2011年03月09日

「お題」発表!! 「花」

花粉症の季節ですけど、
師範は大丈夫ですか?

ぜんぜん大丈夫。

ほぅ。念力バリアーとか?

いや、俺、慢性のアレルギー性鼻炎で
常に鼻が詰まってるから、
そのおかげで花粉はシャットアウトできるみたい。

へえ!
それはいいですね。

よくねえよ!
こっちは季節限定じゃなくて1年中だからね。
でも花粉症の時期は
「勝った!」
と思うときがあるよ。

なるほど。
いろいろ十字架背負ってますね……。
ところで今回のお題は?

花粉の連想で、





にしたいと思います!

本当のところは、
酒井景二朗さんがツイッターで
提案してくれたものを採用したんだけどね。

酒井さん、ありがとうございます!


______________________________


<笹公人師範による模範短歌>



あまりにも烏帽子の似合う青年に烏帽子買いやる桜美(は)しき日


ワシントンの伝記を読みし弟が庭の桜の木を伐っている


怨念は女のほうが強ければ屋根突きやぶる桜の大樹


四次元の川から上がった少年が凍った薔薇を粉々にする


四回転ジャンプに挑む信成の頭にリフレインする「夢想花(むそうばな)」(円広志)



__________________________________


短歌ができたら、
この記事のコメント欄から投稿して下さい。
※投稿の際にはメールアドレスをお忘れなく。
記入が無いと優秀作に選ばれても賞品をお送り出来ない場合があります。
(メールアドレスはブログページには反映されませんので、安心して記入して下さい。)

では、もう一度基本的なことを確認してみましょう。

【笹流の理想短歌基準】

単なる説明に終わっていたり、当たり前の発想のものは、
人を感動させるどころか印象にさえ残りません。
表現に工夫をしましょう。そして、心を込めましょう。
読んだ時に心にジーンとくるようなものが詩であり、良い「短歌」です。

迷った時は、この
「チェック表」
を参考にしてみてください。

書けなくて困った時は、
「短歌の型」についての記事
を読んでみてください。

_________________


投稿数は1人につき5首までとさせて頂きます。

締め切りは、

3月27日(日)いっぱいまでとさせて頂きます。


__________________


桜とかチューリップとか薔薇とか、花の名前でもOKです。
では、期待してます!


よろしく哀愁☆
posted by www.sasatanka.com at 16:20| Comment(71) | TrackBack(0) | 「お題」発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一輪の花はきいろい薔薇であり眠れぬ夜に散りはじめたり<br />
<br />
春風に困つたやうな顔をして真つ赤に咲いてゐるボケの花<br />
<br />
白い花につつまれぢつと目を閉ぢて冷たくなつて何を思ふの<br />
<br />
さざんくわに鴉が寄りて見てをりぬ鍋の材料買ひし帰りに<br />
<br />
細かつた桜の若木を思ひだす長い会議の終らぬ夕べ
Posted by 新井蜜 at 2011年03月10日 23:17
かれおばないろかただようたちすがたむかしのきおくあなたおもえば
Posted by 夕夏 at 2011年03月11日 01:26
さくらさくさわやかなひとひにおいてかなしみをいっしんにせおいし
Posted by 夕夏 at 2011年03月12日 15:33
木を見ずに花語る人あまたいて燃やした薪の前に根おろす<br />
<br />
 雪の日に打ちあげられた流木は春を知らぬが夢は爛漫<br />
<br />
 流木に語っていたら春になり花は咲かねど四葉になった<br />
<br />
 春を待つ瓦礫のなかのピアノから空に向かって開きだす花<br />
<br />
 桜散り次の春まで立ちつくすときの雨、風、くもり、雪、晴レ
Posted by 帯一 鐘信 at 2011年03月12日 20:29
水中花白い蕾を開く前に枯れてしまった入水自殺者<br />
<br />
爺の死後に遺品の菊花石を玄翁で割る婆の脳裏に爺の愛人<br />
<br />
向日葵の咲いた植木鉢がマンションの十二階から飛降り自殺す<br />
<br />
「あの子の口で吹かれたくないの」タンポポの種の悲痛な叫び<br />
<br />
黄金比に支配された花壇に理想の家庭なぞらえ父が叶わぬ剪定
Posted by 霧野烏紅 at 2011年03月12日 22:11
さっきまで慌てて咲いていたというわけじゃないけど乱れてはいる<br />
<br />
九日にキンモクセイのつぼみから生まれた女が香りすぎてる
Posted by 人々 at 2011年03月13日 01:06
「笑顔」って花を沢山咲かせよう世界に満ちて溢れるくらい<br />
<br />
花でさえ互い違いに葉が繁り花を咲かせて和して生きてる <br />
<br />
春桜花見と安易な連想が怠けるという五味さんが好き<br />
<br />
儚くも煌めく命燃えている一瞬に咲く花火のように <br />
<br />
目を閉じて願う理想の夢の花咲き誇るよう種よ散らばれ <br />
<br />
<br />
笹師範よろしくお願いします
Posted by 薫智 at 2011年03月13日 14:10
自宅よりともだちの家は懐かしい 玄関脇に造花のミモザ<br />
<br />
何の花ともわからないモチーフのネクタイのあの人が担任<br />
<br />
それぞれに色づいてきたあじさいは雨の後ろで小さく歌う
Posted by いつも翠 at 2011年03月13日 19:52
笹師範 言葉を失う未曾有の地震ですが、師範は被災されませんでしたか? こんな時にどんな短歌を投稿したらいいのーと躊躇しましたが、いや、こんな時だからこそ言葉を失ってはいけない、言葉遊びを自制するような後ろ向きな気持ちではいけないと思いなおしました。余震や電力事情など、東京も大変だと思いますが、以下ご批評よろしくお願い申し上げます。くれぐれもご自愛ください。<br />
<br />
名前では絡めん弄られへんけれど 俺は好きやで可憐な木瓜が<br />
<br />
「俺のさあ、人生なんか足んなくて」「それは華よ」と秒殺の妻<br />
<br />
夜路死苦を桜吹雪でデコってるスタジャン求む ロシア系美女<br />
<br />
小雨降り人気の失せた遊園地 菊人形も脱髄したり<br />
<br />
如月の幻夜ににじむ望月の 懸かる一重を捩る西行<br />
<br />
壮太
Posted by 壮太 at 2011年03月14日 18:37
花ならば桜の他は何も無し燃え尽きるまで心は桜<br />
<br />
桜咲く心奪われ魂はこの身を離れ天国へ行く<br />
<br />
この世では会えない人に会いたくて桜吹雪と共に散りたい<br />
<br />
寺に咲く桜は夜を明々と納骨堂に光射し込む<br />
<br />
<br />
夜の間に椿の花がぽとり落ち朝露に濡れまだ生きている<br />
<br />
桜は私の魂の花です。宜しくお願いいたします。
Posted by おはぎ at 2011年03月14日 23:52
思い出を 話してくれた 父さんの<br />
  クチビルのよう 紅色の薔薇<br />
<br />
出産の お見舞いだよと カスミソウ<br />
  抱えてきたね 新米パパわ<br />
<br />
水仙の 香りで春の きしことを<br />
 木犀の香で 秋越しことを<br />
<br />
アナタへの 便りに萩を 摘んで入れ<br />
  澄みわたる空 届けと祈る<br />
<br />
土つけた 花載せたまま しずしずと<br />
  泳ぐはかなき 青き屋根あり<br />
<br />
今回ばかりは こころが押しつぶされそうでした<br />
壮太さんのコメントに励まされて 投稿させていただきました<br />
先生も お気を強く持って がんばってください<br />
            ダイドコ映子
Posted by 台所のキフジン at 2011年03月15日 11:35
まどろみの窓辺に薫る水仙は姉が育てた小さな庭で<br />
真夜中の冷めたディナーに花散らす薔薇に罪などなかったけれど<br />
から元気腕いっぱいのカスミソウいいの涙はここにしまおう<br />
眠ってる間にほろり落ちてきた銀木犀は片恋の星<br />
薫風にハイビスカスが揺れており違う恋にも目覚めはじめて
Posted by 海月 at 2011年03月19日 08:16
はなのいのちのみじかさはしんかのはやささずかるためのさだめかな
Posted by 夕夏 at 2011年03月19日 19:50
美しい世界の裾を引き摺ってまだ見ぬ花が 咲こうとしている<br />
 <br />
水仙の配達終えて近頃はのすたるじあが抑えきれない<br />
<br />
満タンの花鳥風月信長の腕に巻きたし“LOREX”を<br />
<br />
僕は少女を堅く抱く 雨に濡れた薔薇のようなレインコートで
Posted by ヤマー at 2011年03月20日 17:50
笹さま はじめて投稿させていただきます。<br />
夏実麦太朗(なつみむぎたろう)と申します。<br />
よろしくお願い申し上げます。<br />
今後もつくれそうなお題のときは<br />
投稿させていただきたく存じます。<br />
<br />
三代目引田天功消えにけり銀龍草の花弁のなかに<br />
<br />
振られても振られてもまた振られても久美子の庭に桃の花咲く<br />
<br />
ラフレシア逢えてうれしやプラナリアその身を裂けばふえるふるえる<br />
<br />
毒水を集める係じゃないけれど桔梗の花をこじあけている<br />
<br />
静かなる地雷のごとき球根よいかなる花をいだき眠るか
Posted by 夏実麦太朗 at 2011年03月20日 19:41
朽ちかけた山茶花を蹴り發つ鳥の羽音のやうに私も春へ<br />
<br />
少年のはにかむやうに咲いてゐる冬は骸骨だつた紫陽花<br />
<br />
花の中轉んだ子供起き上がり花そつくりに笑つてゐるぞ<br />
<br />
病院の事務職員がつきつける厚い書類はチューリップ色<br />
<br />
咲きほこる皐の下に開けられた目白一羽の爲のトンネル<br />
<br />
次々と職場の花が去つていき獨人珈琲飮めば靜かだ<br />
<br />
石菖を透き通らせて吹く風に後悔なんか飛ばしてしまへ<br />
<br />
うつむいて咲くのが菫 うつむいてゐてはならない我ら人類<br />
<br />
一面にイヌノフグリをちりばめた土手で見てゐる練習試合
Posted by 酒井景二朗 at 2011年03月20日 19:44
ふたしずく蜜をすすって少年はまたサルビアの花弁をむしる<br />
<br />
雪原のなかで花瓶を抱くようにあるきつづける無塵の廊下<br />
<br />
大輪に爆ぜ散った種子あとわずかの地目指し燃ゆ流星として<br />
<br />
紫陽花が絵文字リストに欠けていて送れぬメール『雨だね_』のまま<br />
<br />
造花にも枯れる季節があるんです 過ぎれば枯れた花ですらない<br />
<br />
<br />
いつもお疲れ様です。<br />
以上、投稿させていただきます。<br />
よろしくお願いします。
Posted by 喜楽熊 at 2011年03月21日 04:15
孤独だと思い俯く足元にホトケノグサの蕾が一つ<br />
<br />
雑草と言われてしまう花たちへ学者気分で名前を付ける<br />
<br />
公園のシロツメグサに隠れてる四葉を探す幸せな午後<br />
<br />
工場の片隅に咲くヒマワリは太陽探し首を傾げる<br />
<br />
朝顔の観察日記付け忘れ図鑑を捲り終わり行く夏<br />
<br />
以上5首です。<br />
よろしくお願いいたします。
Posted by ぐるぐるフルール at 2011年03月22日 07:19
<br />
君が僕に植えた蔦が野に帰り花が咲いたら共に愛でよう<br />
<br />
花園に肌色 ちょん と紛れてて「地味な花だ」と言ったら咲いた<br />
<br />
微睡みの中で女は花となり朝の雫を静かにこぼす<br />
<br />
棺桶の中身は全部花だから 水をあげよう手伝うからさ<br />
<br />
花を踏むまた一歩づつ花を踏む コンクリ歩く人の数だけ<br />
<br />
<br />
初めまして、初投稿させて頂きます。<br />
青二才ですが、どうぞよろしくお願いします。
Posted by ヒーロ at 2011年03月22日 21:26
ひまはりの首断ち切れば耳もとに氷のきしる氷河の呼びごゑ<br />
<br />
赤きジェラニウムが咲けば鴎啼くこの哀しみは展墓の海へ<br />
<br />
アカシアの花明り見え姉のこゑ古き水路に昏き櫂の音(ね)<br />
<br />
さるすべり夏空占めて輝けば頬を掠めて黄金(きん)のクラゲよ<br />
<br />
茄子の花むらさき零す夏の光(かげ)露とばかりにいちにんの訃<br />
<br />
夏色の少年兵のゑがほなどピンで留めおけ高きたかきカンナ<br />
<br />
青き菊を風に挿したり鉄にほひわれの骨壺歌ひだす日に<br />
<br />
断弦のギター炎やせよ狂院の桜鯛煮(た)く死後のキッチン<br />
<br />
師の墓の侘助椿ふるふると淡墨(うすずみ)の風に怺へゐるのみ<br />
<br />
紅梅の一輪冱える羞(やさ)しさに雪明りするこの傘の中
Posted by 鶴太屋 at 2011年03月23日 22:24
てんさいはふうばいによりみをむすぶそんなあまいはなしてんさいご
Posted by moc.ehnasoiron@lake.ocn.ne.jp at 2011年03月25日 08:32
向日葵は天気を見知る星として銀河を回る鋼鉄の花<br />
<br />
IQと高身長の基となる花粉を運ぶ白衣のミツバチ<br />
<br />
2回裏ピッチャー投げし悪球で岩鬼の唾に宿る栄養<br />
<br />
ぬばたまの夜に佇む花売りの白い花弁は露に乱れて<br />
<br />
悲しみの涙で濡れた言の葉はかがやく言の花の前兆
Posted by 西畠勇氣 at 2011年03月25日 23:11
おだやかな風いまだ冷たけり<br />
いかな無残なりたるも<br />
桜咲く
Posted by 渡邊単子 at 2011年03月26日 00:17
桜はもう咲いていました<br />
児童公園のその隅で
Posted by 渡邊単子 at 2011年03月26日 00:26
無残→無惨<br />
<br />
おだやかな風いまだ冷たけり<br />
いかな無惨なりたるも<br />
桜咲く<br />
<br />
でした。すみません。
Posted by 渡邊単子 at 2011年03月26日 00:30
(締め切り前に)はじめて投稿します。よろしくお願いします。<br />
震災前に作った歌です。<br />
<br />
春風に届くようにとタンポポの綿毛「キャプテン翼」めき蹴る<br />
初デート咲かせられなかった会話の種ニワトリにやる生き物係<br />
<br />
震災後に作った歌です。<br />
<br />
日本中世界中から手を垂れるミヤギノハギが春に咲いてる<br />
大阪のアディダスショップでセール中春に咲くミヤギノハギの種<br />
上空より咲き誇るミヤギノハギの枝を折りとる巨人の手の野暮
Posted by 放乱 at 2011年03月26日 01:19
なにもかもわすれさせてしまいはるのやさしさがこわいさくらのさく
Posted by 夕夏 at 2011年03月26日 08:28
笹師範、ご無事でなによりです。<br />
 未曾有の大災害の余波が収まらない日々ではありますが、ご多用の中で短歌を詠める環境をいただきありがとうございました。心を落ち着かせる大きな支えとなりました。<br />
 このたびは以下の短歌を投稿させていただきます。<br />
<br />
裏庭の名もなき花に名をつけて晩酌相手今日も一献<br />
<br />
いつ見ても新装開店この店の花輪は誰が送ってるのか<br />
<br />
義憤だと思うことこそ私憤だと諭すよに降る花見の雨よ<br />
<br />
春が来て桜咲くより散るさまに琴線触れる宵口の酒<br />
<br />
ほころんだ蕾みが運ぶ幸せよ桜前線急いで北へ<br />
<br />
<br />
以上になります。よろしくお願いいたします。
Posted by 黒髭 at 2011年03月26日 09:13
前回は有難うございました。<br />
多くは作れませんが、これからも短歌を続けられそうです。<br />
<br />
私は西日本に住んでいますが、<br />
8km先に原発がある身なので、他人事とは思えません。<br />
この度の大震災に遭われた方々にお見舞い申し上げると共に、<br />
一刻も早い事態の解決と平穏を心よりお祈り申し上げます。<br />
<br />
◆その種のあらば荒れ地も芽吹きだし花咲きあふれ笑みもこぼれり<br />
<br />
◆海風に「きみは平気?」と首かしげ原発みてる崖の水仙<br />
<br />
◆鉄板の舞台でゆれる花鰹 ゆれとるんはあたしのほうじゃ<br />
<br />
◆きみが聞くふたつめとなる砂糖から薔薇のかたちをしてると気付く<br />
<br />
以上4首、宜しくお願いいたします。<br />
<br />
<br />
そして投稿とは別に、心が作らせた短歌をあげさせて下さい。<br />
<br />
 焼け野原からの隆盛ふたたびと被災の林檎あかくあかるく
Posted by たちはらそう at 2011年03月26日 21:15
チューリップの五百の球根流されし被災地に咲く夢見んと言う<br />
体質が花粉ごときに反応す何はともあれ過ぎ去れよ春<br />
したたかに茎が地をはうジシバリの黄の花群れが風に乱るる<br />
彼岸花も猛暑の夏を乗り越えて赤ひといろに咲くときを知れり<br />
蔓伸ばし花群れかぐわしジャスミンの咲き終わりたり礼肥を撒く
Posted by いのさん at 2011年03月26日 21:51
再建の礎として社を去るも両手に花とはまいりませんね
Posted by おおみはじめ at 2011年03月26日 22:15
白妙の水仙たちが柵ごしにただみつめてる「自由」な世界を<br />
白妙のちりゆく梅と打ち靡く咲き乱れてる春の野花は<br />
白妙の梅の花びらふみながら通学路行く修了式の日<br />
こけむしろ青い小さな犬フグリ強固な土さけあちらこちらに<br />
冬ごもり春の雨さえ宝石にかえてかがやく名を知らぬ花
Posted by 坂寿 曙光 at 2011年03月26日 23:18
根元には誰が埋まっているのだらふ桜紅色月に微笑む<br />
「サイタ サイタ サクラガ サイタ」教科書を開けば春が飛び出してくる<br />
百歳の枝垂桜に抱きつけばシンクロしてるいのちの鼓動<br />
桜花希望の星と見ゆる朝地震(なゐ)の町へと想い届けむ<br />
モノクロの桜吹雪をながめてた心の奥のあの日あの場所<br />
<br />
<br />
うたが詠めることに感謝して。
Posted by 螢子 at 2011年03月26日 23:35
・夕顔の花の蕾のひらくごと魔法少女は魔女となりたり<br />
<br />
・ほら帽子屋がお茶会をやっている時計草の花の針の指すほう<br />
<br />
・お使いにゆく子狐の足元を蛍袋よ照らしておくれ<br />
<br />
・置き去りにされし真昼のバス停の錆びたベンチの下にたんぽぽ<br />
<br />
・一面にヤナギラン咲くこの場所で君が帰る日を待っている<br />
<br />
<br />
以上で5首です。よろしくお願いします。<br />
いま辛い思いをされている方々が一日も早く日常を、そして笑顔を取り戻すことができますよう、お祈りしております。
Posted by 魚虎 at 2011年03月27日 00:50
アザレアは浅く根を張る大丈夫やりなおせるとあなたが言った<br />
<br />
失踪の話のように失恋を語る窓辺に芽吹く木蓮<br />
<br />
あの花は何と問われて木蓮とこたえる春がうごきはじめる<br />
<br />
木蓮が咲きそめている地の揺れにうつむく人のはるか高みに<br />
<br />
花散らす風吹きやんだ耳のなか君の言葉がひとつこぼれる<br />
<br />
いまだに平常心ではいられない毎日ですが、被災地が復興し、誰もが心穏やかに暮らせる日々が戻ることを祈るばかりです。
Posted by 高松紗都子 at 2011年03月27日 11:21
年聞かれいつも笑って「紫陽花」と答えたきみをおもう六月<br />
<br />
蒼い薔薇胸にたずさえかの人が迎えに来ます夢のなかでは<br />
<br />
こきざみに風にゆれてた恋がありアルバムに挟む三色すみれ<br />
<br />
浜木綿の咲く岸に立ち海原へ漕ぎ出すきみを見送った春<br />
 * 浜木綿は宮崎の県花です。<br />
<br />
春が来て花は咲くからぼくたちは永い冬でも乗り越えてゆく<br />
<br />
*<br />
<br />
被災に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。<br />
宮崎も口蹄疫からの復興は始まったばかりですし、新燃岳の噴火も続いています。<br />
春は必ず来ると信じて、少しずつでも前に進んでいきましょう。<br />
Posted by みうらしんじ at 2011年03月27日 15:57
<br />
わたしからひかりの花を送るためいま海ほたるあつめる渚<br />
<br />
向日葵のふりをしている少年の夏の続きを忘れぬように<br />
<br />
気がつけばあなたは遠く振り向けば小さな百合の白い祭壇<br />
<br />
実直でありたい花が次々と意味をわからず枯れてゆきます<br />
<br />
うすももの記憶を辿り春の日のあなたが花であったかのよう<br />
<br />
<br />
宜しくお願い致します。
Posted by 富田林薫 at 2011年03月27日 18:17
百花咲き街に驟雨が降りそそぐ僕は透明な一輪なり<br />
<br />
冷たさは花乱吹く風よ連れてゆけさくらどろっぷの唇ふれて<br />
<br />
花柄のスカートの裾くるり舞いわたせせいぞうの涼風を見ゆ<br />
<br />
鎮魂の風は向日葵群をそよぐ遠き原発の柩を避けて<br />
<br />
片隅に小さく咲いたたんぽぽをライオン丸と呼ぶ僕の背中<br />
<br />
<br />
被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。<br />
又、被災地の一刻も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。<br />
今回の地震では関東に住む私自身無事でしたが、<br />
多くの親戚が地震津波原発事故の三重苦に会いました。<br />
この事はどうしても歌に絡めたく、<br />
地震前地震後を連作風に歌ってみました。<br />
浅学の素人ですが笹師範の師匠、岡井先生の入門本を片手に<br />
初挑戦です。<br />
よろしくお願い致します。
Posted by バクスケ at 2011年03月27日 20:05
吊る吊らない吊る吊らない花びらを散らして決める首のゆくすえ<br />
<br />
 一首のみですが、よろしくお願いいたします。
Posted by 小日向 at 2011年03月27日 20:05
連投すいません。<br />
名前が間違っていました。<br />
訂正をお願い致します。<br />
<br />
×バクスケ → ○ユメバク
Posted by ユメバク at 2011年03月27日 20:08
たくさんの固いつぼみのため息を夜半の烏は目を閉じて聞く<br />
<br />
モノクロの荒れ果てた庭に色を差す一本のバラそして青空<br />
<br />
紫の玉赤い玉寄り添ってラナンキュラスはまあるく開く<br />
<br />
本物と見紛うばかりにしっとりとアロマフラワー咲く化粧壜<br />
<br />
流されて棺に入れる花もないそれでもいつかここに花咲け<br />
<br />
<br />
地震ショックでぼーっとしていました。<br />
今日が締め切りであることをさっき思い出しました。<br />
ギリギリ参加できてよかったです。<br />
<br />
<br />
<br />
以上4首です。<br />
なんとかもう一首今晩中に作りたいですが・・・
Posted by 須田まどか at 2011年03月27日 21:55
↑あっ、ちゃんと5首書いてました!<br />
数も数えられなくてすみません。
Posted by 須田まどか at 2011年03月27日 21:57
灯の消えた夜道の先に白木蓮 標(しるべ)無ければ標探らむ<br />
<br />
百年に一度の花のために継ぐ魂(たま)の系譜をひろげつづけて
Posted by 穂ノ木芽央 at 2011年03月27日 22:16
閉ざされた小手毬の花咲く通り足跡ひとつ増えて繋がる<br />
<br />
ジャスミンと呼ばれた頃を語り出すキャバレー跡地泥にまみれて<br />
<br />
卯の花の炊ける匂いに集いたる人らに浮かぶふるさとの顔<br />
<br />
「ド根性大根」が生えたそのあとにうすむらさきの蕾ふくらむ<br />
<br />
枯れるなと胸に開きし魂の花にきかせる君が詠む歌<br />
<br />
<br />
この度の大震災ではたくさんの方からのご心配、ご支援を頂きまして誠にありがとうございます。<br />
<br />
沿岸部の甚大な被害を受けた地域をはじめ支援が思うように行き届かない地域がまだまだあると思われ、同じ県内に住んでいながら無力すぎる自分に苛立ちを覚えますが、心の平安を取り戻すひとつの手段として短歌を再開しました。<br />
<br />
助かった命に感謝しながら、精一杯自分のできることを尽くして日々大切に過ごしていきたいと思っております。<br />
そして1日も早い町の復興を心から祈るばかりです。
Posted by 猫丘ひこ乃 at 2011年03月27日 22:46
閉ざされた小手毬の花咲く通り足跡ひとつ増えて繋がる<br />
<br />
ジャスミンと呼ばれた頃を語り出すキャバレー跡地泥にまみれて<br />
<br />
卯の花の炊ける匂いに集いたる人らに浮かぶふるさとの顔<br />
<br />
「ド根性大根」が生えたそのあとにうすむらさきの蕾ふくらむ<br />
<br />
枯れるなと胸に開きし魂の花にきかせる君が詠む歌<br />
<br />
<br />
この度の大震災ではたくさんの方からのご心配、ご支援を頂きまして誠にありがとうございます。<br />
<br />
沿岸部の甚大な被害を受けた地域をはじめ支援が思うように行き届かない地域がまだまだあると思われ、同じ県内に住んでいながら無力すぎる自分に苛立ちを覚えますが、心の平安を取り戻すひとつの手段として短歌を再開しました。<br />
<br />
助かった命に感謝しながら、精一杯自分のできることを尽くして日々大切に過ごしていきたいと思っております。<br />
そして1日も早い町の復興を心から祈るばかりです。
Posted by 猫丘ひこ乃 at 2011年03月27日 22:46
余震が来て送信ボタンを2度押ししてしまいました。<br />
結果、同じものを2つ送ってしまいました。<br />
ひとつを削除して頂けましたら幸いです。<br />
お手数をおかけして申し訳ございません。
Posted by 猫丘ひこ乃 at 2011年03月27日 22:53
恋愛は狂ってなんぼと嘯いて曼珠沙華なお赤々と咲く<br />
<br />
今はもう昭和の夢の中にだけレンゲ畑よ永遠に咲け<br />
<br />
海からの水被りてもチューリップ<br />
淡きつぼみで卒業祝う<br />
<br />
鎮魂の願いを込めて吹き飛ばすたんぽぽ綿毛天へ届けと<br />
<br />
この国のすべての桜風に乗りその花びらをかの地に降らせよ
Posted by 本荘ゆり at 2011年03月27日 22:55
すみませんコメント入れる前に送信してしまいました。<br />
<br />
三首目からは今回の震災への鎮魂歌として拙い歌ではありますが詠んでみた次第です。<br />
<br />
特に三首目は被災地の小学校で、津波をかぶりながらも奇跡的につぼみが色づいてきた、卒業生を送る為の鉢植えのチューリップの事をニュースで知り詠ってみました。<br />
<br />
震災の被害を受けた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
Posted by 本荘ゆり at 2011年03月27日 23:12
すみませんコメント入れる前に送信してしまいました。<br />
<br />
三首目からは今回の震災への鎮魂歌として拙い歌ではありますが詠んでみた次第です。<br />
<br />
特に三首目は被災地の小学校で、津波をかぶりながらも奇跡的につぼみが色づいてきた、卒業生を送る為の鉢植えのチューリップの事をニュースで知り詠ってみました。<br />
<br />
震災の被害を受けた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
Posted by 本荘ゆり at 2011年03月27日 23:12
みいちゃんの黄色のクレヨン画用紙をはみ出し花を起こしにかかる<br />
<br />
以上一首よろしくお願いします。
Posted by 手乗り文鳥 at 2011年03月27日 23:24
薔薇という漢字を書いて精神の刺々しさを落ち着けている<br />
<br />
菜の花をきれいに食べる一家からいまなめらかにあふれる善意<br />
<br />
桜咲く 作戦? いいえ錯乱のであいがしらのあくしでんとの<br />
<br />
誰からも認めてもらえない兄が語った春菊の菊のこと<br />
<br />
行き止まるたびになにかが咲いていてだんだん楽しくなるいきどまり<br />
<br />
<br />
以上です。よろしくお願いします。
Posted by 虫武一俊 at 2011年03月27日 23:37
わすれないようにするから僕達が世界に一つだけの花でなくとも<br />
<br />
生きろ、生きろ、生きろ 花屋に並ぶ名のない花にはなれないけれど<br />
<br />
贈り物には適しません生殖器、或いは性行為の隠喩<br />
<br />
ねえ、キスしようかキャベツ畑で生まれぬ我等の何かの果てに<br />
<br />
手向けられる花みたいには優しくはなくてごめんとガイガー探知機<br />
<br />
<br />
前回ははじめての入選、誠にありがとうございました。<br />
遅くなりましたがお礼申し上げたいと思います。<br />
<br />
東日本大震災で被災された皆様に心よりのお見舞いを申し上げたく思います。<br />
私は北信越在住なので直接の被害を受けてはいないのですが、<br />
東日本大震災の翌日に震度6の北信越地震があり、眠れぬ夜が続きました。<br />
住んでいる地域は全く被害のなかったところなのですが、<br />
それでもこれだけ恐ろしいのですから、被災地の方々の恐怖は現在も如何ばかりかと想像するに余りあります。<br />
皆様が一日も早く安心して暮らせるよう願っております。
Posted by 長田絵理子 at 2011年03月27日 23:51
お久しぶりです。<br />
震災が起きてから無力さを感じることばかりですが、被災地の一刻も早い復旧を願っています。<br />
地震で上の空でいたため五首は読めなかったのですが投稿します。<br />
<br />
<br />
ひまわりが好きな花だと言えていた影なんてまだ知らない頃に<br />
<br />
ひと夏の光の中の向日葵に無限大型のリボンを結ぶ<br />
<br />
薄桃の春の吹雪に包まれて君は光の中へ溶けゆく<br />
<br />
以上、よろしくお願いします。
Posted by 都季 at 2011年03月27日 23:55
花弁に味はないのね そっと触れ口にする春 ピンクが滲む<br />
<br />
菜の花の黄色に溺れ もがくほど沈む気持ちは恋に似ている<br />
<br />
花吹雪 祭りみたいに騒がしく降り注いでた君の肩にも<br />
<br />
<br />
タイムリミット…<br />
以上 3首 宜しくお願い致します。
Posted by 清水海斗 at 2011年03月27日 23:57
被災地の方の一刻も早い復興を祈念いたします。<br />
<br />
<br />
雷が遠く聞こえるキスだった 梓の花の咲いてた下で<br />
<br />
ひだまりに咲く油菜のよう夢は廻り続ける 棄てない限り<br />
<br />
君は馬 駆け抜けていく黒馬が目立ち過ぎてる蘆花のざわめき<br />
<br />
向日葵に抜かれた背丈 この道はあの夏を逃げ出した続きだ<br />
<br />
好きだった君が笑ってくれるなら花びら付けておどける別れ<br />
<br />
以上、5首です。よろしくお願いします。
Posted by 佐々木優 at 2011年03月28日 00:00
懐かしきマンドラゴラの叫び声 イチカワ青果店の奥より<br />
川べりを歩く天人唐草をずかずか踏んで蹴散らしながら<br />
夕闇のあの排水溝から流れくる赤い椿を合図とするか<br />
いっせーのせ!で踏み出して子供たち 桜並木を今脱出中<br />
行ったきり帰ってこないナオちゃんよ セイタカアワダチソウの野原よ<br />
<br />
またもや締め切りを過ぎてしまいました。申し訳ありません。よろしくお願いします。
Posted by 山城秀之 at 2011年03月28日 00:10
頑張っぺラジオで聞いてる国ことば月下美人の花閉じる頃<br />
阿武隈の川原一面咲いているアワダチソウの黄色よ燃えろ<br />
冬を終え一度に桃、梅、桜咲く故に三春と避難所で聞く<br />
大正の桜の押し花 古本で花袋が相馬を訪ねし頁<br />
受賞ですと黄色のバラをつけろという たしか嫉妬という花言葉 <br />
<br />
遅刻ですいません。もし可能ならなにとぞ宜しくお願い致します。<br />
元福島県民としては、被災地の一日も早い復興を祈っております。
Posted by 高橋徹平 at 2011年03月28日 00:21
秋たけて町の風呂屋の裏庭に百日草はむきむきと咲く<br />
<br />
好きな花の分からぬままに君がため編む花束よ冬の駅前<br />
<br />
消しそこね一文字残るグーグルの窓に霞の花揺れており<br />
<br />
もう一度歩きはじめよあぜ道に風吹き渡り揺れるたんぽぽ<br />
<br />
つぼみたちは祈りのごとしはつ春の光まぶしき木蓮の枝<br />
<br />
<br />
いつもありがとうございます。そして遅刻して申し訳ありません。<br />
前回のお題は締め切り日に食当たりで寝込んで欠詠してしまいました(みっともない)。<br />
何が出来るのか右往左往してしまいますが、明るく日常をこなしながら、考えることを継続してきたいと思います。
Posted by 鯨井可菜子 at 2011年03月28日 00:36
度々の遅刻申し訳ありません。この業、はやめに直そうと すみません。<br />
<br />
白煙をあげる瓦礫の片隅にいまだ小梅は花をゆらしぬ<br />
<br />
吾子の食むハンバーガーのてっぺんにあかあかと咲く曼珠沙華なり<br />
<br />
灰となるその僅かまえ白菊のまぐわいありとつぶやく炎<br />
<br />
花吹雪 たいらな芝に倒れゆくマリリン・モンローの生ドミノ<br />
<br />
紫陽花に埋めたき頬を幾十度(いくそたび)打つ討つ鬱わが妻なりき
Posted by かわら at 2011年03月28日 00:45
遅刻してしまいました。申し訳ありません。<br />
<br />
<br />
・看板の灯りを消したコンビニは街の喪章だ野の花飾る<br />
<br />
・泣き声とサイレンばかり耳につく夕暮れ迫る花冷えの街<br />
<br />
・これが咲くころにはきっと笑顔だろうベランダに蒔く早生(わせ)のひまわり<br />
<br />
・大地震(おおない)で棚から落ちた天花粉舞い立つ香りに亡き祖母想う<br />
<br />
・真っ白な前掛け隣のお嫁さん乙女椿の生け垣越しに
Posted by 山口ヤスヨ at 2011年03月28日 00:56
・生かされた梅が地を這い咲いている。龍の体の少女の顔で<br />
<br />
・蜜蜂は菜の花だけを気にしてる。飛び込みたくて生きてきました。<br />
<br />
・はじめての蟻にはラッパ水仙も太陽も君もおんなじでした<br />
<br />
・りんどうの名は「ジョバンニ」と言うのです お盆のころに咲くはずのその<br />
<br />
・不器用なハモニカみたいなフリージアわたせなかった 手紙とともに<br />
<br />
<br />
以上5首です。遅刻してしまいました。申し訳ございません。<br />
みんな元気でいましょう
Posted by 飯田和馬 at 2011年03月28日 01:29
笹師範、こんばんは!<br />
一回サボったあげく、例のごとく遅刻してすみません……。<br />
<br />
しかしながら、このたびの地震による被災地のようすは、友人から耳にするたびに想像を絶するものだということを今ひしひしと感じています。復興して、花咲く大地が戻りますように。<br />
<br />
1.食卓のめだつところに咲いている解答用紙の赤い花マル<br />
<br />
2.ひとしれず一輪ざしのガーベラが花占いをはじめる窓べ<br />
<br />
3.やわらかなバラの花弁をおもわせる試食のハムの薄切りかげん<br />
<br />
4.さようなら 船尾の白い波めがけデルフィニウムをちぎって投げる<br />
<br />
5.集まるとかわいく見える女子たちにスプレーバラはとてもお似合い<br />
<br />
以上です。<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
Posted by 岡本雅哉 at 2011年03月28日 02:02
くるぶしの薔薇の残り香「ねえ、外もう雨降ってた?」って話す女の<br />
<br />
花摘みの王子様たち空を見てみんな故郷が恋しいと言う<br />
<br />
「カサブランカ・ダンディ」くちずさむ母のまだまっすぐな背中を撫でる<br />
<br />
押し花の作り方さえ忘れてて今日もすべてに「安全」を張る<br />
<br />
そこに花があるだけでいい 駆け出しのマジシャンひとりいるだけでいい<br />
<br />
<br />
遅刻です。 申し訳ありません。
Posted by しまやまひかる at 2011年03月28日 03:32
木蓮のような日傘を傾けて少女は春の終わりを歩く<br />
<br />
残るのはハマボウフウと六月の雨と止まったままの時計と<br />
<br />
早すぎる春の別れに薄紅のスイートピーはふるえ続ける<br />
<br />
花びらの形に涙は切りとられ四月の海に向かうのでしょう<br />
<br />
色褪せる押し花のごと思い出の輪郭だけが今は残って<br />
<br />
<br />
※遅刻してしまいましたがよろしくお願いいたします。<br />
<br />
地震で被災された方、様々な影響を受け不便な生活をされている皆さまに穏やかな日々が早く戻る事を心よりお祈り申し上げます。
Posted by かんな at 2011年03月28日 06:33
フランス式庭園で起きる殺人はクマ型トピアリーに視られた<br />
<br />
桜もちの葉っぱをむしる人を視て「なんて野蛮」ともごもご思う<br />
<br />
桜湯の花びらの中にまぎれ込む 一寸法師のような芋虫<br />
<br />
すきキライすきキライすき もう少し先延ばしさせて、ねぇ?八重桜<br />
<br />
開花前、樹皮が一番朱くなる 貴方をみつめる躯(からだ)が熱い<br />
<br />
<br />
よろしくお願いします。
Posted by ムラサキ・ピープル at 2011年03月28日 06:57
サボテンも枯らしてしまう弟が毎日水を与える初恋<br />
いくつもの花が風雨に落ちたあとで確かにほどけはじめるつぼみ<br />
「チビだから咲くの遅いな」と笑われた私がママでごめん朝顔<br />
ビロードのような花びらひとつひとつひらいて咲かせしむる山茶花<br />
製氷器に矢車菊を凍らせて青紫が永遠になる<br />
<br />
大遅刻で申し訳ありません。<br />
私事ですが地元宮城に住む家族が無事と分かりほっとしました。復興には長い時間がかかりそうですが、自分の出来ることを継続的に行っていきたいと思います。<br />
<br />
まずは、師範とこちらのみなさまがご無事で良かったです。
Posted by 小林ちい at 2011年03月28日 10:36
しゃぼんだま空に消えたらまた飛ばす 花は何度も咲くはずだから<br />
切株に新芽を見た日 まだ先の桜便りを祈りつつ待つ<br />
<br />
たんぽぽの強さで笑うきみだから見守りたくてはかない綿毛<br />
<br />
いつだって通り過ぎてから気がついた沈丁花の香 たいせつなひと<br />
ゆっくりと開いていったチューリップ ちいさな指が春をめくって<br />
大大遅刻ですが、もし可能ならばよろしくお願いします。<br />
<br />
このたびの大震災では、<br />
あまりに多くの方が辛い想いをされているのを<br />
見ることしかできない自分がはがゆく<br />
自問自答する日々が続いています。<br />
<br />
一日も早い復興を祈り、支援物資を集めたり募金をしたり<br />
そんなことしかできていませんが、<br />
こんなときこそ言葉の力が必要だと感じています。<br />
<br />
そこで、仲間と共に<br />
桜の花びらを象った紙に<br />
被災者の方へのメッセージを集めて<br />
支援物資といっしょに送る活動を始めました。<br />
<br />
小さなことですが、小さな言の葉が<br />
いずれ大きな希望の花を咲かせることを願っています。
Posted by 小野伊都子 at 2011年03月28日 17:51
水ガラスこぼれ沈みてわたつみにあざやかに咲くケミカル・ガーデン
Posted by 渡邊単子 at 2011年04月06日 14:14
みなさまへ<br />
<br />
「笹短歌ドットコム」(キャラブロ)にログインしづらい状態が続いており、記事をUPできずにいます。<br />
<br />
今回「花」の総評は、臨時ブログサイトを立ち上げて、そこで発表しようかと考えています。<br />
<br />
投稿者のみなさまにはお待たせしていて大変申し訳ありません。<br />
もう少々お待ちください。<br />
<br />
笹師範
Posted by 笹師範 at 2011年04月21日 21:31
笹短歌ドットコム5周年おめでとうございます!!!!<br />
<br />
今、過去記事を読みあさっていて気づきました!<br />
ログインしにくい状況が続いているとのこと、回復をお祈りします。これからもこの素敵な場所が続きますように。。。。
Posted by 山口ヤスヨ at 2011年05月08日 00:09
くちなしの 花香るころ すれ違う その横顔に ふと振り返る<br />
 <br />
笹さん、初めて投稿します。一日も早く回復するといいですね。それでは、また。
Posted by とおる at 2011年09月05日 07:03
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