やい、カンタくん。そろそろ恩返しをしろ!
海辺で悪ガキにいじめられてるところを助けてやったんだから。
竜宮城といわないまでもハトヤくらいには連れてけ!
勝手に話をつくるなよ!
「ニルスの不思議な旅っぽく飛びたい」とか言ってボクにヒモをくくりつけて無理矢理飛ばしてる師範のほうがよっほどいじめですよ。
恩返ししてほしいのはこっちですよ!
わかったわかった。
そのうち「カンタくんとオレ」って話を書くから。
「オレ」はいらない!
「のんのんばあとオレ」みたいに
オレに主役を持っていかれたら嫌ですからね。
わかった。
じゃあ「カッタ君物語」を民話っぽくアレンジするから。
あの映画のことは、いい加減忘れてください……。
ということで、鋭い諸君ならピンときたと思いますが、
次のお題は、
日本昔ばなし
です!!
ここからのBGM:「にっぽん昔ばなし」
日本の昔話に出てくる登場人物が読み込まれてさえいればOKです。
昔話へのオマージュやパロディーも歓迎です。
その場合、昔話のタイトルも「 」内に書いてください。
今回も1人につき5首まででお願いいたします。
___________________
<笹公人師範による模範短歌>
桃太郎の顔出しパネルに顔を出す元カレの写真見てしまいたり
「かぐや姫」
竹藪に水の香りの満ちしとき月姫はこぶひかりは立てり
絵の虎が一休の骨舐りおり とんちの国はとんちで逃げよ
ブランコも田んぼも家も昏(くら)くなる だいだらぼっちの影に塗られて
____________________
短歌が思い浮かんだら、この記事のコメント欄から投稿して下さい。
※投稿の際にはメールアドレスをお忘れなく。
(メールアドレスはブログページには反映されませんので、安心して記入して下さい。)
では、もう一度基本的なことを確認してみましょう。
【笹流の理想短歌基準】
単なる説明に終わっていたり、当たり前の発想のものは、人を感動させるどころか印象にさえ残りません。
表現に工夫をしましょう。そして、心を込めましょう。
読んだ時に心にジーンとくるようなものが詩であり、良い「短歌」です。
あくまで「笹流」ですが、理想とする短歌の基準は、以下、3つのうちのどれかを満たしているかどうかです。
1・ハッとするような発見があるか
2・説明しがたい凄みがあるか
3・考えさせる深い何かがあるか
________________________
投稿数は、1人につき5首までとさせて頂きます。
締め切りは、
9月18日(木)いっぱいまでとさせて頂きます。
_______________________
日本昔ばなしといえば、
こぶとりじいさん
ももたろう
金太郎
浦島太郎
花さかじいさん
さるかに合戦
一寸法師
舌切り雀
笠地蔵
おむすびころりん
うりこひめとあまのじゃく
かちかち山
鶴の恩返し
うばすてやま
などなど……たくさんありますね。
流石、たくさん出てきますね〜。
いや、ウィキペディアからペーストしたの。
馬場あき子先生の歌で、
浦島はたちまち老いて棲みがたきやまとの浜に煙となりぬ
というのがあって、これを読んだ時は感動したんだけど、
こういった昔話の歌なのに現代批評とも読める歌というのも読んでみたいです。難易度高いけど。
「姥捨て山」と高齢化社会の問題を絡めた歌とかは新聞の読者短歌なんかでもよく見かけますけど、その中でどうオリジナリティーを出せるかが勝負だと思います。
ということで、よろしく哀愁☆
BGM:「にんげんっていいな」
<br />
「ティズニーがよくやる手口。」上品に一寸法師をアリスが嗤う<br />
<br />
桜咲く灰の仕組みを熱心に語った教師が一昨年逝った<br />
<br />
「金太郎、あれって終わりはどうなるの」「きっときれいな大人になるよ」<br />
<br />
鬼たちの会合あれば雉だけが目玉をつつくことを議論す
<br />
<br />
今回は一首ずつゆっくり詠みます。<br />
宜しくお願いいたします。
美しく生まれたならば私でもあまたの難問男に投げる<br />
<br />
身を削り貢いでくれた鶴なのにヒトの強欲情けを知らぬ<br />
<br />
どん底の憂さを晴らしてくれた亀夢見心地でこの世にサラバ<br />
<br />
「かちかち山」<br />
孤独でも涙なんかは見せないさ炎の中で業と燃え尽き<br />
<br />
あまのじゃく君はホントは私です嘘と秘密を夜毎煮ており
<br />
消印に「宇宙」とありてかぐや姫からの手紙は毎日届く<br />
<br />
不老不死の薬を焼いた富士山の煙も絶えてはや百年目<br />
(補足しておきます。竹取物語の最後は、かぐや姫からもらった不老不死の薬を「姫がいないのなら生きていても仕方ない」としておじいさんが焼いたのです。そこは不死の山、つまり富士山と呼ばれ、今でも煙を立ちのぼらせている、という落ちなのですが、明治時代に煙は絶えたそうです)<br />
<br />
「因幡の白うさぎ」<br />
日本にもフランス人はいたらしく兎の皮を剥ぐグルメかな<br />
<br />
じいさんのこぶは生物だったかも『こぶ天才』を読みつつおもう<br />
(『こぶ天才』は筒井康隆先生の作品。背中に大きなこぶになる生物を融合させて背負うと普通の人の二倍の頭脳を持つようになるが、「異性にもてない」という理由でそれが廃れ、こぶを背負った(一生取れない)主人公が「知能が二倍あるんだしゆっくり思索して人生を送ろう」と決意する、というあらすじ)
<br />
嘆きつつ女をやめし指先で桃のおなかを帝王切開<br />
<br />
「打ち合わせ」月火水木埋め尽くし日曜だけが耳なし芳一<br />
<br />
黒ふちに閉じ込められし師の笑顔鶴のひとつもおれないでおり<br />
<br />
なりゆきで鬼の体に飲み込まれ一寸法師に攻められる夜
<br />
一部屋(ひとへや)の竜宮城の夢は果て ネットが切れた浦島ニート
<br />
仇討(あだうち)の昔話は喜んで死刑制度の賛否はどちら
ロシア人パブかぐや姫真っ白い月が往復ビンタしてくる<br />
ピンサロで一寸法師捕まえて女を濡らす手伝いさせる<br />
金太郎お前でヌいたあの日から女に目覚め金玉取ろう<br />
玉手箱という名前のデリヘルの指名アルバム全て白黒
世知辛い世には馴染めず舌を切り身を軽くして雀のお宿<br />
「ヤマタノオロチ」<br />
酒あおるおかまバーにはスサノオと名乗る大蛇の捕獲名人<br />
「桃太郎」<br />
容赦ない借金取りがあらわれて桃を割る手に力が入る<br />
<br />
桃太郎校長が行く!鬼ヶ島小学校にモンスターペアレント<br />
「日本昔ばなし」<br />
NASAにある極秘ファイルに桃太郎、鶴、かぐや姫、はらたいらの名
<br />
玉手箱あけた太郎が目にしたる<後期高齢者医療被保険者証><br />
<br />
両耳をもがれし芳一立つように落書だらけの郵便ポスト<br />
<br />
<br />
笹師範、「水」の総評ありがとうございました。<br />
前回は5首しか投稿できず申し訳ありませんでした。<br />
「日本昔ばなし」何とかいい歌をひねり出したいと思います。
だめんずな奴ほど可愛いものなのと今宵もおつうはせっせと機織る<br />
<br />
「桃太郎」<br />
異形なら略奪暴行したとても英雄視される理不尽はどうよ<br />
<br />
「わらしべ長者」<br />
ヤクルトを売った客から栗貰い思わず嬉しいわらしべ長者<br />
<br />
<br />
こんにちわ、今回も宜しくお願い申し上げます。3首目は私の実体験です。田舎で仕事しているとこんな嬉しいハプニングも時々あるのです(虫や蛇には悩まされますが…)<br />
それから私事では御座いますが、この度、「NHK短歌」に投稿した<br />
歌の内の一首が入賞したとの報せが届きました。<br />
放送日は9月21日ですが、其方は本名で投稿したので<br />
また放送日が近づきましたら改めてご報告させて頂きます…。
・生々しき血したたり落ちて地につたう一際太き竹を切り裂けば<br />
<br />
「浦島太郎 風土記バージョン」<br />
・亀姫に逆ナンされていったとさ漁に出たまま帰らぬ男
<br />
↓<br />
ブルガリもプラダもシャネルもカルティエも受け取らぬ君は月へ行くのか<br />
<br />
<br />
お手数ですが、何卒よろしくお願いします。
<br />
「かぐや姫」<br />
<br />
雲に乗りたとえ吾等を忘れても姿ぞ見せよ秋の夜長は<br />
<br />
(平成二十年九月七日詠)<br />
<br />
備考 : 竹取の翁と嫗の視点から詠みました。
<br />
NHK短歌のご入選おめでとうございます!すごいですね。あの番組はすごい応募の数なのではないでしょうか。私は過去に2回佳作に入りまししたが、それだけでも自分ではすごいと思っています。9月21日の番組はぜひ拝見したいと思っています。楽しみに待っています。
「みそ五郎伝説、長崎県南島原市西有家町」<br />
<br />
祀られて荒れなくなった毛長川 今年も鮎が遡上してくる<br />
「毛長川の伝説、東京都足立区、埼玉県草加市」<br />
<br />
日本で一番最初に養殖をしたのはきっと日蓮様だ<br />
「鯛の浦、千葉県鴨川市小湊」<br />
<br />
安珍と清姫破局会見は七重の報道陣に巻かれて<br />
<br />
今年度全国調査がなされたが座敷童子は見つかってない
<br />
我が心の天女に届けと伝説の旅立ちの唄うたい継がれる<br />
↓<br />
我が心の天女に届けと伝説の旅立ちの唄宙を飛び交う (改作)<br />
<br />
宜しくお願い致しまする
<br />
味をしめたうさぎがベンチャー始めたぜカチカチ復讐代行サービス<br />
<br />
まず2首。よろしくお願いします♪
一寸の身体になれば飛べるかもクローン技術で今の世成れば<br />
<br />
「桃太郎」<br />
桃を切るきっと出るのは種のはず白い虫見て桃太郎なの<br />
<br />
「竹取物語、かぐや姫」<br />
月姫の奇問難問如何にする月の大奥覗いてみたい<br />
<br />
月夜にはテレペシー送るかぐや姫生活できぬ送金たのむ<br />
<br />
「浦島太郎」<br />
竜宮に深海水の官を引き浦島太郎起業家となる (おはぎ)
・車から亀を助けたその人は涼しい目元ですっぽんを食う<br />
・クリニックの待ち合い室の本棚にこぶを消された絵本が眠る<br />
・桃をむき種をくり出し捨てる夜私の太郎はいつ生まれるの<br />
・口紅をひいて鏡で確かめてそっと抱きしめる『泣いた赤鬼』
<br />
「浦島の太郎出て来い!」亡き父の転生なれる亀をなぶりき<br />
<br />
三浪の浪人生に灰を撒き桜を咲かす花咲爺(はなさかじじい) <br />
「鶴女房(夕鶴)」<br />
仏壇を閉じれば祖母の位牌からつうの悲哀を語る声せり<br />
<br />
「桃太郎」<br />
<ニンテンドーDS(ディーエス)>をきび団子のごとく買い与え祖父は孫らを家来にしたり<br />
<br />
「かぐや姫」<br />
月姫に山口百恵を例えれば三浦友和は月の裏彦<br />
<br />
平成のわらしべ長者になる予定フリマの合間にバイトを入れて<br />
<br />
十二支に猫が入ってない訳を教えてあげるからウチへ来ないか<br />
<br />
これで5首です。よろしくお願いします。
夢だって志だって愛だって誰より大きく生きよ、男(おのこ)よ<br />
<br />
「天女の羽衣」<br />
羽衣を隠したりせず好きだって君の目を見て言えばよかった<br />
<br />
「座敷わらし」<br />
ばあちゃんの隣の家に子供などいないと知った夏の思い出<br />
<br />
「笠地蔵」<br />
温かき手が雪はらい笠かけるこのやさしさに応えよ、我ら<br />
<br />
「塩ふきうす」<br />
衝撃的大発見だ海底の無人探査機が映す石臼<br />
<br />
<br />
初投稿です。よろしくお願いします。
<br />
ヤクルトを売った客から栗貰い思わず嬉しいわらしべ長者<br />
<br />
を<br />
<br />
ヤクルトを売った客から栗貰い気分は思わずわらしべ長者<br />
<br />
に、変えさせて頂きます。<br />
<br />
ダンデライオンさん、ありがとう御座います。多分ビギナーズラックだとは思いますがとても嬉しいです。<br />
ただ私はなかなかその後が続かない傾向にあるので(多分力が入りすぎる?)<br />
その辺に気をつけて今後とも歌作りに<br />
励んで行きたいと思っております。
<br />
「ティズニーがよくやる手口。」上品に一寸法師をアリスが嗤う<br />
<br />
を<br />
<br />
「ティズニーがよくやる手口。」上品なアリスが一寸法師を嗤う<br />
<br />
に訂正します。
温かきあなたの瞳に魅入られてしあわせなまま溶けてもいいわ<br />
<br />
*雪女は最後に煙となって消える、という話もあるようなので、あえて「溶ける」と表現してみました。<br />
<br />
「ねずみの嫁入り」<br />
そこにあるしあわせを知りねずみらはねずみの元へと嫁に出しおり<br />
<br />
「花咲かじいさん」<br />
「この下にしあわせの匂いいたします」ポチが笑顔で尻尾を振れり<br />
<br />
この花は弔いの花しあわせをくれたポチへと送るはなびら<br />
<br />
「七夕」<br />
一年に一回だって会えるならわたくしよりもしあわせでしょう
靴下の裏側からみる輝く陽 香りゆたかな花さかじいさん」<br />
<br />
「浦島太郎」<br />
積雪で白くそまったヒマワリの 夢みる夏日浦島のよう」<br />
<br />
「かぐや姫」<br />
いまあるやなしや星のみちつらなりて <br />
かぐや姫の影机上をそめる<br />
<br />
「一休さん」<br />
ひとやすみ汗にまみれてふりかえり <br />
やみくもな道とんちものこさず<br />
<br />
「七夕さま」<br />
言葉かずめっきり減りし息子との 七夕の日のもみじ手いまも<br />
<br />
よろしくお願いいたします。<br />
天井を眺めて眠らぬワンルームさとりのおばけよ早く出て来い <br />
<br />
「こぶとりじいさん」 <br />
美味しくて頬が落ちると瘤さする翁は己の運命と知る <br />
爺さんは瘤立て伏せを繰り返し転機となりしあの夜を想う <br />
巨大なる翁をどこかで見掛けたら青い海持つ瘤をあげよう <br />
<br />
「金の斧」 <br />
わたくしの落とした夢はこんなにもちっぽけだから沈めてほしい <br />
<br />
「浦島太郎」 <br />
子育てを終えてひとりで歩く街 玉手箱の紐ゆるりとほどける <br />
竜宮の下働きの毎日を送った母も玉手箱持つ <br />
<br />
「雉も鳴かずば」 <br />
柔道着の帯を緩めたメダリスト負ケーンと鳴けばフラッシュの乱射 <br />
<br />
<br />
「食わず女房」 <br />
セックスの意味も分からぬ顔をしてよく喰らうこと男は知らぬ <br />
<br />
「花咲じいさん」 <br />
「さぁ殴れワンワン」の声に従えばおとぎ話の主役になれる <br />
<br />
「かぐや姫」 <br />
あの星を舐めてみたいと駄々こねる娘よ月に帰っておくれ <br />
<br />
「舌切り雀」 <br />
引き出物は大きいもんにしやーせと尾張名古屋の義母しゃしゃり出る <br />
<br />
<br />
<br />
よろしくお願い致します!
<br />
竹藪に分け入り獲たるは芳しき姫が一人に竹の子三本<br />
<br />
月よりも地球が良いと駄々をこね顔黒姫は使者を困らす<br />
<br />
「桃太郎」<br />
<br />
現代に退治すべき鬼多く桃太郎のこと待ちわびている<br />
<br />
「浦島太郎」<br />
<br />
浦島は助けた亀に裏切られタイムマシンで連れ去られたり<br />
<br />
<br />
「一寸ほうし」<br />
針の剣お椀の船で大海に出でたる武士は亀の背に乗り<br />
<br />
よろしくお願いします<(_ _)>
<br />
そう言えば何でこんなに僕たちは桃太郎さんに仕えているのか<br />
<br />
きびだんごふたつで僕のお供らは買収されてしまったようだ<br />
<br />
砂浜で助けなければゆっくりと歩めましたかもしもし亀よ<br />
<br />
玉手箱開けた瞬間おしまいのスリル満点人生ゲーム<br />
<br />
よろしくお願いいたします。
<br />
浦島の遠い子孫がやってきて住み着いている限界集落<br />
<br />
あこがれの家具屋の娘とデートする 月にものぼるような心地で<br />
<br />
「月の裏で会いましょう」を歌うたびスナック〈アポロ〉のママ涙ぐむ<br />
<br />
「三年寝太郎」<br />
三年も寝ていたぼくの弟が何かに目覚めハローワークへ<br />
●ねずみの巣みつけたとき用おむすびを持って家族で山登りする<br />
<br />
「かさじぞう」<br />
●やってくと決めたの地蔵に笠ぜんぶ捧げてしまうようなあなたと<br />
<br />
「鶴の恩返し」<br />
●キッチンで今夜のために抜く体毛 人妻はみなひそやかに鶴<br />
<br />
「天女の羽衣」<br />
●十枚の離婚届を羽衣のようにまとって妻参上す<br />
<br />
「はなさかじいさん」<br />
●ぽやぽやとシロの冬毛も舞うだろう灰で咲かせた桜散る日は
(さるかに合戦)<br />
<br />
包丁の持ち出されくる気配聴きそつと片へに寄る桃太郎<br />
(桃太郎)<br />
<br />
上手投げ、おかっぱ、丸きお尻の絵(あれは欲情だったんでしょう)<br />
(金太郎)<br />
<br />
「ドラゴンはいずくにおるや」ダイナゴンと名乗る異人にニルスは出会う<br />
(竹取物語)<br />
<br />
浦島は叩きつづけるあの子らの名の刻まれた亀甲墓を<br />
(浦島太郎)
<br />
*<br />
<br />
あこがれの家具屋の娘とデートする 月にものぼるような心地で<br />
↓<br />
しろたえの家具屋の娘と抱(いだ)きあう 月にものぼる心地しながら<br />
<br />
・亀姫に逆ナンされていったのさ漁に出たまま帰らぬ我が子
虐待で死にし連れ子の現れて夜な夜な母の腹を蹴飛ばす<br />
<br />
「安珍清姫伝説」<br />
釣鐘に身を潜めいる心地なりMRI検査にまなこ閉じれば<br />
<br />
<半島の変>おぼろげに伝わりて色めく自称桃太郎たち<br />
<br />
「桃太郎」<br />
国境の川で洗濯する女児が呪文のごとく繰る「どんぶらこ……」<br />
<br />
「桃太郎」<br />
(一生を洗濯ババァで終わりたくない!)ながれ来る<桃>を待つ妻<br />
<br />
鬼たちが悔しまぎれに喰うために赤茄子<桃太郎>は生まれき<br />
本売ってのり弁食って夜は更けてわらしべ長者チャネリングする <br />
一代種に桃太郎の名を付ける優生思想咎められざり<br />
一人寝に一反木綿と交わりてノンセクシャルな愛を貫く<br />
二階なるアニメおたくを寝太郎と信じ来しこと三年過ぎぬ
<br />
千才の姫を犯さば月からは白い鎖骨を持つ母の声<br />
<br />
月姫の木乃伊かそけき竹の音をさせつ独りのバンブーダンス<br />
<br />
竹筒を振ってカラカラ音すれば月姫救出劇のはじまり<br />
<br />
隆明の初期歌謡論 焼べる火の疚しさ嗤い月姫を抱く
手術用ストレッチャーは妻を乗せどんぶらこっこと流されていく <br />
<br />
「かちかち山」<br />
婆汁の記憶が曖昧と言うからまだ泥舟を準備出来ない <br />
<br />
<br />
以上14首でお願い致します!
貴方に貰ったきび団子だけでここまで尽くしても心がないのよ桃太郎<br />
<br />
きまぐれにたすけた亀の背に乗って手榴弾のピン抜けば白煙<br />
<br />
確固たる信念のもと森永エールチョコレートを全否定するスズメ<br />
<br />
父親をなくした青い鬼の子が、イヌ、サル、キジをゐぢめてをりぬ<br />
<br />
いや、関係はないからそっとしといてくれと懇願する小太り爺さん<br />
<br />
自鳴琴(オルゴール)忘じゐしころ子が開き低く和すれば桃太郎のうた<br />
<br />
金太郎のまさかり暗く冷えゐるに母恋ひのうたは繊(ほそ)く聞こえ来(く)<br />
<br />
睡りの底の浦島 罌粟(けし)の咲くごとく竜宮城は四季薫りゐし<br />
<br />
熱き栗爆(は)ぜる刻(とき)いつさるかにの合戦閉ぢて北をし思ふ<br />
<br />
あらぬ世の花さか爺(ぢぢ)のさくらばなひかりに濡れて汝(な)が胸を流る<br />
<br />
夏陽(なつび)の少年頬紅潮したとふれば滾つ瀬い征く一寸法師<br />
<br />
『かさこ地蔵』<br />
雪に雪地蔵の凛たる賜物(たまもの)を憶(おも)へば目深に帽かぶり去る<br />
<br />
『かちかち山』<br />
仔兎の籠見つめをり隠(こも)り沼(ぬ)の狸をさらに殴(う)ちし春雪<br />
<br />
『こぶとりぢいさん』<br />
こぶ取られ頬を裹(つつ)める春風の霊気に満つる嶽(やま)を呼吸す<br />
<br />
『鶴の恩返し』<br />
しまし丹頂憩ふ水の上(へ)機(はた)を織る曾祖母の写真褪せて黄葉(もみぢば)<br />
<br />
『おむすびころりん』<br />
おむすびを臼搗(づ)く白き鼠たち根の国の秋を饒(ゆた)かに踊る<br />
<br />
『わらしべ長者』<br />
藁の代はりにギターを抱(かか)へ放浪のつまづけば気儘な愛欲(ほつ)し<br />
<br />
『分福茶釜』<br />
茶釜に尾の生えしを思(も)えば苦き笑み新茶の馥(かを)りの綱渡り少女<br />
<br />
『舌切り雀』<br />
日向ぼこ黄金(くがね)のごとき麦秋に雀と爺(ぢぢ)の侘びしきなからひ<br />
<br />
〜『舌切り雀』へ捧ぐ〜<br />
こころ羞(やさ)しくスズメ焼きをり頭より齧れば涙の舌滂沱たれ
<br />
亡きひとの亡霊おれば恨めしいすずめの土産に涙こぼれる<br />
<br />
割られたる甲羅のなかを見つめつつわれは行かぬと亀に告げにき<br />
<br />
枯れ枝に花咲きゆくを眺めいるはげ頭にも一輪咲きぬ<br />
<br />
椀を漕ぐ一寸法師のあしもとに一寸ワイフ転がっており
<br />
「桃太郎」<br />
鬼脳(なずき)踏みしめわれは叫ぶらん「? LOVE PEACE AND PEACH!」と<br />
<br />
「舌切り雀」<br />
亡きひとの亡霊おれば恨めしいすずめの土産に涙こぼれる<br />
<br />
「浦島太郎」<br />
割られたる甲羅のなかを見つめつつわれは行かぬと亀に告げにき<br />
「花咲か爺」<br />
枯れ枝に花咲きゆくを眺めいるはげ頭にも一輪咲きぬ<br />
<br />
椀を漕ぐ一寸法師のあしもとに一寸ワイフ転がっており
<br />
村々を襲う野犬を率いたる老女が棄てた母に似ている「姥捨て山」<br />
<br />
二度目の投稿になります<br />
前回はご挨拶なしの投稿だけで失礼しました<br />
お手数ですが、よろしくお願いいたします
よろしくお願い致します。<br />
<br />
日の本の太郎の夢はどんなだろう 金色の夢?桃色の夢?<br />
<br />
金太郎郵便局の消印あり ガンバレ!今世の高齢者たち<br />
<br />
「こぶとりじいさん」<br />
片頬じや歩きづろうてこぶ二つ付けたのさと悦に入る<br />
<br />
「かぐや姫」<br />
新月の夜は銀座を闊歩する普通の女(ひと)になりし月姫<br />
<br />
連絡は第十二巻関敬吾『日本昔話大成』<br />
<br />
桃太郎犬猿雉は場面ごと総入れ替えの園発表会<br />
<br />
「わらしべ長者」<br />
わらしべをだんだん替えていけばマルいきなり金に替えるから詐欺<br />
<br />
「しゅてん童子」<br />
大江山鬼に横道無きものを友達ぶって頼光は討つ
<br />
居場所など秋葉原にはないんだよ。早くお帰り足柄山へ<br />
<br />
「桃太郎」<br />
<br />
白桃の傷みやすさを知りながら臨月の実を川に流せば<br />
<br />
「おむすびころりん」<br />
<br />
転げたらどこまでも追えおむすびは そこから物語は始まる<br />
<br />
「花咲かじじぃ」<br />
<br />
正直に生きております。だからそのぅ、、、裏の畑で啼いてよね。ポチ<br />
<br />
「鶴の恩返し」<br />
<br />
おバカでもいつも一生懸命なつるのが島田に恩返しする
よろしくお願いします。<br />
<br />
<br />
母鬼の桃太郎語り凄まじく眠れぬ夜に桃は熟れゆく<br />
<br />
浦島太郎宇宙飛行説展開し老物理教師ある日消える<br />
<br />
渋谷のヤマンバもはや死語となり安達ケ原にただ風が吹く<br />
<br />
玉の緒の一寸法師取り出して打出のリズムに姫は乱るる<br />
<br />
「我が母は鱗をもちて滑りたり」竜の子太郎じいさん死す!<br />
<br />
以上。
こぶの取れた頬をなでつつ爺さんがチークダンスに婆さん誘う<br />
<br />
「金太郎」<br />
金太郎クマにまたがる絵の下に「よいこのみんなはまねしないでね」<br />
<br />
「桃太郎」<br />
雉に猿、犬の子孫に家訓あり「団子むやみにもらうべからず」<br />
<br />
「かぐや姫」<br />
姫がゆく、地球さめざめ滞在記 別れのシーンに月びと涙す<br />
<br />
初めて投稿します。よろしくお願いいたします。
<br />
件名:いま 本文:川に浮いてたよ 巨大な桃の写メつきメール<br />
<br />
海べりの慰霊碑に手を合わせたり名に桃の字の多き一族<br />
<br />
空へ帰る天女が蓋を閉めたなら赤ちゃんポストは内よりひかる<br />
<br />
ケータイと名簿で億の金かせぐアイツは自称「わらしべ長者」<br />
<br />
川向こうの子らは知りつつ口噤む「ねぶり婆(ばばあ)」なるおはなしがある
よろしくお願い致します。<br />
<br />
<br />
「桃太郎」<br />
桃の毛のようにびっしり物の怪がどんぶらぶらと棲んでいる島<br />
<br />
異形なる桃の化生を退治した翁のことを鬼は噂す<br />
<br />
ご先祖の二〇〇〇回忌の案内を開ければ桃の薫り広がる<br />
<br />
十二月三十日に竜宮の羽衣届く渋谷区某所<br />
<br />
「雪女」<br />
履歴書の職歴欄に横たわる女の冷たい乳房は誘う
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履歴書の職歴欄に横たわる女の冷たい乳房は誘う<br />
↓<br />
高齢ニートの職歴欄に横たわる女の冷たい乳房は甘し
垢太郎の背中の護符を引き剥がす伴天連藥師の襟の派手さよ<br />
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「浦島太郎」<br />
海龜を裏返しては涙ぐむあの爺さんもかき消えて凪<br />
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「三年寢太郎」<br />
元服を終へて三年寢太郎は巨大な涅槃像にぬかづく<br />
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「蝉丸傳説」<br />
裏山で蝉丸傳を燒く母の背に降りかかる櫻どさどさ<br />
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「蟲愛づる姫君」<br />
草の香のをとめの髮を手で梳けば夢の蛹がまたまろび出る
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縫ひ針をエペに持ち替へ背の伸びた一寸法師はオリンピックへ<br />
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玉手箱開きしやうに十年は消え去りバブル貴族の白髪<br />
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ああこんな顔をしてたなサンダルを脱げばのつぺらばうの足裏<br />
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欲張りが悪徳でなくなりてよりすべては「むかしむかし」となりぬ
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羽衣のようなボディコン身にまとい天女であった妻はいづこへ<br />
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雪おんなみたいな妻がなんだって冷房をすぐOFFにしたがる<br />
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その胸に太刀(たち)を突き立て桃太郎「鬼はわたしの心の中に」<br />
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汚染米使ってかんたん!速攻性ネズミ駆除剤「おむすびコロリ」<br />
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寄る辺なき着たきり雀は漫喫でインターネットにつづらを隠す<br />
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以上5首、よろしくお願いいたします。
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「浦島太郎」<br />
竜宮の時計の砂は緩々と流れて怪し乙姫の笑み
花束のように翼をささげ持ちかもとりごんべえここまでおいで<br />
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「浦島太郎」<br />
じいちゃんの部屋の富山のくすり箱トンプクケロリンけむりのにおい<br />
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「かぐや姫」<br />
フィラメントともる未来を予言してひともとの竹ふるえはじめる<br />
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「天女の羽衣」<br />
白くない羽衣あられ・まっ白なカルミン 祖母は愛しつづけた<br />
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「金太郎」<br />
丸木橋わたってさよなら金太郎 ボール紙製絵本を閉じる<br />
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たのしいお題でした。<br />
「羽衣あられ」は西日本限定かな〜?
デート中エンジンルームから煙出ずればいつも女は消える<br />
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「竹取物語」 <br />
わがままでオトコ困らす遺伝子が月の夜には女に宿る<br />
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「桃太郎」 <br />
本当の母は何処にいるのだらう月をながめて絵巻を置きぬ<br />
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「鶴の恩返し」 <br />
絶対に見てはならぬの鍵穴を覗かぬオトコ探す長旅<br />
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「河童徳利」<br />
捨てられぬAV、大麻、核兵器 やめられないとまらない河童徳利
初めて投稿いたします。<br />
よろしくお願います。<br />
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ブチきれたA子静かにかぐや姫月かへる頃眠りに落ちぬ<br />
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9時過ぎて学校に来る乙姫の気怠きうなじにキスマアクあり<br />
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してもらひ大きくなるのはいやらしい老婆の語る一寸法師
室伏の背は三センチほどのびており一寸法士と呼ばれる医師あり<br />
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「鶴の恩返し」<br />
ばあさんの寝息を確認したのちに織り音やまぬ襖にしのぶ<br />
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「桃太郎」<br />
英語版昔話が和訳されタイトルロールはモモイチローなり<br />
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ももたろうはおにをたおしたけいけんちときんぎんたからをてにいれた<br />
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「日本昔話」<br />
市原悦子の声がする「マサユキは二股されておるそうじゃ」
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「かぐや姫」<br />
姫がゆく、地球さめざめ滞在記 別れのシーンに月びと涙す<br />
↓<br />
姫がゆく「地球さめざめ滞在記」 月の視聴者眼を赤くして<br />
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すみません。よろしくお願いします。
流れ来る桃によく似た水着から見える北島康介の尻<br />
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「つるのおんがえし」<br />
覗き込む襖の奥から「見ちゃイヤン!男だったのばれたじゃないの」と<br />
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「かさこじぞう」<br />
玄関にプラスチックのごちそうが並び我が子はかさこじぞうなり<br />
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「うらしまたろう」<br />
ハゲヅラの実験失敗博士かと思えばあれは浦島太郎<br />
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「おむすびころりん」<br />
おむすびを追って地底で見た物は国家機密のロボット五体<br />
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今月もよろしくお願い致します!
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金太郎現る<br />
?銃刀法違反動物虐待と下半身露出により逮捕!
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お土産のきび団子ひとつ卓上でのらりくらりを睨みつけている<br />
↓<br />
課長からのきび団子ひとつ卓上でのらりくらりを睨みつけている
桃を割る斧でもケガをしなかった それがアイツの凄いところだ<br />
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ねぇちょっと、お腰につけたキビダンゴ、賞味期限はまだ大丈夫?<br />
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「浦島太郎」<br />
子供らに囲まれている亀助け その親たちに囲まれ泣いた<br />
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会計が終わって急に老け込んだ 夏の想い出「スナック竜宮」
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汚染米使ってかんたん!速攻性ネズミ駆除剤「おむすびコロリ」<br />
↓<br />
汚染米使ってかんたん!即効性ネズミ駆除剤「おむすびコロリ」
配られたお札が使われないままに投票率は下がり続ける<br />
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「にんじんとごぼうとだいこん」<br />
そのうちににんじんみたいになりそうと汗をかきかき地球がぼやく<br />
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「若返りの水」<br />
赤ちゃんの肌がほしいと微笑んで妻は毎日2リットル飲む<br />
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「歌詠み幽霊」<br />
下の句が決まらなくって今日もまたどうやら往生できない私<br />
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「あさことゆうこ」<br />
戦争を始めた訳も忘れてる世界に降り立つあさことゆうこ
ぼくたちは一寸法師 太陽も高層ビルも見上げるばかり<br />
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「三年寝太郎」<br />
空想で世界を変える寝不足の寝太郎候補五十万人<br />
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「笠地蔵」<br />
動けないきみと世界を遮断するビニール傘に重力の白<br />
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「鶴の恩返し」<br />
約束を守れなかった僕たちが見上げる空に星の織物<br />
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「日本むかし話」<br />
「ムカシムカシアルトコロニジンルイガスンデイマシタ」と語るAI<br />
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「桃太郎」<br />
鬼ヶ島連続殺人事件から十五回目の桜が散って<br />
<br />
手の震え止らぬ猿に黍団子 桃源郷の心地で踊る<br />
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「金太郎」<br />
まさかりでもぐらたたきはいけませぬ 金時山に秋の訪れ<br />
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「かちかち山」<br />
泥舟と分かっていても漕ぎましょう モラトリアムの島は焼失<br />
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「こぶとり爺さん」<br />
午後九時の鬼の宴に参加してスーツの君に垂れ下がるこぶ<br />
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「浦島太郎」<br />
ニュータイプの先駆けとして海中で七機を落とすウラシマ少尉<br />
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「かぐや姫」<br />
竹取の翁が街にやってきて次のかぐやをスカウトしてる<br />
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「花さか爺さん」<br />
犬型のロボット吠えて月面に古代遺跡と嫁の足跡<br />
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「舌きり雀」<br />
依頼主「地球」と記載されているきみに届いた大きなつづら
?取ったこぶむムネにつけてぇ♪と迫る婆(ババ)それ揉む爺(じい)を想い泣く鬼
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「八百比丘尼」<br />
・背広着の爺らの面皮がはげていく人魚の干物を内輪で噛めば<br />
<br />
・つきだしが人魚の刺身のあの街へ行ってしまえば僕がなくなる<br />
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「浦島太郎」<br />
・俯いて艶美な耳を覗かせた 竜宮城の内面を見た<br />
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「力太郎」<br />
・赤い塔の電波を浴びる君ともう垢太郎とか作れないのね<br />
<br />
「雪女」<br />
・言い出せぬ愛を雪崩にした女(ひと)に届けとばかり村下孝蔵<br />
(村下孝蔵さんの「ゆうこ」から。)
?子ザルなら弄ばれて終わりだな・・・夕日の似合うくそは佇み
?かわいがる子雀の名「モモ」と「ハツ」何を語るや婆様(ばさま)の笑顔
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「桃太郎」 <br />
本当の母は何処にいるのだらう月をながめて絵巻を置きぬ<br />
↓<br />
本当の母は何処にいるのだらう絵巻を置いて月を見上げる
やがて来る春の南極大陸に桜の花を咲かせる時が<br />
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「浦島太郎」<br />
ジュリアナで踊り疲れた乙姫は玉手箱へと扇子をしまう<br />
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乙姫が竜宮城の奥の間で今宵も食べるスッポンスープ<br />
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砂浜に座り続ける老人の記憶は波にさらわれてゆく<br />
<br />
「かぐや姫」<br />
お迎えに参りましたと月の使者、岡田真澄にエスコートされ<br />
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月からの使者は来なくて今日もまた最終バスに一人乗り込む<br />
<br />
おはなしの主人公にはなれなくて「たけのこの里」をコンビニで買う<br />
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「月行きの切符売場は何処ですか」東京駅をゆく老夫婦<br />
<br />
食べかけのクロワッサンと置き手紙残して君が消える十五夜<br />
<br />
かぐや姫ぐらいもてたい、真夜中にムーンストーンのピアスをはめる<br />
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「桃太郎」<br />
桃太郎神社でかった御守りを握って義母と一緒に暮らす<br />
<br />
退治する鬼を探して冬の夜 橋田寿賀子の家を訪ねる<br />
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「泣いた赤鬼」<br />
ケンカしたまま引っ越したリョウくんに返せなかった「泣いた赤鬼」
・白蛇と我の間に生まれし子は母の目玉の味をおぼえて<br />
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「鶴の恩返し」<br />
・絶対に覗かないでと我が妻が夜ごと機織りするコミケ前<br />
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「舌切り雀は松浦亜弥」<br />
・セクシーとどちらが良いかと詰め寄られキュートなつづら貰い受けたり<br />
<br />
以上で五首になります。よろしくお願いします。<br />
(鶴の恩返しネタは初句からの流れがウクレレさんの歌と似ているので迷ったのですが、詠んでしまっていたものなので投稿させていただくことにしました。下句でのアプローチはそれぞれ違うということで…)<br />
『短歌往来』情報ありがとうございます。大きい書店に行った時にでも探してみますね。
ロンドンのオリンピックに参加して「カグヒメ」の名でトラック走る<br />
「夕鶴」<br />
最近はカラー着物が流行でつうの織物やや人気薄<br />
「金太郎」<br />
本当に強い相手はモンゴルの大草原で稽古続ける<br />
「桃太郎」<br />
いざ行かん海の向こうの鬼ヶ島ナビが指してる最短ルート<br />
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初見参です。よろしくお願いします。
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・一度くらい大きな葛篭開けてみて後悔とかをするべきだった<br />
<br />
・もし君が牛糞役でなかったらつきあってない臼の私と
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・一度くらい大きな葛篭開けてみて後悔とかをするべきだった<br />
<br />
・もし君が牛糞役でなかったらつきあってない臼の私と
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おまえらは鬼だと泣いた赤鬼が桃を流しにゆく天の川<br />
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人だった鬼の体をめった刺す一寸法師 ダイオキシンは<br />
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羞恥心! きびだんごにはなびかない知性をもった鬼になりたい<br />
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桃子ならバレンタインに手作り風チョコで鬼らを家来にしたよ
もうそろそろ引き受けていい ずっしりと種の重たい桃を選んで<br />
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<こぶとり爺さん><br />
好きなひとが好きなひとの名 ふたつめのほっぺの瘤のように重くて<br />
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<花さかじいさん><br />
灰にした思いひとくち飲み込んで花ひと枝を残しておこう<br />
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<金太郎><br />
武勇伝なんかいらない 金太郎に一文字足して笑うおまえに
金時豆ふっくりと炊くこのごろはやさしいだけの男ばかりだ<br />
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「かぐや姫」<br />
群雲の取れし十五夜明るくて<地球の出>とう画像を開く<br />
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「雪女」<br />
たらちねの母なるらむや温かき子のてのひらに消えてゆく雪<br />
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「一寸法師」<br />
異形の子なれば勝者となるために水の匂いをかぎつつ進む<br />
<br />
「花さかじいさん」<br />
死にしものの名を記憶して沸き上ぐるさくらのはなの白く耀う<br />
<br />
ちょっと遅れましたが、よろしくお願いいたします。
今回も宜しくお願い致します。<br />
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「鉢かづき姫」<br />
できるなら鉢をかぶって過ごしたし黒縁眼鏡をとれない私
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「桃太郎」<br />
本当は鬼退治なんか嫌いだと親のない子はひとりつぶやく<br />
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いつも微妙に時間を破って申し訳ありません・・・
ももたろういぬさるきじが鬼となり因果応報ですけど何か?<br />
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配役が発表されて芝として刈られるまでの三十五日<br />
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この桃は川を下りて海に出る 太郎のいない日々を愛せよ
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「桃太郎」<br />
いつの日か主役になってみたいなとお供の猿が読む西遊記
幻想に鉢は重たし 今日もまた紅の新色試してまわる<br />
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「一寸法師」<br />
なりばかり大きくすると棄てられた打出の小槌が日本を埋める<br />
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「かぐや姫」<br />
重機音が闇夜に響く分譲地〈竹取の里〉完売御礼<br />
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<br />
またこんな時間で申し訳ありません。
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満員の終電の灯の届かないヒルズの高みにわらしべが舞う<br />
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天女にもかぐや姫にも逃げられてお地蔵様とただ二人飲む<br />
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まさかりを担いだころの思い出を語るおっちゃん血圧高し<br />
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急募中仕事内容鬼退治特記事項は船酔い禁止<br />
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締め切りに一時間遅刻してしまいました。<br />
もうしわけありませんが、よろしくお願いします。
一首追加と、改作をお願い致します。<br />
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「かぐや姫」<br />
運命(さだめ)さえ忘れる恋を望んだの誰にも告げず月へゆきます<br />
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「鉢かづき姫」<br />
できるなら鉢をかぶって過ごしたし黒縁眼鏡をとれない私<br />
↓<br />
できるなら鉢をかぶって過ごしたしビン底眼鏡をとれない私
申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。<br />
<br />
芥川<br />
「大人でもいいの?」と無邪気に問う君へハッピーセットくらい何度でも<br />
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さるかに合戦<br />
青柿の台詞で夜を誘えども完熟トマトの笑みでふられる<br />
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天稚彦物語<br />
母親の前では助け船出せぬ君との逢瀬は一年一回<br />
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落窪姫<br />
109へ三十路過ぎてもなお通う継母(はは)待つ道玄坂に立ちつつ<br />
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舌切り雀<br />
ネット上棲みつく雀は指切られ報復予告も祭りもできない
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重そうな袋を下げて羽衣のショール消えゆく新幹線に<br />
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養老の滝の水よりわが母はくすんだルビーのボルドーが好き<br />
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怪談のお題になったら起こしてと日本昔ばなしの猫は<br />
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桃太郎の鬼が主役のお芝居は古田新太でお願いします<br />
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すみません。遅くなってしまいましたがよろしくお願いします!
一休はこの橋渡るべからずと恥を知りてやよにしらしむる