ビリーズブートキャンプに入隊して死にかけた笹師範です。
おっ、ついに入隊しましたか!松山のサイン会で言われたことがよほど応えたんでしょうか。
いずれにせよ喜ばしいことです。
「短歌界のメタボ王子」なる汚名を返上するために、立ち上がりました。しかしブートキャンプがこんなにつらいものとは思わなかったな。
陸上部時代を思い出しちゃったよ・・・。
まぁ、せいぜい脱走しないようにがんばってください。
短歌BLOGをはじめてから2年半近く経ちます。初期の頃から参加している方は、ようやく散文と短歌の違いがわかりはじめてきているようですが、初心者の方はまだそのへんがわかっていらっしゃらないようです。
そこで今回は、朝カルの講座などで効果を上げている秘密の訓練法を公開しようと思います。
題して、シャディーズサラダキャンプ!BGMスタート!
なんだよシャディって。サラダ館かよ!師範・・・さすがにこのネーミングには無理がありすぎます。
なんでも流行りものに結びつける果敢さには頭が下がりますが。
うむ。われながら強引じゃった・・・。反省。
で、その訓練のテキストなんですが、サラダというだけあって俵万智さんの『サラダ記念日』に関するものを使っています。『サラダ記念日』がベストセラーを続けている最中、
1988年に出た『男たちのサラダ記念日』サラダ倶楽部作品(泰琉社)というトンデモ本があるのですが、それを活用しています。
『男たちのサラダ記念日』は、おそらく編集プロダクションの人間が『サラダ記念日』の見よう見まねで短歌らしきものをつくってみたのだと思いますが、このトンデモ歌集、原作への返歌という形式で歌が書かれています。
たとえば、こんな感じ。
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 (俵万智)
六月の花嫁は皆幸せになれると知った七月六日 (男たちのサラダ記念日)
うっ、これは!
カンタくんにもわかるよな、この2つの歌の根本的なレベルの違いが。
俵さんの歌は、なぜ七月六日?なぜサラダ?という風に謎があって引き込まれますけど、「男たち〜」のほうは、単なる報告でしかないですね。
うん、いい答えだね。ペリカンにしては出来過ぎなくらいに。『短歌研究』2007年7月号の俵万智さんの「七夕前日のサラダ記念日」によると、俵さんは、七月六日という日付けに関しては、当然「七夕」を意識していると書いています。
なんでもない日を記念日にしてくれるのが恋であり、歌である。
だからなんでもない料理としてサラダを選び、そして、サラダのおいしい季節として夏を選んだそうです。
♪なんでもないようなことが〜
黙れ!リーゼント
リーゼントって・・・!ボクはただ条件反射で「ロード」(虎舞竜)を歌っただけですよ!
時間がないのでスルーしたいと思います。
そして、「シチガツ」の「シ」という音が「サラダ」の「サ」と響きあうところも気に入っていると。「七月六日はサラダ記念日」だけで、ここまでいろいろなことが考えられているわけです。
さすが!
さらには、丸谷才一氏に「あれは、芭蕉ですね」と言われて、ぽかんとして、『おくのほそ道』にある文月や六日も常の夜には似ず
という句をふまえてのサラダ記念日ですよねという意味の言葉を言われて恥ずかしくなったというエピソードも披露されています。
小田島雄志氏には「あれは、シェークスピアですね」と言われ、シェークスピアに「わが青春の日々」というような意味で「salad days」という表現があり、慣用句としても使われることがあるのだということを教えられて恥ずかしかったとも書かれています。
そんな風に恥ずかしいと言いながらも秘蔵のエピソードを披露してしまう俵さんのサービス精神と飾り気のなさに好感を持ちますが、しかし、こういった思いもよらぬ読者の解釈に恥ずかしがる必要はないと思います。
深読みを誘うのは名歌の条件の一つだからです。
信じるか信じないかはあなた次第・・・。
ハローバイバイか!
それに引きかえ、『男たちのサラダ記念日』バージョンは、「六月の花嫁は幸せになれるという西洋の言い伝えを七月六日に知りましたよ」という、「だから何なの?」と言い返したくなるようなつまらない報告でしかない。そこには何の謎も陰影もありません。
なるほど。
続けていきます。砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね (俵万智)
夕ぐれの海でお前と二人きり星がでるまで黙っていてくれ (男たち)
俵さんの歌は、空を飛ぶものが砂に埋められるという意外性もあり、そして、「飛行機の折れた翼」は二人の関係を暗示しています。
それがいわゆる詩の核の部分となっているのです。
かなりわかりやすい技巧ですが、
その返歌であるハワイの若大将チックな歌を読むかぎり、
『男たち〜』の作者はそのことにさえ気付いていないようであります。
ハワイの若大将って・・・。たしかに。
「夕ぐれの海・・・」の歌なんかはまだマシなほうで、次に紹介する歌などはコメントのしようがありません。砂浜のランチついに手つかずの卵サンドが気になっている (俵万智)
難しい料理は一つも作れないだけどお前の煮ものはウマイ! (男たち)
思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ (俵万智)
夏休み二人で話し合ったけど未熟なばかりに「延期おねがい」 (男たち)
君を待つ土曜日なりき待つという時間を食べて女は生きる (俵万智)
そう言えば年も名前も聞かないでSEXしちゃったこの娘(こ)は誰だ? (男たち)
「また電話しろよ」「待ってろ」いつもいつも命令形で愛を言う君 (俵万智)
留守電を入れたから大丈夫だよね かけるたんびに聞こえるはピー (男たち)
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ (俵万智)
「愛してる」っていう僕に「そんなコト分かってる」って言う君が好き (男たち)
書き写しているうちにだんだん腹が立ってきましたが・・・。
これはひどいですな。
「短歌なんてこんなもんだろ、一丁上がり!」という作者(男たち)の声が聞こえてきます。しかもこれが二十万部も売れたというのだから、日本人って・・・と悲しくなってしまいます。
話は脱線してしまいましたが、
おそらく、この本を買った多くの読者には、
『サラダ記念日』の短歌と、勘違いオヤジのピロートーク的なつぶやきとの区別がつかなかったのでしょう。
これはみなさんに声を大にして言いたいことですが、『サラダ記念日』は、短歌の伝統的なルールに則っているのです。『男たちのサラダ記念日』のような作品以前の歌とは根本的に違っているのです。
そんな風にルールに則ってつくっていることさえ感じさせないような俵さんの天性のテクニックがこういった誤解を生むことになるのだから世の中とは皮肉なものですが。
そして、その誤解により、『サラダ記念日』以降、男たち〜のような抒情も技巧もない、ただの歌謡曲のできそこないのワンフレーズを三十一文字にしてみましたYOという歌が圧倒的に増えました。
初心者ならば仕方のないことでありますし、本人がそれでよければ別にいいじゃないかとも思います。そしてそういう歌を気軽に楽しめる自分もいます。
しかし、プロのハシクレとして、立場上そのテの歌はこの「笹短歌ドットコム」では採れないのであります。
そんな無責任なことはできない。
歌会などに参加しないで、この暗黙のルールを身につけるのはとても難しいことですが、これを身につけなくてはまともな短歌は書けません。
1日も早くそのルールが身につくように、
今回から、一部の採れなかった歌を色無しで載せて、
どこがダメだったかを説明しようと思います。斉藤真伸さんといっしょに。
ついに! 待ってました!
ということで、がんばってださい!ヴィクトリーッ!!!
朱川湊人×笹公人
「遊星ハグルマ装置」
更新されました!
今回のタイトルは、「夏の包帯」です。
ぜひご覧ください。
では、今回大変遅れてしまって本当に申し訳ありませんが、
「総評」にいきたいと思います!
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まずは、
初登場のhitomaroさんです。
・ふるさとの壁のセピアの御真影大礼服の虫干しの午後 (hitomaro)
・氏神の境内に積む米俵今日は年貢の納め日なれば
・母の母その母さえも使いたる黒きダイヤル電話に守宮(ヤモリ)
・青年団宿舎の娯楽室の隅もう動かないPCエンジン
・拝み屋の女房お狸様の後家公民館のバザーへ急ぐ
相当力量のある人が余裕の片手間でつくったという感じで、良いと思いました。
ライトでもツボを押さえた歌は良いですよね。
みなさんにもこういう歌を目指してほしいです。
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かんなさんです。
・あぜ道で摘みとり食べたヘビ苺 あの子の名前を思い出せない (かんな)
・軽トラの荷台に乗って寝転べば夏雲僕を追いかけてくる
・家出した少年納屋で水田の田螺のように息をひそめる
うまい。
・東京行きの切符を買いに来た駅舎だるまストーブ赤々燃える
・泣くような板張り廊下の軋む音 分校の取り壊しが決まる
・無人駅 錆びた電車の扉開き夕焼けだけが乗り込んでい
情景が浮かんできます。
・西瓜泥棒捜査本部が設置され派出所が活気づく夏の夜
・半鐘をなくした火見櫓から眺めるあかい赤い夕焼け
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新井蜜さんです。
・雨降ったあとの空気が澄みわたりおおひら山が近付いてくる (新井蜜)
・県道に初めてついた信号の渡り初めする我が老人会
・電線の終端に俺の家があるという小川のいつもの自慢
・法事だと電話してきた教頭がなぜか御輿を先導している
・少年は泳ぎ疲れて赤津川沿いの畑の胡瓜もぎ食う
・かぶりつくトマトの汁が十三のあなたの口の端からしたたる
・海を知らぬ少女と二人松風の中で着衣を全て脱ぎ捨つ
寺山修司本歌取り。
・出車に立つ弟橘の像に似て悲しみ湛え俺をみつめる
・満月をてのひらに受け山門の仁王が俺の迷い断ち切る
新井さんは得意のお題になると、力を発揮されますね。
とても良かったです。
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砺波湊さんです。
・七歳の母が怯えたお蚕の鋭き咀嚼の満ちていた部屋 (砺波湊)
・畦道の夜に光をこぼすためローソン上細谷店はあり
・どんな夢を見たらいいのか枕には「おはよう!スパンク」柄のカバーが
・屋根裏の細い窓から確かめる公民館がまだ一番高い
下の句が説明的すぎます。
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はせがわゆづさんです。
・あぜ道の夕焼け今も覚えてる ずっと一緒とゆびきりをした (はせがわゆづ)
・雨の日の土の匂いが好きだった ふたつ並んだ足跡に虹
・日が暮れるまでかくれんぼ 君だけが見つけてくれる場所で待ってた
・一番星見つけて名前をつける遊び 星の見えない町で思い出す
・私じゃない人と結婚する君よ夕日の色を覚えてますか
・削られていく土忘れられていく思い出いつか結婚する君
・虫取り網するりと抜けて別々の朝を描いていく二人です
ちょっぴり「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)的な世界があってよかったです。
こういうテーマの歌、もっとくるかと思ったんだけど、
ゆづさんだけでしたね。意外。
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下北佐古さんです。
・ザリガニを釣ったことすらない人に恋するなんて思ってなかった (下北佐古)
いい感じです。
・みっちゃんのばあちゃん作の弁当に月一はあるイナゴの佃煮
改良の余地アリ。
真伸さん、お願いします。
・あの角を曲がればあった駄菓子屋のばあちゃんいつも怒ってみえた
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作山さちさんです。
・うたた寝の書店の主の頭上には機械仕掛けのオニヤンマ飛ぶ (作山さち)
・旅立ちの朝にベンチの背もたれにGood-Byeと書く鉛筆で書く
・地図にない小さな橋を渡るとき欄干に置く私の時間
・中庭の百葉箱の陰に住むトカゲの花子よ元気でいるか
・土砂降りの雨が透かした制服のブラウスの奥にふるさとがある
いい感じです。
・新盆の提灯回る夕暮れに麦藁帽子の祖父を見かけた
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かわらさんです。
・真夜中の鎮守の森の深奥(しんおう)で月光仮面に縛られている (かわら)
なんだかよくわからないけど、おもしろい。
・この村に嫁ぐ女はみな馬鹿と謡うおうなと飯を炊きいつ
・実りいるこがねの稲穂のまんなかに黄金バットのごとき百姓
おもしろい。
でも、「実りいる」が余計。
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みうらしんじさんです。
「宮崎県に東国原知事が誕生して」
・街じゅうに広い額があふれだす 知事の似顔がひかる宮崎 (みうらしんじ)
・マンゴーと地鶏が県の特産であることを知る新知事になり
・県庁が観光地へと変化して生まれてはじめて県庁へ行く
なかなか良い連作だと思います。
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山田ロンドンさんです。
・あの部屋の桐の箪笥の二段目にわたしの下着は眠り続ける (山田ロンドン)
・二十年、開かなかった辞典には実家の匂いを閉じ込めている
・田舎には足りないものが多すぎて要らないものが何もない夏
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そう蛸さんです。
・二時間で家出をやめて押し帰るチャリのライトがオレにぶつくさ (そう蛸)
・少年が投げた水きり石疾り黄金の波紋ひく赤城山
・リングプル、はりがね、カブトムシ(頭部)、洗濯前の夏のポケット
好調ですね。
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宮川邦恵さんです。
・わが前にトラクターが来て「結局は家継いだんよ」と本田くん降り来 (宮川邦恵)
・ちちははも耳かきをタッチペンにして にっぽんの夏 DSの夏
コピー短歌としてはうまいかも。
・ざぶとんの枕ごろりと夏座敷 子がホースもて虹見せにくる
・帰還兵を迎うるようにちちははは立ちおリ 錆びしバス停前に
・ダムなんかじゃんじゃんつくれふるさとは滅ぼしてからおもうものだよ
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ヤマダワタルさんです。
・春遅き町にひたひた降る雪が銅の洗面器にほどけゆく (ヤマダワタル)
・北風は忍術のごとざわめきて演習林にむささびの飛ぶ
・「この村も闇が減つた」と縁側で足の爪など切るぬらりひよん
・ほんたうのぼくは今でも境内でまあだだよつて叫んでゐるよ
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初登場のこたまさんです。
・暗闇の光の乱舞追いかけてあくがれいずる我が魂(たま)いずこ (こたま)
・ふるさとに久方ぶりに還り来て華奢なミュールは泥にまみれつ
・望月に満願成就の刻がくる古き社に響く槌の音
・通りゃんせ遠く近くのあの声は逢魔刻に消えた妹
・乗り遅れ次の列車は半刻後ベンチの隅に話の花咲く
・空蝉の数を競いたあの夏を猫の土産にふと思い出す
お上手です。
後半の3首が特に良いと思いました。
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小野伊都子さんです。
・どこまでも行ける気がした丘の上 入道雲は夏の入り口 (小野伊都子)
・夕飯後みんなで星を見て散歩 犬よりはしゃいでいたあたしたち
・ばあちゃんに禁止されてたスライムの緑に夏を閉じこめてゆく
・じいちゃんに教えてもらった花の名をこどもたちへと教える番だ
・いつの日もどこかでカレーの匂いする団地育ちと胸を張ってく
・住んでいた団地が近く無くなると聞いた 夕陽が遠くにじんだ
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初登場の久米島洋平さんです。
・言い伝え守らず 神の山に入り8年ぶりに下山した兄 (久米島洋平)
説明的すぎます。
・秘宝館 自前のコレクションで飾る祖父は館長88歳
・封印を剥がして開けた石の蓋 河童のミイラ鬼の骸骨
・観光の目玉にミステリーサークルを作るか否かを決める寄り合い
・擦り切れたオバQ音頭が繰り返し聞こえ眠れぬ蒸し暑い夜
「オバQ音頭」はほんとにくどいですよね。
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秋野道子さんです。
・新聞の活字まみれの蕨餅食みつつ楽し紙芝居なり (秋野道子)
・土壷へと怒りの石を投げこめば一呼吸おき黄なる洗礼
・浜辺には生魚干す匂い満ち口で息せしころ懐かしき
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富田林薫さんです。
・ばあちゃんの生まれた星は真っ青で、本物の海があったって言うんだ (富田林薫)
SF。
・おごそかに秘密基地宣言をする 僕たちのセイタカアワダチソウ
おもしろい。
・でも、この街を抜け出せないでいるのです GoogleEarthにさがす故郷
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釼持さんです。
・お兄ちゃん!あたしのコロッケ食べたでしょ! ダムの底から懐かしき声 (釼持)
・あのひとの燈籠だけが流れない いいから早くお逝きなさいよ
・「白菜を盗んだ者は退学」の布令が出ました 鍋がしたいです
・「起きてるかい」クール便にて届きたるおふくろの味温かい手紙
俵万智さんの
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
と同じひねり(構造)をもった歌です。
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てこなさんです。
・葬式も後回しですゴールデンウイーク中の茶摘みの時期は (てこな)
・赤ちゃんの泣き声よりもウシガエルおまえがうるさい里帰り出産
作晩、「ケータイ短歌」のテレビ版で、てこな家を拝見しました。
素敵なご家族ですね。
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イマカコさんです。
・裏山がだんだん小さくなりました 私は大きくなったのですか? (イマカコ)
・部屋中に並べたままのぬいぐるみ たぶんここにはもう戻らない
・おまじないシールを貼ったままだった 今さら効いても困るんだけど
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暮宴 宴さんです。
・石段を駆け上り来て手を合わす少女の中に匂うふるさと (暮宴 宴)
良いです。
・錦など飾れぬ僕がせめて飼う金魚バケツの中でひと跳ね
錦鯉にかけているのでしょう。
・アスファルト濡らす真夏のスコールの埃臭さに浮かぶふるさと
・父さんの肩車から見た空の触れられそうな積乱雲よ
・くちづけは氷イチゴの味でした祭囃子がふいに途切れて
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嶋田電気さんです。
・何もないところだけれど信号はひとつあるんだ嫁にこないか (嶋田電気)
・大漁旗強くはためき女らはひねもすのたり海を見ており
・老女らは初めてできたコンビニに行列をなしただ笑うだけ
・あの日君が背中を向けたその街はまだ磯笛が響いています
・名も知らぬ草に埋もれた嶋田家の墓に報告すべきことあり
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松木 秀さんです。
・わが村にやっとTSUTAYAができました これからは荒廃しそうです (松木 秀)
・東京がふるさとの人もいるのにねふるさとの歌は田舎ばっかり
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酒井景二郎さんです。
・對岸の測量技師をにらみつつ祖父は危險な漁法を試す (酒井景二郎)
・スク水の君が手を振るその昔河童が立つた岩の上から
・泥の濃い田んぼは顏がよく映るなんて不樣な俺なんだらう
・新しい僕になりたい田舍家の樋の詰りを掻き出すやうに
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水野加奈さんです。
・立ち読みを咎めたひとはもういない8時に閉まるふるさとの店 (水野加奈)
・森のくまさん歌いつつ待っているこの山道にJAFが来るまで
・おしりまで濡れたと泣く子が泣きやんで我がくるぶしの蛭を指さす
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辻一郎さんです。
・自転車で海まで走る 県道を潮の匂いがする方へ行く (辻一郎)
・僕がからませた釣り糸をじいちゃんは一晩かけて元に戻した
ちょっと説明的で散文調すぎるかも。
・獲れたての蛸を土産に漁師たち 茹で上がったら鮮烈な赤
・棹を折りそのまま消えた川の主 まだ誰も見たことのない岩魚
全部を説明しちゃってるところが惜しいです。
川の主が何なのかという謎を持たせないと。
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游 ききあさんです。
・醜さにまみれて育ったあの町に帰るたび減る人口密度 (游 ききあ)
・郷愁を「田舎」に感じる人はまぁそこそこ幸せに育ったのだろう
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やましろひでゆきさんです。
・秘密基地第7号ついに崩壊す 故郷のソガ隊員からメール (やましろひでゆき)
・駅前の再開発で出てくるは牛替え神事の牛の骨かな
・田舎者だからこそだまされたいの 池袋北口ホテル街うろうろ
・ジモティと粘る語感が許せずに席立つ田舎風居酒屋
・故郷に初めてできたマックにて間違い探ししている我なり
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魚虎さんです。
・戦死者の墓は迷路の中にあり祖父の戒名探す八月 (魚虎)
・干き潮の岩場にありて束の間のアクアリウムとなる潮溜まり
・山田奉行跡に建ちたるスーパーのセールチラシは捨ててしまった
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104heroさんです。
・川沿いの小さなトンネルドシャブリの次の日の朝通れなくなる (104hero)
・ぱそこんがほしくてほしくてたまらねぇ・・・なににつがえばいいが知らんが・・・
・坂道を登りきらなきゃ見えてこないあの駄菓子屋も今は廃屋
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末松さくやさんです。
・まんなかで二十四時間ぴかぴかと畑を照らし続けるジャスコ (末松さくや)
・窓際で半紙がひらひら揺れていて「夏の思い出」裏から読んだ
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長田絵理子さんです。
・雨音のごとき葉擦れがゆるやかに午睡の岸に押し寄せて来ぬ (長田絵理子)
・サツキんちみたいな暮らしをしていたよ 私にトトロは見えなかったけど
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宮田ふゆこさんです。
・「乳母車を押すばあさん」と2世代に呼ばれて今日もあぜ道を行く (宮田ふゆこ)
・となり町の「えびす屋」に売ってなかったらこの世のどこにもないのと同じ
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岡本雅哉さんです。
・「むこう岸ついたら田舎へ帰ろうか」強く投げれぬ水切りの石 (岡本雅哉)
・いらないねスタバやオープンカフェなんておばあちゃんちの縁側が好き
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穂ノ木芽央さんです。
・だるまさんころんだまんま帰れずに地蔵小僧の白き前掛け (穂ノ木芽央)
・知る人も識る家もなし山の上(へ)の墓地に百合の香おきざりにし
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★一首劇場★
・壁文を信ずるならば湯ヶ島は2007年 夏 浮上する (中村成志)
・宇宙より大きい夢はあるのかと浪人生は稲穂を撫でて (かぶともし)
・こんなにも食べれる雑草知っている彼の故郷は詮索しない (そうがわさやこ)
・幽霊が出ると噂のトンネルを抜ければ月夜 ふるさとの山 (団塊の弟)
・たばこ屋の窓でたたずむばぁさんに皺増えただけの三十年 (はこべ)
・茅葺の梁より降りた一筋の縄片付ける気配なき家 (やすぼう)
・畦道を転ばぬ様に手をつなぐうつむく君と稲穂と僕と (水面走)
・裏山の蜩シャワーを浴びに行くこんな失恋どってことない (しらぬいまちこ)
・庭先を掘ったら縄文式土器が出たけど誰も驚きゃしない (音無)
・お自動さん操作するときふるさとの野菜販売所を思い出す (カー・イーブン)
・東京に遊びに行った翌日は案山子がやけにたのしくみえる (帯一 鐘信)
・朝露に濡れた葉っぱに隠れてる真っ赤なトマトもいでほおばれ (芳賀はがろう)
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あきえもんさんです。
・鈴生りの柿の枝切り「持ってけ」と云うその顔は脅迫に似て (あきえもん)
「脅迫」という言葉を使わずに脅迫感を出してほしいです。
・ふるさとの厠も今は部屋のなか 離れには一人祖父が住むのみ
・T&Cボンバーがまだ置いてあるレコード店に出口など無い
・おんぶして家へと急ぐあぜ道に小さな頭の巨人が映る
・内孫が般若心経諳んじる故郷はすでに他人の住処
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松本響さんです。
・金色に輝く腕を上下させ稲穂を守るC−3PO (松本響)
・三日月が揺らいでいます 百人のカールおじさん消える湖
・短ランとボンタン纏い古井戸にキャベツ太郎を投げる八月
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お疲れ様でした!
今回UPが本当に遅れてしまって申し訳ない。でも、欽ちゃんがゴールする前にUPできてよかったよ。
競争してたんですか・・・?
してないけどさ。タイムリーなことに、今日はなぜかこれから
欽ちゃんファミリーの人に会いにいきます。
なんだか謎めいてますが、またレポお願いします。・・・・・・
帰ってきました!(20日の1時頃)「24時間テレビ」で欽ちゃんがまさにゴールしようとしている瞬間、
イモ欽トリオのヨシオこと山口良一さんと
浅草の魚民から欽ちゃんを応援してましたYO。
山口さんはちょうどこの日、落語のイベントに出演していて、武道館には行けなかったのです。
山口さんの代わりに勝俣さんが入って「ハイスクールララバイ」を歌ったのは御存知の通り。
イモ欽マニアの自分としては、うれしいやら悲しいやら(イモ欽トリオの復活が見られなくて)複雑な気持ちでした。
ヨシオのいないイモ欽トリオなんて、細野さんがいないYMOのようなもんです!!
ちなみに写真で僕が持っているEPは「ティアドロップ探偵団」(作詞:松本隆 作曲・編曲:細野晴臣)。
イモ欽の曲は宇宙ヤングで2曲ほどカバーさせて頂いていると言ったら、「マニアックですね〜」と感心されました。
山口さん(ヨシオ)は名前の通り良い人(ヨシオ)でした。
マニアックな話題、お疲れ様です……。
ということで、「優秀作品」の発表を楽しみにしていてください!
ヴィクトリーッ!!!笹 師範 2007-08-19












