2008年12月30日

「店屋・店名」総評

笹師範です。

大変遅れてしまって申し訳ありません!
年末進行などで忙しくて、正月も部屋にこもって仕事をすることになりそうです。
とりあえず「総評」をUPいたします。
評は、あとでどんどん付け足していきますので、
何度も見にきてください。

お疲れ様です!
どうでしたか今回の「店屋・店名」は?

店名を意識しすぎたあまり
何を伝えたいのかよくわからない歌が多かったです。

そういう歌は、
「ふーん、そういう店があるんだ。それで?」
となっちゃう。
「それで?」のあとがほしいのです。

なるほど。

その店に対する愛情や思い出や怨念や告発、
なんでもいいから作者の想いをこめてほしいのです。

奇抜な店名だけの破壊力だけで乗り切るというのはけっこう難しいです。
店の名前のおもしろさは、あくまでオマケくらいの気持ちでつくって頂きたい。

了解しました!

12月24日に放送された
「ウキ→ビジュ」(中京テレビ)
ゲスト・笹公人(第2回目)

こちらで配信されています!

今回の「アイドル短歌」は、暮夜宴さんと文月育葉さんの歌を紹介しました。
ぜひご覧ください!

では、「総評」にいきます!

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まずは、

中村成志さんです。

・今日からは青き縞あるローソンの制服を着る三河屋主人
(中村成志)

・縁日の屋台のうしろほの暗く銀杏の蔭で鳴る発電機

・マンモスの牙人形(ひとがた)に削られてさむき道辺に売られていたり


しっかり物を見ているところに好感が持てます。

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てこなさんです。

・おなかの子病気と知った雨の日に日比谷花壇にとどくほおずき
(てこな)

・授乳室のごとく霞んで みどりいろの円座がならぶ駄菓子屋のすみ

「みどりいろの円座」に
注目したところが良かったです。


・お囃子の音をまとって露店抜けテスクテスクと日常に戻る

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暮夜 宴さんです。

・豆腐屋の親父は昔ばくち打ち水に浮かんだ目のないダイス
(暮夜 宴)

・プラッシー買いに走ればいっせいに米屋の前を飛び立つ雀

・デニーズの夜をまるごと占拠して無傷な戦士みたいに、ふたり


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骸骨マンさんです。

・石屋にて無能の人が石を売るだれも知らない多摩川がある
(骸骨マン)

つげ義春へのオマージュ。
下の句がよかったです。


・丑三つ時に営業している時計屋の歪む時空に駆けこむ人あり

・虫屋にてメガボールへと話すのはナウシカにどこか横顔の似た子


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ももやままこさんです。

・午後八時ネットショップの行列へ人差し指はダッシュしていく
(ももやままこ)

・主亡きモードイトウのシャッターは最後の音を街に響かせ

・向日葵が花屋のドアの向こうからいらっしゃいませと挨拶している


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はせがわゆづさんです。

・イヤホンをわけあう三時のマックにてプチパンケーキにのせた告白
(はせがわゆづ)

・振りむけばミスタードーナツ甘い指輪で愛人になる約束を

・青くないローソンみたいに見たことない笑顔で歩く君をみつけた

・陽だまりにとけこんでいくうたたねは猫カフェにいるしあわせに似て



いつもの淡いゆづさんワールド、よかったです。

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やましろひでゆきさんです。

・駅前のセブンイレブンがある日突然ポプラに変わったような衝撃
(やましろひでゆき)

ふつう逆だと思うのですが、
まぁそこが衝撃なんでしょう。


・あの書店の作家志望の店員が書いたポップの文字ははみだす

細かい文字でいっぱい書いたのでしょう。

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魚虎さんです。

・外されていた赤福の広告が駅中のそこここに戻りぬ 
(魚虎)

三重県にお住まいの魚虎さんならではの歌。


・念トレは買われるときを待ってますヴィレッジヴァンガードの片隅で

片隅ってところが悲しいね。


・仏壇屋めぐりに疲れて一軒の店でネーポン買い求めたり

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104heroさんです。

・マック過ぎ吉牛スタバケンタモスファミマ曲がると祖母のタバコ屋
(104hero)

こういう道案内短歌は、
正岡子規の時代からあって、いまでもよく見かけます。


・「白木屋(しらきや)」か「白木屋(しろきや)」なのかもめにもめ白黒つかず宵は過ぎゆく

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伊藤夏人さんです。

・空手家に割られた瓦を補給する屋根屋は創業元治元年
(伊藤夏人)

>蛇足ですし、間に合わず意味はないですが私もお題考えてみました。
>マニアックなテーマ「神社仏閣」
>普通なテーマ「建物」

おもしろそうですね。検討してみます。

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めぐみさんです。

・駄菓子屋のおばあさんが本当はおばさんだったと気付いた二十歳
(めぐみ)

そういうもんです。


・昭和って歴史のなかのことでしょう駄菓子屋を知らぬ少女がつぶやく

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佐々一竹さんです。

・鳩居堂に漉き師ふらりと立ち入りぬ嫁ぎたる娘を見守るごとく
(佐々一竹)

・人形師 瞳に命籠めにけり節句準備のせわしさのなか

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たみさんです。

・店内が丸見えですがナルシスト御用達ですか?この美容室
(たみ)

・子どもらはマサイのような目の良さでおもちゃ屋のキリン遠くに見つけ

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西野明日香さんです。

・町中の花屋を探したむっつの秋母の「ももの花」みつけられずに
(西野明日香)

・焦点のぼやけた目をしてマスターは怪しいふたりの影に溶け込む

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外神田外堀( ´・ω・)江戸検2級秋葉文人さんです。

・駄菓子屋とエロ古本屋で放課後を過ごす学ラン色の青春
(外神田外堀( ´・ω・)江戸検2級秋葉文人)

・ジャンク屋に人造人間の足とか売られる日まで我生きるべし

ペンネーム長すぎます。

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新井蜜さんです。

・マクドナルドの百円コーヒー値上げして百二十円 じっと手を見る
(新井蜜)

・ジュンク堂書店の椅子で今日もまたひらめきを待ち一日過ごす

・時計屋の壁の多数の時計たち微妙にずれて意地を張ってる

・ふんわりと熱く弾むは井村屋のあんまんときみの白きちちふさ


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イマイさんです。

・空気まで違う気がするローソンは青くて白い未来の先に
(イマイ)

・病院のななめむかいの果物屋ふかい昼間のかなしい匂い

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くまさんです。

・また俺はTSUTAYAでロッキー借りちゃった答えじゃないってわかってるのに
(くまさん)

・ファミマにもちゃんとシャッターあるのにね君の口には何で無いのか

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虫武一俊さんです。

・四ケタの時給に今夜デビューです 若草萌ゆるファミマの制服
(虫武一俊)

・方眼の床に立ちたる散髪屋に「ふつうで、はい」と告げて目を閉づ

・銀色は永久に勝者にならざりてナイフショップに籠りゆく熱


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地球人さんです。

・咳込みし鶏(とり)の望みはケンタッキー コーラの炭酸にて安楽死
(地球人)

・「ほか弁」じゃなく「ほっともっと」の店員は蛍原徹ヘアーのあの娘

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酒井景二朗さんです。

・涼しげなアリスを安く賣る店に行かないことに決めた 門出だ
(酒井景二朗)

・パチンコ屋マルゴのネオンの裏側で血の出るやうなキスをしないか

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かわらさんです。

・血まみれの指を見つめて昨夜(きぞ)あいしネイルサロンの女を思う
(かわら)

・シンナーをやめると言いし恋人と手錠を買いに百均へ行く

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あげはたさんです。

・幼き日通いつめてた駄菓子屋の時の流れは水飴のよう
(あげはた)

・体重計体脂肪計血圧計ポイントカードもただ溜まり行く

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わだたかしさんです。

・吉野家でツユダクたのむ勇気すらないからきっと彼女がいない
(わだたかし)

僕も言えないタイプです。


・簡単に終わらせられる恋だからマクドナルドでサヨナラをした

・笑笑で別れ話をするキミのセンスの無さに笑って泣いた


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小野伊都子さんです。

・六花亭バターサンドの空き箱に九歳の春が閉じこめてある
(小野伊都子)

・一冊の本をふたりでのぞきこむ 絵本カフェにはかすてらのにおい

・お肉屋のコロッケふたりで食べながら夕陽は今日も赤いと笑う


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そう蛸さんです。

・駄菓子屋で花火みつけたときみたい君をみつけた移動教室
(そう蛸)

・レジ前の花火を薄くながめつつBOMBの会計終了を待つ

BOMBは、
『BOMB』にしたほうが良いです。

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やすたけまりさんです。

・ならんでる黒いものより怖かった「かもじや」という看板の文字(やすたけまり)

一度見てみたい。


・バターボール3個10円いつだってガラスのなかでころころねむる
・お店ではない場所が商店街にうまれてそこにだけ陽があたる

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ひいらぎさんです。

・変わりゆく暮らしの中でローソンのからあげくんはいつも優しい
(ひいらぎ)

・休日にハッピーセットと騒ぐ子はマクドナルドという名を知らない

なるほど。


・「ありがとうございました」が「おかえり」に聞こえるリンゴマークのスーパー

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長田絵理子さんです。

・千回の逢瀬を既に重ねれど君のスマイル今日も0円
(長田絵理子)

・眩しくも優しいコンビニ真夜中に眠れぬほどに疲れた日には

・終わらせる方法だけを知らなくて真夜中ひとり佇むコンビニ


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☆魅惑のチキルーム☆


・ほしかった「しむら金物店」にあるデカイたらいが今はもうない
(帯一 鐘信)


・父さんの子供時代の写真には今も変わらぬ駄菓子屋の婆
(はづき生)


・コンビニの蛍光灯に照らされて帰れない子がチキン貪る
(天井桃)


・借りてきたアクション映画さながらの「TUTAYA」前での大捕物あり
(ユーリーボ)


・おいしいのは待ってる時間クリスピークリームドーナツ君と立ち食い
(山口ヤスヨ)


・ラーメン屋戦争というこの町のだれも入っていない一軒
(奈楽)


・目に見えぬ壁に阻まれ入れずに 丸善前の1人の書生 
(猫)


・百均ですべて揃えた新婚は別れる時は粗大ゴミ無し
(おはぎ)


・延長に備えた肩が冷えていく ありがと「ホテル甲子園・夏」
(柚木 良)


・言ったもん勝ちだねきっと世の中は「俺の巴里」ってサ店もあるし
(文月育葉)


・「ちゃちゃ姫」の順番待ちで高校の恩師と出会いベクトル習う
(小田何歩)


・うらぶれた商店街の彫金師アタシと同じ指輪をしてた 
(ダンデライオン)


・押しつぶすど根性おれにはなくてアニメイトで買う平面少女
(カー・イーブン)


・崖の上で金魚屋はじめたる父の笑みに宿りし確かな予感
(やすぼう)


・その夏をリセットせねばと母は立ち全力疾走海の家へと
(じゃっどん)


・かそのむらのなみだのように電気屋のパナソニックは青くかがやく
(富田林薫)


・突然に右折したがる背後霊ハンドル切ればオートバックス
(ウクレレ)


・ファミレスで頷きながらストローの空き袋をただ弄んでた
(都季)


・早朝のマクドナルドで向かい合い昨夜のことを言えないふたり
(イツキ)


・メガネドラッグでメガネしてない店員を見かけた朝にうちあけるから
(みうらしんじ)


・ばかでかい笑った豚の看板が見えたらそこです、ブッチャータケウチ
(滝沢勇一)


・インパラのような少女をライオンが見守っている三越の前
(岡本雅哉)


・吉野家の李さんセブンイレブンの王さん午前四時に笑顔で
(ヤマダワタル)


・店内にテレビを置いて一儲けしたクラウンのママの13回忌
(憂太郎)


・クリスマスケンタッキーの行列に迷わず並ぶ(ため息をつく)
(嶋田電気)


・ラーメン屋そば屋肉屋の息子達 思えばみんな太っていたな
(植竹)


・どこまでも厭味なひとねMIKIMOTOの前で待たせて あの日みたいに
(穂ノ木芽央)


・横丁の駄菓子屋のみよちゃんはいま横丁の「みよちゃん」で酌する
(酒井あんな)


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☆殿堂入り投稿者コーナー☆


あきえもんさんです。

・ショーウィンドー越しに必ず睨まれるトータルビューティファッションつかさ
(あきえもん)

・小浜市のゲームショップに颯爽とYES,Wii CANの幟はためく

「we」を「wii」に変えたという。


・式場の奥には斎場がそびえる後戻りなき道に戸惑う

・「おまかせ」とトサカ男に囁けばシンと静まるみゆき美容室

・因幡屋の婆さんが死んだ チッとしか言わない爺さん一人残して


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鶴太屋さんです。

・喫茶店の卓に彫られしハングルのあはきを見てゐつ愛憐の語か
(鶴太屋)

・青き霙しんしんと降る夜の深さ喫茶ほんやら洞をつつめり

・冬籠り凍星酒盃に浮かべれば憶ふもつきり屋の少女を淡く


つげ義春の名作『もっきり屋の少女』オマージュ。


・流れ降りしき降る雪のほの明かり鰻屋うな八越(こし)の冬なり

・場末なる哈爾濱食堂こきこきと支那竹噛めば夕焼けにけり

・秋元屋にやきとん食らふ淋しさは橋の墜ちゆく冬夜の深み

・豆腐屋の柩に水漬(みづ)く豆腐なれば血の釘一本孕みてゐたり


冬の店屋を抒情的に描いています。
思わず引き込まれます。

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異能兄弟さんです。

・産道のごとき通路の先にある個室ビデオのしずかな光
(異能兄弟)

・悲しみで汚れた心も当店へ、しみ抜き名人稲積収蔵

・宇宙母船(マザーシップ)のごとき大型ショッピングモールいつしか飛び去りゆかん


その感じ、わかります。


・時計屋に電波時計の溜め息は満ちて師走の街おも苦し 

・おもちゃ屋の超合金の「超」の字が異様にまぶしかった昭和よ

・ほやほやのキノコ雲みたいなシェフ・ハットのせて「洋食 梵(BOMB)」の二代目

・大きなる鼻の穴にはミツバチの巣があるという花屋の女

・ミッキーとミニーが御影石となり駅ビル地下の墓石屋に笑む

・< 店じまいセール > 9年続けたる靴屋ほんまに閉店したり


「ほんまに」が効いてる


・クリスマス・イルミネーション灯るころ般若心経ながす仏具屋


おもしろかったです。
異能さんは歌に関西弁をどんどん取り入れたら良いかもしれません。

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かんなさんです。

・もう君は待っていないと知っている吉田書房をまた覗き込む
(かんな)

・「どうしても欲しい物」などない事をドンキホーテへ確かめに行く

・あの人を射止めたいのと小間物屋「秀」で少女は簪を買う


「必殺仕事人」をかけてます。


・KIOSKで一緒に買った溶けかけのポッキー君はどこにいますか

・一月の果物店に溢れだす春の香りをひとつください

・メールさえ返してこない人を待つオープンカフェに北風が吹く

・もう誰も立ち止まらないマハラジャのネオンがかつて輝いた場所

・ハイヒール脱いで夜明けのファミレスの濃くなりすぎたコーヒーを飲む


「濃くなりすぎた」は、
「煮詰まりすぎた」にしたほうが良さそうです。


・横丁の風呂屋を探しに父は行く四十年の時遡り

・小料理屋「さだ」にあかりが灯る夜男が一人町から消える

・廃業の薬局の床に正露丸数珠玉のごと転がってゆく

・極寒のネイルサロンを包み込むダイアモンドダストのま白き光

・午前五時メイド喫茶の壁際に充電中の少女が並ぶ



なかなかよかったですが、
もうちょっとかんなさんならではの世界がほしいところです。

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お疲れ様でした!

年内に区切りをつけておきたいので、今日か明日中に「優秀作品」を発表いたします!

お楽しみに!!

よろしく哀愁☆
posted by www.sasatanka.com at 21:22| Comment(10) | TrackBack(0) | 総評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
年末のお忙しい中、総評ありがとうございました!ちょうど先日1級に合格したので今日からペンネームを短くしてみます!
Posted by 江戸検1級秋葉文人 at 2008年12月31日 13:17
師走も押し迫ってまいりました。今般、”都会はジャングル”だそうでございますが、師範はもちろんのこと、東京砂漠を疾走されておられることであろうと、勝手に妄想しております。風邪などひかれませぬよう、来年も、よろしくお願い申し上げます。
Posted by やすぼう at 2008年12月31日 13:58
総評ありがとうございました。<br />
笹師範のアドバイスを生かして、来年はもっと<br />
おもしろい歌を詠みたいと思います。<br />
ひきつづきよろしくお願いします。
Posted by 異能兄弟 at 2008年12月31日 17:37
笹師範、総評おつかれさまです&3首取っていただきありがとうございました。<br />
 前々回、前回と総ボツだったので、客観的に見て、自分の歌力は成長してきているんだろうということを感じます。<br />
<br />
 短歌の右も左も知らないころに投稿してからのこの半年、ほんとうにお世話になりました。<br />
 まだまだ私にとって、難しく悩ましく楽しい短歌道ですが、いま少しずつ見えてきている(と思っている)自分のフィールドの詠いかたを、来年はもっと進めていきたいと思います。来年もよろしくお願いします。
Posted by 虫武一俊 at 2008年12月31日 21:09
笹師範<br />
年末のお忙しい中、丁寧な評をありがとうございました。以前もご指摘をいただいオリジナリティ、来年の課題としたいと思います。楽しく詠みながら何か見つけだせればと思っていますので来年もご多忙とは存じますがご指導よろしくお願いいたします。<br />
よいお年をお迎え下さい。
Posted by かんな at 2008年12月31日 21:26
あけましておめでとうございます。<br />
<br />
総評お疲れ様でした。そしてありがとうございます。昨年1年も大変お世話になりました。少しずつですが、あたちが定着していけるように精進します。<br />
<br />
今年もまた講座等、よろしくお願いします。
Posted by 104hero at 2009年01月01日 17:17
あたち→かたち<br />
<br />
です。年始早々すみません
Posted by 104hero at 2009年01月01日 17:19
江戸検1級秋葉文人さま・やすぼう様・異能兄弟さま・虫武一俊さま・かんな様・104heroさま<br />
<br />
みなさまありがとうございます!<br />
やっぱりコメントを頂けるとうれしいですね。<br />
やる気が出ます。<br />
今年もよろしくお願いいたします!
Posted by 笹師範 at 2009年01月02日 07:46
謹賀新年です。<br />
笹師範、遅ればせながら総評おつかれさまです。<br />
今、自宅のネット環境が使えないので、漫画喫茶に来ております。<br />
つげ義春の『もっきり屋の少女』はもちろんですが、「ほんやら洞」も、つげさんの『ほんやら洞のべんさん』へのオマージュです。<br />
なぜか冬を歌った短歌ばかりつくってしまいましたが、今が冬だからというより、単に冬が好きということらしいです。笹師範の春への偏愛と似たところですね。<br />
ネットで掲載されていた笹師範のインタビューを読んでいたら、寺山修司の『田園に死す』にもっとも影響を受けたと仰っていたので、ぼくは思わず「えっ?」と思ったのですが、最近初めて寺山さんの全短歌を通読して納得がいきました。笹短歌の原型には『田園に死す』の影響が色濃く残っていますね。<br />
ちなみにぼくは吉野家では必ずツユヌキです。<br />
今年もよろしくお願いいたします。
Posted by 鶴太屋 at 2009年01月03日 17:04
鶴太屋さま<br />
<br />
あけましておめでとうございます。<br />
「ほんやら洞」もつげさんですよね。<br />
つげ義春的抒情は短歌と非常に相性が良いです。<br />
<br />
『田園に死す』のフィクション丸出しの感じに影響を受けました。初期の歌と違って開き直ってる感じがします。<br />
<br />
この間、『処女歌集の風景』というアンソロジー本を読んでいたら、都筑正史さん(だったと思う)の歌が鶴太屋さんの歌とよく似ていることに気がつきました。歌の世界も文体も。偶然だと思いますが。<br />
本が行方不明になってしまったので、歌の引用もできませんが、見つかったらお知らせします。<br />
<br />
今年もよろしくお願いいたします。
Posted by 笹師範 at 2009年01月04日 07:34
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