2009年05月15日

お知らせなど

お知らせです。


朱川湊人×笹公人
「遊星ハグルマ装置」
更新されました!

今回は朱川さんの小説
「弟と鳥」
です。

いうまでもなく、寺山修司の有名な歌

・新しき仏壇買ひに行きしまま行方不明のおとうとと鳥

をモチーフにした物語です。
寺山が戦争で父親を亡くしたことも絡めていますし、
もしかしたら、

・おとうとの義肢作らむと伐りてきしどの桜木も桜のにほひ

という歌も絡めているのかもしれません。
寺山ファン必見の名作です!!
ぜひご覧ください!

寺山さんといえば、先日、某誌に
寺山修司未発表歌集『月蝕書簡』田中未知・編
の書評を書かせて頂きました。

この『月蝕書簡』については、期待をしたけどがっかりしたと言っている人も少なくないですが、
僕は寺山修司を初めて読んだ時にも似た新鮮な感動を覚えました。
たしかに過去の作品に類似した歌はたくさん見受けられますし、あきらかに未完成の作品もありますが、
それでも、寺山ならではの秀歌がたくさんあるので凄いと思います。


北海の障子地獄の荒しぶき針をくわえてふりむく母は

葬式におくれし叔父がひとり来て午前零時の玉突きはじむ

妊みたる母が溺れている夢がぎらりと暗し夜の鏡台に

霧の中酔いたる父が頬を突くひとさし指の怪人として

父ひとり消せる分だけすりへりし消しゴムを持つ詩人の旅路

幻燈のひなたぼこりに一匹の猫がけむりとなるを見ており

父恋し月光の町過ぐるときものみな影となるオートバイ



う〜ん。どこをとっても寺山修司!

やっぱりテラヤマは凄い!
未だに好きだなぁ。
寺山さん本人は、この本を世に出してほしくなかったと天国で苦笑してるでしょうけど……。


最後に悲しいお知らせを。

笹井くんのことを書いておいて、
中澤さんのことを書かないのはどうかと思いつつ、
気が重くてなかなか書けずにいましたが、書きます。

短歌結社「未来」の先輩であった
中澤系さんが4月24日にお亡くなりになりました。

中澤さんは難病を患っていて、長いこと意思疎通のできない状態にありました。

中澤さんは強烈な個性の持ち主でしたが、僕とはウマが合いました。
お世話になったし、良い思い出しかありません。
若い短歌仲間が立て続けに逝ってしまい、
なんともいえない気持ちです。

中澤さんには、重たい肉体から解き放たれて、天国でもおもしろい歌を書いてほしいと願っています。
中澤さんのご冥福を心からお祈りいたします。

笹井くんの歌とともに、中澤さんの歌も、
一生語り継いでいきたいと思います。

以下の文章で中澤さんの短歌が的確に評論されてますので、
ぜひご覧ください。


「中澤 系  または、システムという鉄条網のなかで拡散してゆく〈私〉」
東郷雄二氏

「3番線のザジ」
斉藤真伸氏


「総評」少しずつがんばります。

よろしく哀愁☆


posted by www.sasatanka.com at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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