慌ただしい晦日を迎えております。
笹師範です。
先ほど、テレビの「レコード大賞」をちらっと見たら、谷村奈南さんが歌っていました。
その歌詞に
「都会はジャングル」
というフレーズが出てきて、びっくりしました。
こんな50年近く使われてきた暗喩が
いまでも平気で使われてるんですね。
しかも2008年を代表するヒット曲の歌詞の中にもふつうに入ってるという。凄いですね〜。
なんでもありのJ−POPです。
でも、これ短歌でやったらアウトですから〜。残念っ!!
ギター侍、懐かしい!
しかもなにこの微妙なタイムトリップ感は?
今年の忘年会でギター侍やったら見事に引かれたけどね。
いま一番やっちゃいけない時期ですって!
あいかわらずチャレンジャーですな。
以上、覚えておいてください。
ラジャー!
ということで、
店屋・店名の「優秀作品」を発表させていただきます!
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最優秀作品
ならんでる黒いものより怖かった「かもじや」という看板の文字
【やすたけまり】
並んでる黒いものとはいったい何なのか?
謎めいているところが良いです。
「かもじや」の看板は、楳図先生の漫画に出てくる擬音のような
毛の生えた文字をイメージしてしまいました。
★賞品★
著者サイン付き
『ヘンなあさ』笹公人・作 本秀康・絵
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優秀作品
駄菓子屋のおばあさんが本当はおばさんだったと気付いた二十歳
【めぐみ】
小学生の頃は30歳以上の女性はみんなおばさんと思っていたけど、
自分が30歳になると、ぜんぜん若いってことに気づくんですよね。
そんな感覚が詠われています。
ストレートなつくりですが、共感できるおもしろ歌です。
★賞品★
「笹短歌色紙」1点
(書く歌は、リクエストにお答えします。もちろん直筆(かなり下手)です。)
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佳作
石屋にて無能の人が石を売るだれも知らない多摩川がある
【骸骨マン】
かそのむらのなみだのように電気屋のパナソニックは青くかがやく
【富田林薫】
マック過ぎ吉牛スタバケンタモスファミマ曲がると祖母のタバコ屋
【104hero】
縁日の屋台のうしろほの暗く銀杏の蔭で鳴る発電機
【中村成志】
授乳室のごとく霞んで みどりいろの円座がならぶ駄菓子屋のすみ
【てこな】
豆腐屋の親父は昔ばくち打ち水に浮かんだ目のないダイス
【暮夜 宴】
ほしかった「しむら金物店」にあるデカイたらいが今はもうない
【帯一 鐘信】
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明日、大晦日にもう1回原稿をUPします。
ではみなさん、大掃除などがんばってください!
よろしく哀愁☆
【関連する記事】
小さいとき、商店街にある「かもじや」という看板が(音の響きのせいか?)本当に怖くて、前を通るたび泣いてたのを覚えています。今思うと、髢屋って漢字だったらもっと怖いかも……。<br />
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お忙しい中、総評ありがとうございました。師範はお正月もお忙しいのでしょうか。どうぞ良いお年を〜。
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総評おつかれさまでした。来年もよろしくお願いします。
なにか、とても、久しぶりに、佳作に選んでいただきまして、ありがとうございます。<br />
このところ、なにか数はたくさんできるのですが、いまひとつ、なにかしっくり行かないような歌も多いです。<br />
もうすこしつくり続けないといけないなああとはやはり思います。<br />
そして、今年一年たいへんお世話になりました。<br />
更に、来年もどうぞよろしくおねがいいたします。
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コメントありがとうございます!<br />
どの歌も魅力的でした。<br />
次回作も期待してます!