2009年11月30日

お題発表 「石」

ということで、
今年最後の「お題」発表です!!!

今度のお題は



です!!

_______________________


笹公人師範による模範短歌


朝礼中に思い出すなりピラミッドの石を運んだあの日の陽射し


重石としゃべる老婆のこゑ響くふるさとくらーい厨の奥に


あの夏の石段の上僕の背を押した少女よ どうしてますか


明け方に青い小石が届けられ部屋はたちまち霊場となる


弟にもシャンプーをする夜があり窓辺に冷える牛乳石鹸


河原には石の塔見ゆカチカチと不満を石に変えられたなら


いきいきと大東京の崩れ落ちる石原豪人の挿絵なつかし



____________________


短歌ができたら、この記事のコメント欄から投稿して下さい。
※投稿の際にはメールアドレスをお忘れなく。
(メールアドレスはブログページには反映されませんので、安心して記入して下さい。)

では、もう一度基本的なことを確認してみましょう。

【笹流の理想短歌基準】

単なる説明に終わっていたり、当たり前の発想のものは、人を感動させるどころか印象にさえ残りません。
表現に工夫をしましょう。そして、心を込めましょう。
読んだ時に心にジーンとくるようなものが詩であり、良い「短歌」です。

あくまで「笹流」ですが、理想とする短歌の基準は、以下、3つのうちのどれかを満たしているかどうかです。

1・ハッとするような発見があるか
2・説明しがたい凄みがあるか
3・考えさせる深い何かがあるか

________________________


投稿数は、1人につき5首までとさせて頂きます。

締め切りは、

12月15日(火)いっぱいまでとさせて頂きます。

__________________
☆笹井宏之情報☆

◆NHK総合「地域発!ぐるっと日本」で再放送◆

12月6日(日) 10:05〜11:30
NHK総合(全国) 「地域発!ぐるっと日本」 の放送枠の中で、
ハイビジョンふるさと発
「あなたの歌に励まされ〜歌人・筒井宏之 こころの交流〜」<BShi 8月8日放送>
が、再放送されるそうです。
今まではBShiでしたが、今度は総合TVです。

「笹井宏之メディア掲載情報」
より

見逃した方はぜひご覧ください!
こんなに何度も再放送されるって、凄いよね。
素晴らしいことです。
あらためて彼の歌が持っている力を思い知らされます。

ということで、よろしく哀愁☆
posted by www.sasatanka.com at 23:02| Comment(98) | TrackBack(0) | 「お題」発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
石ころを「からあげ」として齧るときままごとだけで恋人になる<br />
<br />
<br />
とりあえず一首です。
Posted by 蜂谷希一 at 2009年12月01日 15:37
線路の果ての線路の敷石何となくくたびれた靴で蹴り上げてみた<br />
<br />
何気なく拾った石の残留思念読めば子供の頃の父と出会いぬ<br />
<br />
石切りし川辺で一人で遊んでるいや二人なんです平行世界の私と遊ぶ
Posted by 草蟲 at 2009年12月01日 17:37
○隕石がかつて壊した海岸で日本列島の破片を拾う<br />
<br />
○人間の血にも肉にも驚かぬ殺人現場の方位磁石は<br />
<br />
○戦場の死体のごとく碁石散る殺した弱者が黒を集める<br />
<br />
○悪徳を伝えよ報道ステーション最後のロケは賽の河原で<br />
<br />
○欲望をむき出しにする観覧車 宝石の横でバナナめくれる<br />
<br />
よろしくお願いします。
Posted by 西畠勇氣 at 2009年12月01日 21:58
意思を持ち只管に切り出して産みの苦しみモアイに託す
Posted by 夕夏 at 2009年12月02日 20:41
名物とすべくトトロを切り出した石工の眼から光が消える<br />
<br />
微笑んでいるお地蔵さんの耳元で「しぬのがこわい」と言う小学生<br />
<br />
お遊戯の木の役と岩の役だけが使える三十分のテレパシー<br />
<br />
静寂のベットの上に横たわり「死んだら化石にして」と笑うな<br />
<br />
<br />
以上、上の「からあげ」の短歌と合わせて五首です。よろしくお願いします。
Posted by 蜂谷希一 at 2009年12月02日 23:42
流石だね何時の間にかに穴掘れど流れに乗って墓穴をいずる
Posted by 夕夏 at 2009年12月03日 00:03
消化薬欲しく為ったら置石でジャリの遊びを真似するカラス
Posted by 夕夏 at 2009年12月03日 01:32
よろしくお願いします。まずは5首投稿を目指して!<br />
<br />
 神社にて<br />
?アガるにはグーしか出せない最初の子パイナツプルが迫る夕暮れ
Posted by 104hero at 2009年12月03日 18:00
手塚治虫のベレー帽の様な石があり若手漫画家腰を下ろせぬ<br />
<br />
石よりも静かに眠る廃村に夜な夜な響くうらべ唄かも<br />
<br />
究極のベンチャー企業は川原にて石を売りたる無能の人か<br />
<br />
ガンタンク通れぬからと石多き道開拓する公共事業
Posted by ジオング at 2009年12月04日 16:17
・自然石割るより凄い男根で離婚届に血印を押す<br />
<br />
・君の眼を見れば誰でも石になる男ってのは悲しいものさ<br />
<br />
・俺の意思だから蹴る石飛んだ意地見ろよこの虹さぁ行こう死地<br />
<br />
・「セックスをしたいんですがどうすれば出来るんですか?」力石徹<br />
<br />
・男根で石碑くり貫く鍛錬を積んで小林由佳と戦う
Posted by MC・E at 2009年12月04日 21:44
(歌の投稿ではなく申し訳ありません…)<br />
師範、ありがとうございます!<br />
思わぬところで名前を出して頂いて恐縮です。<br />
現在、結社を作歌の中心にしていますけれど<br />
笹短歌ドットコムをいつも楽しみに拝見しています。<br />
私を育ててくれた、大切な場所ですから。<br />
まだまだよちよち歩きの私ですけれども、がんばります。<br />
師範と皆さんのご健康とご健詠をお祈りしております。
Posted by つた at 2009年12月04日 22:56
↑すみません名前が…<br />
(粗忽者なのもあいかわらずです)
Posted by 沼尻 at 2009年12月04日 22:57
・手作りの鉱石ラジオ修理して地球最後の放送を聞く<br />
<br />
まずは一首です。宜しくお願いします。<br />
(沼尻つた子さん、お元気そうで何よりです)
Posted by 魚虎 at 2009年12月05日 00:09
誕生石が胆石のようなおじさんが両手を上げる新橋駅で<br />
偶然に辞世のうたが犬のうた石川啄木、島木赤彦<br />
プログレの名曲「石をとれ」聴きてまだ痩せていた中学のころ<br />
札幌の白石区には競走馬ホワイトストーンのファン多かりき<br />
植物がすぐに吸収するためにジャングルに石は少ないらしい
Posted by 松木 秀 at 2009年12月05日 00:44
積み上げし石傾いて未来へとピサの斜塔は過去を支える
Posted by 夕夏 at 2009年12月05日 01:49
シリコンに意志を持ちたる生物が生まれ出かシリコンバレー
Posted by 夕夏 at 2009年12月05日 10:19
道端で拾った石が宝石のように思えた頃が懐かし<br />
<br />
「イシ」と聞き「縊死」が頭に浮かぶほど子供の頃は遠くなりけり
Posted by 人間失格 at 2009年12月05日 20:57
石に刻む少女(をとめ)風中そのむかし縊れし傀儡女(くぐつめ)の一人かは<br />
<br />
飢ゑ充たすとて石ねぶれども舌寒し クヌート・ハムスン忌の紫雲英田(げんげだ)<br />
<br />
実石榴の熟るる季節に息吹きかけ琥珀少女(をとめ)のパッション・フルーツ<br />
<br />
錐揉みの銀機絶巓をけずりたれば蜘蛛匍(は)ふ石にはしれる白露(はくろ)<br />
<br />
大寒の鶏(とり)の蹴上ぐる凍土かなくちびる噛みて漱石の坐(ま)す<br />
<br />
石動(いするぎ)の寒の市ゆく葱の香や雉子(きじ)の首提げ哭(な)けり美丈夫<br />
<br />
骨壺のうたひをどれり大泉滉(あきら)の父たる黒石(こくせき)の骨<br />
<br />
湧き来(きた)る数瞬の霧スコッチ乾(ほ)し石原裕次郎のにがわらひ<br />
<br />
魚(うを)の棲む石あるべしや石を売るつげ義春に犬狼星(シリウス)ささぐ<br />
<br />
浄夜なり道道の石響(な)り交へば紫水晶(アメジスト)の息吐ける少女子(をとめご)
Posted by 鶴太屋 at 2009年12月06日 02:17
なにもするな石頭おまえが転べば世界が拓(ひら)く<br />
<br />
浮き沈みくりかえしては胎児の重石<br />
<br />
鍾乳石しみでる遥かな記憶で洞穴をみたせ<br />
<br />
初投稿させていただきます。よろしくお願いいたします。
Posted by 松麗瑛 at 2009年12月06日 12:32
海岸の小石を口に入れるなら黒く平たくなめらかがいい<br />
<br />
羽毛布団羊綿布団石布団くびれのついた抱き枕 そら<br />
<br />
「バックします」**「バックします」**「バックします」**石を踏む音<br />
<br />
ああ前兆がやってきた右側の睫毛からまた石になるんだ<br />
<br />
水面の影を波紋が追ってゆくサイドスローで投げ入れた石
Posted by 中村成志 at 2009年12月06日 15:15
・青空の飛行機雲を見上げつつ思い出す旅石につまずく<br />
<br />
・宝石を耳首指にありったけ付けてテレビに出てる妖怪<br />
<br />
・石段の上まで行けず悪いけど御利益だけは頼んで帰る<br />
<br />
・河原でカッコイイ石見つけたが漬物以外用途浮かばず<br />
<br />
・古井戸に小石投げ込み波紋呼び大声で云うバカヤローを聞く<br />
<br />
宜しくお願いいたします。<br />
<br />
失礼ですが先生がお悩みの「尿路結石」には漢方薬「ツムラの「チョレイトウ」がよく効くようです。
Posted by おはぎ at 2009年12月06日 16:52
少年が書店で出会うパイライト 触り心地もわからぬままに<br />
<br />
七歳が小さな下駄を駿足に履き替えのぼる長い石段<br />
<br />
2首投稿します。よろしくお願いします。
Posted by たみ at 2009年12月07日 11:34
・口許の黒子艶めき少年を振り返らせる石川さゆり<br />
・石段にアジャリ見かけた夏の朝クマゼミの音の大きく響く<br />
・砥石にて包丁研ぎし君の眼が昨夜はやけに血走っていた<br />
・カップ麺を買いたる母の頭髪は石立鉄男のパーマのごとし<br />
・軽石のようにざらざらした舌をコーヒーに浸す深夜の三時<br />
<br />
以上、五首投稿いたします。<br />
よろしくお願いいたします。
Posted by 広瀬智深 at 2009年12月07日 20:56
抵抗の石を握りしてのひらを癒すをとめのやはらかき頬<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
Posted by アスター at 2009年12月08日 13:01
どうせなら4月生まれが良かったな ダイヤモンドが一番高いし
Posted by 碧 at 2009年12月08日 15:33
石貫の頑固親父が立ちまわる昭和は遠くなりにけるかも<br />
悠久の時間のなかで眠りたる黒耀石の鏃の欠片<br />
ルビ:鏃=やじり<br />
石臼は我が腕で碾くしみじみと濃茶を点てて愛おしむため<br />
ルビ:碾=ひ<br />
師の歌碑の礎がやや欠け始む岩は石経てやがて礫へ<br />
漱石と名乗る以前の青年が升と交わしし厚き友情<br />
ルビ:升=のぼる
Posted by 佐々一竹 at 2009年12月08日 23:05
?「医者になるっ!」石屋のせがれ反抗期「や」を縮めて密かに始まり
Posted by 104hero at 2009年12月09日 10:11
すみません。漢字が間違っていました。訂正をお願いします。<br />
<br />
七歳が小さな下駄を駿足に履き替えのぼる長い石段<br />
         ↓<br />
七歳が小さな下駄を瞬足に履き替えのぼる長い石段
Posted by たみ at 2009年12月09日 17:11
光差すトースト冷えて石板のその一面に野イチゴ史あれ<br />
<br />
たわむれに翡翠を語り尽くしたるパパこそ永遠(とわ)に夏のクオリア<br />
<br />
ポータブル墓石造った石工から砂丘を下りてゆき 雪です<br />
<br />
吹く風が石灰混じりの校庭で駆けた証を喉仏と呼ぶ<br />
<br />
いつだったか空に浮かべば光りだす石の不思議を猫と試して<br />
<br />
以上の5首です。よろしくお願いいたします。
Posted by 瀧口康嗣 at 2009年12月09日 23:13
川辺にて絶滅危惧種の石握るきれいな円でひらべったいの
Posted by 青田 at 2009年12月10日 00:08
春になり雪だるまいた地面には墓標となったふたつの石が
Posted by 青田 at 2009年12月10日 00:17
たぶん石そうでなければハゲオヤジもしくは夢の続きの気配<br />
<br />
 湖畔から突如あらわるあやしげなジジイがふたつ石をかかげて<br />
<br />
 ありそうで焼き芋石はないはずだ あってもいいがあったら困る<br />
<br />
 デートではいつも小石がちくちくと転がる靴を買う人生さ<br />
<br />
 石偏に石と書きまたその横に石と書いても明日は月曜
Posted by 帯一 鐘信 at 2009年12月11日 04:33
ありそうで芋焼き石はないはずだ あってもいいがあったら困る<br />
<br />
すすすすすみません・・・訂正するのもはずかしい
Posted by 帯一 鐘信 at 2009年12月11日 04:35
石廊に花の葬儀のデジャ・ヴュ再(ま)た 砂糖漬けの父ほろにがき母<br />
<br />
ギャングたち誰より死ぬる愛に死ね海石榴(つばき)咲く野にかぎろひの骨<br />
<br />
オランウータン無心の眼澄みとほり宙(そら)への石段のぼらば楼蘭<br />
<br />
花の紫苑みづいろに枯れわたりける 点鬼簿に淡く石川淳など<br />
<br />
祭囃子の記憶遙かに齢(よはひ)ふる 宝石の脳髄(なづき)飴いろに痺れ<br />
<br />
墓標踏み倒し末枯(すが)るる故郷かな水晶石のうちの寒鮒(かんぶな)<br />
<br />
ギリシアの裔の石殿炎ゆる日を伽藍ささふる女人柱(カリアティド)の黙(もだ)<br />
<br />
石窟の画(ゑ)の馬駈くる形(なり)のままつぶらなる眼(め)は夜に濡れゐしか<br />
<br />
ジェーン・バーキン歌へば熱のゆりかごに届けよ雪花石膏の詩(うた)<br />
<br />
猫目石の釦(ぼたん)澄みたり精霊にゆき逅ひしのちのたかぶる炎
Posted by 鶴太屋 at 2009年12月11日 11:30
石段で「ちよこれいと」と言いながら駆けだす君が冬空を切る<br />
<br />
書割のような町では迷えない方位磁石をなくしてみても<br />
<br />
深層の化石をさぐる指先にほどかれてゆく二重のらせん<br />
<br />
みずからを盤石なものにするための布石もあれば捨石もある<br />
<br />
石つぶて投げたつめたいてのひらで何をこわした駿河台下<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
Posted by 高羽佐兎子 at 2009年12月11日 11:52
?ケンケンパーケンパアケンパアケンケンパー集団いじめ?!小石無視さる!?
Posted by 104hero at 2009年12月11日 13:01
石ころや火炎瓶など思いきり投げる気力も出ない平成
Posted by 人間失格 at 2009年12月11日 13:17
石を投げず投身自殺する民が増えて平和な戦場日本
Posted by 人間失格 at 2009年12月11日 13:19
人間は石ころ以下の存在と金高騰を見つつ思えり
Posted by 人間失格 at 2009年12月11日 13:20
<br />
?差し出したあの子の笑顔にほだされて砂利砂利食べたうそっこごはん
Posted by 104hero at 2009年12月11日 14:43
こんばんは、よろしくお願いします。<br />
<br />
石の実を喰ってざわめく詩人の血とおい砂漠で死んだらくだよ
Posted by マリー at 2009年12月12日 00:10
・ご近所のおばさん達の集会に少し似ている環状列石<br />
・ 張りきって漬け物石はひたすらに樽の上にて正座続ける<br />
<br />
・ 火ダルマで石段転がり忍者去り水戸黄門は旅を続ける<br />
<br />
・ 人生に少し疲れたふりをして石狩川の鮭を見つめる<br />
<br />
・ ラッパーを卒業したりその後は仏足石歌に挑戦したり<br />
<br />
以上五首です。<br />
少し早いですが、来年もまたよろしくお願いします。
Posted by ユーリーボ at 2009年12月12日 06:27
・ウェスタンドアの向こうに開拓史時代に邪魔でどけられた石<br />
<br />
・尖ってはだめよ それではこの先の賽の河原で積み残される<br />
<br />
・ゆっくりと午後の染みこむ英国にストーンヘンジと言う椅子がある<br />
<br />
・砂利道に聖夜の光を追いかけたトナカイ達の奇妙な轍<br />
<br />
・おばあちゃん 孫がつかまり立ちをした庭石がもうキラキラですよ<br />
<br />
初投稿となります。よろしくお願いいたします。
Posted by 久哲 at 2009年12月12日 13:44
命なきものは殺せず 石なれば割れつつ笑まふ子午線のマリヤ<br />
<br />
狛犬であることが気に入らぬ石ほんとはもつと美人よあたし<br />
<br />
あてどなく知らぬ河原を往くときも踏むと踏まぬの石選びつつ<br />
<br />
ふいに思(も)ふイースター島の巨石群見ぬままにこの生は果つると<br />
<br />
矮星に墓石は溶けるSFを教えてくれたああおとうさん
Posted by 深森未青 at 2009年12月12日 23:57
・隕石が落ちてきたって僕らには片手で止める楢崎がいる<br />
<br />
・三畳紀中期ごろからやり直せアンモナイトの化石とともに<br />
<br />
・もう君を見掛けることもないだろう石神神社へつづく坂道<br />
<br />
・サッカー場で命落とした人々の墓石の代わりのようなフラッグ<br />
<br />
<br />
先に投稿させていただいた分とあわせて5首です。宜しくお願いします。
Posted by 魚虎 at 2009年12月13日 00:16
飛び石のような会話で願ってた会える日一つ近づいて冬<br />
石でもいい寄りかかってもいいですかこれでも私こわれものなの<br />
思うまま小石ばらまく君の愛わからなくってすべって転んで<br />
その味はまるで石けんかじったよう観覧希望虹色キャンディ<br />
柔らかい石のようだよ父の肩固まりかけた会話もほぐれ
Posted by ふふ at 2009年12月13日 01:18
アヴェ・マリア聴きつつ凛(さむ)し石の薔薇けさ渾身の露湛へたる<br />
<br />
石筆(せきひつ)を売るよろづ屋もひとむかし焼き茄子串に刺して晩涼<br />
<br />
囀り石のするどき傷や父(てて)なし子ひとり遊びに折る曼珠沙華<br />
<br />
石妖に憑かれ石切る 鑿(のみ)・鏨(たがね)、火花と散ればひもじき蛍<br />
<br />
逢魔ヶ刻と笑ひて別れひとり蹴る小石のさむしあをき没陽(いりひ)よ<br />
<br />
娶らざる兄あやふきに献げたる婚姻色の石斑魚(うぐひ)一尾や<br />
<br />
青き鬱のビタミン剤嚥(の)み夜をこめて読むなる明石海人のうた<br />
<br />
他界の石ノ森章太郎ゑまひつつ草むす脳髄(なづき)の幼年の明り<br />
<br />
根こそぎの夭(わか)き石楠花植うる春 鬱金(うこん)の鳥が花粉に溺る<br />
<br />
月光にふとき石筍きしりたれうすらひの湖(うみ)わたる若僧(にやくそう)
Posted by 鶴太屋 at 2009年12月13日 02:53
<br />
月旅行いつか叶うまで大切に持っている月の石のレプリカ<br />
<br />
カツカツと挨拶を繰り返しながら石畳と踵が出逢う夕暮れ<br />
<br />
石段を疾風の如く駆け下りて伊賀忍者専門学校に入学する<br />
<br />
明け方の川奈ゴルフコースで幸せの靴下を見つける石田純一<br />
<br />
水切りの達人になりたかった暮れるまで水面に投げつけた小石<br />
<br />
宜しくお願い致します。
Posted by 富田林薫 at 2009年12月13日 09:16
なんだってこんなところに ノジュールになれざる石がここにも冷えて<br />
<br />
君の部屋のポトスライムのさみどりのいろですピンキーリングの石は<br />
<br />
初投稿です。どうぞよろしくお願いします。
Posted by とおやまりん at 2009年12月13日 16:02
世の中のあらゆるダイヤが欲しいから誕生石は知らなくていい<br />
<br />
ちょうどいい漬物石が見つからず私の部屋を飛び出して行く<br />
<br />
3人の時には君を石川と呼ばなきゃならない2人のルール<br />
<br />
対岸に向かって石を投げるとき山田久志のアンダースロー<br />
<br />
一人くらい失ったって泣くな俺 石を投げれば美人に当たる<br />
<br />
<br />
宜しくお願いします。
Posted by 伊藤夏人 at 2009年12月13日 17:34
墓石のかわりにこんにゃく 線香のかわりにそうめん 霊園定食<br />
<br />
 この石を蹴り転がして三十年 職人は言う「無意味で結構!」
Posted by 花岡賢 at 2009年12月13日 19:45
僕たちは流されやすい 生協の白石さんの今を知らない<br />
<br />
死を想え 猫が漬物石ならばそれより重いなにかの石で<br />
<br />
傍目には悲劇は喜劇 隅石に挑んで散った白と友達<br />
<br />
Googleも役立たず ぐるぐる廻る君の石兵八陣の中<br />
<br />
見ていない 二人で見てたはずの街 僕の被った石ころ帽子<br />
<br />
<br />
以上、5首です。よろしくお願い致します。
Posted by 佐々木優 at 2009年12月13日 21:51
化石まで好きになれたらあなたとは死ぬまで共にいれる気がする<br />
<br />
結石を落としたくって父さんがとんととんっと踏んでるタップ<br />
<br />
豆ほどに小さくなって石鹸は東京湾へ旅に出ました<br />
<br />
少年の手に握られて月の石「スヌーピーにも挨拶したよ」<br />
<br />
「これは肉じゃがなんです」と差し出されお椀の石をがりごり食べる<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
Posted by 中森つん at 2009年12月14日 13:07
石段で遊ぶのやめた薄紅の色をしている恋をしてから<br />
誕生日プレゼントには石磨きセットをくれた叔父は無職だ<br />
川べりで小石を投げる少年も必ずおじいさんになるんだ<br />
夜になると校舎を徘徊するという噂の石像昼はしずかに<br />
「コノイシニハパワーアルヨ」と隣人のフィリピン人が日々売りに来る
Posted by 柴田菜摘子 at 2009年12月14日 14:50
道端の小石蹴りつつ歩いてる 今の僕には理由があるから
Posted by 青田 at 2009年12月14日 19:05
ポケットの中の小石をほうりなげ「自由さぼくは」とつぶやいた夜<br />
<br />
靴底にはさまっている石ころのように運ばれたどり着く闇<br />
<br />
原石として生まれ出た若者がダイヤモンドダストのごとく浮遊す<br />
<br />
プラス思考でマイナス思考のあの人と向き合うまるで磁石のように<br />
<br />
童貞の頃のおいらが萌えていた石野真子似のあの娘の八重歯<br />
<br />
*<br />
<br />
よろしくお願いします。<br />
笹師範、みなさま、どうぞよいクリスマスを。<br />
ぼくは七面鳥のかわりに好物のチキン南蛮を食べる予定です。
Posted by みうらしんじ at 2009年12月14日 19:23
手のなかのロウセキあの子のぬくもりも握りしめてるおわかれの会<br />
<br />
捨てたりし薔薇の残り香かろやかに殺しておろしたての石鹸<br />
<br />
ラピスラズリの欠片(かけら)で指切りパトロンの聖母の衣の襞(ひだ)のむらさき
Posted by 穂ノ木芽央 at 2009年12月14日 22:01
熱の子と白がゆ食めばとけてゆく母子のすきまにちらばる小石<br />
<br />
石・乳歯・みのむし・「こい」と書いた紙 子のふでばこに入っておりぬ<br />
<br />
ゆっくりと父の手になる石として娘の上におちた拳は<br />
<br />
ふるさとの夜泣き石伝説話しやるもう抱っこせず眠れる子らに<br />
<br />
4℃の店内冷えて石たちに見透かされているマリッジ・ブルー
Posted by てこな at 2009年12月14日 22:26
軽石をすぐに見つけた頃によく耳にしていた母の口笛<br />
<br />
いつの日かきみも河原の石売りになるかもしれず 肩をすくめる<br />
<br />
石垣の下段に彫られた十字架はこれから先も城を見上げて<br />
<br />
苔むした石垣つづくこの道を観光客にまぎれて歩く<br />
<br />
<br />
よろしくお願いします。
Posted by イマイ at 2009年12月14日 23:02
流れ星だった前世を思い出しながら転がれ高速道路<br />
<br />
だまされてあげる陳腐な石ころと甘いジョークとその体温に<br />
<br />
川底で傷つきながら丸まって今日もだれかにやさしくできる<br />
<br />
冷え切ったまんまの石油ストーブは点かない そこにあなたがいない<br />
<br />
とりどりの石を敷きつめ水槽で±0℃のふたり<br />
<br />
<br />
5首目の読みは(ぷらすまいなすれいど)です。<br />
よろしくお願いします。
Posted by キタパラアサメ at 2009年12月14日 23:17
三年間さざれ石のみ口にして巌となりぬ模範生徒は<br />
<br />
投げられた石を追う鳩(宝石に小さな翼は侵食されて)<br />
<br />
神様が書き初めの際に使用した重石としてのストーンヘンジ<br />
※読み【重石:おもし】<br />
<br />
<br />
はじめまして。3首書き下ろしました。<br />
よろしくお願いします。
Posted by 劇団☆MMP主宰 at 2009年12月15日 00:18
七首改作お願い致します。推敲が足らずお手数おかけ致します。<br />
<br />
花の紫苑みづいろに枯れわたりける 点鬼簿に淡く石川淳など<br />
↓<br />
紫苑雪野のしろたへ被(かづ)き枯れわたる点鬼簿焚けば石川淳の忌<br />
<br />
<br />
石筆(せきひつ)を売るよろづ屋もひとむかし焼き茄子串に刺して晩涼<br />
↓<br />
石筆(せきひつ)を売るよろづ屋の世も過ぎて焼き茄子串に刺せば晩涼<br />
<br />
<br />
石妖に憑かれ石切る 鑿(のみ)・鏨(たがね)、火花と散ればひもじき蛍<br />
↓<br />
石妖に憑かれ石工(いしく)の鑿(のみ)打てる火花と散ればひもじき蛍<br />
<br />
<br />
娶らざる兄あやふきに献げたる婚姻色の石斑魚(うぐひ)一尾や<br />
↓<br />
娶らざる兄に桜の雨ふれば婚姻色の石斑魚(うぐひ)献ぐる<br />
<br />
<br />
他界の石ノ森章太郎ゑまひつつ草むす脳髄(なづき)の幼年の明り<br />
↓<br />
他界の石ノ森章太郎ゑまひつつ草むす脳髄(なづき)の少年のそよぎ<br />
<br />
<br />
根こそぎの夭(わか)き石楠花植うる春 鬱金(うこん)の鳥が花粉に溺る<br />
↓<br />
根こそぎの夭(わか)き石楠花移し植ゑ鬱金(うこん)の鳥が花に溺るる<br />
<br />
<br />
月光にふとき石筍きしりたれうすらひの湖(うみ)わたる若僧(にやくそう)<br />
↓<br />
月光に碧(あを)き石筍きしりたれ薄氷の湖(うみ)わたる若僧(にやくそう)
Posted by 鶴太屋 at 2009年12月15日 01:32
二首再度改作です。よろしくお願い致します。<br />
<br />
娶らざる兄に桜の雨ふれば婚姻色の石斑魚(うぐひ)献ぐる<br />
↓<br />
娶らざる兄(え)に桜雨ふりそそぎ婚姻色の石斑魚(うぐひ)一尾や<br />
<br />
<br />
他界の石ノ森章太郎ゑまひつつ草むす脳髄(なづき)の少年のそよぎ<br />
↓<br />
他界の石ノ森章太郎ゑまひつつ草むす脳髄(なづき)のそよぐ少年
Posted by 鶴太屋 at 2009年12月15日 07:36
義父(ちちおや)の通夜かろやかに小文枝の「三十石」は絶えることなく<br />
<br />
今日までの嘘をかぞえるようにしてブーツの中の小石を落とす<br />
<br />
“この町は石倉三郎だらけです、思ってたよりあたたかいです”<br />
<br />
一年がかわいいのですこうやって石を撒いているのはあくまで<br />
<br />
ストーンズがなくなるときのことなんか考えないでもう朝なのに<br />
<br />
<br />
この5首でお願いします。<br />
今回は、難しすぎました???。
Posted by しまやまひかる at 2009年12月15日 09:09
スニーカーの裏の取れない小石ほどの主張もできずにボーナスカット<br />
「靴の中に小石があるはず。痛いんです。」営業マンのストレス幻覚<br />
それぞれに石を持つ人が受診する 割らずに溶かす役割を負う<br />
石を呑んだカナリヤみたいな失声の少女が飛び立つ窓には虹を<br />
川原には小さく積まれた石の塔 誰かを想い崩れずにいる<br />
<br />
以上です。宜しくお願いします。<br />
(先日の夜ぷちでは、笹師範の声で読み上げて頂きとても感激しました。ありがとうございました。)
Posted by 空山くも太郎 at 2009年12月15日 10:30
かへりみち路傍の石をけつとばすくらやみのなかに埋まつてしまへ<br />
<br />
玄関のわきには漬物石のあり祖母のつかひし大きめの石<br />
<br />
みづうみの崩れ斜面に音のして石とびこへて石みづに入る<br />
<br />
たひらなる湖面を打ちて石はねて波紋をのこし水わたりゆく<br />
<br />
おばさんの抽斗のおく南極の石五十年入れつぱなしだ
Posted by はづき生 at 2009年12月15日 11:38
ヒーローの絵柄のズックに蹴られつつ石は母なる天体見上ぐる<br />
<br />
遠い冬生まれた白い娘(こ)の指に石榴の石のひかり揺らめく<br />
<br />
水底に沈むオオカミ引き上げてヤギが取り出す光るイシたち<br />
<br />
3首追加します。よろしくお願いします。
Posted by たみ at 2009年12月15日 11:45
投げ込んだ言葉の小石 冷静な君の水面を崩してみたい<br />
<br />
薄っぺらな想いを飛ばさないために重石(おもし)のように上に乗る君<br />
<br />
碁とオセロあなたはどちら白の裏が白か黒かで変わる戦略<br />
<br />
雨垂れのように繰り返し愛を説くあなたの固い石穿つため<br />
<br />
石垣の星の浜辺を歩く時二人は三十年前の二人<br />
<br />
以上5首です。よろしくお願いいたします。
Posted by 小林ちい at 2009年12月15日 12:44
愛の石、道ゆく人にぶつけよう 満たされながら殴られてみよう<br />
<br />
 九人の石坂浩二にかこまれて何はともあれ絶体絶命<br />
<br />
以上四首です、宜しくお願い致します。
Posted by 花岡賢 at 2009年12月15日 13:22
火葬され骨壷(こつぼ)に入る我らでも億の世を越え化石ありしか<br />
<br />
砂利道を騒がす石のひとつなり小さき音(ね)なれど響く愉快に<br />
<br />
刻々とセメント高く積みあげてバベルの子は寓話を創るか<br />
<br />
水晶にぼんやり映す蒼い貌 乙女は拭う無垢の化粧を<br />
<br />
石の花 紛争あるたび思い出す憤怒の銃口誰に向かわん<br />
<br />
以上5首です。宜しくお願いします。
Posted by ユメバク at 2009年12月15日 13:43
水面を弾き飛ばして行く石よ何をそんなに振り切りたいのだ<br />
<br />
輪郭がひとのかたちというだけでなんとなく手をあわせる石像<br />
<br />
墓石にちょろり水かけ手をあわせ ほんとだここに誰もいないよ<br />
<br />
石に名を書いて供える安産の祈願だそうでぼんやりと聞く<br />
<br />
小石という人に恋してそれからは河原に散歩がふえました 秋
Posted by わたつみ at 2009年12月15日 16:33
ベランダにトマトが実った朝しずかに石鹸水から飛びだしたシャボン<br />
<br />
大切に泡だてていた石鹸からゆっくり香りがこぼれおちてく<br />
<br />
最後の泡をぷくりとたてた石鹸をまぶたにのせる柔くていねいに
Posted by はせがわゆづ at 2009年12月15日 17:56
あなたへの想いは幾重も石灰化した言い訳に包まれている<br />
<br />
ポケットの石はおみやげ 公園の小さな右手ゆれる12時<br />
<br />
ひだまりのピアノの音でほどかれる 私の胸の小石いくつか<br />
<br />
小石でも世界は変わる ジョンのいない聖夜をヨーコは凛と歩いた<br />
<br />
走るのをやめてしまった足元に石と光と花びらがある
Posted by 小野伊都子 at 2009年12月15日 18:20
ヒーローごっこ<br />
?「ローリングエメラルドぉ」って叫ぶ彼意味不明だがカッコよかった<br />
<br />
<br />
<br />
できはともかく、年の最後の御題で5首投稿できたのはよかったです。お忙しいことでしょうが、よろしくお願いします。
Posted by 104hero at 2009年12月15日 18:53
すみません、一首改作させてください。<br />
<br />
・自作した鉱石ラジオ取り出して地球最後の放送を聞く
Posted by 魚虎 at 2009年12月15日 19:00
脳髄にみどりのひかり巡らせて原石だよってまだ思ってる<br />
<br />
ほがらかな冬に歌えばドロップの缶にまじっている飛行石<br />
<br />
好きになってはくれないだろう 隕石に胸がおしつぶされて夕焼け<br />
<br />
朝まだきレールに冷える置き石のごとく静かに待っていようと<br />
<br />
心音は眠りてもなお冷えざりき よりしろのごとクオーツを抱く<br />
<br />
<br />
以上五首でお願いします!(冷え込みが続きますのでご自愛ください)
Posted by 鯨井五香 at 2009年12月15日 19:09
タイプミスしてました;改作版はこちら↓で…。何度もすみません。<br />
<br />
<br />
・自作した鉱石ラジオを取り出して地球最後の放送を聞く
Posted by 魚虎 at 2009年12月15日 19:09
なかよしのキッカケ欲しい「肩かして?」歩道の脇で靴脱いで振る<br />
<br />
石切りを教えてもらうのホントはねどうでもいいの一緒にいたいの<br />
<br />
今度から地蔵と呼ぼう君のこと優しい顔して言うこと聞かない<br />
<br />
三姉妹の末っ子だけど大丈夫オオカミにだって飛ばされないよ
Posted by 碧 at 2009年12月15日 19:10
我が妻の枕辺に積み上げられし鉱物図鑑血の匂ひして<br />
<br />
悪しきもの石になりぬと我が妻のうすく笑ひし夏の夕かな<br />
<br />
真夜中の逢瀬を好む女にて猫目石なる二つ名持ちぬ<br />
<br />
石垣の隙間を出でし蛇(くちなわ)の妻を見しより忽然と消ゆ<br />
<br />
叢(くさむら)の石泣く声を聞きし妻「未練がましき男なるかな」<br />
<br />
笹師範、いつもお世話になっております。締め切りギリギリになってしまいました。なお、今回から筆名を漢字にしました。よろしくお願いします。
Posted by 山城秀之 at 2009年12月15日 20:33
海底に沈む石像にお参りをしに行くような入水自殺<br />
<br />
心臓に石を抱いて眠る夜不安でちっとも眠れやしない<br />
<br />
石像のハチの顔して内定を待つ六畳の部屋にも夕暮れ<br />
<br />
三匹のこぶたのウーより生真面目にレンガを積むから一緒に住もう。<br />
<br />
さよならの言葉で耳石が音を立てて揺れた世界がぐらり歪んだ<br />
<br />
以上よろしくお願いいたします。
Posted by 滝沢勇一 at 2009年12月15日 20:57
同調の圧力かかる教室で生きぬくために岩石となる<br />
<br />
上靴に画鋲があったという君の右手のなかに小さなつぶて<br />
<br />
保健室も居づらくなって石膏のレプリカ群と語りはじめる<br />
<br />
ポケットのなかの原石僕たちはよくわからない比喩で呼ばれる<br />
<br />
朝はやく石器を埋めた少年が大きくなって神の手を持つ<br />
<br />
憂太郎です。<br />
前回は、選歌いただきましてありがとうございました。<br />
これからも、よろしくお願いいたします。
Posted by 憂太郎 at 2009年12月15日 21:12
火打石をこころで打って送信す朝一番の「いってらっしゃい」<br />
<br />
石鯛を魚拓にしてた手さばきよ 試しに泣いてみればよかった<br />
<br />
「撫で牛」に集まる人の温もりが重なるところ冷やさずにいる<br />
<br />
裾上げのごとく石づき切り落とす7ミリほどの椎茸の丈<br />
<br />
君がまた石に戻った日が来たらムアツふとんになってみせるわ<br />
<br />
以上5首です。<br />
<br />
*13日放送のケータイ短歌では「白」で1首選んで頂きましてありがとうございました。とてもうれしかったです☆
Posted by 猫丘ひこ乃 at 2009年12月15日 21:34
インチキなテーマパークの石像に酸をぶつかけ泣かせてみたい<br />
<br />
成人に滿たず逝きたる友の部屋にいとも拙き投石機あり<br />
<br />
山路來て石より生ふる松見たり我は辛抱足らぬ者なり<br />
<br />
なめらかな團栗ひとつ石ひとつ冬枯れ森の土産物なり<br />
<br />
石の上鱒は見事にさばかれて爺樣と僕の夏は終つた
Posted by 酒井景二朗 at 2009年12月15日 22:12
玉石は所詮混じらず玉置浩二と別れし石原真理子は<br />
<br />
三度目の愛こそ実れと皆祈る石田純一年貢納めて<br />
<br />
そういえば此方も年貢納め時?石原都知事独裁の果て<br />
<br />
※前回は的確なご指摘、誠に有難う御座いました。<br />
今回もどうか宜しくお願い申し上げます。
Posted by HY at 2009年12月15日 22:41
「凭れんな」巨大な岩はつぶやきぬさざれいしからは聞かざる声で<br />
<br />
雪の上(え)に蓑笠(みのがさ)を捨つ極寒の吹雪うけつつ石の地蔵は<br />
<br />
誇りたかき男火打ちの石持ちて出かけん女に問い続けおり<br />
<br />
ガラガラガラとわれらの頭に石落とす青いみ空をわれは憎む<br />
<br />
おひたしに混じりし石を吐き続ける卓に降りいるテレビの怒号
Posted by かわら at 2009年12月15日 22:43
「君の指何本あるかわかってる?」石の付いてる指輪ねだれば<br />
<br />
夕焼けをゴールと決めて蹴り上げる小石や汗や青春とかを<br />
<br />
河原には丸い石などころがって傷つけながらたどりついたの<br />
<br />
起き抜けの化石燃料コーヒーに朝日をうつし君と飲みほす<br />
<br />
<br />
よろしくお願いします。
Posted by 佐井永 at 2009年12月15日 23:28
ドラゴンは人にありけり恐るべき石化ブレスを浴びせあうなり<br />
石化した人の心を解くための金の針など無いかチョコボよ<br />
釜石の高炉の消えし製鉄所今はチョウザメ生産すなり<br />
石女(うまずめ)とオカマばかりにあらねども人が減りゆく釜石の街<br />
釜石の寂れし鉱山(やま)に湧く水にトロッコ線の鉄錆びぬなり<br />
<br />
#「仙人秘水」として市販されています。
Posted by 船山登 at 2009年12月15日 23:32
隕石のしっぽのような頭して いつかスターになるのだと云う<br />
<br />
つま先に入った小石のような不満 もちろん死にはしないんだけど<br />
<br />
石臼を早く廻して挽く人の この歳までにこぼしてきたもの<br />
<br />
想いなら海に沈めてしまいましょう 目に触れぬよう石へと変えて<br />
<br />
今は使わない碁石沈めた水槽でのっそり泳ぐ和金リュウキン
Posted by ムラサキ・ピープル at 2009年12月15日 23:38
靴下のなかの小石にさえおれはさらせさらせと諭されている<br />
<br />
浮き沈む石の小島よ 駆けてさえいればなんとかなるはずだった<br />
<br />
見つけ出してくれるはずだと待っていてかくれんぼから化石ごっこへ<br />
<br />
墓石の捨て場に繁る雑草の緑に汗はしたたり落ちる<br />
<br />
つまずいた石を振り返り振り返り痛みをまだ憶えている 進む<br />
<br />
<br />
以上です。よろしくお願いします。
Posted by 虫武一俊 at 2009年12月15日 23:54
携帯を手にしたことが無いだけで石器時代の人と呼ばれる<br />
<br />
ティラノとの血で血を洗う抗争を石油のぬめりにイタコが感ず<br />
<br />
真剣に手に入れ方を考えた石のお金とマンモスの肉<br />
<br />
石よりも紙のほうが強いのを問い詰められて威厳が揺らぐ<br />
<br />
はた目にはマッチ売りの子と同じ金剛石で暖をとること<br />
<br />
久しぶりの投稿になってしまいましたが、よろしくおねがいします。
Posted by あげはた at 2009年12月15日 23:56
大昔偉大なエンジニアの彼が叩いて直したテレビの化石<br />
<br />
グランドを走る君には届かない石灰まみれの手を陽にかざす<br />
<br />
存在を吸い込むようにその人の墓石にそっと触れる左手<br />
<br />
ぽろぽろと心が欠けてゆくたびに夜な夜な積み上げる石の塔<br />
<br />
永遠を失うふたりにのしかかる小さな小さな四月の石よ<br />
<br />
<br />
<br />
遅刻で申し訳ありません…よろしくお願いします。
Posted by ミボツダマ at 2009年12月16日 00:04
・笑ったり泣いたりしている石ころを拾って帰る夕暮れの道<br />
<br />
・ポケットにしまった小石はからからと涼しい顔で洗濯機の中<br />
<br />
・私より先に着いてた石ころがいてくれるから遅刻も許そう<br />
<br />
・幼子の二人が順に投げ入れる石の波紋が重なってゆく<br />
<br />
・嬉しいと笑ってしまう二人ではけんかしたって石にもなれない<br />
<br />
ちょっと遅れてしまいました・・・。すみません。<br />
よろしくお願い致します。
Posted by ひいらぎ at 2009年12月16日 00:06
最高の笑顔を描いた石ころと美容整形外科を訪ねる<br />
<br />
何事もうまくゆかぬと嘆きたい 従順すぎる石はいらない<br />
<br />
今日もさぞお疲れでしょう石頭 改札口もつるつる冷たい<br />
<br />
慰めてもらいたい夜 欠けたての石鹸口に放り込んでる<br />
<br />
石型のカービィはすべて踏み潰しサラリーマンは∞プチプチ<br />
<br />
<br />
はじめまして。よろしくお願いします。
Posted by ろくもじ at 2009年12月16日 00:10
・石焼きいも抱え歩くクリスマスの街に『土曜の夜君と帰る』<br />
<br />
・踏みしめる十三段の石畳 君を無罪にできるのならば<br />
<br />
・誕生石、真珠夫人の胸元で蛋白質のごとく光りぬ<br />
<br />
・結石の君が厠で聴いている金平糖が奏でる調べ<br />
<br />
・夕暮れにおはじきひとつはじかれて透明の溝 無言を詰める<br />
<br />
<br />
※『土曜の〜』は泉谷しげるの曲です。<br />
<br />
まだ間に合いましたらよろしくお願い致します。
Posted by 貝柱ひとみ at 2009年12月16日 00:42
? 締め切りが近いの「石」で連想するは何?と甘えてみせる今宵<br />
<br />
? 流れし子駅中をああも駆けたから片方のピアス残ったところで<br />
<br />
? 言い訳も申し開きもせぬ君を赤い石のブローチで待つ<br />
<br />
? 君からの愛撫を受けたあの部屋でビーズの指輪息をしている<br />
<br />
? 失くしたのはビーズの指輪細い指に似合うとほめた人も一緒に<br />
<br />
もし、まだ間に合いましたらお願い申し上げます。
Posted by おおにしあやこ at 2009年12月16日 00:56
あの夏の匂いを放つ引き出しの紙石鹸のケースを開く<br />
<br />
錆びついた線路に石を置いたこと咎めるような風に吹かれて<br />
<br />
靴底の小石と共に言いたくて言えないことを振り落とす朝<br />
<br />
川底の石踏みしめて歩くごと十五の君の揺らぐ六月<br />
<br />
失ってゆく事をしるポスターの石野真子には八重歯があって<br />
<br />
十月の野原が見える忘れ物みたいな形の石を拾えば<br />
<br />
迷い事みたいに濁る液中を撹拌石は廻り続ける
Posted by かんな at 2009年12月16日 01:31
理科好きの兄が自慢げに発音した石綿金網今も忘れず<br />
<br />
教室の窓から摘みし石榴の実その酸っぱさは初恋に似て<br />
<br />
その頬に触れる代わりに描いてる石膏のマルス君にそっくり<br />
<br />
痴呆初期の母との話は繰り返し賽の河原に石積むようだ<br />
<br />
「ねぇわたし家の鍵すらわからない」石油ストーブの香漂う母は<br />
<br />
すいません、遅くなってしまいました。<br />
どうぞよろしくお願いします。
Posted by 山口ヤスヨ at 2009年12月16日 02:16
石のごと冷たく堅い肌を抱き三万円の金を支払う
Posted by 井上 at 2015年04月06日 14:04
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