和田誠さんとの共著『連句遊戯』(白水社)
が、7月13日(火)に発売となります!
和田さんによる著者自装は、流石のひと言です。
和田さんのような「神様」と共著を出せるなんて、本当に夢のような話です。
一時は出版をあきらめかけていたのですが、5年がかりでついに出版されるはこびとなりました。
すべて和田さんのおかげですが。
本の中身もおもしろいと思います!!
よろしくお願いいたします!
AMAZONから注文
昨日は、 長谷川明子さんの2ndシングル「Sunrise!」
が発売されました。
このCDのカップリング曲
「2100年の東京タワー」
(作詞:笹 公人 作曲・編曲:HIDE−AKI)
を、宇宙ヤングでプロデュースさせていただきました。
長谷川さんのインタビュー もご覧ください。
では、「お題」の発表にまいります!!
お題は、
電話
です!!
___________________
<笹公人師範による模範短歌>
あの夏の心霊事件なつかしく赤電話のみ大きく残る
赤電話に叫ぶ女の残像が浮かんだ雨の日本海です
赤電話に十円玉の落ちる音おぼえてますか金木犀よ
ケイタイに甘い囁き残されてアコムの前に立ち尽くす兄
電話帳ちぎるレスラー思いつつおまえの手紙を破っているぞ
白銀(しろがね)の霊界電話の受話器から鹿鳴館の華やぎ漏れる
アメリカ横断ウルトラクイズ
朝焼けの公衆電話の列の果て自由の女神が見えた気がした
_____________________
短歌ができたら、
この記事のコメント欄から投稿して下さい。
※投稿の際にはメールアドレスをお忘れなく。
記入が無いと優秀作に選ばれても賞品をお送り出来ない場合があります。
(メールアドレスはブログページには反映されませんので、安心して記入して下さい。)
では、もう一度基本的なことを確認してみましょう。
【笹流の理想短歌基準】
単なる説明に終わっていたり、当たり前の発想のものは、
人を感動させるどころか印象にさえ残りません。
表現に工夫をしましょう。そして、心を込めましょう。
読んだ時に心にジーンとくるようなものが詩であり、良い「短歌」です。
迷った時は、この
「チェック表」
を参考にしてみてください。
書けなくて困った時は、
「短歌の型」についての記事
を読んでみてください。
_________________
投稿数は、1人につき5首までとさせて頂きます。
締め切りは、
7月25日(日)いっぱいまでとさせて頂きます。
__________________
ケータイ(携帯電話)でも黒電話でも赤電話でも糸でんわでも電話と名のつくものであれば何でもOKです!
携帯メールはNGです。
ひさしぶりの「お題」、腕試しのつもりで投稿してみてください!
ケータイといえば、
ケータイ短歌に出演します!
7月18日(日)20時〜
NHKラジオ第1
「夜はぷちぷちケータイ短歌」
ゲスト:中鉢明子さん 歌人:笹 公人
7月のテーマは、「禁」
(7月23日正午 締め切り!)
7月18日の企画は、「焼き肉」
(7月16日正午 締め切り!)
ぜひお聴きください!
おもしろい歌を待ってます!
よろしく哀愁☆
星新一『殉教』に出たあの世への電話あっても俺は死なない<br />
磯野家が未だ黒電話なることになぜか安心しているわたし<br />
手ごわいな「電話に出んわ」とすべろうとしてもなかなか去らない客だ<br />
おしゃれだった「ダイアル回して手を止めた」たかだか四半世紀前の歌
<br />
パパの愛人に買って貰ったおもちゃの電話捨てた愛人ママになった日<br />
<br />
逆探し現場の帰り際にデカ三ツ星レストランに電話でキャンセル<br />
<br />
禅僧がイタズラ電話三万回された後ふと悟りを開きぬ<br />
<br />
高速道路非常電話出れば無言駆けつけそこにひきこもりの兄
<br />
水没のバイブ機能の波紋から名前見ずともお前と分かる<br />
<br />
<br />
とりあえず思いつき二首。<br />
残りは後で投稿します。
<br />
携帯の電波が切れて振ってみる自慰行為なら得意なワタシ<br />
<br />
なにもない日曜の晩くちにした牡蠣の中から携帯電話<br />
<br />
おっちゃんも詩人のときがありまして小指絡めた公衆電話<br />
<br />
受話器から「うちの娘になんの用」昭和男児の儀式その1
<br />
「電話よ」と母に呼ばれる思春期の恋は昭和の階段の下<br />
<br />
美しくひらかれた胸に深く打つ楔であった君の電話は<br />
<br />
語るべき言葉などなくうつむけば無言電話のような暗闇<br />
<br />
駆け引きの道具に堕ちた電話から言霊さえも滑り落ちてく<br />
<br />
距離をおく、疎遠になるということば予言のように残る留守電<br />
<br />
今月もよろしくお願いします。
絵心が無けりゃ悲しい携帯の言葉伝える愛が描けぬ<br />
悪戯の無言電話は流行らない自己主張する俺俺俺と<br />
無口ほど役に立つとは口惜しいハートブレイク伝える絵文字<br />
リダイヤルつながる相手確認でいやよと掛ける間違えました<br />
声でなく文字も字でなく絵画送るけいたい電話デジタル世代
流行らないお洒落な遊びアイモードワンパケットに掛けた言葉で<br />
アイモードワンパケットでこいというおやすいごようへんかするこい
<br />
<br />
三首目です。残り二首は明日以降で。
期待だけ隠して電話をみるけれど周りには誰もいないんだ<br />
初めて電話をみた君は何と言うだろうか考える日々です<br />
糸電話とは何だろうかかたつむりではないことまではわかった
<br />
お目汚しなれど、五首参ります。<br />
<br />
1<br />
静かなる黒き電話の「りんっ」といふ最後の一音響き残して<br />
<br />
2<br />
柔らかい電子の音に変わっても不意のベルには不幸を想う<br />
<br />
3<br />
呼び出しの音のすき間に洩れ来るは世界転覆計画なるか<br />
<br />
4<br />
真夜中の留守番電話に吹き込んだ僕の本音を君は知らない<br />
<br />
5<br />
*2*2は何の意味だったのか指の記憶にいざなわれつつ
<br />
●私です おかけになったケータイは土下座するまでつながりません<br />
<br />
●プルルルル プルルルルルル プルルルル プルルルプチン でんわばくだん<br />
<br />
●カムチャッカの海や大河を飛び越えて 私に届く小さな寝息<br />
<br />
●深夜2時の留守番電話サービスに残っていたよ 小野寺の声<br />
<br />
<br />
よろしくお願いします。
凄い貫禄のある写真です! 宜しくお願い致します。<br />
<br />
・本当に試してみたの110番に初めて家に電話付いた日<br />
<br />
・若い日に会社の電話フル活用恋の力は人目かまわず<br />
<br />
・赤電話十円が無いその時に受話器置いた弾みて怖い<br />
<br />
・留守電にしている為に必要な便りの率が一目で分かる<br />
<br />
・お隣の電話借りてた取り次いでくれたあの人今や何処に
(肝心な所間違ってすみませんでした)
<br />
・受話器から聞こえる音は雨の音?てんぷらの音?誰かがいるの?<br />
・親指と小指以外を折り曲げた「電話してね」に首ひねるカレ<br />
・「いまどこで何してんのか言いなさい」「電話越しでは言えない事です」<br />
・熱を帯び発火しそうなケータイは、わたしのこころを一番知ってる<br />
・テレフォンカードの残数を気にする恋は10年まえに終わった<br />
<br />
お誕生日おめでとうございます☆
<br />
しんとする電話のむこうの音を聴く君の小声に小声で話す<br />
左手の一部になった携帯は勝手に君と話したがる<br />
それぞれの規則覚えるこの恋はメールはダメで電話はOK
うっかり体調を崩した為に8日は病院のベッドの上でした。<br />
笹短歌への投稿が復帰(というのは大袈裟ですが)後第1作なので、頑張ります。<br />
今回も宜しくお願い致します。<br />
<br />
・遠い日の花火のはずのポケベルが141016(アイシテイル)と今日も告げおり<br />
<br />
<本歌取><br />
・失恋のひとつのようでそのままにしておく16和音の着信<br />
<br />
・雨の日の公衆電話に駆け込んだふたりを見てるサトちゃんムーバー<br />
<br />
・癒える日はいつか来るはずさよならの重さで受話器ガチャリと沈む<br />
<br />
<br />
とりあえず4首投稿します。
<br />
・雨の日の公衆電話に駆け込んだふたりを見張るサトちゃんムーバー
同世代の親近感を覚えつつ、今回も投稿させていただきます。<br />
<br />
ハローハロー貝の受話器に呼びかけるノイズばかりで声は聞こえず<br />
<br />
遠すぎて想いかすれる電話口 小指を立てて糸張りなおす<br />
<br />
俺俺とがなりたてるな聞こえてる男やもめに息子ができた<br />
<br />
テンコールそれで終わりと決めたのに未練の音がまた一つ鳴る<br />
<br />
もう顔も思い出せない人たちをケータイだけが忘れずにいる
五首目を変更させてください。<br />
<br />
●深夜2時の留守番電話サービスに残っていたよ 小野寺の声<br />
↓<br />
●深夜2時の留守番電話サービスに残っていたよ 落武者の声
<br />
大霊界の赤電話一基飛びたるを夏の憶ひ出のよすがとすらむ<br />
<br />
逝ける友への電話 ふるへる受話器から洩るる『中国の不思議な役人』<br />
<br />
電話線蔓草のごと繁れるを視てこの夢の果て踵(くびす)かへさむ<br />
<br />
電話機に残るささやかな通話録永遠(とは)の一部とし珈琲飲めり<br />
<br />
薔薇色の電話機夢に溶けてゆくわが日日を恥ぢアイロンかける<br />
<br />
電話線かじるねずみの脳点(とも)る紫の夜明けにつつまれぼくら <br />
<br />
ラムネ飲めば身ぬちを透かす夏が来る昔は携帯電話を運んだ<br />
<br />
晩夏光カットグラスに響きあふこの室内楽も電話がやぶる<br />
<br />
恋人たちの街角の電話鎮座して『冬の散歩道』聴きゐし70's
さて、前回はお題をうっかり間違えまして、それでもご講評頂き心より感謝致します。今回は、間違えず投稿させてただきます。よろしくお願い申し上げます。<br />
<br />
デコってるあたしの心見透かした 電話の君のたった一言<br />
おれおれが詐欺と解れば誰だって 電話にでんわシャレにならんわ<br />
「携帯に妖怪ポスト替えましょう」目玉親父説く猫娘<br />
十円の小山で愛を使い切り ブザーに殺(や)られた電話もきえぬ<br />
玄関を出て電話鳴る なぜか親父の死を確認す<br />
<br />
以上五首、よろしくお願い申し上げます。
この一年の益々のご活躍をお祈りいたします。<br />
久しぶりの投稿になりますがよろしくお願いします。<br />
<br />
夕立に溶けたのだろう公園の緑電話は姿を消した<br />
<br />
秋の夜の雨音を聴くためにある酒屋の脇の公衆電話<br />
<br />
下宿屋のピンク電話は知っている守れなかった約束のこと<br />
<br />
どのボタン押して押しても掛け違えそうで触れぬオフィスの電話<br />
<br />
24時間監視システムとして機能する携帯電話は鈍く震える<br />
<br />
受話器から伸びる螺旋は電話魔のDNAに繋がっている<br />
<br />
子が巣立ち一人になって電話機の親機と子機を並べて暮らす<br />
<br />
保留音を繰り返されてぐるぐるとバターとなって溶けてゆく午後<br />
<br />
誰でもいい 声を聞きたい夜がありリカちゃん電話の3番を押す<br />
受話器からこぼれ続けるクレイジーソルトのような声に埋もれて<br />
<br />
廃校の内線1番あの春の卒業式の歌が聞こえる
<br />
學校を燒く火が欲しい 電話線は導火線にはならないものか<br />
<br />
嘆くしかない夜 電話の横腹に死ね死ね死ねとマジックで書く<br />
<br />
血に染まる緑の電話 ありふれた街から空へ旅立つた人
<br />
保護してた君の留守電もう消すよ私にはもう声もいらない<br />
<br />
いえなくて好きも嫌いもでもいえた最後の電話最低だよと<br />
<br />
電話するなるべく声は明るくし親の前では悩みのない子
<br />
数時間なやんであの娘に打つメール【今から電話していいですか?】<br />
<br />
やっと五首です。<br />
よろしくお願いします。
<br />
受話器からこぼれる祖母の訛りから咲く彼岸花 耳に根付いて<br />
<br />
10円を入れてください 今もまだあのアパートに続く電話機<br />
<br />
床下に小人をずっと住まわせるように続けたひみつの電話<br />
<br />
雨音を聞かせる電話サービスでプエルトリコの夕立ちを買う<br />
<br />
雨はいろいろな景色が見られるので、好きです。<br />
今回も、よろしくお願い致します。
<br />
だだ漏れの通話をしてる人の目は盗聴するなと言いたげですが<br />
<br />
どこからか白い犬を連れてきて話しかけてる母の横顔<br />
<br />
十年間連絡しない人の事電話の前で想ってみたって<br />
<br />
プロレスと振り込め詐欺の芸術は炎のドラマ我を忘れる<br />
<br />
ニット地の肩で受話器を挟むひとクリステルだね瞳の潤み
巷間によれば高値がつくという電電公社のテレフォンカード<br />
彼の人の真の姿があらわれる間違い電話の時の対応<br />
人知れず広辞苑から消え去りて使用者ありや架電という語<br />
「迷惑電話撃退します」という電話にまんまとだまされたりし悪夢
<br />
電話機をばらばらにして取り出した磁石を墓に入れてあげよう<br />
<br />
昨日迄悲しみなんか知らなかつた 電話よ俺はお前を憎む<br />
<br />
「好き好んで肥滿兒になつた譯ぢやない」脅迫電話片手に泣いた<br />
<br />
ああ電話詐欺といぢめと陰謀の道具が街を埋め盡くしてゐる<br />
<br />
多摩川で休んでゐたら鳴り出した野戰電話は取るべきなのか<br />
<br />
一本の電話が僕を狂はせた そして狂つたまま生きてゐる
<br />
めえ、めええええ――――ると渇き訴へる電話らにこゑ飲ませゐて 「駅です」<br />
<br />
「イマドコ? 自我も過去?」 公園で電話らに乱交まくるさバベルも普及<br />
<br />
ざわめきながらネズミ死にゆく運河の上震える電話らも 「連れてくよ」<br />
<br />
(夕暮れと呼べるのか 不法投棄場の空一面を電話らの微熱)<br />
<br />
<br />
※三首目 乱交に「やらせ」とルビ
さっそく購入しましたので、じっくり読ませていただきます……。<br />
<br />
今回は以下の5首を投稿したいと思いますので、よろしくお願いいたします。<br />
<br />
1.髪の毛やコードに指をからませる姉の電話の終わらない夜<br />
<br />
2.女子からの電話を待っているとすぐ風呂が沸くのは嫉妬するから?<br />
<br />
3.「電話番しなきゃいけないから帰る」 あいつは野球苦手だったな<br />
<br />
4.電源も入ってるのにアンテナも立っているのにたぶん圏外<br />
<br />
5.おなじ機種使ってるのにCMとおなじようには光らない、まだ
<br />
・進化したケータイ電話に支配され人は毎日画面を拝む<br />
<br />
・麓まで電話を借りに走ってたアルムの山にもIP電話<br />
<br />
・「古里は雪がとっても白いから帰っておいで」と真夏に電話<br />
<br />
・電話機に水玉模様の服着せてリボンを付けたネコが住む家<br />
<br />
・差し替えた師範の写真をケータイの待受画面にする人もおり<br />
<br />
よろしくおねがいします。
<br />
・声色を整えていざ電話機の前に立ちたりズル休みの朝<br />
<br />
・たくさんの別れ話を聞いただろう純喫茶リオのピンク電話も<br />
<br />
・少年の指紋だらけの十円を溜め込んでゆく公衆電話<br />
<br />
・回線の復旧すれど爆音に途切れし声の主は戻らず<br />
<br />
<br />
以上5首です。宜しくお願いします。<br />
『連句遊戯』ワタシも読んでおります。面白いですよ〜。
夏空のひかり電話のベルが鳴り「愛している」とひまわりの声<br />
<br />
君からの返事ないのはiPhone4の受信感度の悪戯だよね<br />
<br />
「アンテナが一本だから悲しくてとてもとても不安なまみより」<br />
<br />
終焉を迎えた夜のあなたには話しかけても通じない バリ3<br />
<br />
それは二年前の多機能ケータイ流れ着くガラパゴス諸島の渚<br />
<br />
<br />
宜しくお願いします。<br />
<br />
<br />
<br />
?深夜二時くなららららんに起こされた・・・え?うそ・・・ホントッ?・・・うん。スン・・・わかった
<br />
身もだえし卓より落つる携帯をただ見据えおり嬲るごとくに<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
先日の3首目を推敲させて頂きまして、今回は以下の4首を投稿させて頂きます。宜しくお願い致します。<br />
<br />
・遠い日の花火のはずのポケベルが141016(アイシテイル)と今日も告げおり<br />
<br />
<本歌取><br />
・失恋のひとつのようでそのままにしておく16和音の着信<br />
<br />
・にわか雨 公衆電話に駆け込んだふたりを見てるサトちゃんムーバー<br />
<br />
・癒える日はいつか来るはずさよならの重さで受話器ガチャリと沈む
<br />
旅立ちを伝えるときの黒電話はいつもより少し大きく鳴った<br />
<br />
貴方には固定電話を教えましょう自営の父が出る番号を<br />
<br />
今すぐに忘れられるよ番号を手が覚えない恋愛なんて<br />
<br />
ヒグラシを着ボイスにして夕暮れのバスの中では電話に出ない<br />
<br />
欲望の匂うチラシを眺めつつ好きだと言った電話ボックス<br />
<br />
<br />
<br />
体力不足の身体にはこたえる夏となりました。頭も全然働かないので、申し訳ありません、今回は6首でよろしくお願いいたします。
<br />
電話線引き抜くだけで簡単にひとりになれたあの頃を返せ<br />
<br />
いつまでも宙(そら)の電話のベルが鳴る居留守使へるのもあと僅か<br />
<br />
メモリーはみなケイタイに吐きだしてからつぽのまま向かふ未来は<br />
<br />
ひたすらにリダイヤルでもジャニーズが遠ざかりゆく特電予約
<br />
父さんが出ないことだけ願っててカノジョと母を間違えて、秋<br />
<br />
ケータイを密かに恋愛モードにし妻の視線に震えています<br />
<br />
40年経ってリカちゃん電話から待ちくたびれた老婆の吐息<br />
<br />
赤い糸電話でぼくらは繋がって「もしもし、明日結婚しよう」<br />
<br />
<br />
笹師範すみません。久しぶりの投稿になりました。よろしくお願いします。
<br />
ケータイを昨日も今日も目覚ましとしてしか使ってやれない現実<br />
<br />
一日中あなたに触れられていたい折りたたまれた電話のように<br />
<br />
「沈黙のあの気まずさを無くします 黙メロ年内試行始まる」<br />
<br />
電話さえしなきゃ心配しないのに風邪の日は母の声が聞きたい<br />
<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
<br />
黒電にとまる黄蝶は留守中の故郷からの着信履歴<br />
<br />
ぶら下がり揺れる受話器にじゃれ遊び第一発見猫は語らず<br />
<br />
忍びやかなやりとり刻印するようにテレカに開いた小さな穴は<br />
<br />
以上、4首で、よろしくお願いします。
<br />
燃料投下ありがとうございます。趣を変えて一首追加いたします。
『連句遊戯』のご出版おめでとうございます。<br />
楽しく読ませていただいております。<br />
以下の5首を投稿させていただきます。<br />
どうぞよろしくお願い致します。<br />
<br />
<br />
赤ちゃんと仔猫見かけたときの声「ピンクの電話」のよっちゃんみたい<br />
<br />
つま先に頬杖ついて話し込む電話ボックスの軟体少女<br />
<br />
「長電話してる子いねが」とおとうとのなまはげ風の声が近づく<br />
<br />
女王の下着になれるはずだった蚕の涙つたう糸電話<br />
<br />
焼餃子のせたるごとく耳のあと子機に重なる繁忙期かな
<br />
声聞きたく無いから電源切った。気が変わるまでは死んでてください。<br />
<br />
家にある電話が鳴って驚いた。誰がこの番号を知ってる?<br />
<br />
リンリンと鳴られるとマジで腹が立つ。鳴らなきゃ不安でさみしくはなる。<br />
<br />
どこだっていつだって繋がっている振りでした。気づけば電池も切れていました。<br />
<br />
以上5首、よろしくお願い致します。<br />
滝沢勇一
<br />
黒色の受話器を耳に押し当てる 電話線は一昨日切った<br />
<br />
猛獣の哮びの漏れる電話にて兄の行方を知らされる、夏<br />
<br />
公園の真っ暗闇に消え去った公衆電話はタイムボックス<br />
<br />
電話機はどれだけ進化しようとも半透膜の遠さを残す<br />
<br />
よろしくおねがいします。<br />
世杏
<br />
・木綿のハンカチーフをおくった後かかりはじめた電話は無言<br />
<br />
・ダイヤルを回す仕草を真似ていた きみはホントにあの日のきみか?<br />
<br />
以上、三首お願いします。
オレオレと名乗る男の声色に亡き子の面影探す夏の日
<br />
別れ告ぐ携帯抱いて少女泣く 公園の夜の電話ボックス<br />
<br />
テレショップのダイヤル回す指確か 老母も黒電話も死なない<br />
<br />
清志郎 携帯依存の女居て酒場のしじま深くなりにけり<br />
<br />
靴底の爆弾軽し テロリスト携帯電源切る離陸前
<br />
やぐっちゃんが好きって言ったね 最後の電話でもオイラって言ったね<br />
<br />
聞こえないふりをしていた高速の非常電話のみどりかぞえて<br />
<br />
何も言えなくなってサイドミラーに溶けてく非常電話のみどり<br />
<br />
タウンページ開くときってこんなときくらいなのかもう 夜の病院
<br />
カヴァー出す歌手が売れてたあの頃のダイヤル式の電話がよぎる<br />
<br />
あの夏のあの一本の電話からこんにちへつづくひきこもる日々<br />
<br />
受話器からしゃがれた声が漏れてきて「生きろ」といって切れる明け方<br />
<br />
*<br />
<br />
今回は短歌モードになかなかなれず、取りかかるのが遅れましたが、なんとか4首詠みました。<br />
どうぞよろしくお願いします。<br />
<br />
笹師範、投稿者のみなさま。<br />
暑さに気をつけてどうぞお過ごしください。
<br />
南極に隠れた電話凍りつく事件の予感メッセージつき<br />
<br />
亡くなった娘さんの柩にいれる携帯電話 淋しく笑ふ<br />
<br />
がらくたの秘密基地には電話がない秘密隊員の秘密の集い<br />
<br />
拡散する街を飛び交うみつばちの止まない電話一花を過ぎゆ<br />
<br />
<br />
以上、5首です。<br />
よろしくお願い致します。
<br />
ダリからの電話に出ると「もうぼくを*〒@×・・・・・・」海老の暴れる音がうるさい<br />
<br />
電話について考えて、どうしてもダリの「えび電話」が頭から離れませんでした。よろしくお願いします。
<br />
ふるさとのなまりはやさし鼻濁音抜けない人の電話を受ける <br />
<br />
ぬばたまの黒電話からひそやかに霊界通信届くお盆よ <br />
<br />
「遠距離もひかり電話はお得です」織女の顔がよぎる牽牛<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
<br />
また明日 そんな明日がまだ来ない お知らせ電話くるでしょうか<br />
<br />
黒電話 喪に服すよう ちんまりと 恋は死んでも容赦なく鳴る<br />
<br />
<br />
かくれんぼ 誰も私を見付けずに 淋しく電話だけ鳴り響く<br />
<br />
<br />
青ざめた電話の音に人形が蒼いガラス目で空虚を切る<br />
<br />
<br />
以上、5首宜しくお願い致します。
<br />
泣きながら電話ボックスに篭もってる少女がいる夏2010年<br />
<br />
受話器越し微かに揺らぐ君の気配 僕らは同じ夜を生きてる<br />
<br />
三首ですが、よろしくお願いします。
<br />
声を待つ十六秒に受話器から耳は宇宙の深淵を見る<br />
<br />
月光のひそひそ声の夜の明けて父の頬には靴底のあと<br />
<br />
われという井戸から水を汲み上げて電話のひたいしたたっている<br />
<br />
水底に電話を受けた青年のうなだれてぽつりぽつりと気泡<br />
<br />
<br />
以上5首です。よろしくお願いします。
<br />
太陽を沈ませた でも受話器からまだ声がする 月は激しく<br />
<br />
金色の日傘を差した上品で醜い雌の電話の相手<br />
<br />
「また今日も君に殺されなかったよ」リカちゃん電話に生存報告<br />
<br />
祖父母の部屋に子機が設置されている 祖父母、子機鳴り親機のほうへ
<br />
忘れない うわ雨だ って駆け込んで二人占めした電話ボックス<br />
<br />
着信はかつては家族だったもの 話せることもないワンルーム<br />
<br />
ひまわりのように笑えたあの夏の頃のあの子に繋げる電話<br />
<br />
「30になってお互い一人なら」いつかみたいに電話をしてよ<br />
<br />
以上、5首です。よろしくお願い致します。
<br />
灰色の公衆電話でモバイルをしていた時代はもはやレトロだ<br />
<br />
PHS使っていますと胸を張る携帯電話の海の中で<br />
<br />
世界中張り巡らされた糸電話 紙コップ口にあてて「もしもし」<br />
<br />
寂しくてリカちゃん電話にかけてみた「あたしリカよ」とテープの声でも
<br />
内緒事みたいに伝わるきみの声 震える糸にくちづけをした<br />
<br />
圏外のすきまを泳ぐもうすこしだけでいいからつながっていたい<br />
<br />
ひだまりの温度によく似たの携帯のきみと話したあとのぬくもり<br />
<br />
真夜中の小雨にまじって送られたメール いつでもやさしかったひと
今回も四首、どうぞよろしくお願いします。<br />
<br />
ため息はすぐさま二進変換され絶望すらも薄っぺらな僕<br />
家電話携帯電話あの手紙振り切ったままどこへでもゆく<br />
ケータイの画面に光るこの履歴着拒一度で終われるはずの<br />
「な」の文字の第一変換君となり私の気持ちを暴くケータイ<br />
<br />
最後の一種は推敲しているうちに携帯メールの歌になってしまったのですが<br />
せっかくなので投稿します
<br />
思い出はとっておくもの抽斗にしまったままのテレフォンカード<br />
<br />
トイレットペーパーみたくひらひらと「もしもし」ばかりくりかえす僕<br />
<br />
母母友弟知人会社友母友元彼(着信履歴)<br />
<br />
物理的距離ではなくて心理的距離だよ 受話器越しに降る雨<br />
<br />
<br />
以上5首です。<br />
よろしくお願いします!
<br />
着信は君だと告げて泳ぎ去るLEDの魚の青(ブルー)<br />
<br />
あずさゆみ受話器を揺する銀の音にゆっくりとゆっくりと手を伸べ<br />
<br />
しずもれる夜更けの海に灯台のつぶやくごとし着信ランプ<br />
<br />
真夜中に自殺を止めるダイヤルの受話器は重く艶のある黒<br />
<br />
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笹師範こんばんは!以上5首、どうぞよろしくお願い致します。
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押入れの煎餅布団にくるまれし黒電話まだ死なず鳴きをり<br />
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世の中にダイヤル式とプッシュ式 二種類の人がをりし頃かな<br />
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何もかも捨てたくなりし夜なればスターのテレホンカード差し込む<br />
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満員の車内に携帯電話出し人びとはみな自涜の姿勢<br />
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以上、5首です。よろしくお願いします。
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?くろでんわふうりんすずむし消えた夏凛と月だけ輝いている<br />
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お願いします。
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まだいけますよね?
?知らぬ間にメモに書かれた変な絵は君の声聞くたびに増えてく<br />
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なんとかお願いします。
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「お前のところは交換手が出る」と伯母は伝言残さず逝けり<br />
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出ないと判ってる電話を掛ける ひとりテンカウントを聞くために<br />
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「うん、聞いてるよ」の声がゆっくり優しく遠く沈んで闇に抱かれる<br />
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ビクターの犬のように何度でも再生ランプは君の拍動
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無言電話をかけたいほどの夜がありウォッカの瓶を凍らせておく<br />
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ダイナマイトを仕掛ければ夜半、電話屋の黒い電話が一斉に鳴る<br />
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夏空に吸い込まれたい午後があり携帯電話の電源を切る<br />
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霧雨につつまれながらネコ達が集会をする電話ボックス<br />
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すいません、前回投稿分の訂正をお願いします。<br />
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誰でもいい声を聞きたい夜がありリカちゃん電話の3番を押す<br />
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一字あけはありません。よろしくお願いします。
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無器用な親指を持つ僕たちの3分間は10円の価値<br />
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耳元でどんなに明るく話しても未来はらせんのコードにからまる<br />
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ため息が飽和してゐてケータイの着信光る午後の教室<br />
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雨の日の3日続けば躁鬱の親が教師に電話をかける<br />
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やっとできました。よろしくお願いします。
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留守電に吹き込む声が漏れてきて冷や汗抑える会議のさなか<br />
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ヒツウチは必打なのかと思ってた博打用語にありそうじゃない?<br />
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ごめん声大きかったね驚いた?社内じゃ「内線要らず」てあだ名<br />
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ママの膝に家の電話が乗っていた時代もあった知らないだろう<br />
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笹師範、思いっきり遅刻してしまって申し訳ありません。<br />
どうぞよろしくお願いします。
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×留守電に吹き込む声が漏れてきて冷や汗抑える会議のさなか<br />
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ケータイの電源切ってふるさとの海にほどける君がふるさと
お言葉に甘えまして、遅刻して改作&差し替えをお願いいたします(いつも甘えてすいません)。<br />
※前回は 2010-07-23 17:59:25 に投稿しました<br />
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2.女子からの電話を待っているとすぐ沸く風呂も嫉妬するのか?<br />
→母がまた風呂に入れと叫んでる 君の電話を待っているのに<br />
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4.電源も入ってるのにアンテナも立っているのにたぶん圏外<br />
→君からのメールにあった「死にたい」がどれほどなのか電話してみる<br />
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以上、よろしくお願いいたします。
が改作をお願いします。<br />
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1.電話器を前に正座して待っているどうどう寄せる怒涛背にうけ<br />
→黒電話に正座して待つ母の背をどうどう寄せる怒涛が繁吹く<br />
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どうぞよろしくお願いします。
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・少年の指紋だらけの十円を溜め込みて佇つ公衆電話
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誤<br />
ひだまりの温度によく似たの携帯のきみと話したあとのぬくもり<br />
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正<br />
ひだまりの温度によく似た携帯のきみと話したあとのぬくもり<br />
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よろしくお願いいたします。