2012年02月01日

鶴太屋劇場 第32回


狂院の桜鯛

作・鶴太屋


ひまはりの首断ち切れば耳もとに氷のきしる氷河の呼びごゑ



さるすべり夏空占めて輝けば頬を掠めて黄金(きん)のクラゲよ



茄子の花むらさき零す夏の光(かげ)露とばかりにいちにんの訃



夏色の少年兵のゑがほなどピンで留めおけ高きたかきカンナ



青き菊を風に挿したり鉄にほひわれの骨壺歌ひだす日に



断弦のギター炎やせよ狂院の桜鯛煮(た)く死後のキッチン



師の墓の侘助椿ふるふると淡墨(うすずみ)の風に怺へゐるのみ



紅梅の一輪冱える羞(やさ)しさに雪明りするこの傘の中



タイトルと選・笹公人

お題「花」

posted by www.sasatanka.com at 06:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 鶴太屋劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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