
本日、5月8日で、
「笹短歌ドットコム」開設4周年となります!



ここまでくることができました。
本気でやめたいと思った時も何度かありましたが、
投稿者のみなさんとの友情と使命感で乗り越えてきました。


丸2日かけて選歌した歌をBlogに上げてうっとり眺める時間が
快感になっています。
なので、5周年までは続けたいと思います。

もうちょっとがんばりましょうよ!

もうちょっと、がんばるつもりです。

4周年記念特別企画を行いたいと思います!!


4年間の間に投稿された作品(予選通過作品)の中で、
特に好きな歌4首を作者名付きでコメント欄に投稿してください。
投稿者以外の純粋な読者の方もぜひご参加ください!!


4首の中に同じ作者が混じらないようにしてください。
たとえば、4首中2首が、故・笹井宏之くんの歌とかいうのは
NGです。
あと、自作は選ばないでください。
できれば、なぜこの歌が好きなのかを書いてください。
書かなくても全然かまいません。
選歌のセンスでその人の作風が、ある程度予想できるものです。
みなさんたいてい自分と似た作風の作品を選ぶ傾向があります。


締め切りは、
5月18日(火曜日)いっぱいまでとさせて頂きます。
膨大な量の中から、たった4首を選ぶのは大変な作業だと思いますが、
ここ
を利用してがんばってください。


「名古屋短歌大会」の選者を務めさせて頂きます。
詳細です↓
_________________________
NHK学園主催
開府400年記念 名古屋短歌大会
<選者>
岡井 隆 荻原裕幸 小塩卓哉
斎藤すみ子 笹 公人 古屋智子
<講演>
岡井 隆 「今の短歌これからの短歌」
【大会概要】
・投稿締切 6月1日(火)消印有効
・開催日時 短歌 平成22年8月6日(金)
午後1時〜午後4時
・会場 名古屋能楽堂(名古屋市中区)
【投稿について】
・ 規定の用紙(コピー可)をご利用ください。
・ 一人何組でも応募できます。
・ 自由題のみ、あるいは自由題と題詠1作品で応募してください
【投稿料】
自由題 1首 一組につき1600円
あるいは、上記に
題詠 「古」1首を加えて、 一組につき2400円
となります。
一組の投稿料には、一冊の入選作品集代を含みます。
題詠作品のみの投稿は、受け付けしておりません。
☆送金方法
郵便振替・現金書留または郵便小為替のいずれかをご利用ください。
(自由題のみ1組でも、自由題のみ1組+題詠つき1組でも結構です)
○郵便振替の場合は、払込後の証明書を、投稿用紙に添付してください。
○現金書留・郵便小為替の場合は、投稿用紙と同封してください。
投稿用紙請求先
〒186−8001
東京都国立市富士見台2−36−2
NHK学園名古屋短歌大会係
電話042−572−3151
_______________________

それ以外の人も、ぜひ気軽にご投稿ください!
投稿希望の方はNHK学園に応募用紙をご請求ください。
5月12日(水)18時〜
現代歌人協会の公開講座
第2回 5月12日(水) アナログ世代 vs デジタル世代
パネリスト:小高 賢 、道浦母都子 vs 笹 公人、石川美南
司会:穂村 弘
こっちもよろしく!


おめでとうございます^^v<br />
・・ とか 一日遅れてしまいましたが ・・<br />
先生の益々のご発展を祝して かんぱぁ〜い♡^^v<br />
いつもありがとうございます ダイドコ
<br />
・転居先不明で戻りし郵便のさみしさ纏うスペースデブリ(瑞紀)<br />
<br />
・ならんでる黒いものより怖かった「かもじや」という看板の文字(やすたけまり)<br />
<br />
・骨なべて集まるといふ海洞に波はピヤノを組み立てをらむ(深森未青)<br />
<br />
4周年おめでとうございます!<br />
というわけで特別企画に早速参加いたします。お題より先に…(笑)<br />
それにしても膨大な数の秀歌の中で4首しか選べないのは本当に難しかったです(日ごろの師範の大変さが良く分かりました…)せめて10首は選べるくらいに(!)この笹短歌ドットコムが続きますようお祈りしております。
私は読んでいて映像が浮かぶ歌が好きなので、大体その基準で選びましたが、やすたけさんの歌だけは「文字のインパクト」の重要さを教えてもらった作品ということで選んでおります。多分これ「かもじや」が平仮名でなかったとしたら“怖さ”に説得力がない。短歌は声に出して読むものでありながら、同時に目で読むものでもある(だから目で見た時のインパクトも計算する必要がある)その特色をうまく生かした作品だと思いました。<br />
ちなみに、瑞紀さんの歌に関しては未だに改作の必要なし、と思っております(斉藤さんすみません!)
(笹井宏之)<br />
<br />
・「降参」のメールに笑みはひろがりて春の勝鬨橋を渡りぬ<br />
(瑞紀)<br />
<br />
・淡いこもれびからおちた誰も知らないかみさまのまばたきの音(はせがわゆづ)<br />
<br />
・高く高くトムが重ねるサンドイッチ それが私のアメリカでした (宮田ふゆこ)<br />
<br />
笹師範、おひさしぶりです。cocoaの名前で投稿しておりました西巻真です。毎回毎回の笹短歌ドットコムも楽しみにしています。このたびは4周年、大変おめでとうございます。<br />
<br />
私が選ぶとなると、どうしても私が投稿していた頃、ああ、いいなあ、とおもった歌が中心になってしまうのですが、それにとらわれず4首選んでみました。<br />
<br />
歌を作りながら、毎回他の方の投稿作を全部チェックし、「どの歌が落されていてどの歌が落されていないか」ノートをつけていた頃を思い出します。<br />
<br />
JWAVE時代から、こちらで師範に短歌の基礎を学んだことは、笹師範にご紹介されて加藤治郎先生の選歌欄に投稿させていただくようになってからも、まったくぶれずにおそらく、それを<br />
踏まえて歌を作り続けています。<br />
<br />
五周年と言わず、未来に選歌欄を持つまでぜひ、お続けいただけることを心よりお祈りいたします。<br />
<br />
笹師範、そして枡野浩一さん、その他の方の影響で歌を作り続ける方は、これからも絶対に必要になると思っています。<br />
<br />
西巻 真 拝
<br />
嬰児くるみて一反木綿の耐ふる冬遍路の鈴に夢まで凍てて<br />
(鶴太屋)<br />
<br />
鉄筋にリサイクルされるUFOという身も蓋もなさもSFとして (松木秀)<br />
<br />
公園で君の時間を盗んでるルパンの足のような鉄棒<br />
(松本響)<br />
<br />
笹短歌ドットコムの開設4周年おめでとうございます。<br />
まず一首目の富田林薫さんの短歌についてなのですが冷蔵庫の短歌といえばまず私は島田幸典さんの、たましいを預けるように梨を置く冷蔵庫あさく闇をふふみて、という短歌が思いつくの(冷蔵庫の短歌はもっとたくさんあると思いますが)ですが富田林薫さんの短歌もしかり冷蔵庫というのは食料として殺された動物や刈り取られた野菜を入れるがゆえに逆に表現として清浄なものへと昇華されたとき一層短歌として美しく輝くのではないかと思いました。二首目の鶴太屋さんの短歌は正直完全には読解できていません。ただ妖怪の一反木綿にくるまれている嬰児は泣いているのでしょうか?笑っているのでしょうか?色々と想像力をかきたてられる短歌です。三首目の松木秀さんの短歌には実際にどこかの星でufoが鉄筋にリサイクルされているにちがいないと確信を持たせていただきました。四首目の松本響さんの短歌はとにかくうまいと思いました。これからも笹短歌ドットコムのますますの発展を願っております。
僭越ながら下記の4首を選ばせていただきました。<br />
<br />
・公園に電話ボックス舞い降りてひそひそ声の母のはつ恋(異能兄弟 様)<br />
<br />
【理由:夢の中にいるような幻想的な世界にぐっと引き込まれてしまいました。ひそひそ声の母の姿も目に浮かんでくるようでひとつの物語のはじまりを感じさせられます。〈どくいりきけん〉の歌と迷いましたが強く惹かれたこちらにしました。】<br />
<br />
<br />
・同じ星を見ているロケットペンシルで書いた手紙はとどきましたか(嶋田電気 様)<br />
<br />
【理由:「同じ星」と「ロケット」が響き合っていて「とどきましたか」とたずねるところにそのロケットから感じられるスピード感、届けたい気持ちが伝わるようで、手紙が無事に届くことを祈りたくなりました。嶋田電気さんの歌には心温まるものが多く感じられました。】<br />
<br />
<br />
・かまぼこと言われて食べた消しゴムはほんのり鯛の味がしました(松本響 様)<br />
<br />
【理由:どういう状況下で消しゴムを食べてしまったのか、または食べさせられてしまったのかいろいろ想像すると楽しく、「ほんのり鯛の味がしました」というところにその歌の中の主人公の持つ素直さと明るさとユーモアが際立っていました。】<br />
<br />
<br />
・少年の夏を溶かしてゐるゆゑに黄金(きん)に光らむたんぽぽの酒(瑞紀 様)<br />
<br />
【理由:リズム感とその世界観、そしてことばのひとつひとつが素敵です。「少年の夏」がどれほどまぶしく、どんな味になってたんぽぽの酒となっていくのかイメージしながら何度読み返してみても美しい風景が広がります。真似の出来ない作風に非常に魅力を感じました。】<br />
<br />
<br />
このほかにもたくさんの素晴らしい歌に出会いましたが、悩みに悩んでの結果となりました。<br />
<br />
毎回たくさんの歌を選歌され、御総評されている笹師範のエネルギーと情熱を強く感じました。<br />
<br />
今後もさらなるご活躍とともに笹短歌ドットコムの益々のご隆盛をお祈りしております。
さぼったり、さぼらなかったりして僕も「笹短歌ドットコム」とともに短歌を詠みつづけてこられたのは幸せです!<br />
<br />
「笹短歌ドットコム」に限らず、短歌の世界はパイオニアの方々の尽力によりかろうじて維持されていることを最近痛感しています。自分もなにかしら貢献していきたいと思いつつも、何もできないで甘えっぱなしですみません!<br />
今後とも、よろしくお願いいたします。<br />
<br />
(特に好きな歌4首/岡本雅哉選)<br />
<br />
・一億年かけて炎になれる雪 プランクトンは海底に降る(沼尻つた子)<br />
「魚介類(海草含む)」総評その2(http://bit.ly/bRXtNh)より<br />
<br />
……アイデアもすばらしいし、それをこの形に表現できるところに作者の実力を感じました。“一億年かけて炎になれる雪”、この時点で勝負あり! って感じです。<br />
<br />
「ONE PIECE」<br />
・ゆくあてのない旅をする人々へ麦藁帽のキーホルダーを(笹井宏之)<br />
「アニメ」総評その2(http://bit.ly/aClZlB)<br />
<br />
……笹井さんの作品の中でも、「笹短歌ドットコム」に投稿された歌が僕は好きです。多くの歌の中から選ぶのに非常に困ったのですが、思わずほしくなってしまうアイテムを詠まれたこの作品を推薦します。<br />
<br />
・ジャイアント馬場に食らった蛙(かわず)掛け級の絶望 空を見つめる (異能兄弟)<br />
「格闘技」総評(http://bit.ly/dinvpB)より<br />
<br />
……この一首は、小学校時代に児童館のマットの上でプロレスにあけくれた自分にとって外せない一首でした。想像するだに絶望してしまいます。でも空は青く澄み渡って美しそう!<br />
<br />
・目覚めれば柴門ふみと脱ぎ捨てたストッキングがあるだけの部屋(かんな)<br />
「漫画家」総評(http://bit.ly/bKYXNZ)<br />
<br />
……バブル世代のただ中に青春を送った僕らには柴門ふみとトレンディードラマがあったことをこの一首でほろ苦く思いだしました。でも実際はツルモク独身寮が近かったです(笑)。<br />
<br />
<br />
以上、ぱっと思い返してみて記憶の中に残っている歌を年代順に挙げてみましたが、こうしてみるとやっぱり殿堂入り投稿者の作品ばかり選んでしまいますね……レジェエンド達は偉大です!
<br />
・靴下のなかの小石にさえおれはさらせさらせと諭されている /虫武一俊 「石」<br />
<br />
・悲しみに沈むおまへの脊柱にカリフォルニアをなすりつけたい / 酒井景二郎「地名」<br />
<br />
・ここにいる全員の首がすぽぽぽぽんと飛ぶ空想する春の朝礼 /ヤマダワタル 「アニメ」 <br />
<br />
<br />
笹師範、4周年おめでとうございます。<br />
ごぶさたしております、沼尻つた子です。<br />
<br />
現在、塔短歌会での活動を中心にしておりまして<br />
インターネットの投稿からは離れています。<br />
しかし、J-WAVE時代、カルチャー教室、セミナーなどで<br />
培った短歌の「足がかり」は、一生ものだと思っています。<br />
<br />
cocoa(西巻真)さんもかかれていたように、<br />
笹公人さん・枡野浩一さんから受けた影響は、はかりしれません。<br />
こころから感謝しております。ありがとうございます!<br />
おふた方のことは、ヒヨコが生まれて最初にみたものを<br />
親と慕うように、ずっと追いかけていきます。<br />
<br />
笹短歌ブログで学ばせていただいたのは<br />
「詠み」はもちろん「読み」でした。<br />
毎回、ひとつのお題からの皆さんの様々発想に驚かされました。<br />
この4首の選歌には非常に迷いましたが、<br />
自分では詠まない、詠めない歌をいただきました。<br />
<br />
笹井さん、あきえもんさん、おはぎさん(ファンなんです)など<br />
歌以上に作者のかたに思い入れのでてしまうものは、<br />
敢えてはずしました。苦しかったです。<br />
<br />
あらためて過去記事に作品に目を通してみて、<br />
頭からどしゃ降りをあびるように投稿作を読む<br />
日ごろの師範の大変さと同時に、よろこびが<br />
ほんのすこしだけですが、感じられた気がします。<br />
ねがわくば、10周年、20周年とお祝いができますように。
<br />
・いじめの待つ校舎へ通った 下敷きにクラッシュギャルズの切り抜き秘めて/<br />
沼尻つた子さん(格闘技)<br />
<br />
・我が恋は哀しきことにいつの日もグレコローマンスタイルでした/あきえもんさん(格闘技)<br />
<br />
・捨てないでいるオルゴール ジッタリン・ジンとこわれた音をたてても/宮田ふゆこさん(バンド、ミュージシャン、歌手)<br />
<br />
笹師範、4周年おめでとうございます。<br />
自分が参加する前に熟読した『念力短歌トレーニング』に<br />
載ってた歌ばかりになってしまいました。<br />
しかも女性ばっかり。<br />
(岡本雅哉さん、富田林薫さん、ごめんなさい、最後まで迷いました)<br />
<br />
この4首を選んだ理由は2つあります。<br />
一つ目は、固有名詞が上手に使われていること。<br />
コンシーラやグレコローマンスタイルが短歌に出て来るなんて!<br />
二つ目は、主人公の女性の謙虚な感じが魅力的であること<br />
何かに耐えているような慎ましい感じがいいと思います。<br />
<br />
笹短歌ドットコムのますますの発展をお祈りします。<br />
<br />
あ、5/12聴かせていただきます!!!<br />
どうぞよろしくお願いします。<br />
<br />
(今間違えて、アニメの総評の後にコメントしてしまいました。<br />
申し訳ありません、これと同じものです(恥)
2.白堊の修道院(モナステリオ)ひとりギター弾く男の影に接吻の尼僧(鶴太屋)<br />
3.赤外線センサーで点く明かり避け花子は潜む用具置き場に(岡本雅哉)<br />
4.先端から赤く変わってゆくイチゴ 白い部分を彼は求めた(てこな)<br />
<br />
他にもたくさんイイのがあって<br />
選んでいたらどんどこ増えてしまって困った。<br />
というわけで・・・<br />
いろいろなタイプの短歌があるけど<br />
詠者の世界に惹かれたり共感したりしながら<br />
自分世界を拡げてくれるものを選んでみました。<br />
<br />
ヒトコトで表現するなら・・・<br />
1.やさしいツナガリ<br />
2.救い<br />
3.宮崎駿的な世界観<br />
4.価値観
<br />
ジジジジと女がラジオでしゃべってたクジラ解体現場めざして<br />
(中野玉子)<br />
<br />
真夜中の鎮守の森の深奥(しんおう)で月光仮面に縛られている<br />
(かわら)<br />
<br />
異形の子なれば勝者となるために水の匂いをかぎつつ進む<br />
(瑞紀)<br />
<br />
笹短歌ドットコム4周年おめでとうございます。<br />
上記四首は直感で選びました!
<br />
●きまぐれに自分に向けて発射したロケットパンチの痛み知る夜【富田林薫】<br />
<br />
●本当のことを話すわ浜名湖でうそはうなぎになってゆくから【てこな】<br />
<br />
●公園に電話ボックス舞い降りてひそひそ声の母のはつ恋【異能兄弟】<br />
<br />
<br />
笹師範、4周年おめでとうございます。<br />
佳作以上の歌を中心にざっと4首選びました。<br />
それでも2桁は軽く超えて、絞り込むのに苦労しました。<br />
<br />
笹井さんの歌は、夕暮れ時のコンビニの、<br />
コンビニなのになぜかノスタルジックな風景が浮かんできて好きです。<br />
<br />
富田林さんの歌は、「その痛み、わかるわかる」と思わず共感してしまいます。<br />
<br />
てこなさんの歌は、下の句の「うそはうなぎになってゆくから」が面白くて妙に心に残り、<br />
一生忘れられない歌になりそうです。<br />
<br />
異能兄弟さんの歌は、電話ボックスがUFOみたいに舞い降りてくるという上の句と、<br />
母が初恋相手にひそひそ声で話してるという下の句とのギャップがうまく調和して、<br />
見事に映像が浮かんできます。<br />
<br />
古いページを見ていたら、懐かしい名前の人もたくさん思い出しました。<br />
結社などに移って活動している人もいるようですが、<br />
やめてしまった人も大勢いるとすれば残念だなと感じました。<br />
<br />
*<br />
<br />
なお、BS-TBSで16日(日)午後2時から、<br />
『九州遺産「日向耳川紀行 歌人枚水が愛した故郷の川」』という番組が放送されます。<br />
ぼくの地元の川です。<br />
BSデジタルが見られる環境にある方は、よければぜひご覧になってください。<br />
(短歌とはあまり関係ないかもしれませんが)<br />
<br />
*<br />
<br />
笹師範。<br />
ご存知かもしれませんが、松本隆さんの公式サイトで、<br />
松本さんと今日マチ子さんの対談が載っています。<br />
http://www.kazemachi.com/<br />
<br />
今後も「笹短歌ドットコム」のますますの発展を願っています。
<br />
母が初恋相手に→母が初恋の人相手に<br />
<br />
日向耳川紀行 歌人枚水が愛した故郷の川→日向耳川紀行 歌人牧水が愛した故郷の川<br />
<br />
番組名はコピペしたので、TBSサイトの牧水の名が間違っているようです。
絞りに絞った4首選です。<br />
<br />
●さすらいの蜂蜜売りは知っている 馬場さんが欅だったことを 笹井宏之 【お題「格闘技」】<br />
<br />
●芽の出ないわたしがここにいるごとく髪ののびない人形ならぶ みうらしんじ 【お題「人形・ぬいぐるみ」】<br />
<br />
●春の夜の時計屋が言うさあどうぞ好きな時間をお持ちください 瑞紀 【お題「春」】<br />
<br />
●公園で君の時間を盗んでるルパンの足のような鉄棒 松本響 【お題「アニメ」】<br />
<br />
<br />
笹井さんの歌、<br />
ジャイアント馬場の風貌だけでなく、その人柄も見事にとらえています。<br />
僕たちはどこかで馬場さんのことをおもしろおかしく見ているような<br />
ところがあったんじゃないかと思うんですけど、それだから詠い出しの<br />
「さすらいの蜂蜜売りは知っている」というフレーズがより心に響いて来ます。<br />
この歌を読むと、なぜか春のひだまりにいるような<br />
あたたかさと幸福な心地に満たされて大好きです。<br />
<br />
みうらさんの自虐的な歌は、<br />
「髪ののびない人形」というごくごく正常、普通なところに着目したのがすばらしいです。<br />
そもそも人形の髪の毛が伸びるほうが怪奇譚になるくらい異常なこと。<br />
この歌には、自虐的でありながらどこかしら救いがあるように感じられるのもそのせいでしょう。<br />
<br />
瑞紀さん、<br />
ブラッドベリの小説を下敷きにした「たんぽぽのお酒」の歌にも惹かれましたが、<br />
「好きな時間をお持ちください」と洒落たことを言う時計屋の店主が登場するこちらの歌を……。<br />
今までの時間をリセットし、心機一転新たに始められるような<br />
気持ちにさせてくれるところが「春」というお題にもぴったりです。<br />
<br />
松本さんの歌は、下句の比喩が秀逸です。<br />
<br />
<br />
☆猫丘ひこ乃さん、岡本雅哉さん、みうらしんじさん、 <br />
僕の歌を選んでくださってどうもありがとうございます。<br />
まだ参加させていただいて間もないのにと思いましたが ・・<br />
最近の御題から四首 好きな歌を書かせていただきます<br />
<br />
。題 一<br />
こがらしが飛び出しそうな本棚に 一冊の春を差し込む<br />
富田林薫 さま<br />
題 人形<br />
とび色のひとみはしずか <br />
アンテイークドールの瞳は泣こうとしている<br />
<br />
空山くもたろう さま<br />
<br />
わたを入れ 髪を縫いとめ 目を入れて<br />
あなたの首の 後ろを閉じる<br />
小林5ちいさま<br />
<br />
題 石<br />
海岸の 小石をクチに入れるなら<br />
黒く平たく なめらかがいい<br />
中村成志 さま<br />
<br />
・・ この四首 好いなぁ と思った次第です<br />
<br />
どの歌も なにか 淋しげで ・・<br />
生意気ですが<br />
ヨロシクお願いいたします ダイドコ
昨日送信させていただいた四首の歌を<br />
間違えて送信してしまいました<br />
他意ヮ なく ただ 老眼ゆえに ・・ ということで<br />
申し訳アリマセンが どうぞお許しをお願いいたします <br />
ダイドコ
私は「お題水」が好きだったので、その中から四首選びました。<br />
先ずは先日殿堂入りなさった、酒井景ニ郎さん<br />
1・この水で傷を洗へばいいんですね 二度確かめてシャツを脱ぎ去る(酒井景二郎さん)<br />
大阪府茨木市に「疣水神社」がありそ其処の井戸の水を貰い毎日付けていると不思議にいぼが無くなるんです、本当うです。<br />
謎めいていて実は本当にありそうな不思議を感じました。<br />
<br />
2・水色で満ちた子供の絵日記は空と海との境目がない<br />
(はづき生さん)<br />
孫の絵日記見ていると全体を青色で塗りつぶした絵がたくさんあり実感しました。<br />
<br />
3・わがままは言いませんからその前にフランス育ちの水を飲ませて(伊藤夏人さん)<br />
フランスの水はそんなに美味しいのかと、日本の水は一番おいしいと思っているので「新海水おいしいですよ}<br />
<br />
4・お祭りで救ってやった赤い子が水の中からバカバカという<br />
(たちはらそうさん)<br />
<br />
金魚すくいでゲットした金魚は家で飼うとすぐに無くなってしまうので、金魚からすれば必死に云っているようで、バカバカが凄く自分に応えてきます。<br />
<br />
「笹短歌ドットコム」何時までも続けてください。いつも拙い歌に目を通して下さりありがとうございます。
<br />
いや、それは、もう、とても、たいへんでしたが、<br />
<br />
ようやっと、四首選び出すことが出来ました。<br />
<br />
<br />
<br />
・ゼビウスの轟音響く空の下農業はやりづらいみたいだ(酒井景二朗)<br />
<br />
酒井さんの変態性とは少々違う所がいいと思ったのですけど。<br />
<br />
<br />
・死ぬまえにシーラカンスのシーフードカレーを父は食いたいらしい(異能兄弟)<br />
<br />
いきおい的な所のシーラカンスのシーフードと言う言葉にひかれました。<br />
<br />
<br />
・しあわせのかたちは春の日溜まりの安西先生ではないかしら(笹井宏之)<br />
<br />
笹井さん的なところから、すこしズレている様な感じがいいかなとも思ったんもで。<br />
<br />
<br />
・我が恋は哀しきことにいつの日もグレコローマンスタイルでした(あきえもん)<br />
<br />
それは、もう、グレコローマンスタイルの一言につきます。<br />
<br />
<br />
<br />
宜しくお願い致します。<br />
<br />
富田林薫
4周年のうちの後半1年半くらいから参加させていただいている私ですが、短歌を始めて間もないころ、店頭でたまたま「念力短歌トレーニング」を見かけたことの興奮を思い返しますと、短歌を始めたことも含めて、いまここにいる偶然のすごさというものを感じずにはおれません。<br />
<br />
<br />
・波平がカツオ殺害「いつまでも成長しないのにカッとなり」(松木 秀)アニメ2010<br />
<br />
まだ最近の歌ですが、永遠に成長しないサザエさん一家の宿命のおかしみと、年相応の成長がまったく果たせておらず親に迷惑をかけている自分とのことが非常にオーバーラップしまして、笑ったあとかなり哀しくなりました。<br />
<br />
<br />
・砂浜で助けなければゆっくりと歩めましたかもしもし亀よ(伊藤夏人)日本昔ばなし<br />
<br />
いまもって完全に意味が取れているかどうかあやしいのですが、その不思議な世界観も含めてなにか惹かれてしまう歌です。あと意外と口に出してみて楽しい。<br />
<br />
<br />
・だからつてそこでワープはないだらう カフェに獨人の秋の淋しさ(酒井景二郎)SF<br />
<br />
ワープという普通人には余る超常を前にした絶望感がたまりません。あと、ひとりでコーヒー飲んでるときってなにかごたまに寂寥を感じるのですが、そのへんともマッチしていて面白いです。<br />
<br />
<br />
・雪の降るみなもに全砲身を向けしずかに錆びてゆくガンタンク(笹井宏之)アニメ2006<br />
<br />
笹井さんの歌は好きなものが多いのですが、「念力短歌トレーニング」を読んだときに最初に印象に残ったのがこの歌でした。雪の降る水辺にガンタンクが錆びていく静けさに目が向く、心が向いていく感覚を私も追い求めたいと思っています。<br />
<br />
<br />
これからも5周年、6周年と笹短歌ドットコムが続いていくことを期待しています。<br />
<br />
あ、それと沼尻さん、私の歌を選んでくださってありがとうございます。
<br />
2006年から参加させてもらっていますが<br />
様々なお題で投稿させていただくたびに<br />
みなさんの膨大な数の短歌に触れることができて<br />
いつもしあわせな気持ちになります。<br />
<br />
そして、いつも丁寧な選歌をしてくださる<br />
師範の熱意に感謝します。ありがとうございます。<br />
<br />
悩みぬいた末に、4首を選ばせていただきました。<br />
<br />
☆雨になるゆめをみていた シャンパンを冷蔵庫深くにねむらせて(笹井宏之)<br />
<br />
ケータイ短歌時代から、笹井さんのファンですが<br />
馬場さんの歌と並んで、この歌が好きです。<br />
ねっとりしそうなことを、さらっと言ってのけてしまう<br />
笹井さんならではの歌だと思います。<br />
<br />
☆公園で君の時間を盗んでるルパンの足のような鉄棒(松本響)<br />
<br />
情景が浮かぶというだけでなく<br />
その背後にあるせつなさも伝わってきて<br />
何度読んでも味がある歌です。<br />
<br />
☆何も期待しないでくれと無果汁のメロンソーダの緑はきれい(宮田ふゆこ)<br />
<br />
色のお題でこの題材の切り取り方は<br />
本当に見事で、やられたと思いました。<br />
比喩が比喩で終わらない歌は<br />
何度読んでもいい歌ですね。<br />
<br />
☆真新しい私になってく日曜日コインランドリーのひなたの匂い(はせがわゆづ)<br />
<br />
師範も書かれたように、<br />
ゆづさんの歌に漂う幸福感は揺るがず<br />
読むひともしあわせにする力があります。<br />
その代表的な歌として、忘れられません。<br />
<br />
他にもたくさんの歌たちに惹かれて<br />
レベルの高さを改めて実感しました。<br />
またゆっくり読み返してみたいと思います。<br />
<br />
これからも、5周年、10周年、20周年と<br />
笹短歌ドットコムが末永く続いていきますように。
<br />
「バンド、ミュージシャン、歌手(アイドルグループ含む)」の囘…<br />
童貞はギターの音色で飛翔する儚い永久機関なんだぜ(稲荷辺長太さん)<br />
※いかにも「サンボマスター」が歌ひさうな感じだつたので。<br />
<br />
「格鬪技」の囘…<br />
戯言を叫ぶマイクで殴りつけ場内に響くズコボコドカボコ(天国ななおさん)<br />
※亂暴な歌ひぶりが、かへつてお題にベストマッチ。<br />
<br />
「テレビ・テレビ番組」の囘…<br />
只という文字はテレビのあり方をからだを張って教えてくれる(松本響さん)<br />
※テレビ時代の終焉が何となく感じられる今日、單なる頓智短歌とも言へない雰圍氣が感じられます。<br />
<br />
「魚介類(海草含む)」の囘…<br />
ひとしれず海の底へと落とされた大王烏賊のなみだを思う(笹井宏之さん)<br />
※總評通過の歌をコピー/ペーストする作業を繰り返してゐるうち、笹井さんのがんばりはやはりすごかつたのだと思ひ知らされました。おそらく皆さんそれぞれ採られることでせうが、僕は靜かな感じのこの歌を推します。<br />
<br />
僕自身のことを思ふと、やはりJ-WAVE MUSIC PLUSが偶然の出會ひでした。そして、飽きつぽい自分が、こんなにも詠み續けることになるとは。不思議です。いろいろ惱んだりもしますが、少なくともあと一年はがんばりますので(短い?)、これからもどうぞよろしくお願ひいたします。
四周年おめでとうございます。そして、お忙しい中、続けてくださってありがとうございます。<br />
<br />
<br />
・二万匹うなぎを食えば乗り移る六十代の斎藤茂吉(異能兄弟)<br />
<br />
・頬杖の君が降らせるグラニュー糖 春の雪として紅茶と混じる(砺波湊)<br />
<br />
・見えぬ線ベーリング海に越えながら魚(うお)は小さく時遡る(たみ)<br />
<br />
・それは傷ついたホワイトベースの欠片 ア・バオア・クーに降り積もる雪(富田林薫)<br />
<br />
<br />
自分にはない発想の歌+好き、という基準で選歌させていただきました。他にも笹井宏之さんや鶴田屋さん、小野伊都子さん、暮夜宴さんなど、まだまだ選びたい歌がたくさんありました。<br />
記事を遡って読んでいくうちに、投稿していた頃のわくわく感を思い出しました。<br />
このブログと出会って師範の講座に参加させていただいたことが、短歌にきちんと取り組む<br />
きっかけでしたし、その時に共に学んだ方々との交流は今のわたしの財産でもあります。<br />
結社に入ることを勧めてくださり、背中を押してくださったのは師範でした。わたしのスタート地点は笹短歌ドットコムであることを改めて感じました。<br />
この大切な場が、5周年、10周年と記念日を迎えられますように。<br />
<br />
瑞紀
結果としては、第一志望とは縁が残念ながらありませんでしたが、<br />
九州から上京し、某M大学の文芸系の学科に在籍しております。<br />
まだ色々とゆっくり考えることができないでいますが、<br />
また笹短歌でお世話になるつもりでいます。<br />
<br />
急いで見ましたが、最近のお題まではたどりつかない中での4首です。<br />
それでも印象に残る歌が多くあり、絞り込むのに悩みました。<br />
<br />
・もらい泣きしてくれそうなひととみる映画の海がやたらきれいだ(笹井宏之 さん)<br />
<br />
・晴れた朝でしたあなたが砂糖菓子みたいに笑んでた春のはじまり(はせがわゆづ さん)<br />
<br />
・死ぬことはきもちいいこと 切られても蛸は体をひくひくさせる (cocoa さん)<br />
<br />
・土砂降りの雨が透かした制服のブラウスの奥にふるさとがある (作山さち さん)<br />
<br />
ほかに悩んだ歌も概して、淡い、柔らかな歌でした。<br />
そのような雰囲気にあこがれがあるようです。
とても悩みましたが、4首選です。<br />
<br />
・真っ白になりたいときはiPod miniへ転送した風を聴く(笹井宏之)<br />
笹井さんの歌はどれもすばらしいと思いますが、とくにこの歌が印象に残りました。<br />
「真っ白」「風」という詩的な単語に、「iPod mini」という無機質さを混ぜているところがなんともいえず好きです。<br />
<br />
「酒鬼薔薇聖斗事件」<br />
(虚しさ÷14(歳)=支配あまり苦)<br />
・6743÷14=481あまり9と猟奇事件も割られて終わり (松木 秀)<br />
一目で「うわっ」って思ってしまいました。<br />
発想も、「割られて終わり」という現代社会を表現した感じもとにかくすごいなっと感じました。<br />
数式のなかにかくされた14歳の狂気が見えるようです。<br />
トラウマになりそうな歌です。<br />
<br />
・ばあちゃんに禁止されてたスライムの緑に夏を閉じこめてゆく(小野伊都子)<br />
夏休みに田舎で遊ぶ子どもの姿、小さな手にのったスライム、描かれていない蝉の声まで聞こえてくるような気がしました。<br />
もうスライムで遊ばないおとなだからこそ感じられるノスタルジーがあると思いました。<br />
子どものころってなんであんなにスライムに憧れたんだろう…。<br />
<br />
・巨人戦延長のため結末がとぎれた録画みたいな失恋(沼尻つた子)<br />
これはもう、個人的に「わかるなあ」って思って選びました。<br />
そういう失恋のほうがいつまでも引きずるんですよね。<br />
<br />
<br />
ほかにもたくさん好きな歌がありました。<br />
こんなにすばらしい、そして楽しい短歌の場を設けてくださる笹師範にあらためて感謝です。<br />
「笹短歌ドットコム」のますますのご発展をお祈りしております!
四首って、最初は絞り込む自信がありませんでしたが、目まいがするほどたくさんの中から本当に自分が好きなのはどういう歌かじっくり選ぶのも勉強になるだろうと思ってチャレンジしてみました。<br />
<br />
・おごそかに秘密基地宣言をする 僕たちのセイタカアワダチソウ 富田林薫さん<br />
<br />
<お題にふさわしく郷愁を誘う歌、しかも少しユーモラスなところが好きです。お気に入りベスト1の歌です。><br />
<br />
・さすらいの蜂蜜売りは知っている 馬場さんが欅だったことを 笹井宏之さん<br />
<br />
<発想のユニークさと、“さすらいの蜂蜜売り”というフレーズに惹かれて選びました。たくさん情報を掴んでいるけど、口のかたい蜂蜜売りに(勝手な想像)に魅了されました。><br />
<br />
・言い出せない悔しさなどは喩えればサザエの奥にある苦い水 酒井景二郎さん<br />
<br />
<お題の魚介類、サザエが無理なく効果的に詠み込まれているところ、全体に漂う渋みが印象に残りました。私にとって、すーっと頭に入り、そのまま心に残り続ける歌です。><br />
<br />
・病院は紙ひこうきを飛ばす場所 ハロー神様お元気ですか 小野伊都子さん<br />
<br />
<上の句の切ない感じから、ハローと軽やかな雰囲気に転じるところに、ハッとさせられました。透明感があり、奥深そうな歌として印象に残りました。><br />
<br />
余談ですが、毎回、一首劇場のタイトルを見るのが楽しみの一つです。総評であまり採っていただけなくて落ち込んだときも、あのタイトルを読むと一気に朗らかな気持ちになれます。<br />
楽しい学びの場所「笹短歌ドットコム」が長く続いてゆくことを願っております。
一年前にお題「食べ物」に羽うさぎ名義で初投稿した時の緊張感は忘れられません。<br />
あの時に思い切って投稿して本当によかったと思います。<br />
笹短歌ドットコムで多くのことを学びながら無事に短歌歴一年を越えることができました。<br />
どうもありがとうございます。<br />
<br />
四首選は自分の好きな歌という感じになりました。<br />
<br />
一億年かけて炎になれる雪 プランクトンは海底に降る(沼尻つた子)<br />
上句にしびれました。スケールの大きさ。美しさ。ほんとうに素敵な歌だと思います。<br />
<br />
地図にない小さな橋を渡るとき欄干に置く私の時間(作山さち)<br />
日常のしずかな時間がとても巧みにやさしく表現されていると思います。「欄干に置く」が良いなぁ。<br />
<br />
走るのをやめてしまった足元に石と光と花びらがある(小野伊都子)<br />
足元にきれいに配置されたものが色々なことを象徴しているようです。小野さんの歌、心ひかれるものが多かったです。<br />
<br />
一齊に飛び立つ鳩の眞ん中にただ清らかな君の眼がある(酒井景二朗)<br />
君の眼がくっきりと浮かび上がってくる様子が幻想的で不思議な感じがします。気になる歌です。<br />
<br />
四首選には入っていませんが、はせがわゆづさん、かんなさんの歌にも心をひかれるものが多かったです。<br />
それ以外の方々の歌にも素晴らしい歌がたくさんあって、大いに悩みつつ、かつ楽しく選歌させていただきました。<br />
<br />
笹短歌ドットコムのますますのご発展をお祈りいたします。<br />
末永く末永く続きますように!
惹かれる好きな歌がたくさんありなかなか決められず、四首とても悩みましたが、軌跡をたどりつつ選びました。<br />
<br />
<br />
目の奥に黄砂のけぶる土地があり雨を、君の雨を待っている(笹井宏之)<br />
<br />
<br />
見つめればほんのり染まる耳たぶの膨らみかけた花蕾色(新井蜜)<br />
<br />
<br />
上目遣いでこぼれる泡を舐めている きみはとかげのようにさみしい(西巻真<br />
)<br />
<br />
<br />
割れそうな恋の卵を温めていちから育ててみたい春です(小野伊都子)<br />
<br />
<br />
四首以外にも、また選ばせて頂いた方以外にも心惹かれる歌がたくさんでした。<br />
そして四首で選んでくださった方、名前を挙げてくださった方、ありがとうございます。<br />
飛び上がって喜んでいます。<br />
<br />
笹短歌ドットコムのますますのご発展を心よりお祈りしております。<br />
この素敵な軌跡がもっともっと長く続いていきますように。
何度もくじけそうになりながらも、とても不思議なタイミングで、いつも師範に励ましていただきました。師範には何かが「見えている」のではと思ったこともあります。<br />
伸びるどころか、沼にずぶずぶとはまっていっているような私ではありますが、五周年を迎える時も、師範のもとで続けていることを目標に、頑張っていきたいと思います。ありがとうございました!<br />
<br />
<br />
そして、四首です。<br />
どれを選ぶか本当に迷いました。<br />
昨日の昼ごはんも忘れてしまうような、ポンコツの脳みそにも関わらず、しっかりと記憶に残っている短歌を選びました。(と言いながらも、31文字全てしっかりと記憶しているわけではありませんでしたが)<br />
なぜ、この四首なのかと考えたのですが、言葉の断片に加えて、その歌の情景とその余韻を記憶していたからなのかな、と思います。<br />
<br />
<br />
公園に電話ボックス舞い降りてひそひそ声の母のはつ恋<br />
(異能兄弟さん)「魚介類」<br />
<br />
何度でも釣られてくれるぬばたまのブラックバスが棲む2ちゃんねる<br />
(カー・イーブンさん)「魚介類」<br />
<br />
さすらいの蜂蜜売りは知っている 馬場さんが欅だったことを<br />
(笹井宏之さん)「格闘技」<br />
<br />
フリスクのぎつしり填まつてゐる朝は異星の貨幣のごときしあわせ<br />
(鶴太屋さん)「商品名」<br />
<br />
<br />
<br />
山口ヤスヨさん、富田林薫さん、取り上げていただき、ありがとうございました。格闘技には全く興味が無く、「グレコローマンスタイル」というのも作った時に意味を知ったくらいなんですが、こうやって選んでいただけるということがとても嬉しいです。ありがとうございました。<br />
<br />
笹短歌ドットコムが、これからも、たくさんの皆さんが刺激を受け合う素晴らしい場所として、長く長く続きますよう、心からお祈りしたいと思います。
・ぺヤングの湯切りが下手な僕だからいつもあなたを泣かせてしまう(松本響さん);ぺヤングの音からのイメージと湯切りが下手という点から「僕」の人格の幼さの中味を色々と想像でき、広がりを感じおもしろく読ませて頂きました。<br />
・病院のななめむかいの果物屋ふかい昼間のかなしい匂い(イマイさん);「ふかい昼間」「かなしい匂い」といった体性感覚に近い言葉選びに惹かれました。平仮名の多用も効果的で湿り気が感じられて個人的に好きな一首です。<br />
・県道に初めてついた信号の渡り初めする我が老人会(新井密さん);過疎化の進む田舎の一場面としての切り取り方が凄いなぁと思いました。寂しさとその中でのほほえましさが感じられ、複雑な気持ちになりました。<br />
・空の青海のあおにも染まらずにカルピスサワーの缶がただよう(みうらしんじさん);本歌取りの投稿歌の中、本作品が気になりました。隣県民としてリアルに日向灘を想像してしまいました。染まらず漂う人工物による環境汚染、酒の缶である事から大人の仕業であることが推測され、痛烈な批判にもなっていると思いました。<br />
以上4首とそれぞれの理由です。本当は、笹井さんの「廃品に〜」の一首を是非入れたかったのですが、既に他の方が挙げて下さっていたので、敢えて外しました。
最近、投稿はご無沙汰しておりますが、毎回読ませていただいています。<br />
これからのますますのご発展をお祈りしております。<br />
<br />
好きな歌を選んでいたら多くなりすぎてしまったので、「なんとなくそらで覚えていた歌」から絞り込んでみました。<br />
なので、時期的には少し偏りがあるかもしれません。<br />
<br />
・カップ酒に溺れて死ぬる蟻もいてお盆の墓地は暮れてゆくなり(異能兄弟さん)<br />
<br />
死とか墓地とか入っているのにちっとも暗くなくて、牧歌的なやさしさがあって、大好きです。<br />
読み終わったあとに余韻がある短歌だと思います。<br />
<br />
・ひゅうざあと波打つきわの平家蟹 小嶋さんたらこんなところに(笹井宏之さん)<br />
<br />
笹井さんの歌は好きなものがたくさんありますが、衝撃はこれがいちばん強かったです。<br />
時事をこんなふうに詠めるのだということにびっくりしました。<br />
あの事件を知らないで読んだとしても、音や絵の感じが好きだったかもしれません。<br />
<br />
・有明の冷凍倉庫借り切つてさあ語らうぢやないか未來を(酒井景二郎さん)<br />
<br />
理屈ではなくて、「温度」や「色味」を感じさせてくれる歌で、大好きです。<br />
<br />
・ポジティブになれる 温水洋一が俳優目指した日々を思えば(あきえもん)<br />
<br />
とにかく何度もこの歌を思い出して、ポジティブな気持ちになったので、個人的にとても大切な歌です。<br />
<br />
入れたくて入れられなかった歌がたくさんありました。<br />
10周年には10首選べるのでしょうか。そのときを楽しみにしております。<br />
<br />
宮田ふゆこ
あきえもんさん、ごめんなさい!
<br />
今宵まで夢見る少女でいさせてと抱きしめている牛乳石鹸(富田林薫)<br />
<br />
あぜ道で摘みとり食べたヘビ苺 あの子の名前を思い出せない(かんな)<br />
<br />
ピューと吹く!ジャガーな氣分 青春のけものみちからまだ出られない(酒井景二郎)<br />
<br />
明日はもうないふたりです 橙に染まってく街でさよならをした(はせがわゆづ)<br />
<br />
それぞれの短歌について語りはじめるととらなかったほかの歌についても語りたくなってしまうので、勘弁してください。笹師範、そして投稿者の皆様、今後ともよろしくお願いします。<br />
<br />
さて、「UFO・宇宙人」にとりかかります。
新参者ながら、毎回楽しみながら参加し、総評で皆様の作品を拝見して色々な発見ができる、このサイトの存在は大きいです。<br />
<br />
4首。迷いましたが、ぼくの参加した範囲から選ばさせていただきました。<br />
<br />
・君と僕のがさつく指を磨り合はせ水族館を暗くしてやる<br />
酒井景二郎さん 「水」<br />
内容の真意は分かりませんが、「君」と「僕」のひそかな悪戯なのか、はたまた別の何かなのか、と想像膨らむ作品です。「磨り合はせ」のような文字使いも大好きです。僕はなかなか古語的な文字使いが苦手で・・・。<br />
<br />
・曲がり角ひとつ間違えたぐらいで自由になってしまうね、東京。<br />
高橋徹平さん 「1」<br />
上京してはじめて分かった作品。実際に新宿などを歩いて角を曲がった瞬間に人通りの少ない場所に出たりすると、はっとしてしまいます。今の僕に語りかけるような作品です。<br />
<br />
・光差すトースト冷えて石板のその一面に野イチゴ史あれ<br />
瀧口康嗣さん 「石」<br />
トースト→石版の発想、ジャムが語る野イチゴ史。朝の食卓の光景から遠くに飛び出すような感覚。実は先ほど見つけたばかりの作品なのですが、一目ぼれしました。<br />
<br />
・「この金魚全部死んだら猫飼うの」水に溶けゆく言の葉の毒<br />
たみさん 「猫」<br />
きっと前半のせりふは何気なく発せられたものなのでしょう。冗談めいたせりふからにじみ出た毒が金魚鉢に吸い込まれる映像を想像してゾクゾクした作品です。<br />
<br />
皆様に比べればまだまだ若輩者ですが、温かい目で見守ってください。五周年企画の時には皆様のベスト5に入るような作品を作れるようにがんばりたいと思います。<br />
これからの笹短歌の繁栄を祈って。<br />
ついでに「UFO・宇宙人」で選ばれることを祈って。<br />
<br />
蜂谷。
笹さんに出会えて、短歌の楽しさをたくさん知る事ができました。<br />
感謝しています。<br />
これからも、御活躍をお祈りしています。<br />
<br />
下記、わたしのすきな作品です。<br />
男性陣の歌を選ぼうと思ったのですが、やはり女性の歌ばかりになってしまいました…。<br />
<br />
<br />
「ハートキャッチプリキュア」<br />
・プリキュアをもう見ていない八時半 好きな子はいるか訊ねたくなる(あきえもんさん)<br />
<br />
深く共感しました。<br />
ユーモアある作品が多いあきえもんさんですが、こういう母親目線の歌をもっと読みたいです。<br />
<br />
<br />
「キャンディ・キャンディ」<br />
・キャンディを夢見た頃は遠くなりコンシーラーでそばかすを消す(佐田やよいさん)<br />
<br />
納得の一首。<br />
この歌は、いつか、短歌講座でクイズに出したいと思います。「キャンディ」を隠して穴埋め問題にして…。<br />
<br />
<br />
・ささくれた息子の心を包むようにロールキャベツをきっちりと巻く(小野伊都子さん)<br />
<br />
小野さんのやさしい歌が大好きです。下の句、ふんわりとつつむような料理ではなく、<br />
「きっちり巻く」としたところに、逆に愛情を感じました。<br />
<br />
・マタニティーブルーという名のカクテルがあるなら今日はそんなため息(ももやままこさん)<br />
<br />
上の句の発想、リズムがすきです。妊娠中はお酒が飲めないけれど、きっと、マタニティブルーを吹き飛ばすような<br />
きれいな色のカクテルなんでしょうね。<br />
<br />
<br />
毎回、投稿者の皆様の発想には驚かされています。<br />
これからも楽しみにしていますので、笹さん、大変でしょうが、是非是非つづけてくださいね。
4周年おめでとうございます。<br />
私はまだまだ新参者ですが、僭越ながら4首選ばせていただきます。<br />
<br />
<br />
ぼくたちはどうせちぎれてしまうからエッフェル搭の風はいらない (西野明日香さん)<br />
<br />
永遠にラスボスだけは倒さない もう少しだけ勇者でいたい (キタパラアサメさん)<br />
<br />
いつまでも探しつづけていたいのに きみのこころを泳ぐネッシー (穂ノ木芽央さん)<br />
<br />
変わりゆく暮らしの中でローソンのからあげくんはいつも優しい (ひいらぎ さん)<br />
<br />
<br />
以上です。これからもよろしくお願いします。
好きな歌を4首選ばせていただきました。<br />
このblogに来て数ヶ月ですので、思い出に残る歌でなく、過去の総評を読みながら選んだ4首です。<br />
最初は笑えた順に4首かなと思い読んでいくと、いつのまにか選んでいるのはよく出来ているなと思えたものになり、インパクトの強いものになり、好きな歌って何だろうと、分からなくなったりしながら選びました。<br />
<br />
・好きだったフィギュアも入れてあげましょう宇宙の海へおくる棺に(水野加奈)<br />
嫌がらせなのか、悪意のない親切なのか。想像が膨らみます。死化粧は額に線を描くとか、こめかみ辺りに汗を描くとかしてあげたくなります。<br />
<br />
・カンタくん結構UMAだと思うけど誰も触れない誰も言わない(ユーリーボ)<br />
この短歌へのコメントがカンタくんの06の画像だけだったのがまた良かったです。言葉を使わない相聞歌。いい空間を作り出していました。<br />
<br />
・通過する特急の窓うめつくす[祝][合][併][南][セ]「ン」[ト][レ][ア][市]<br />
(中村成志)<br />
タイポグラフィのように見せる短歌で気になりました。しかし、よく考えると[]で囲まれた内容は、昔なら和歌で詠んだような土地を褒める祝うといった呪術的なもの。あまり見たことのない形式の中に古代の思想が入り込んでいるといった複雑な歌でしょうか。場所は特急の止まらない駅のようです。阿久悠作詞の舟唄を思い出しましました。だんちょね節を歌の中に組み込み、流行歌を否定した内容を歌ってヒットした曲です。あと、中村成志さんの浦島太郎の歌も一見面白なようで、亀甲墓なんていう言葉が最後に来ると、竜宮=琉球からさらに想像が広がって沖縄の海の先に何かパラダイスのようなものがある感じがしてきます。沖縄の海に沈んだ都市そんなものが実際にあって、浦島はそれ見たのではないかと想像してしまいます。<br />
<br />
・憧れのお姉さん飲むマンハッタン あげくチェリーを含むくちびる(岡本雅哉)<br />
口紅が赤いです。あげくって何ですか、あげくって。岡本雅哉さんの「涙目で冨樫義博改心す」も楽しませてもらいました。絵が見える、実感も出来るのに、現実にはなさそうな感じが面白いんですかね。
・グリズリーに跳ねあげられた紅鮭の片方の眼に映る夕虹 <br />
(笹井宏之)<br />
<br />
「石」<br />
・飢ゑ充たすとて石ねぶれども舌寒し クヌート・ハムスン忌の紫雲英田(げんげだ) <br />
(鶴太屋)<br />
<br />
「建物」<br />
・島となり軍艦となり島となる千年生くる魚(いを)は知らずも <br />
(深森未青)<br />
<br />
・闘わないことを非難されている気がして仰ぐ安田講堂 <br />
(めぐみ)<br />
<br />
<br />
4周年おめでとうございます!<br />
「笹短歌ドットコム」のますますの発展をお祈りします。<br />
今回改めて、総評を見直したのですが、<br />
一首目と二首目の笹井さんと鶴太屋さんの歌は問答無用で好きな歌を選びました。<br />
特に鶴太屋さんの本当に膨大な数の歌から選べるのかが心配でしたが、<br />
この「石」の歌がピッタリと嵌りました。<br />
この二首はぞくぞくする程美しい歌で、まさに僕の理想です。<br />
三首目の深森さんの歌は多分軍艦島を歌ったと思うのですが、<br />
下句の得たいの知れない普遍の怪しさに惹かれました。<br />
最近、写真集を見たことも最後の一押しとなっています。<br />
四首目のめぐみさんの歌は今の心情を的確に表していて怖いぐらいです。<br />
<br />
本来なら「笹短歌ドットコム」ならではのユーモア溢れる一首も選びたかったのですが<br />
”特に好きな”で並べると、四首から弾かれてしまいました。<br />
もっともっと選びたい歌があるのに残念でたまりません。<br />
この場所、この歌そして皆様との出会いを<br />
末長く続きますよう、心よりお祈り申し上げたいと思います。
<br />
・廃品になってはじめて本当の空を映せるのだね、テレビは<br />
(笹井宏之)<br />
ぼくが初めて投稿したときの優秀賞でした。寂しさと開放感が共存した感じがすごく好きです<br />
<br />
・タクシーがすつと止まりてつまらなし洗い髪にて立つ墓地前は<br />
(深森未青)<br />
作者が面白がってはいけない、とはこうゆうことかと思いました。洗い髪で墓地前いて、しかもタクシーに乗る事情をおもうとこわいです。<br />
<br />
・土星では高値取引されていて伐採される電信柱 <br />
(松本響)<br />
UFOによる違法伐採を想像してしまいました<br />
<br />
・バイアグラを祖父はハブ酒で流し込みギンギンギラギラ夕日が沈む<br />
(異能兄弟)<br />
熱帯夜にむかう南国の夕日に照らされた赤焼けた老人の、蛇の脂でひかる唇を思うと、胸焼けがします。<br />
<br />
投稿するのも総評を読むのもとても楽しいです。お忙しい中いつもありがとうございます。
遅くなりましたが、印象に残ったものを中心になんとか選んでみました。他にも入れたい歌はあったんですが…<br />
<br />
〈猫〉<br />
野良猫の声で歌ったあのひとのスローバラードが風に紛れて 【小野伊都子さん】<br />
そういわれれば清志郎さん猫っぽいかも、と気づかされ。<br />
<br />
〈テレビ・テレビ番組〉<br />
廃品になってはじめて本当の空を映せるのだね、テレビは 【笹井宏之さん】<br />
「映せるのだね」の「だね」がくすぐります。<br />
<br />
〈事件〉<br />
卓上のゴディバの箱に姉の文字 < どくいり きけん たべたら しぬで > 【異能兄弟さん】<br />
あの事件をこんなにほほえましい風景にしてしまう落差。<br />
<br />
〈商品名を詠む〉<br />
フリスクのぎつしり填まつてゐる朝は異星の貨幣のごときしあわせ 【鶴太屋さん】<br />
「異国」ではなく「異星の貨幣」がいいです。<br />
この回のとき自分もフリスクで投稿してて頭を抱えた覚えが……<br />
<br />
<br />
この貴重な場が、いつまでも続きますように。<br />
ありがとうございます。
メッセージも感激してます。<br />
<br />
多少の遅刻ならOKなので、間に合わなかった方、迷っている方もぜひご参加ください!<br />
曜日を間違えて(木)と書いてしまっていたので、<br />
混乱した人もいると思います。<br />
<br />
よろしくお願いいたします!
(瀧口康嗣)<br />
<br />
・夕されば格鬪村の謎祭金剛力士像を煮て喰ふ<br />
(酒井景二朗)<br />
<br />
・火と酒を操りながらキッチンにサラマンダーが棲みついている<br />
(松本響)<br />
<br />
・マンボウのようにヨーロッパの人が長椅子を立ち上がって消えた<br />
(笹井宏之)<br />
<br />
遅れまして、鶴太屋です。<br />
殿堂入り投稿者が参加しないのも洒落にならないと思ったので急遽選びました。<br />
まずは笹師範、笹短歌ドットコム四周年記念おめでとうございます。J-WAVE時代からの投稿者としても感慨深いものがあります。もし笹短歌ドットコムがなかったら、ぼくがこれだけ長期にわたって作歌を続けていたとも思えないのでそれについても感謝です。<br />
掲出歌は選んだというより、ぼくの記憶になんらかの理由により残っている歌です。総評のほうは厖大すぎて、ちょっと見たんですが、いい歌が結構多くてとてもこの中から四首だけ選び出すのは不可能と考えたので。<br />
<br />
一首目、瀧口さんの歌。言葉が緊密に連結していて完璧ですね。欲を言えば「クオリア」が茂木健一郎の顔を連想させてしまうのが、ちょっと残念です(笑)。「野イチゴ史」もよいのですが、まだ再考の余地があるような気がします。ほかの瀧口さんの作品もっと読んでみたいです。<br />
二首目、酒井さんの歌。これは最初読んだとき、衝撃を受けた作品でぼくの記憶に残っています。このころから酒井さんの作品には注目していたのかな。酒井さんのものとしてはベストではないにしろ、発想の尋常でなさがまさしくぼくの詩心を撃ちました。<br />
三首目、松本さんの歌。これも完璧。メタファーともとれますが、ぼくとしては一種の幻視として受け止めたいです。松本さんの作品としては「ルパンの足」が人気があるようですが、こちらは少し理に落ちている感があります。無理かもしれませんが、松本さんには復帰して貰いたいです。<br />
四首目、笹井さんの歌。これは素晴らしい思考の角度を持った作品です。「マンボウのように」という直喩の掛かり具合、「ヨーロッパの人」という言葉遣い、真似できませんね。リズムも実験的で、一種の短詩の感があります。しかし音数的には短歌になっていて斬新だと思いますね。<br />
<br />
今回の「宇宙人・UFO」のお題、苦手なお題にくわえて、笹師範の模範歌が面白すぎたので、ついスルーしてしまいました。また次回から投稿させて頂きます(たぶん)。<br />
笹短歌ドットコムのますますの発展を願います。それからぼくの作品を選んでくださった方々、感謝感激です。
笹短歌ドットコム開設4周年おめでとうございます。<br />
都市伝説やUMAなど、お題が面白くて読むのも詠むのも楽しく、毎回楽しみにしています。<br />
これからも笹短歌ドットコムのますますの発展を願って、遅れてしまいましたが4首を選ばせて頂きます。<br />
<br />
お題『アニメ』より「スラムダンク」<br />
・しあわせのかたちは春の日溜まりの安西先生ではないかしら (笹井広之)<br />
ときどきふっと思い出して、心が温まるお歌です。<br />
安西先生が日向ぼっこしている情景が目に浮かびます。<br />
<br />
お題『日本昔ばなし』より「かさじぞう」<br />
・やってくと決めたの地蔵に笠ぜんぶ捧げてしまうようなあなたと<br />
(てこな)<br />
“やってくと決めたの”に決意や覚悟が込められていて、その後の笠を捧げてしまうような旦那様の比喩が微笑ましく、愛情が感じられます。<br />
<br />
お題『食べ物』より<br />
・フルーチェを二人でわけるスプーンのひかりがすこし夢に似ていた<br />
(柚木 良)<br />
柚木さんとは昔、某携帯サイトの歌会でお世話になっていました。<br />
笹短歌で名前とお歌を見つけるととても嬉しくなります。<br />
相聞歌としての淡い甘さにフルーチェがうまく合っていて好きなお歌のひとつです。<br />
<br />
お題『アニメ(2010年度版)』より<br />
「天才バカボン」<br />
・通勤路 41歳の春になり タリラリラーンと駆けだしてみる<br />
(魚男)<br />
このお歌は総評が出る前からお気に入りでした。<br />
自分も思わずタリラリラーンと駆け出したくなる明るさが、理屈抜きで好きです。<br />
<br />
遅刻してしまい申し訳ございませんでした。<br />
これからも笹短歌ドットコムの更新を楽しみにしています。
4周年おめでとうございます!!<br />
膨大な数のなかからえらぶのはとてもむずかしいのですが、いつかお会いしたいなと思う方々の作品から挙げさせていただきます。(笹井さんのお歌はもうえらびきれないほどあるので別格として……)<br />
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公園に電話ボックス舞い降りてひそひそ声の母のはつ恋 (異能兄弟さん)<br />
捨てないでいるオルゴール ジッタリン・ジンとこわれた音をたてても (宮田ふゆこさん)<br />
公園で君の時間を盗んでるルパンの足のような鉄棒 (松本響さん)<br />
水の字を名前にもった人だからめぐりあう日がまたあるだろう(末松さくやさん)<br />
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何度もお名前や作品をお見かけするうちに、会ったことがない方でもなつかしいともだちのように思えるのがすごいなあと思います。お忙しい笹師範がこの場をつくってくださっているのがほんとうにありがたいです。<br />
そして、何人かの方には講座でお会いできたのがとてもいい経験になりました。<br />
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長らくうだうだ迷った挙句(師範にもじわじわと背中を押していただきながら・笑)結社の子になりましたが、いつもたのしみにしています。みなさんのご活躍を期待します。
「こんな」がどんな手紙なのかは分かりませんが、台詞がチャーミングで、いっぺんで好きになった歌です。<br />
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・廃品になってはじめて本当の空を映せるのだね、テレビは(笹井宏之さん)<br />
好きな歌が多すぎて選びづらいです。<br />
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・病室の天井は白い 神様は白い光かと訊くガン患者(?橋徹平さん)<br />
初めて読んだときにぞくっというか何とも言えない感じがしました。死や希望やいろんなことを考えさせられる力があると思います。<br />
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4周年、おめでとうございます!<br />
そんな晴れの舞台に大遅刻で申し訳ありません。しかも3首で重ね重ねすみません。同じテーマでも様々な切り口があることに改めて驚きを覚え、感動しました。それゆえ選びきれず。どうしてもの3首だけお送りします。
投稿をするかどうかお題二つぶんぐらい悩み、初めて投稿をしたときのことは今でもよく覚えています。<br />
その頃は自分が結社に入るとは全く思っていませんでした。<br />
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かなり苦労しましたが四首選びました。<br />
読んだときに映像がくっきりと立ち上がってきたお歌ばかりです。<br />
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・マンボウのようにヨーロッパの人が長椅子を立ち上がって消えた (笹井宏之さん)<br />
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・茶畑の上吹き抜ける風のように目には見えないみどりいろがすき (てこなさん)<br />
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・土砂降りの雨が透かした制服のブラウスの奥にふるさとがある (作山さち さん)<br />
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・公園に電話ボックス舞い降りてひそひそ声の母のはつ恋 (異能兄弟さん)<br />
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これからのますますのご発展をお祈りしています。<br />
大変な作業だと思いますが、ずっとこの場が続きますように!
三體牛鞭:http://www.okkanpo.com/Product/437.html