いつまでも酒井さんの歌がトップページにあるのは
イメージ的によくないなぁと思い
重い腰を上げて更新する決意をしました。
たしかに酒井さんの歌は怪しいですけど、
そんな理由ですか!
いや、まぁ半分冗談だけど。
半分……。
ということで、
ひさびさの「お題発表」です!!
〜「笹短歌ドットコム」春の短歌祭り〜
です!
季刊になったんですか?
最少でも季刊でがんばりたいです。
今回の「お題」は?
twitterでお題を募集したところ、
鶴太屋さんの提案を頂戴して、
「楽器」にすることにしました!
この「お題」は初挑戦ですね!
おもしろくなりそう。
ところで師範は楽器を弾けますか?
弾けないよ。いろいろ挫折してるからね。
でも演奏を見るのは好きだね。
楽器を弾ける人が心底うらやましい。
先日は、
つるとかめ(澤田勝秋+木津茂理)のイベント「青山民謡酒場」にて、小生作詞の民謡を、
つるとかめ&林立夫さん、ASA-CHANGさん、坂田学さん、伊藤大地さん(SAKEROCK)という錚々たるリズムマスターたちが演奏してくださって、感動しましたよ。
細野晴臣さんも飛び入り出演で大盛り上がり。
ついに民謡に挑戦?!
もう、七五調ならなんでもやっちゃう。
楽器が弾けねぇ奴は、言葉で弾けるしかねぇ!!
けだし名言。
ただ、十代〜二十代前半の青年に言ってほしいセリフでした。
ということで、
「楽器」
です!!
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<笹公人師範の例歌>
放課後の音楽室を駆けめぐる影法師を呑むグランドピアノ
かきならすギターの音の果てにある静寂を語る中2のきみは
マンションの部屋揺れるたび隣室の太鼓の音のいよよ激しく
待ちに待った歌舞伎公演中止にて祖母の三味線 音は閃電(いなずま)
またしても歌舞伎公演中止にて祖母の三味線 竜神を呼ぶ
祐ちゃん!のかけ声響く外野席にドラムを叩く霊(あいつ)がいたり
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短歌ができたら、
この記事のコメント欄から投稿して下さい。
※投稿の際にはメールアドレスをお忘れなく。
記入が無いと優秀作に選ばれても賞品をお送り出来ない場合があります。
(メールアドレスはブログページには反映されませんので、安心して記入して下さい。)
では、もう一度基本的なことを確認してみましょう。
【笹流の理想短歌基準】
単なる説明に終わっていたり、当たり前の発想のものは、
人を感動させるどころか印象にさえ残りません。
表現に工夫をしましょう。そして、心を込めましょう。
読んだ時に心にジーンとくるようなものが詩であり、良い「短歌」です。
迷った時は、この
「チェック表」 を参考にしてみてください。
書けなくて困った時は、
「短歌の型」についての記事
を読んでみてください。
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投稿数は、1人につき5首までとさせて頂きます。
締め切りは、
5月6日(日)いっぱいまでとさせて頂きます。
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お知らせです!
第2回牧水・短歌甲子園の開催
<開催日時>
平成24年8月18日(土)10:30〜17:15(一次リーグ)
8月19日(日) 9:00〜10:30(準決勝・決勝)
開催場所:日向市中央公民館(宮崎県日向市中町7番13号)
主催:日向市・日向市教育委員会・日向市東郷町若山牧水顕彰会
主管:牧水・短歌甲子園実行委員会
審査委員:伊藤一彦(審査委員長)、俵万智、大口玲子、笹公人
申込要領 募集の対象は、九州、沖縄地域の高校生で、1校あたり1チーム
(1チームは選手3人、引率者1人の4人となります。)
別途各学校宛て送付している「出場申込書」「投稿用紙」に記入の上、郵送してください。
または、このホームページ上からそれぞれの様式をダウンロードして、メールで送信してください。
※応募多数の場合は、申込みの際に提出していただいた短歌により、12校を決定いたします。
申込締切:平成24年5月10日(木) ※当日消印有効
申込み先
〒883−8555 宮崎県日向市本町10番5号
日向市教育委員会文化スポーツ課内
牧水・短歌甲子園実行委員会
TEL 0982−52−2111(内線 6232)
FAX 0982−56−0018
http://hpm.city.hyuga.miyazaki.jp/display.php?cont=120405141513
たくさんのご応募お待ちしてます!!
高校生クイズの決勝戦みたいに盛り上がることを祈ってます。
ファイヤ〜!!
では、良いG・Wを! よろしく哀愁☆
先生が優雅にピアノにひじをつき「その演奏は気にいらないわ」
先生の息子はフルート演奏家 飼ってる猫の名前はランパル
子曰く、食えなくなったらフルートを売るわよ200万にはなるし。
楽器屋のピアノでドラクエ4「戦闘」弾けば店員出て来て拍手
新しいピアノの先生大好きなお菓子をペロリ大人のくせに
6本の弦が織りなすイマージュはただひたすらに未知の領域
個人授業ギター習いに行ったのに教わったのは秘密の匂い
荒ぶれる和太鼓に身を浸しゆく時は恍惚性愛よりも
雨の日に隙間をつくる傘たてにすやすや眠る青いブブゼラ
てなわけで今日はギターを持っていく方位磁石はわざと忘れて
たて笛の口をふさいだ舌先で君の音色をくっと飲み込む
波を見るぼくのアタマを突き刺したメトロノームの針が抜けない
1.「未来」は、ね。トーキングドラム必修よ 祝!笹選者@念力少女
2.もしかして線量計のガイガー音は世界最初のデジタルサンプル
3.旋律は今では哀しく怖いですウランガラスが奏でるハープの
4.鉱石がイーハトーブを穢すとは賢治のチェロの無声慟哭
5.銅鑼響き護岸離れし船尾から手を振る父が今もまぶたに
壮太
はじめてのバラライカ弾く腰だめにしずけき乱射つまびきの音
(つまぶく→つまびき)
海豚なく→イルカ鳴く
しんどうにあわせきょうめいきょうかいのぱいぷおるがんこころにひびく
だれもがりずむにせんりつおぼえたらそれだがっきのほんしつなのね
神業のドラマーの腕二本には見えず千手観音如し
捕まえた子ねずみセロに入れて弾く男の趣味は動物虐待
そう俺は無用の長物スネながら男が吹いてるアルペンホルン
・マヌーシュは過去を持たない弔いの花に塗(まみ)れてギター燃やさる
・幼子がメッタ打ちする出鱈目のキャンキョンカリキョレおもちゃのピアノ
・風のごとき乾いた音の出るばかり桟橋でマウスピースを吹けば
・駅前の飲み屋のおやじ軽々とウッドベースをアルコで弾きぬ
以上5首です。宜しくお願いします。
ハンドベルを奏でる新婦の友人の幸せを願わずにはいられない
神の域までも極めたテクニックならば聴きたいトライアングル
丹念にフォークギターを燃やしても燃えないゴミはいくらか残る
オカリナの穴やわらかくふさがれて漆黒の世に風ふきわたる
五首 よろしくお願いいたします
雨音の奏でる歌もかき乱す夜と朝とのつなぎ目の熱
連弾のキミとの距離が近すぎて苦しいよ僕恋したみたい
つけ睫透かして雨の音が飛ぶ春から夏へと爪弾いてゆく
楽器屋の客の一人になってみる背筋と気持ち伸びたようだよ
お下がりの父さんのギター傷だらけ指先にふと17の父
VOCALOIDも電子楽器の一種なりされど初音ミクは俺の嫁
「けいおん!」の影響でギターはじめたる姪がイングヴェイのように太りき
オアシスの「ライラ」PV観てみればリンゴの息子がドラム叩けり
コスプレですごいドラムを叩く子の川口千里という名前良し
けいかいなたっぷだんすのちゃっぷりんじだんだふむかえいがきわめて
2.ユーミンがピアノとジャケに写ってたあの頃波は穏やかだった
失礼しました。
壮太
「シューマン作曲トロイメライ 夢」
ラジオから流れる昼間琴の音は春の日長の子守唄なり
押入れの古びたギターを爪弾けば悲しい酒と湯の街エレジー
あの窓もこの家からも聞こえ来るリコーダー吹く子の変な音色が
朝六時僧の代りに鐘を撞き昼はオルガン幼児と遊ぶ
「住んでた家お寺で保育所でした。番僧は何時も遅刻起きてきません」
宜しくお願いいたします。
弾けもしないビオラを買って永遠のくびれを撫でる不器用な指
さっきまで情熱だったくちびるの清らかに吹く銀のフルート
理由なき衝動は虚無僧を襲い食い入るように見つめる 尺八
繊細な指の運びで柔らかな楽器を鳴らすクラシックギタリスト
宜しくお願い致します。
笛ラムネ噛むか舐めるか決めかねて噛んで漏れ出る音の鈍さよ
とりあえず一首です。また浮かべば投稿します。
マンドリンの顫音(トレモロ)青き夜となれば寒満月の菓子をください
漣(さざなみ)の輝き響(とよ)む春潮のヴィオラ・ソナタのあなたを聴きたい
月夜茸あはく光れる夜の森チェレスタの音(ね)が星より届く
浜木綿忌箏(こと)の響(な)り来る邸宅の襖を開けてもあけても燕
校塔の鳩は睡りの死に墜ちて月光が敲く銹びし鉄琴
掃海艇しづかに沖を移りゐるこの夏の日を奏でるフルート
街角の恋人たちのおしやべりが鍵盤鳴らすチェンバロの夢
水くぐる碧(あを)き河鴉を視たる一瞬の後(のち)炎(も)えあがるチェロ
泥鰌鍋啖(くら)ひてゐたり春雪の戸外を響く幽(くら)き尺八
透きとほる泪の河に翡翠(かはせみ)が餌(ゑ)を漁りゐしあの黄昏の笛
ピアノの音の粒にひそんでゐる魔(もの)ら白鍵に滲む血を夢みしか
夕雲にチャルメラ消(け)入り行商の蜆の鳴くこゑのみの裏町
欅の蔭に牧童のリュート残されて花咲くをとめは海光の中
血より濃き涙は知らずうすぐらき家系の暗渠を壊せよギター
クラリネット・ソロは虚空に掻き消えれど音楽とふは回帰する魔
鳥のカタログ飽かず聴きゐる冬の夜のヴァイオリンめき咳する家妻
うち濁る魂の柵跳び越えむ銀のサキソフォンたをやかに掴み
喉元ひかるホルン奏者のあはき恋青き蝶くちびるにさまよひ
春きのこ踏み躙(にじ)りたる少年の無垢なる悪も忘れハモニカ
黎明に生(あ)るる光の泡零(ふ)ればコントラバスを奏でゐる初夏
近頃はインターネットに飽きたからカスタネットで繋がりあうの
・弔いの花に塗(まみ)れしマヌーシュのギターとともに燃やさるる過去
・幼子がメッタ打ちする出鱈目なキャンキョンカリキョレおもちゃのピアノ
新緑のざわめく胸におしあてるオカリナは心臓の骨のかたちで
・犬笛を聞き分けられる斎藤がやたら怯えている夜明け前
・ボーカルの母とギターの父が今日、音楽性の違いで離婚
・見くびるな!ぼくはあの娘の縦笛じゃなけりゃ舐めたいとは思わない
・豆腐屋のチャルメラはもう響かない 夕陽に染まるすべての路地に
新月の道しるべとしてどこからかひっそりと鳴るトライアングル
夕暮れを隠してきましたハモニカの重なる音のどれかひとつに
フエラムネをのぞきこんだら君がいて変わることない初夏へと向かう
ほどけだすハモニカの音をていねいに紡ぎなおせば夕焼けの色
ひとりにだけ聞こえるような口笛を雑踏のなかで吹きつづけている
よろしくお願いいたします。
テルミンの音色のような春の日に追いかけているきみのゆびさき
かすれかけの名札をさげたまま今は鳴らないカスタネット 泣かない
「口笛は楽器ですか」のといかけによく似たきみの上目づかいの
少しずつドンカマチック近づいて高鳴っていくぼくらのリズム
つけまつげつけた白目がオルガンの黒鍵のみを叩く叩く叩く
以上、すみませんがよろしくお願いします。
夕暮れの校舎の前にたたずんで空からこぼれるハモニカを聴く
校庭にふたりで埋めたピアニカの欠けた鍵盤おもうこの夜
空洞の胸を響かせふるえてたあの日の俺がかき鳴らすギター
雨音とピアノがコラボしたような声あげて泣く隣りできみは
*
笹師範
またこちらに来られるんですね。
楽しみにしています。
ところでご存知かもしれませんが、以前この記事(http://www.sasatanka.com/article/245430053.html)
で取り上げられた若山牧水記念文学館のギリギリで収まってた牧水像は、今は日向市駅舎内に移設されています。
http://www.yukan-daily.co.jp/news.php?id=25370
駅に行かれた時はぜひご覧になってください。
ケニー・GのGはゴンザレスと言った友浮かべて吹かんソプラノサックス
なまぬるい潮風たっぷり吸い込んで吹くちくわ笛狙う海猫
マリンバで剣の舞を奏でたいそのあとキャベツ千切りしたい
見るだろう走馬灯には君の顔ストリートオルガンの音にのせ
以上5首です。
よろしくお願いします。
@ひすらあと壊れた笛を吹く少女捨てられた人形(ドール)のごとき笑顔で
先日はお目にかかれて嬉しかったです。
水底の魚人に思いを馳せながらステールドラムに身体を揺らす
ロートルのアコーディオンは新しい空気をあゝと旨そうに吸う
ヤクルトの容器の米は涼やかにリズム奏でるシェーカーとなり
先人は骨と骨とを打ち合って閃いたのかクラベス鳴らす
合わさって不思議なリズムを奏でてる君の心臓吾の心臓
以上です。宜しくおねがいします。
青空のせまさが君の窓でした 象牙の色の鍵盤たたく
漆黒の片翼ひろげ鳴り響くピアノが果てにある滑走路
半分の月が泳いでいる空に傾けられてギターは育つ
新緑のざわめく胸におしあてるオカリナは心臓の骨のかたちで
以上五首です。五首目は一首だけさきにおくっていた分で重複しますが、まとめたほうがよいと思って。。。これからはばらばらにせずにまとまってから一度で送るように致します。すいませんでしたm(__)m
犬笛も聞こえるような聴覚で悲しみを聴いてるんだね、お前
これ以前に投稿している3首含め、計5首です。よろしくお願いします。
空虚五度ミラミの和音を弾きながら取り戻せないものを思った
開放弦を繰りかえす腕は疲れはて明日の夢を忘れてしまう
「ねむるのがこわいの」という人の弾くマリンバの音は木々のざわめき
オカリナを卵のように包む手にあたためられて音は生まれる
以上5首よろしくお願いします。
遊び終へて家路を歩くとき響くコーラングレは夕暮れの音
ほのかなる妖気感じて立ち止まる君の背後にテルミンが鳴る
飽くこともなくパットドラムでリズム打つ試験前夜の兄貴の儀式
私の思ひ浮かべるアイデアの効果音は所詮ベルリラ
以上5首です。よろしくお願いします。
ギターでの彼の弾き語り聴くたびに 天は二物を与えるんだと思う
以上2首です。よろしくお願いします。
きららめく 魔法の粉は 舞い散れり 金のふるうと 「愛の挨拶」
朧月 夜咲く花の 香にぞ睦ぶ 蜂とはなれり マリンバの音
キンコンカン つゆ迷ひなく 飛び立ちぬ 真白き鳩に ウエディングベル
ひたぶるに 目に見えぬもの 待ち焦がる 水琴窟は 密やかな声
こちらに投稿しているヤマーさんに勧められて初投稿してみました。ご批評いただいて研鑽いたしたく思います。よろしくお願いします。
ヴィオロンの母のようなる胎内に蝌蚪はつぎつぎ生まれ放たる
ピアニカを咥えて少女まっすぐに指揮棒を見る明日の夢見る
担当はトライアングル一曲に三度鳴らせば光を集む
カスタネット赤青何度も打ち鳴らし指むらさきに染め上げている
滿天星(どうだん)が血のやうに咲く春なのにピアノヶ岬で自殺のニュース
サキソフォンを竝べたやうな工場から鬼氣をまとつて飛び出す火星
忸怩たるものを抱へて景品の白いギターを捨てる旅に出る
プリペアド・ピアノの中で死んでゐる小學五年生を救ひ出せ
轆轤首(ろくろくび)映る障子を開け放てば篳篥(ひちりき)千切る一陣の風
愛のこと何も受け付けない君はただ横たはるシタールだつた
大人ならやるべきことがあるだらう早く歸れとカリヨンが鳴る
ナナハンを樂器と言ひ張る男達なんか夕日に燒かれてしまへ
遠い日のでんでん太鼓聞くやうに眠れば去るか今日の不遇も
永遠はかたまりのまま吹く風を待つ棒のないトライアングル
背徳に似て少年は真夜中の鍵盤の白ひとつしずめる
ハーモニカの穴それぞれに人が住み子を眠らせるそれぞれの唄
夕焼けがよく似合う彼女は今日もカスタネット鳴らして渋谷を闊歩する
あの子が吹いたハモニカを放課後にひとりで吹けばゴーヤーの味
口笛を吹き今宵もきみはダンスまわるステップで満月のルンバ
リコーダーの口先の強い噛みあとぼくは何が悔しかったのだろう
以上、5首よろしくお願いします。
長き夜のトンネル抜けて産声は春あけぼのの金管楽器
無機質な都会のビルの一角にチェロの音色で夢を売る店
赤錆びた外階段の途中には君のギターと虹の切れ端
マラカスをドレッシングに持ち替えて鮮やかに振る君と三年
以上五首、よろしくお願いいたします。
・日の暮れに型枠大工の親方がまぶたを閉じてハモニカ吹けり
・ティンパニと共に過ごした三年を山下君は時々語る
・プロフェットの音色をきわめようとした叔父が悟りをひらいたらしい
・リコーダーでRYDEEN吹く帰り道ぼくらは魔術楽団だった
以上5首です。よろしくお願いいたします。
おねえちゃんがはがし忘れたドのシール ドキドキのドだ けんばんを弾く
オルガンは野原の風の音がした バッタのみどり色のこくばん
ロールパンたて笛にして吹いたんだ 今日きゅうしょくはホワイトシチュー
たんぽぽの色の帽子を弾ませて打楽器になるランドセルたち
今回は、小学生になった末っ子の
あたらしい日々を題材にしてみました。
よろしくお願いします。
リコーダーやピアニカじゃないとくべつなひとになりたかったのわたしも
ちはやぶる神の右手のかき鳴らすテレキャスターにより感電死
からっぽのほうがきれいに鳴けるからわたしは楽器だから さわって
愛でした それはやさしく臆病でしずかにふるえる音叉のような
以上5首です。よろしくお願いします。
・朝練と居残り補習バイエルとハノン必修科目だった日々
・フルートに初めて息を吹き込きこめば春の音して部活が決まる
・足踏みドン手拍子パーンお腹がグウお尻がプウで口笛ヒュー
・刻まれるドラムのリズムぶれもせずラベルのボレロ佳境に入る
以上5首、よろしくお願いします。
齧るほど林檎は甘く美しい声も楽器の一つと知れば
その中に並んだ管の色合いを思い描いて鳴らすオルガン
左手の行き交いばかり映すから右手の動きがよく分からない
随分ぼくら歳をとったねセロ弾きのセロがチェロだと気がつくまでに
以上5首よろしくお願いいたします。
土星人でしたか夕べ訪れてオンド=マルトノ彈いたあなたは
銀色の古いSF服を着てミブリ操る人の若白髮
熱い海に沈沒していくメロトロン ダリの最後の叫びを鳴らし
ギュロを彈く要領だよと燒きそばをかき囘す手に惚れてしまふな
もう一行書かない譯にゐられない奴のチューバの風を受けたら
蓮の花開く三味の音 この町で僕は退化を始めるでせう
円いバニティにはタンバリンが一つ いつか踊りたい夜に備えて
パイプオルガンに吹き飛ばされた決意 ダスティン・ホフマンになれなかったよ
午後九時四十二分大阪駅前歩道橋上草笛を吹く
息潜めグランドピアノの応接間へ 賊が隠した美少女捜して
お待ちしておりました。
また再び宜しくお願いします。
○楽器虫潰して鳴ったシの音は町の教会のオルガンの音
○天国のラッパが鳴る夜メール来て「楽しかったよ、じゃあねーまたねー(>_<)」
○すきっ歯で吹くハーモニカ「フェー。」って鳴ってボブ・ディランとおんなじおんなじ。
○つい春にフリーズドライにしたピアノ校歌道に捨てて、始業式
○ごつごつになった左の指先で愛なんちゃらと音楽よ、響け。
血の味と酒を一息に飲み干せば獅子の息吹に哮るハモニカ
誘惑の緋はひるがえり情熱のカスタネットを激しく打てり
籠にある金糸雀の死は六弦をつまびく指に冷たさ伝う
忘れたき楽譜を指で読みとれば耳に微かに笑う鍵盤
以上5首です。よろしくお願いします。
台北の士林夜市のカラオケは一曲10円マラカスもあり
ヴァイオリン奏でて募金つのる人台湾旅行の旅情彩る
風神の怒りの太鼓鳴り響き竜巻街を破壊してゆく
…どうか宜しくお願い申し上げます。
ハープシコードのごとき木枯らしメイド服の呼び込みひとり置き去りにして
「野田ピアノ教室(仮)」という看板掲げてバツイチの姉
錆びついたブルースハープは公園の水飲み場の下ウォルターを待つ
チューバに絡みつかれてムツゴロウさんのメガネも割れているセレモニー
1首追加で、以上5首です。
よろしくお願いします。
一首しか詠めませんでしたが、久しぶりに投稿させていただきます。よろしくお願いします。
心臓にアンテナがありあなたとの距離で音色が変わるテルミン
毎日は君が白なら僕は黒 鍵盤上を遊ぶ連弾
チーンって音をならして荼毘に付す悲しき恋のトライアングル
なぁ尾崎 自由ってなんだろうなぁ? アコギと三十五の夜の帳
以上、5首です。よろしくお願いいたします。
短歌を作り始めたきっかけのひとつが笹短歌ドットコムでした。
お忙しい中、お題を続けて頂けましてとても嬉しいです。
今回、思うところがあってHNを改めました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
一人だけ鳴らせなかった口笛のようだねきみのこの悲鳴
金属を繰り抜く空虚あんなにも綺麗な音を鳴らすため
草笛は合図だったよ 人間の作り方など知らなかった頃
無人駅脆く錆びたる柵に下がる「ピアノ教室 生徒募集中」
弾丸のギタープレイが唯一の武器とうそぶく見習神父
そんなときは三回リピートしてみやう栗コーダーの帝国のマーチ
黄昏に響くカリヨンこの指のやはらかさもまた忘れていくよ
レスポール構へ嵐を迎へうつ誰も死なない戦がはじまる
・昼下がり団地の空から落ちてくる時折ふっと澄むリコーダー
・ほとんどの人が箸と茶碗から抜け出せなくてドラマーでない
例のごとくの遅刻ですみません……もしよろしければご覧になっていただければと思います、よろしくお願いいたします。
(BGM:ワニとシャンプー)
肋骨がくしゃみするたび折れるときの木琴みたいな楽しげな音
夕方のピアノの上でカミソリをひいてピアノはひかない おかしいね
初音ミク、初音ミクになる前の少女の声で歌っておくれ
夕立が地面をたたく音にまぎれアップライトのピアノをこわす
めちゃ猫背のヴォーカリストの首にかけられて歌いだすタンバリン
すっかり遅くなってしまいました。
GW呆けです。お許しくださいな。
・ピアノからジムノペティが流れてる 他人事みたいに聞く「別れよう」
・やわらかさ見せ付けるためフルートに息を吹き込む吾のくちびるは
・指語る三線の音に焦らされて押し掛け女房になっちゃた夏