2012年02月01日

かんなのうた 第16回


四月の海へ

作・かんな


木蓮のような日傘を傾けて少女は春の終わりを歩く



残るのはハマボウフウと六月の雨と止まったままの時計と



早すぎる春の別れに薄紅のスイートピーはふるえ続ける



花びらの形に涙は切りとられ四月の海に向かうのでしょう



色褪せる押し花のごと思い出の輪郭だけが今は残って



タイトルと選・笹公人

お題「花」
posted by www.sasatanka.com at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | かんなのうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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