2008年12月22日

AKB48小林香菜さん&表彰式

おはようございます。笹師範です。

本日、12月22日(月)発売の
『アップトゥボーイ』(ワニブックス)
にて、AKB48のメンバー・小林香菜さんの連載「よのなか入門」(穂村さんぽいタイトル)で、 短歌の先生として香菜さんに半日がかりで短歌を教えた時の怒涛のドキュメント記事が載っています。
ぜひご覧ください target='_blank'>小林香菜さん(17歳) は、超天然のおバカキャラで有名なアイドルらしく、
地球の絵を描かせると、地球儀の絵を描き
(棒が地球を支えていると本気で思っているらしい)

古代人か!

日本地図を描かせると、いびつな謎の物体を描き(しかも北海道の上に沖縄があったり)、
ニワトリが卵から生まれるということを知らなかったり、 九九が言えなかったり…… と、里田まいをはるかに越えた、
放送禁止レベルゆえにテレビに出せないという噂もあるおバカ界の最終兵器とのこと。

で、実際会ってみてどうでしたか?

予想以上だったね……。
ゆとり教育が生んだモンスターですよ、あの子は。

モンスターって!

正直、講師人生最大のピンチを迎えました。

そんな香菜さんにどうやって短歌を教えたんですか?

var_20081222085017.jpgまずは中学生がつくった短歌作品で歌の説明をしようとするんだけど、細かく単語のレベルから説明しなきゃいけない。サリバン先生か!俺はって感じだってね。

そこまで言う!

編集部一同、本当に短歌を書けるのか?と固唾を呑んで見守っていましたが、むしろ、そういう子のほうがおもしろい発見の歌をつくったりすることもあるので、無知蒙昧・無明を逆手にとった素材を生かした歌づくりを指導しました。

で、結果は?

大成功じゃないかな。
短歌としてはNGに違いないけど、おもしろい31文字にはなったと思います。
漢字は間違いだらけだし(「舌」を「乱」と書いたり。世界のクロサワか!)、
字数がやたらに多い仏石足歌みたいのもあったけど、
発想自体には光るものがありましたね。
いろんなエピソードを引き出して、添削して、
中野の「まんだらけ」で吟行もして、 10首もの歌ができました。

どんな歌か気になります。

では、特別に1首だけご紹介します。
var_20081222085242.jpg・プロデューサーの秋元康さんを一般ファンと間違えて楽屋に入るなと注意したという歌(実話)

これです。
var_20081222085242.jpg


おもしろい!
イラストも謎……!

他は、

・タクシーで本当にアイドルかとしつこく疑われたという歌(実話)

・ペコちゃんに眉毛がないという発見の歌

などなど、おもしろい歌ができたと思う。

ワニブックスのモバイルコンテンツ
を含めれば、10首全部を読むことができますので、
ぜひご覧ください!

香菜さんはちょっとお調子者だけど、 憎めない良い子です。
ぜひブレイクしてほしいなぁ。
みなさんも応援してあげてください!
AKB48のコンサートもショウとしての完成度が高くて素晴らしいですよ。
最初、おニャン子クラブみたいのをイメージしていたのでびっくり。
秋元さんの本気を感じました。
アイドル好きならずとも楽しめると思います。


昨日、12月21日(日)

「みんなでSTOP STD!短歌コンテスト」の表彰式・懇親会
が無事執り行われました。
投稿してくださったみなさん、ご協力いただいたみなさん、
ありがとうございました。

3,100首の応募作品の中から、審査員4名(やくみつる氏、海原純子氏、笹公人、梅内美華子氏)により、入賞作品として100首が選出され、さらに、この中から、審査員特別賞4首、STOP STD!特別賞1首、団体賞として5校が選出されました。

var_20081222085100.jpg

表彰するやくさん。

僕が1位に選んだ「笹公人賞」の歌はこの歌。

・あの時に行けばよかった第二理科室行ったら何か変わっていたのに 
(西本 馨)

<選評>
ゴルフにも恋愛にも「たら、れば」は禁物ですが、
ついつい過去にした選択を悔やんでクヨクヨしてしまいがちですよね。
しかも告白される場所が第二理科室ときたら、よけいにそうです。
理科の化学実験のように何かが変わっていたかもしれません。
どこか「時をかける少女」のようなジュブナイルSFのムードも漂わせている歌です。

ということで、
馨という名前もいい感じだったので、往年の原田知世さんのような美少女をイメージして歌を読み、
表彰式ではどんな子があらわれるのかとちょっとドキドキしていたのですが、あらわれたのは、こんなユーモラスな雰囲気を漂わせた少年(高校1年生)でした……!
var_20081222085140.jpg


ユーモラスって……。
馨さんといっても男だったんですね。
師範ドンマイ☆

西本くんおめでとう!
これからもぜひ短歌をつくり続けていってください。

var_20081222085151.jpg

審査員のやくみつるさん、僕、梅内美華子さん。

var_20081222085202.jpg

集合写真

ちなみに団体賞は、こちらの学校が選ばれました。

小牛田農林高校(宮城)、西武文理大学(埼玉)、久喜北陽高校 (埼玉)、金城学院高校(名古屋)、下関商業高校(山口)

入選者100名には1万円分の図書カードが貰えますし、
受賞者が参加できるパーティーのお土産(ほとんど引き出物)もとても豪華なので、
学生のみなさん、来年はぜひご応募ください!!

posted by www.sasatanka.com at 08:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 特別企画・レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お世話様です。今回1名入選させていただきました。励みになります。これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
Posted by 104hero at 2008年12月22日 12:14
斎藤さま<br />
俳句かなりおもしろかったです。(すごすぎてバイブルにはできませんが)<br />
また紹介お願いします。ありがとうございました。
Posted by ダンデライオン at 2008年12月24日 14:54
104heroさま<br />
<br />
ご協力いただき、ありがとうございました!<br />
来年もよろしくお願いいたします。
Posted by 笹師範 at 2008年12月24日 20:59
>ダンデライオンさま<br />
<br />
俳句はけっこう「言葉の投げっぱなしジャーマン」みたいな作品が多いので、読むと刺激を受けます
Posted by 斉藤真伸 at 2008年12月29日 23:53
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