長崎の新成人が扇子で市長を叩こうとしたりして
大暴れしたらしいです!
なんで……?
市長の頭を扇子で叩けば文明開化の音でもするのか!?
それとも新成人は踊りの師匠なのか!?
……知るか! そんなこと!!
由紀さおりの童謡でも聞かせて鎮めておけ!!
いくら由紀さおりの童謡を聞かせたところで、
乳飲み子じゃないので鎮まらないと思います!
由紀さおり・安田祥子『童謡ベストコレクション 〜秋冬〜』でもか?
由紀さおり・安田祥子『童謡ベストコレクション 〜秋冬〜』でもです!
しかし、師範どうしてそんなに焦っているんですか?
2010年1月11日
という「1」が3つも入った珍しい日に、
この日ならではの「お題」を出したいんじゃよ……。
左様ですか!
残り時間はあと少ししかありません!
急がなくては!
そして、
ということは「お題」は……
もちろん。
「一(1)」
でーす!
__________________________
笹公人師範による模範短歌
寝不足の少女が飛んだ水溜り台風一過の村の静けさ
空襲の夜の紅(くれない)にさざめきぬ一升瓶の底の米たち
行方不明の風船男の風船の中に江戸川乱歩一冊
ペーパーを買い損ねたる伊東家のトイレに垂れる一筋の縄
競馬帰りの男の上に羽根で飛ぶ一万円札を霊視せり
絵の虎が一休の骨舐りおり とんちの国はとんちで逃げよ
一度きりの十五歳(じゅうご)の夏よ 体育館の裏に積まれし南極2号
_______________________
短歌ができたら、この記事のコメント欄から投稿して下さい。
※投稿の際にはメールアドレスをお忘れなく。
(メールアドレスはブログページには反映されませんので、安心して記入して下さい。)
では、もう一度基本的なことを確認してみましょう。
【笹流の理想短歌基準】
単なる説明に終わっていたり、当たり前の発想のものは、人を感動させるどころか印象にさえ残りません。
表現に工夫をしましょう。そして、心を込めましょう。
読んだ時に心にジーンとくるようなものが詩であり、
良い「短歌」です。
あくまで「笹流」ですが、理想とする短歌の基準は、
以下、3つのうちのどれかを満たしているかどうかです。
1・ハッとするような発見があるか
2・説明しがたい凄みがあるか
3・考えさせる深い何かがあるか
________________________
投稿数は、1人につき5首までとさせて頂きます。
締め切りは、
1月24日(日)いっぱいまでとさせて頂きます。
__________________
今回はつくりやすいと思うよ。
おもしろい歌を期待してます!!
お知らせです!
1月13日(水)
「日本経済新聞」夕刊
「読書日記」(連載2回目)
2回目は、
大林宣彦監督の自伝的エッセイ
『ぼくの映画人生』(実業之日本社)
を取り上げさせて頂きました。
ぜひご覧ください!
1月17日(日)
午前7時00分〜7時30分
(再放送日:1月21日(木)午前5時05分〜5時35分)
教育テレビ
「NHK短歌」(選者・加藤治郎)
にて、僕のある作品が使用されます。
ぜひご覧ください!
治郎さん、ありがとうございました!!
それではみなさん、
おしるこでも食べながら一短歌をつくってください!
よろしく哀愁☆
ぎりぎりセーフ……
<br />
現れし怪人二十面相に怪人一面相ら怯える<br />
<br />
『独り』では「獣」と「虫」が集うのみ 『一人』と書いて一人で眠る<br />
<br />
バロム・1 二人の進路決まるとき怪人たちは静かに消える<br />
<br />
一月のサンタクロース 父さんが消える前の日もらった時計
<br />
眠ってる彼女の股にゴキブリをみつけちまった一粒万倍日<br />
<br />
火をつけた一億枚の一円に芋を投げ入れバブルチャイルド<br />
<br />
ポケットでとけてしまった一粒で二度おいしいを思い出し雪<br />
<br />
1人では疲れはじめて寝転がり一人になっていまだ独身
<br />
かなしみの年輪のこる右手首 敏感肌に刻まれた一(いち)<br />
<br />
20歳OLわたしはさらわれたロビンフッドと一泊二日<br />
<br />
鬼として男を支配するために一寸法師をにぎりしめた<br />
<br />
かなしみは娘が書いた年賀状「大人になった」という一節
開きなずむエロい動画のファイルにはカーソルに降る一握の砂<br />
『一太郎』廃れ『WORD』が支配して思考がMS明朝になる<br />
一万円札を両替するときに二千円札五枚で出すな<br />
背後霊普通の人は一人だが高崎くんは霊にモテモテ
<br />
バロム・1のシュールな歌をくちずさみこの悲しみをやり過ごそうか<br />
<br />
神さまが小堺一機の番組でサイコロ振れば<情けない話(なさばな)>が出た<br />
<br />
もうすぐにあたたまるから やさしげに差し出されているココア一杯<br />
<br />
砂浜に一って描いてあたらしい朝の地平を手に入れている<br />
<br />
<br />
また投稿させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
<br />
顔半分マスクで隠れていてもすぐ誰だかわかる小沢一郎<br />
<br />
ナンバー1よりオンリー1って言われても乙女はカロリー0を求める<br />
<br />
一番は生命保険のコマーシャル抜きつ追いつつサプリメントが<br />
<br />
ポン菓子屋去った後には一粒の米が大事と雀が遊ぶ<br />
<br />
今一度考え直す五月まで待てど新島浮かび上がらず<br />
<br />
一枚で事足りるのにコルセット春夏冬とプレミアが付く<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
<br />
つぶやきが140字におさまらぬ男ブツブツ街をさまよう<br />
<br />
「独り言つぶやく奴に近づくな!」春一番が少女に告げる<br />
<br />
プリンセスプリンプリンのサイコロのように一しかない通知表<br />
<br />
ボーイズラブを書いてみようか「一番はキミしかいない」というタイトルの<br />
<br />
武将好きなり山内一豊に滝川一益稲葉一鉄<br />
<br />
なんというか「一人」と「独り」ほど違うあなたは前者わたしは後者
<br />
一番を決める作業か婚活は<br />
耐えきる一番見つけたが優<br />
<br />
はじめて投稿させていただきました<br />
どうぞよろしくお願いいたします
アナタと私 カケテ 乱数
<br />
ギャル曽根の小さき眼(まなこ)に見つめられパンダ一頭食材となる<br />
<br />
定年をむかえた父の楽しみは<ダイエー日曜一の市>だけ<br />
<br />
般若心経一字も違えず写経した交換日記を手渡されたり<br />
<br />
有名になる日のために取っておく1、1、1……の並ぶ通知簿<br />
<br />
アポリネール『一万一千の鞭』の帯、橋から捨てた十六歳(じゅうろく)の夜<br />
・定食屋で1ミリ迷わず「カツ丼!」と頼む従兄弟は男前なり<br />
・おニャン子の会員番号1番の女(ひと)だったかも 秋の三叉路<br />
・「一番」とTシャツの胸に書かれたる幼い頃の強きアメリカ<br />
・この顔は只者じゃないとわれ思(も)いし最初の人は坂本龍一<br />
<br />
以上五首投稿させていただきます。<br />
よろしくお願いいたします。
<br />
1月は最も自信の持てぬ月 英語で言う時その発音に<br />
<br />
DSのタッチペンさと歌うかな平成の子はすうじの1を<br />
<br />
100人中1人がボタンを押すさまを茶の間で見てるひとりの昼餉<br />
<br />
以上4首投稿します。よろしくお願いします。
戦いは一瀉千里に広まりぬ征くか退くかの決断のとき<br />
観覧車から見下ろす街の夜景かな一期一会と言うは易きも<br />
冬晴れが背中をそっと暖める一陽来復願う朝なり<br />
幾重にも衣裳整え舞台へと佐々一竹を演じきるため
<br />
・くノ一が天井裏に張り付いて模擬短歌練る師範を狙う<br />
<br />
・淡々と百人一首を詠む君をかるたクイーンは誘惑したり<br />
<br />
・街角の洋菓子店の決めゼリフ「ロールケーキは一本勝負」<br />
<br />
・今の子にあこがれの人を聞いてみたイチロー5人にマツイは1人<br />
<br />
以上五首です。今年もよろしくお願いします。<br />
以上
<br />
イチローを一郎と読むその時はスターもやはり平凡な人<br />
<br />
一日を無駄に過ごすを悔やむのに一年ばかり無駄に過ごしぬ
<br />
・『週刊バベル』ふろくの塔の完成の一歩手前で廃刊となる<br />
<br />
・弟に仔細は問えず引き出しに仕舞い込まれし一房の髪<br />
<br />
・J1に昇格するより難しい友達からの彼氏昇格<br />
<br />
・奥様は極道なれば何事も指一本で片付けにけり<br />
<br />
<br />
以上5首です。宜しくお願いします。
<br />
しるべなき空の高みや白砂に千歩みの一つきざみて一つ
<br />
青葉寒 熊の眉間に一撃の銃(つつ)透きとほり水無月の水<br />
<br />
さくらばな一花(いちげ)氷れる夢の外溝(どぶ)に映るはネオンの街か<br />
<br />
一つ餅火鉢にふくれつつありぬわが窓透かせば濁世の灯(ほ)明り<br />
<br />
絶望の火の一滴(ひとしづく)胸に咲き来歴問へば砂はく蜆(しじみ)<br />
<br />
詩としての抒情装置は肯(うべな)へど水鶏(くひな)一羽も白く飛ばざる<br />
<br />
メタセコイアの一樹陽(ひ)の色真夏日に汗にじむ地(つち)白線ぐいと<br />
<br />
くろがねのにほひ流れて一閃の冬雷されば霙(みぞ)れてゐたり<br />
<br />
第一志望「血みどろ臓物ハイスクール」の少女吐瀉して時じくの胃痛<br />
<br />
海阪(うなさか)に一つ火の玉拝(をろが)みて濁世の穢れ美しく過ぐる
<br />
一日の途中で名字が新しくなって祝福のまんなかにいる<br />
<br />
ひとりからふたりになった朝のこと トトロの時計はみんな知ってる<br />
<br />
一段目登り始める勇気だけください あとは自分で行ける<br />
<br />
七ならべ一人で先に抜けたのは祖母 静かなる笑みを残して<br />
<br />
前回は、佳作に選んで頂きありがとうございました。<br />
今回もよろしくお願い致します。
<br />
一枚の新聞(神!)に包まれたドライフルーツに種(糖衣錠)<br />
<br />
『当店のNo,1』の遺伝子がほのかに宿る五千円札<br />
<br />
「はい、悟空は婚活中で長期なら一心太助が空いていますね」<br />
<br />
さみどりのウェブの丘で(主演 長谷川一夫)の味で待ってる<br />
<br />
フラスコに一寸法師を流し込み栗木京子で加熱してみた
<br />
一枚の新聞(神!)に包まれたドライフルーツに種(糖衣錠)<br />
<br />
『当店のNo,1』の遺伝子がほのかに宿る五千円札<br />
<br />
「はい、悟空は婚活中で長期なら一心太助が空いていますね」<br />
<br />
さみどりのウェブの丘で(主演 長谷川一夫)の味で待ってる<br />
<br />
フラスコに一寸法師を流し込み栗木京子で加熱してみた
<br />
一番に愛されたいという君を今夜も僕が慰めている<br />
<br />
人口が1億人を超えた頃何かが日本のどこかで破裂<br />
<br />
追い込んでからの粘りが強靭な小沢一郎直球勝負<br />
<br />
何もかもリセットされる訳じゃない罪はどこかに一月一日<br />
<br />
宜しくお願い致します!
<br />
ひとりではできないことがわたしにはたくさんあって、たとえば愛とか<br />
<br />
一日は日本全国映画の日なのでだれかとデートがしたい<br />
<br />
ひとりっこだからわがままなんじゃなくほんとはみんなさみしいんだよ<br />
<br />
一月に生まれたぼくが一月に死んだあのこを想う、雪の日<br />
<br />
<br />
※一日=ついたち<br />
<br />
よろしくお願いいたします!
<br />
花冷えの待合室に集まりし一人ひとりが女を生きる<br />
<br />
銀色の降る真夜中に一橋大学前でだまってしまう<br />
<br />
凍み豆腐くずれる胸を励まして一途たらんと北風に立つ<br />
<br />
あ、そうか、ちがうんだねってトランプの家を崩せば一陣の風<br />
<br />
<br />
以上五首でおねがいします!(これまでの投稿がおもしろすぎて参りました・・・)
<br />
?1億の民を前にし君臨す小6エリカのあさきゆめみし<br />
<br />
<br />
<br />
てこずっております・・・(いつも)
<br />
ひと息で消した炎のあとさきの蝋のにおいが部屋に降りつむ<br />
<br />
アイドルが容疑者となる一刹那ガトーショコラは黒く砕けて<br />
<br />
ひと晩で55日も先へ行くハロウィン終えた店はノエルに<br />
<br />
ひなた道に出れば温もる両のもも一人の午後も寂しくはない<br />
<br />
高羽佐兎子あらため高松紗都子です。<br />
前回は佳作を頂きましてありがとうございました。<br />
これからもよろしくお願いいたします。
<br />
年末にせいいっぱいの一張羅着て帰省せし昭和の家族<br />
<br />
東村山一丁目(いっちょめ)たずねて行きしまま行方不明の弟いずこ<br />
<br />
喜びは小匙3杯、悲しみは大匙1杯の人生が良い<br />
<br />
画面には日(ひ)に一回のデパス錠眠れぬ夜をわたしは知らない<br />
<br />
最後まで数字であらわされている<死後処置セット>1と入力<br />
<br />
0食が数日続き1食へ 若草色の項目を見る<br />
<br />
北館は一直線に伸びていて小春日和のひかりは遠い
<br />
一首追加します。よろしくお願いします。
<br />
ひとまはり耳拭きくれし美容師よ貴方に言へる秘密がほしい<br />
<br />
昭和五年発行「科学アムス」が記述する化石の群れの八紘一宇<br />
<br />
裏階段走り闇抜け幕裏にひとり震へるみんなのあなた<br />
<br />
卵巣をひとつ無くして艶めけるあなたとゆけば菖蒲(アイリス)が濃し<br />
<br />
よろしくでございます。
<br />
一つ家の鬼女を産みたる母御前(ははごぜ)の手帖に赤き手形のありぬ<br />
<br />
「疾(と)くゆけ」と老婆が吾に叫ぶ声「一番鶏の鳴くより前に!」<br />
<br />
亡き耳で何を聞くやら芳一の消えぬ経文微光を放つ<br />
<br />
この謎はとけたとひとりごちながら去りゆく君の名は金田一<br />
<br />
<br />
以上、5首です。よろしくお願いします。
<br />
一度でも俺を不快にさせた奴みんな不幸になれと祈りぬ
一晩ですべてを変える胸中に雪は静かに降り出している<br />
<br />
木枯らしが飛び出しそうな本棚に一冊の春を差し込む<br />
<br />
凍えそうなひとの手を取って一杯のホットココアに導く<br />
<br />
冬空に近付くように旅立った一番星になったのですね<br />
<br />
諦めた理由は知らずただ一本の楡であるように立ち尽くす<br />
<br />
宜しくお願いします。<br />
<br />
不夜城のひかり届かぬ片隅で彼はひとりの街娼となる<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
<br />
首に巻くネッカチーフは一文字隼人を知らぬ子どもらのため<br />
<br />
駅の前電話で話すときだけは一対一の関係となる<br />
<br />
11月31日(金)0時 三面鏡が映す月光<br />
<br />
からからのはだか畑にむく鳥が百羽蠢く こんなに一人
<br />
幽霊桜のこぬれに招く手が一つ蛇目傘(じやのめ)ぞ差せば黙して通る<br />
<br />
一番星枯木にかかるたそがれのあはれほろ酔ひ肝(かん)透きとほる<br />
<br />
桐一葉秋に揺れゐる望郷のこころ惨たり眼(め)に降るわくら葉<br />
<br />
どの男も一人オートバイ疾駆せり揮発油かをれるアデン・アラビア<br />
<br />
冬の果(み)の林檎にナイフ喰ひこませ一人(いちにん)の愛滅び去る見し<br />
<br />
野兎の血を垂らしつつ樟の樹の一眼(いちがん)薄(うす)う感じつつある<br />
<br />
栗鼠の血の麺麭(パン)に散るとき運河ゆく船一艘のなまぐさき火事<br />
<br />
『ロリータ』に一輪の押し花 傘をもて花を薙げども密林の孤独<br />
<br />
鯨カツの一切れ口に運びつつ思(も)ふ海のシェパードこそ狂犬か
持ち運ぶのに弁当一個ぶんの体力が要る重い弁当<br />
カミサマのライフゲームの実行の一回分のぼくらの宇宙<br />
一言も言ってないけど半分と半分ならば言わなくもない<br />
俺の名が一字違っていたことは気にしていない合格通知
<br />
階段を一段飛ばしで駆け下りた君の背中を今も追ってる<br />
「きんだいちいちって最初は読んでいた」「俺はきんだいちーって読んでた」<br />
連打したサ行の悲劇一つ上ずれてただけで全てが消えた<br />
「過激派です。」(君から届いた手紙より一部抜粋)返事はしない
<br />
くノ一の鎖かたびら盗み出しブルセラショップに持ちこむ町人<br />
<br />
<br />
こんばんわ。今回は上記の2首でお願いします。
<br />
一月のヤル気のままでお花見を迎えることが今年の課題<br />
<br />
もうこれが最後の恋になるだろう 二十一回目の初恋を<br />
<br />
もの凄い速さで数をかぞえれば一年なんてアッというまだ<br />
<br />
<br />
よろしくお願いします。
<br />
卒業の記念に作ったオルゴールに一等とったハチマキそっと<br />
<br />
一心にバーチャルの敵倒す君現実世界で勇者たらんか<br />
<br />
一晩中母は何かを探してる 通帳、カード、亡夫(つま)の面影<br />
<br />
同僚にもらい煙草の一服で昔の男思い出す夜<br />
<br />
<br />
どうぞよろしくお願いします。
<br />
一行のつぶやき漏れて染めゆけばラッシュアワーを歩むルールあり<br />
<br />
淋しくも最後となりし青林檎一噛りの音(ね)しゃくりと鳴らす<br />
<br />
光刺し一秒遅れの轟音に黒衣の美女は虚空をゆけり<br />
<br />
ぽつぽつと具合の悪い古玩具 不要の論理馴染む一憂<br />
<br />
以上5首です。<br />
マンガ短歌の打率が高いので、今回も1首入れてみました。<br />
宜しくお願い致します。
<br />
一月に産まれたぼくは一匹の狼じゃなく気弱な山羊さ<br />
<br />
宇宙一愛しておくれちっぽけな島国(しま)の南にこもるわたしを<br />
<br />
二番目に好きだったのに追憶の底で一番きらめくあなた<br />
<br />
一首だけ誰もが知っている歌を詠めないものか狂わぬうちに<br />
<br />
*<br />
<br />
笹師範、みなさま。<br />
今年もどうぞよろしくお願いします。
<br />
花畑広がっていくカレンダー君と笑うと花一つ咲く<br />
<br />
思いつくこと一通りやってみて主の居ない部屋持て余す<br />
<br />
怖いのは一人になることではなくて一人の日々に慣れてゆくこと<br />
<br />
ヒールでも戻れるのかなコンコンと踵を鳴らし「きみが一番」<br />
<br />
笹師範、お目にかかれて本当に嬉しかったです。興奮でまだ息が荒いです。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
<br />
アイデアを一蹴されて歸る路の夕日が美しいのは何故だ<br />
<br />
愛されてゐる君はもうやすやすと一角獸の影を飛び越す<br />
<br />
朝早く一休さんが蹴倒したお地藏樣が微笑んでゐる<br />
<br />
野良猫の危機に瀕した一聲が聞こえる夜に筆は止まつた
<br />
ていねいに型抜くジンジャーマンクッキーもうひとり子を産みたいけれど<br />
<br />
水筒の底のしずくは一晩でかわかなかった 君が恋しい<br />
<br />
ワンランク上の女になれたのか恋手放して〈マイ箸〉を持つ<br />
<br />
中一のわれの丸文字かけてゆくエリマキトカゲのノートひらけば
<br />
東京で一番きれいな豚肉をプールサイドに置いてきました<br />
<br />
愛すべき一番弟子に伝授する すてきなプロシュートの添え方を<br />
<br />
一の森 二の眼 三の詩 四の嘘 五の重装備 つよくなったね
<br />
最初から言うつもりだったいろいろを言えず一言ごめんと言った<br />
<br />
しあわせないつかの日々の1日を前借りしたい12月末<br />
<br />
一言も言えなかった日々戸惑いは無意味できっとすげえ青い春<br />
<br />
オナニーをしてみても一人何をまた隠すでもなくこそりと擦る<br />
<br />
以上5首よろしくお願いいたします。<br />
滝沢勇一
曲がり角ひとつ間違えたぐらいで自由になってしまうね、東京。<br />
口うるさい母の電話が切れたあと余韻がつつむ僕とワンルーム<br />
1本の鉛筆ころがる放課後の机のひだまり 君いるようで<br />
一等のない徒競走をはしらされ今度は草食系と呼ばれる<br />
<br />
空山くも太郎改め高橋徹平です。よろしくお願いいたします。
<br />
一月の雨の凍えて胸ふかく刺せば吐息こぼれる 懺悔の<br />
<br />
さもなくば一等星の傍らで見えずとも在る星であれかし<br />
<br />
隣国の赤き釦に伸びる手よ「一時ちやうどをお知らせします」<br />
<br />
誰からも省みられぬその隙にまた今日一度きりの落陽
<br />
窓際に一人たたずむ女生徒は他の生徒に見えぬものが見える<br />
<br />
月曜の一時限目の数学はイニシャルトークの手紙が回る<br />
<br />
1Fの1年2組の廊下側だけが圏外と表示されたり<br />
<br />
してもらい大きくなるのはいやらしい老婆の語る一寸法師<br />
<br />
以上5首です。よろしくお願いします。
<br />
(指定なし)分類のまま一人だけアドレス帳に朽木は残る<br />
<br />
夕焼けを一直線に分断す飛行機雲が映す国境<br />
<br />
背伸びする土筆を一つ摘もうと処女の指は温くしめって<br />
<br />
君がいう目玉のオヤジ梅干しを茶碗に一つ沈めてつくる<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
<br />
一杯の蕎麦を分け合う人は歯に海苔をつけてたから別れよう <br />
<br />
知らぬ間にお昼の森田一義に慣れたのだから宇宙人もきっと <br />
<br />
正一に票は一つも入らずに生まれ持っての六票を守る <br />
<br />
一本足打法で待てばセクハラの主任はボークを取られてしまう<br />
<br />
一文字隼人の意志を受け継いだライダーさえも草を食うとは<br />
<br />
よろしくお願いします!
<br />
二歳児が涙でにらむこの時を一番古い記憶にするなよ<br />
<br />
一時間の値打ちが違うといいながら二次会にまで来んなお前は<br />
<br />
人の輪の方程式の片すみに√ー1として在る<br />
<br />
宜しくお願いします。
<br />
世界一笑顔が気持ち悪いのは多分、宮川一郎太でしょう<br />
<br />
年の瀬のキムタクのうた 一番になれなくなった言い訳としての<br />
<br />
「好きだから」なんじゃなくって「恐いから」だったんだね、あの「一緒に」って<br />
<br />
だれひとり救えずにいた昼間からワンカップ呑むあの人さえも<br />
<br />
<br />
以上の5首でお願いします。
<br />
そだにデダラメな男じゃ無理だべな村一番の器量良しでも<br />
<br />
酔いどれのため息たちが踊り出す 一番星が瞬く頃に<br />
<br />
<br />
以上、よろしくお願い致します。
<br />
君が引く一点鎖線のそちらがわ僕には壁は見えないけれど<br />
<br />
旧くから知ってるはずの友の眼に星一徹のたましい降りる<br />
<br />
一輪車いまはとにかく頑張れよ、要らない未来が待ってるけれど<br />
<br />
シンプルなお題なのに、びっくりするくらい全然ひねり出せませんでした・・・。<br />
5首に至りませんでしたが、よろしくお願いします。
<br />
薄れゆく記憶の中の一番地 想い出分の球根埋める<br />
<br />
一礼の角度が揃う開店にシャッターの音響き合う朝<br />
<br />
「もう一杯!」「もう、いっぱい?」を繰り返し足され続けるわんこそばかな<br />
<br />
朝採りの色とりどりの一山に笑顔が浮かぶレシピも浮かぶ<br />
<br />
以上5首です。<br />
よろしくお願い致します。
<br />
一生に一度の恋は13時発ののぞみが置き去りにして<br />
<br />
神様の仕打ちについてお話をしよう 一人でたつ銀杏の木<br />
<br />
初雪が哂ってやがるから 逃げた 君が見えない街の一月<br />
<br />
青春は深夜一時の暗闇とビタースイートサンバとともに<br />
<br />
<br />
以上、5首です。今年もよろしくお願い致します。
<br />
世界じゅうのベッドが軋むことだろう空と海との統一のとき<br />
<br />
待っている 世界を一新してくれる大きいひとを幹にもたれて<br />
<br />
ただ一度転んだことをわけにしてお前は胸をいつまでせびる<br />
<br />
一瞬の光の連鎖 それぞれに三年分のアルバムを持ち<br />
<br />
<br />
以上です。よろしくお願いします。
一生をかけて傾く瓶がある クロロホルムに春のさざ波<br />
<br />
人がまた一人離れてゆくことに少年怒る悲しみとして<br />
<br />
〈バーゼルは雪の朝です〉 一粒の花火見るようで時差は楽しい<br />
<br />
林檎剥くそののちの手に種、皮、傷一つ残らず包みておりぬ<br />
<br />
湖を終えた母から引き上げる手紙千通写真一葉<br />
<br />
以上の5首です。よろしくお願いいたします。
<br />
あるところ触れれば「あっ」とはっしおる浅黄のカップを洗う 一心に<br />
<br />
まなこふたつ持ちたるわれの心根(こころね)を一つ目小僧がじっとみており<br />
<br />
飯場にて一匹狼のケンさんと呼ばれる男と土下座する夜<br />
<br />
餅(もちひ)から咲きたる花をつきやれば月一面のはなの枯ゆく
<br />
「一という字も知らぬ方が可愛い」と 確かにそうね確かにそうよ<br />
<br />
あぁ神様、幸せも何もいりません あの人だけはわたしにください<br />
<br />
川の字になって眠るの夢だけど まだまだ今は1のままで<br />
<br />
針金の月が爪痕に視える時 一千一秒物語閉じる
<br />
? 1月の11日にメールするは詠題の人一(はじめ)さんなり<br />
<br />
? 始まりは意識せずしてやって来てそして終わりはこうも突然に<br />
<br />
? メル友が何人かいるとわかるから誰からの一通待ちわびてるか<br />
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? 一生(ひとよ)にて一度きりのわがままに 来て欲しいのと言えばよかった<br />
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まだ間に合うようでしたら、お願い申し上げます。
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曖昧な君の言葉を聞きながら一輪挿しに薔薇を活けよう<br />
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真冬日のボルシチがもう冷たくて今夜僕らは一人で眠る<br />
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一瞬の光の中で僕たちは息をしていた 世界は巡る<br />
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遅刻で申し訳ありません… よろしくお願いします。
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けふもまたマクドナルドにぬばたまの牛の一部を食ひたりわれは<br />
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中年の男が一人ネットする姿をじつと見てをりわれは<br />
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むかうより一直線に並びゐる公孫樹に倣ひ連なりたりわれは<br />
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一本となつてしまひし母の箸ゆるしも得ずに購ひたりわれは<br />
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一日を終へむとしたり翌日のうやむやのなかあがきてわれは
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あてもなく月無き夜と旅をして一人は寂し二人は哀し<br />
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永遠に明けない夜明け抱きしめて一枚貝は夢をみている<br />
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ワンピース一枚で君はさらりと僕の心臓を横切っていく<br />
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僕達はシーズン?のままでいい。再放送も録画もしない。<br />
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度々の遅刻本当に申し訳ございません。。よろしくお願いいたします。
NHK短歌大会では大変お世話になりました……恩を仇で返すように遅刻して、しかも三首のみで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。<br />
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ちょうどよく煮えたおでんに竹串がなくてお箸の一本でさす<br />
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手放され倒れて弾む一輪車みたいに妻は酔ってベッドに<br />
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文庫本の表紙のかすかな爪の跡は一筆書きのさよならでした
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迷信<br />
?胃腸には公孫樹の一葉煎じよと医長の一郎落ち葉掃く掃く<br />
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アベック<br />
?「一恵さん!」「さんづけじゃいや!田中さん」「・・・一恵!俺にも・・・「うん、じゃあ・・・田中!」
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アベック<br />
?「一恵さん!」「さんづけじゃいや!田中さん」「・・・一恵!俺にも・・・」「うん、じゃあ・・・田中!」
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迷信<br />
?胃腸には公孫樹の一葉煎じよと医長の一郎落ち葉掃く掃く<br />
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?一時間待っても来ないあの人が知らない男と腕を組んでた
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・一番に憧れながら目の前の試練をいつも塗りつぶしてた<br />
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・学年で一番取った四月から転落してゆく三年間で<br />
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・どうせなら誰かにとって一番になりたくてまだ走り続ける<br />
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・笑いあう時間の中で得たものは一生大事に隠しておこう<br />
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・一番に出会えていたら思い出が汚れてたかもしれない二人<br />
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よろしくお願いいたします。
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・セックスを一月以上してないと大人になった自覚芽生える<br />
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・一円を入れた現金書留を送るか悩む並木様宛<br />
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・一筋の並木通りを歩くうちアナルセックスされた気分だ<br />
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・極真に道場破りしに行って治療費として一万貰う<br />
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・やるたびに膣内貯金していって1万円にもうすぐ届く
一円玉も主役の駄菓子<br />
。一番と云いたかったね この次わ<br />
最初のコドモに生まれてみよう<br />
。二人して一万づつの貯金して<br />
もう三年だ 一緒になろう<br />
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ヨロシクお願いいたします