2007年06月05日

松本交響曲 第三楽章

落ちていた春

作・松本響


桜まで天に向かって散るなんて無重力にもほどがあります


世界には光があふれストロベリーシェイクで君を汚したい春


もう嘘はやめてください 舌のない四月生まれの鳥が啼いてる


花びらと目が合ったなら逃げなさい 僕らを襲う春のピラニア


制服を脱がせないまま春色のルージュに僕がほどかれている


逆立ちで歩き続けて自販機の闇をのぞけば落ちていた春


すこしだけピンクを足して姉さんが春限定の呪文をさけぶ


タイトルと選・笹 公人

お題:「春」
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