2008年10月01日

鶴太屋劇場 第17回

水色の墓標

作・鶴太屋


水無月の耀(かがよ)ふ墓標白きまで丘埋めつくせり疼(うづ)ける鎖骨


水色の墓標ばかりの昼下り蜥蜴(とかげ)を跨ぎて勁(つよ)き踝(くるぶし)


水妖(ウンディーネ)の贄に首断つわが夢は涙でいつぱいの花籠に生(あ)る


ディアーヌの水浴を見てし目を灼かるるロマのギターラ月と響(な)り交ふ


あかときに覚めておもたき水の身か風吹く牡丹のもろきくれなゐ


シーラカンスの暗き水彷徨(ゆ)く生と死のいづへの方を孕(は)らめる地球


水の夏受胎の季(とき)と思へども西瓜を齧りては種子飛ばしゐる


水郷の墓域ははつかに水明かり幽体離脱しつつ猫もゐたりき


壜に充つる乾海鼠(ほしなまこ)睡れ水曜の玻璃戸破れば群羊の日本



タイトルと選・笹公人

お題「水」


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