2012年03月27日

酒井ファンタジーセンター 第9回


葦の根の世を明らめかねて

作・酒井景二朗



三枝の水にくるぶし浸す兒の笑へば夏の轟く光



男等はまなこ閉ぢたり麻裳よし風紀委員の立ち去りし後



美少女のフィギュア作りの水無瀬川下着に凝れば朝明け早し



磯松の常に起き臥すこの部屋に開けず舊りたる書のうづたかし



白眞弓春になつたら會ひませう大人の惡いとこを削つて



子を包むタオル展げて垂乳根の母は雨降る軒下に立つ



ささやかな言葉綴つてゐるのです葦の根の世を明らめかねて



タイトルと選・笹公人

お題「枕詞を使った歌」


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