2010年03月18日

かんなのうた 第11回

3月の人体模型

作・かんな


セルロイド人形を抱きおかっぱの祖母は五歳の夏の中へと


百体のリカちゃん人形並べられどの体にも空洞がある


さようなら、3月の風は理科室の人体模型の胸を吹き抜け


のびのびと両手をひろげ廃村の田圃の案山子が朽ちてゆく秋


着ぐるみのジッパーを閉めまた時給800円のヒーローとなる


ぬいぐるみ作家の部屋の幾百の眼に睨まれて動けない夜


少年が右足首に眠る夜ナナちゃん人形光を放つ


抱き人形のパンヤほぐせばほろほろと子供の頃の夢がこぼれる



タイトルと選・笹 公人

お題「人形・ぬいぐるみ」


posted by www.sasatanka.com at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | かんなのうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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