　〜『GTroman』を読みて〜
喫茶ロマンに憩ふ西風ペン先にエキゾーストの鋭（と）き音蔵し


　〜『アイデン&ティティ24歳/27歳』を読みて〜
ディラン聴く酔ひ醒めの身が恋ほしくてみうらじゆんはヴォリュームあげる


　〜『まんだら屋の良太』を読みて〜
温泉（いでゆ）に泛かぶ畑中純の股間にはあはき夕月うつろふエロス



タイトルと選・笹　公人

お題：「漫画家」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2007-10-24 09:12:01</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/13">
<title>鶴太屋劇場　第１2回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/13</link>
<description>
<![CDATA[<b><span style='color:#FF6600'>フーテン東京</span></b>

作・鶴太屋


くるぶしを押へて泣いてゐたつけか武蔵野の薔薇めぐれる墓地で
　

擦りむいた右膝抱いてきみの目に秋の電車は四谷を過ぎる


放課後の哈爾濱食堂ラーメンのどんぶり捧げて少女匂へり


臭豆腐（ちょーどうふ）齧りつつゆく台北の夜は昔のちりめんの月


新潟土産の越乃寒梅少しづつ減りゆく祖父（おほぢ）の仏壇磨く


浅草でおでんを突つく深秋の淋しきにぎはひチクワを覗く


白骨（しらほね）の湯に浸かりつつスケルトンの人体模型と肩を並べつ


遠野の宿に柳田憶ひて円錐の夜闇の郷（さと）をさまよひ畏る


停電の夜にさみしさ伝はれと受話器に聴いてる風の留萌よ


鮎の香のくちびるそつと夜に捺すきみの想ひに泛かぶ択捉（えとろふ）


東京の海の潮騒さやさやと胸に求（と）むるは青き楽譜ぞ


愛別離の一生（ひとよ）燦たり金沢の汀に崩るる波を見てゐる


柴又に団子頬ばり懐かしむ香具師の口上その背なの風


フーテンと淋しさわかつ上野駅苦き秋刀魚のはらわた想へ


木枯しの抜ける塩尻駅ホーム鯛焼き食（は）めば餡のはみ出づ


祖母（ばば）の舎（や）に弾む風船「トンプク」と昔富山の薬売り在り



タイトルと選・笹　公人

お題：「地名」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2007-09-25 02:41:27</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/12">
<title>鶴太屋劇場　第１１回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/12</link>
<description>
<![CDATA[<span style='color:#FF3333'><b>埋蔵金探知犬クイール</b></span>

作・鶴太屋


屈葬のされかうべ持ち講義する白骨（しらほね）教授の聡き眼差し　（鶴太屋）


警視庁裏に埋もれる不発弾錆びて真桑瓜（まくはうり）太く実れり


埋蔵金探知犬の育成に一生（ひとよ）励みて華やげり父


ごきかぶりに狙ひをさだめて笑む老婆　夢占ひのガラス玉も曇る


電源の切れたるドラえもん抱きしめて野比家のうへの青に澄む空


〜江戸川乱歩に捧ぐ〜
少年探偵こころに養（か）ひて中年のサラリーマン風情泥酔すらし


〜寺山修司に捧ぐ〜
霧の街　力石徹の葬儀終えハンチング深くかぶれり、燕よ



タイトルと選・笹　公人

お題：「都市伝説」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2007-07-15 02:46:58</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/11">
<title>鶴太屋劇場　第１０回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/11</link>
<description>
<![CDATA[<b><span style='color:#FF3333'>春の旅人</span></b>

作・鶴太屋


春光の街を闊歩し靴鳴らすこの歓びの桜いろなる　


春の扉（と）を押して風吹く日曜日土筆（つくし）摘みけりこのほろ苦き


陽だまりに春の生まるる一日を無為に過ごせり土龍（モグラ）鳴けるも


春塵の道を行き交ふ旅人の永遠のゆふべ背（せな）に残れる


夜の水に散るさくら花金泥の影をば曳きて春惜しむなる


春雪の飛騨望みおく窓際にランプ玉そつと研（みが）くたそがれ


歳月はまばゆいばかり蕗味噌の苦みを愛（を）しみ酒を酌むかな


花街をたもとほる日々燕待つ五月の想ひに澄みわたる空


春雷に銀碗の光（て）り鈍く浮く箸さへ持てぬだるき熱の身


タイトルと選・笹　公人

お題：「春」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2007-06-05 00:03:01</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/10">
<title>鶴太屋劇場　第９回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/10</link>
<description>
<![CDATA[<b><span style='color:#FF3300'>しろたへに浄めて</span></b>

作・鶴太屋


白き露地を猫の貌して来につれば秋刀魚焼くる香冴ゆる良夜ぞ　

漆黒の地球凍れる大寒のお達者くらぶベーゴマ大会

友無き日かなしみ憩ふ緑風荘うらに仔犬を抱きて滂沱たり

磊落をよそほふ同僚（トモ）の白き影銹（さ）びしヤカンが秋の陽の中

師の淡き影踏みつければ不意に昏れ俺は黄桜の酒に華やぐ

小麦いろの肌のマブしき十五歳菜穂子はイルカの海を身に有（も）つ

睦ハウス庭の白梅夕風に薫りて寒の熱の身体（み）恋ほし

熱燗のうつしみ過ぐる軒先に黒猫眠れり昔のごとかり

青き眼の仁王老いたり門前に焼き芋屋来たりショーバイはじむ

夏の火焔樹截り倒さずんば紺碧の仁王の尿（ゆま）る音が聴きたし
　
嗄れがれのこゑほんのりと紅（こう）ふくみ夏の座敷に鮎を食（た）うぶる

燗酒の咽喉（のど）灼くうつつ酒舗のうち黒猫眠るは昔のごとし

酔ひはてていよよ一縷の正気冴え狂気とまがふナイフしろがね

昼酒の胃の腑涼しききさらぎの郵便ポスト赤く佇ちゐる

棚に犇く書（ふみ）の黴くさきを愛し『青猫』もとめる寒の古書市

ここ過ぎれば京（みやこ）廃れて霊媒師の姉の居館にくれなゐの蔦

鉄屑の峨峨たる砦は蠅の王ひねもす睡る緋の襤褸（ぼろ）につつまれ

ほだ木には露の椎茸太りをり蒼き月光浴び一途なれ

朱欒（ざぼん）色の黄昏われを打ちのめし泣かせてくれる寒蝉のこゑ

弟切草のはなびら淡き黄をふくみ胃の腑の唏（な）けるひもじさにあり

風さわぐ烏滸（をこ）なる夏ぞ掏摸（スリ）の政余罪追及みどりの夜に

鬱金の半纏風にはためきゐたりけり世界尽まで咲きつづける薔薇

寵児得て一瞬玻璃に父の影　墓域にひろがる夕霞あかね

寒すずめ朝（あした）転（まろ）べりしろたへに身は浄まりて銀色の霜



タイトルと選・笹　公人

お題：「色」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2007-04-20 13:13:43</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/8">
<title>鶴太屋劇場　第８回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/8</link>
<description>
<![CDATA[<span style='color:#FF6600'><b>おはやう！アフリカ</b></span>

作・鶴太屋


「チャーリー・パーカー（バード）」
胸灼く熱砂うけていま起つ　青春の淀む風裂きバードの吹奏（ブロウ）


「マイルス・デイヴィス」
金管を零れて輝け黒き楽音（ノート）　ゾンビのごとくいざ生きめやも


「ジェイムズ・ブラウン」
シャウトするたび皓歯零るるＪＢの赤血球にも満ちおはやう！アフリカ


「ビル・エヴァンス」
白鍵に淡青（たんじやう）の涙（なだ）落つる夏　硝子の迷路さし覗くや父


「シャルル・トレネ」
「青い花」もとめて果てし叔父の墓　男の愛満つる地中海に向き


「パコ・デ・ルシア」
白堊の修道院（モナステリオ）ひとりギター弾く男の影に接吻の尼僧


「レッド・ツェッペリン」
耳削がれわが墜ちゆける罪業の蒼穹（そら）なる深みはがねの飛行船（ツェッペリン）


「ムーンライダーズ」
月の使者謀叛のかをり滔滔と杏仁豆腐ひとすくひ夏


「Ｂ．Ｂ．キング」
ブルース！ブルース！まづペンタトニックを弾きいづる幔幕ふるはせ巨神の咆哮（ロアー）


「トゥーツ・シールマンス」
うるほふ窓ほの明かりしてハーモニカ吹くやいづこも愛の屑星


「ロバータ・フラック」
白あぢさゐに極彩したたる真夜のこゑアフロディーテの半身は海


「オーティス・レディング」
どつくおぶざべい最後に聴きたる日々はいつ　てのひら一瞬黒き花びら


「チェット・ベイカー」
桃の蜜　心音の孤独棲まはせてヘルマフロディトスのこゑ沁みる傷



タイトルと選・笹　公人

お題：「バンド・ミュージシャン・歌手」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2007-03-04 17:26:03</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/9">
<title>鶴太屋劇場　第７回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/9</link>
<description>
<![CDATA[<span style='color:#FF6600'><b>破廉恥都市</b></span>

作・鶴太屋


「植草元教授の再三に及びし破廉恥事件を憐れみて作れる歌」

悪霊魅するがごとく赤裸（はだか）のをうなごら無垢の靴下ぴつちり穿いて


「阿部定事件」

へのこ断ち切り「定吉二人」血文字美（は）し魔都を切り裂きかまいたち奔れ

生死不明の定を残してこの東京　名残りの都電が停まる音して



タイトルと選・笹　公人

お題：「事件」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2007-01-23 17:31:06</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/7">
<title>鶴太屋劇場　第６回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/7</link>
<description>
<![CDATA[<span style='color:#FF6600'><b>抒情する十六文</b></span>

作・鶴太屋


軍鶏のやうなボクサーの目にかぎりなく夜の雨降りゐしロープ掴むとき　


夕陽に鎮めがたきこころぞ街頭のテレビに力道山の背（せな）熱き


ぬんちやく吊るす茶房にひとり茶を啜る格闘家のかすかなるハミング


三節棍のするする伸びゆく春の野に拳（こぶし）一塊の朝あかねあり


熱き昭和の十六文のあしあともすみれのところで消えさりにける


柔道家帯しめて立つ春の躯（み）に光は纏（ま）いてやがて崩れぬ


竹刀の尖まで気は満ちてゐてにじり寄る間合ひ発止とみづみづしかり


闘牛のごとき巨漢がはつなつの花屋に入りて白雨はけぶる


マットに沈むときもあるさと蒼穹（おほぞら）を踏みしめて吹くトランペットありき


モハメド・アリの汗し流るる巨き背にアフロ・アメリカンの泪橋架かれ


むかし関節技の名手も齢老いて公孫樹散る丘に整体院いとなむ


力道山の空手チョップに団欒の祖父の血潮のしづかに炎（も）える



タイトルと選・笹　公人

お題：「格闘技」]]>
</description>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2006-12-11 18:03:12</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/6">
<title>鶴太屋劇場　第５回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/6</link>
<description>
<![CDATA[<b><span style='color:#FF6600'>この世とアニ世のあはひに</span></b>

作・鶴太屋


「釣りキチ三平」

若鮎の一閃見届けみちのくの三平想へば深まる夏ぞ　

友釣りのをとり鮎ゆゑ夏川のせつなき香りいづこなる三平

張り詰めし空気ふるへる岩魚釣り三平の影はおもむろに濃く

三平の訛りおほらか望郷の想ひはつかに湧きたり秋夜

落ち鮎のごとく逝きにしぢつちやんの和竿（わざを）がつたへるかすかなぬくみ

ロッド撓ふ晩夏の磯に思ひ出す鮎川魚紳の背なかのひろさ

釣りキチのたましひ籠めし一投は遙か碧空のなにをか釣れる


「ゲゲゲの鬼太郎」

孤影淡々　目玉おやぢの顱頂こそはや秋風の棲み処なりけれ

子泣き爺の重さだけ負ひあかときを歩むぼくらにくるめく生死（しやうじ）

砂かけ婆の一握の砂浄（きよ）かりしもののけ散ずる朗月の夜（よひ）

ねずみ男の口臭ただよふごとき夜あはれ眠剤を服（の）みてねむりぬ

ねずみ男がネオンの街をあゆむとき天に蠢く蠅の輝き

饅頭食らふねずみ男の鼻息が荒き駅前ディーゼル車停まる

一張羅のボロ布一枚陽に干してねずみ男永久（とは）の夏休み

神州のあきかぜ浄（きよ）し　疥癬の貧なる身晒すねずみ男

街の灯に鬼太郎の下駄響くころ怪しの夜が目覚めつつある

鬼太郎の財布の底の鐚銭（びたせん）よ冬の空気のますます緊（し）まる

秋霖の鯰のゑまひ　鬼太郎の雨宿りいつ果てるともなし

この世とあの世のあはひに漂ふこゑごゑをうつつに聞きゐる鬼太郎の睡り

鬼太郎を称えて鳴ける秋の虫ちやんちやんこの背に秋雷奔（はし）る


「ルパン三世」

磊落に生き来しルパン　ワルサーに光あつめて朱夏を愁ふる　（鶴太屋）

ルパンとは孤独の別名　篝り火は無窮の天（そら）に吸ひこまれつつ

憧憬（しようけい）のをみな想へり　怪盗の孫飲みほせるドライ・マティーニ

硝煙の香にたつ青きジャケットはルパン渾身の操縦に靡（なび）かふ

アジトにて金貨を積める響きのみ　太き蛾が来て昏（くら）き胸もと

次元大介斜（しや）に構へたる横がほは淋し絵札の裏側よりも

マグナムの銃把がなじむ深秋の次元がひそむ黒き美術館

ツキの無さを星のさだめと思ふまで次元の莨まがつて煙る

日溜まりに帽子残して昼寝する次元の草はらあきらめの海

斬鉄剣うるむ今宵は五ェ門のこころ透きとほるまで碧きなれ

五右衛門の裔を名乗れば草鞋（わらぢ）の跡乾きし風に吹き消されつつ

弾丸を斬つて白露（はくろ）の斬鉄剣　獅子奮迅の獅子さへ涼む

銭形の闇に佇みこゑほそるルパンを逃（のが）してのち長き夜

ルパン追ふ銭形警部いぶし銀の雄心するどき鷹の嘴（くち）なる

銭形の純情顔を赧（あか）らめて海のなぎさにをとめはゑまふ

峰不二子葡萄を食める瞳（め）のうちに北叟笑むかなダイヤを照らし

黒豹のごときタイツは全身に月光浴びて不二子の悦び

星巡りの悪い恋など無縁なる不二子のメロディ終りを飾る


タイトルと選・笹　公人

お題：「アニメ」]]>
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<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2006-11-17 15:42:22</dc:date>
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<item rdf:about="http://www.sasatanka.com/detail.php/5">
<title>鶴太屋劇場　第4回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/5</link>
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<![CDATA[<b><span style='color:#FF6600'>黒猫とウィスキー</span></b>

作・鶴太屋


祝祭の果てなる朝に飲むレッド・アイ　卵の黄身のまなこ落として　


アラスカを飲むバー過ぎたる半世紀あのオーロラに棲めるちちはは


酒旗はためく水辺の村にのむ白酒（バイチュウ）　酔ひ痴れてまた泥のごとくゐる


大吟醸そそぐ酒杯に銀のひびき　わが内耳と鳴り交ふ春雷


白樺の林に憩へり麦酒（ビール）飲み惑星の数かぞへなほしてゐる


李白恋ほし　銀壺（ぎんこ）の酒にあふるるは未来永劫酒呑みのあかし


マイヨールの裸婦像つねにこころに秘め或る日のワイン・グラスに見惚る


血まみれマリー夜のみだらな鳥のごとぼくは愛せり檻のなかにて


潮の香のウィスキー唇（くち）をしめらせて遠い古代の海を視てゐる　


青きランプの影すぐり酒微光して武蔵野のバーにたをやめ眠る


野分いたる微熱の頬をなぶられてギネスをあふる黒き悦楽


焼酎引つ提げ月見草を嗅いでゐる信濃の市（いち）に風宴ひらく


やきとん屋でホッピーそそぐグラスにはひとの手だけの指紋のこれる


冬籠りホット・ウィスキー飲むわれを眺めてひとこゑ鳴けり黒猫


タイトルと選・笹　公人

お題：「酒」]]>
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<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2006-09-21 10:45:59</dc:date>
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<title>鶴太屋劇場　第３回</title>
<link>http://www.sasatanka.com/detail.php/4</link>
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<![CDATA[<b><span style='color:#FF6600'>海鳴りの夜</span></b>

作・鶴太屋


樹に耳をあてて倚（よ）りゐる秋の日は鰯雲飛ぶ空にねがはず　

吹流しはためく五月まれびとの卒然と去れば金魚玉曇る

透明なる七月の日々もの憂くてバケツの底に鯰くねれり

阿古耶貝ひらいて真珠抉りだす　処女懐胎の異腹（ことはら）めいて

若鮎の少女みなづき水の香の素足わたれる青き炎（ひ）のうへ

岩魚焼く夜の底ひに火をつぐはわれにあらずや涙ながるる

白鱚の少年海を眩（まぶ）しみて幾何学の書強く抱けり

赤エイが尾を垂らす闇ひたひたと過去を充たしめ血のにほひする

蛍烏賊食（た）うぶる初夏のおぎろなき地球の夜にＵＦＯともる

ほろにがき秋刀魚の腸（わた）を友として秋いつまでのゆふぐれなるか

鬼笠子（おにかさご）胃の腑よぎりて食卓の脚断（き）りをるは窈たる愉しみ

春の夜かぜ菜の花ばたけをすぎるとき漁り火に泡立つ白魚の白

鮟鱇のやみを吊るせる夜の港　夢に鬼籍の女（ひと）の手紙（て）届く

蛾の舞へる光もとめて暴動の街をゆくめり　翻車魚（まんばう）の睡り

古書市に『どくとるマンボウ航海記』めくり傷繰れば黄金（きん）の栞

酒盃に光　たたみいわしの魂の海の青ごと噛みくだしゐる

蛸つかみ明石の港に佇ちゐれば漁夫あかときの墨濃き宇宙

氷下魚（こまい）釣る海精霊の脚のごと夕虹顕（た）てるあはあはとして

終着の駅に鯊天（はぜてん）蕎麦くらひ訛りの濃（しる）き街角終る

ハリセンボン全身全霊の刺（とげ）起（た）ててわれと恋敵のあひだ一千メートル

波寄せる河豚のかばねの鰭震ふ　蒼き曇天ひたすら尽きず

人生の涯の一日（ひとひ）のはなむけに枯葉いろの鰈の瞳を



タイトルと選・笹　公人

お題：「魚介類（海の生き物）」]]>
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<dc:creator>tsurutaya</dc:creator>
<dc:date>2006-08-08 10:19:50</dc:date>
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