先日、清水ミチコさんの前で美輪明宏さんのモノマネを披露して
「似てる」とお褒めの言葉を頂いたものの、
「美輪さんは腹から声を出すのがポイント」
と貴重なアドバイスを頂いた笹師範です。
長いよっ!それに何で歌人が真剣にモノマネを審査してもらってんだよ!
人生いろいろ、歌人もいろいろ、です。
ということで、今回はひさしぶりにちょっと変わった「お題」を
出したいと思います!
お題は・・・・
「漫画家」
です!!
漫画家の先生(原作者もOK)をモデルにした作品、
または、漫画家の名前を詠み込んだ作品を待ってます!
_______________________________________________________
<笹公人師範による模範短歌>
トキワ荘のまぼろし浮かぶ夏の路地 誰かのベレー帽を拾った
一球に賭ける精神力(こころ)の極まれば山本鈴美香は巫女になりたり
殴り合う男らの汗吸いこんで本宮ひろ志の胸毛は太る
霊写真片手に笑めるつのだ氏の着物の紺の涼しかりけり
楳図ハウスたちまち消えて顔のない猫がほのぼの歩いていたり
__________________________
短歌が思い浮かんだら、この記事のコメント欄から投稿して下さい。
※投稿の際にはメールアドレスをお忘れなく。
(メールアドレスはブログページには反映されませんので、安心して記入して下さい。)
では、もう一度基本的なことを確認してみましょう。
【笹流の理想短歌基準】
単なる説明に終わっていたり、当たり前の発想のものは、人を感動させるどころか印象にさえ残りません。
表現に工夫をしましょう。そして、心を込めましょう。
読んだ時に心にジーンとくるようなものが詩であり、良い「短歌」です。
あくまで「笹流」ですが、理想とする短歌の基準は、以下、3つのうちのどれかを満たしているかどうかです。
1・ハッとするような発見があるか
2・説明しがたい凄みがあるか
3・考えさせる深い何かがあるか
________________________
投稿数は、1人につき10首までとさせて頂きます。
締め切りは、
10月8日(月) いっぱいまでとさせて頂きます。
__________________________
漫画家ということで、これはおもしろい作品が集まりそうですね!
そうだね。漫画家は強烈な個性を持った人が多いからね。つくりやすいと思うよ。
師範は漫画家さんをモデルにした歌、意外と少ないんですね。
いや、もっとあるんだけど封印してるの。
封印?なぜ?
むかし、故・梶原一騎先生をモデルにした歌を書いたら、急にお腹に激痛が走って、それで歌会を欠席したんだけど、
その歌を書いたノートをびりびりに破って捨てたらすぐに治ったんだよね。
怖っ・・・。
単なる偶然かもしれないけど不気味なので、その歌は封印してます。
西原理恵子先生の歌もあったと思いますが?
あれはサイバラさんに「私の歌を書いて」といきなりメールが来て、それで軽い気持ちでつくったんだけど、ダメ出しされて、しかも4回もダメ出しされて、5首目につくった歌でやっとOKをもらったというエピソードがあります。僕、滅多にダメ出しされることはないから、あの時は達成感あったなぁ・・・。
西原理恵子おそるべし・・・・。
サイバラさんで書こうと思ってる人もいるだろうから、その歌を載せるのはやめておきます。
ほかにもいろんな漫画家の歌があるけど、
決定版を見せたら、その漫画家で書く気が失せちゃうかもしれないので、あえて封印しておきます。
この人をモデルに書いたらおもしろくなりそうだなぁ・・・って人がたくさんいますよね。
そうだね。赤塚不二夫先生、藤子不二雄A先生、松本零士先生、
水木しげる先生、吾妻ひでお先生、小林よしのり先生、・・・
原作者では川内康範先生とかいるし、もう宝庫だね。
トキワ荘のメンバーだけで十分なくらい。
期待に胸が躍ります。
ということでおもしろい歌を待ってます!
お知らせです。9月29日(土)21:05〜22:55
NHKラジオ第一
「土曜の夜はケータイ短歌」
〜秋の添削スペシャル〜
に出演します!
今回のは勉強にもなると思うので、
ぜひ聴いてほしいです。
10月7日(日)7:30〜8:00放送
10月11日(木)5:30〜6:00再放送
「NHK短歌」
の「うたの個性」というコーナーで僕のアノ歌が紹介されます。
解説は栗木京子先生です。
栗キョンの批評は素晴らしいので、
こちらもぜひチェックしてみてください!
よろしく哀愁☆





<br />
731部隊に向けてかわうそが吉田戦車に乗って突撃
<br />
目を逸らし酒を飲めども夢死出来ず 失踪しても酔えない浮き世
<br />
死ぬるまで三月兎飛び跳ねる 狂ってるのは見ているお前<br />
<br />
秋葉原裏路地にある店の名は三月兎 青汁を売る
<br />
かすかべの名誉市民の野原家にPTAの街宣車来る
<br />
性格が青木雄二の背景の一番奥の畳のへり似<br />
<br />
母ぁちゃんはみたことがないマジ顔の蛭子能収みたいなパーマ<br />
<br />
遅刻した訳を井上雄彦の次回発売予定日風に<br />
<br />
割れた窓眺め松本大洋の漫画の中へ15の夜に
<br />
満員の電車が匂いしりあがり寿の描く顔があふれる
↑に投稿したのは“漫画家の先生を詠み込んだ”だけで「漫画家の先生をモデルにした作品」のお題とはズレている<br />
すみません
<br />
それでもOKです!<br />
説明不足ですみませんでした。
また(ちゃんと確認しないで)ヤッチャッタかと(24TVのよしお君並みに)大汗かいていたのですが<br />
助かりました<br />
<br />
ありがとうございます
<br />
マウンドの君の背中を見つめてるあだち漫画のヒロインとなり
<br />
・レッスンの順番を待つ間だけくらもちふさこを先生にする<br />
<br />
<br />
「綱本将也+ツジトモ(『GIANT KILLING』原作と作画)」<br />
<br />
・フクアリのゴール裏にて綱本を見ても気づかぬ自信があるぞ<br />
<br />
・ツジトモに描(えが)かれたるゴール裏よりチャントが流れ出す木曜日<br />
<br />
・ツジトモと綱本将也のワンツーからフィニッシュまでを息詰めて待つ
<br />
・レッスンの順番を待つ間だけくらもちふさこを先生にする<br />
<br />
・ツジトモと綱本将也のワンツーからフィニッシュまでを息詰めて待つ<br />
<br />
↓<br />
<br />
・レッスンの順番を待つ間だけくらもちふさこが先生になる<br />
<br />
・ツジトモと綱本将也のワンツーからフィニッシュまでを息詰めて見つ
<br />
峠へと屋根打つ音はぐるぐるとつげ義春の眠りは深い<br />
<br />
伝説の剛剣達と戦った漫画家たちのペンだこ硬し<br />
<br />
ペンに訊け!ペンは剣より強くても吉田戦車はペンじゃないから<br />
<br />
鉄パイプ握った指でアルバムをめくれば紡木たくのふきだし
永遠ニ老イヌ少女ハイカガデスカとカタコンベから我を呼ぶ聲<br />
<br />
高橋葉介さん<br />
安酒場の隅から聞こえてきた會話「檻を買つたら少女も要るな」
平凡の毎日こそが難しくフジ三太郎年金暮らし<br />
夕刊を開けばそこはまっぴら君。きょうは水曜<連想ゲーム><br />
夕食の侘しき日々ぞタンマ君。東海林さだおは食い続けるも<br />
往年のバトルもいまはなつかしく鈴木義司と富永一朗
<br />
「永野護」<br />
・漫画家と呼ばれることを拒みつつ今も永野が護るプライド
<br />
どこからか廃油の匂い流れ来て夕ぐれはつげ義春の色<br />
<br />
上質な湯葉を食むとき何処から手塚治虫が降りてくるのだ<br />
<br />
陽だまりに零れた鳳仙花の種が大島弓子のかたちに開く<br />
<br />
野の花で作る小さな花束をくらもちふさこに届けたい朝<br />
<br />
春の野に零れたゼリービーンズが虹になる日の陸奥A子です<br />
<br />
少年のこころはいつも多面体 定理は紡木たくを用いて<br />
<br />
Glamorous Summer 小さな悩みなどいくえみ綾が飛ばしてくれる<br />
<br />
気まぐれな風の尻尾を捕まえて弓月光と命名をする<br />
<br />
てっぺんに辿り着けない夜ひとり渡辺やよいと戯れてみる
<br />
・足首太き制服少女が溢れ出す吾妻ひでおに統べられた街<br />
<br />
・まっさらな地平もとめて歩くなり消失点の向こう側まで
寺島町の路地を雪駄で歩みをり少年時代の滝田ゆうに会つた<br />
<br />
下痢中の水木しげる翁そそくさと墓地裏にしやがむを見て狼狽す<br />
<br />
駅前であんパンを買ふ松本零士に銀河鉄道の駅尋ねをり<br />
<br />
たらこくちびるの東海林さだおが食(た)うべゐる海鮮丼に鱈子はあらず<br />
<br />
秘湯にてつげ義春の跡を追ふ「湯の町エレジー」低く歌ひて<br />
<br />
杉浦茂に漫画忍法ならひをりコロッケ五円之助と席を同じうす<br />
<br />
〜東京・高田馬場にて〜<br />
まことちやん住む町の喫茶で楳図氏がネームを切りし席に坐れり<br />
<br />
田河水泡のらくろ描(か)きゐしかりかりとペン先駆つて敗戦に呆<br />
<br />
吾妻ひでおと同じ道歩みゐる兄の肝臓その他、やけくそ天使<br />
<br />
〜泉昌之著『かっこいいスキヤキ』を読みて〜<br />
美学校にて久住昌之「かつこいいスキヤキ」を指南せりすき焼食ひたし
<br />
・「突っ伏して寝てる間にシャーリーがペン入れしてたような気がする」<br />
<br />
<br />
“漫画”と“漫画家”の微妙な違いに苦しみながら、どうにか10首投稿完了です。細かいところはまた修正させていただくかもしれませんが、宜しくお願いします。
<br />
ガキのころ書店の隅で背を向けて見ていた永井豪を読む朝<br />
<br />
亀田家のカミツキガメと対決すやくみつるから学べ度胸を<br />
<br />
「翔んだカップル」<br />
柳沢きみおに愛があるならば翔べなくたってしあわせだった
<br />
時は夢を 夢は時間を裏切らない 松本零士はまだ許さない
<br />
藤子・F・不二雄に会った ドラえもんみたいに浮いているか見なかった<br />
<br />
ベレー帽かぶって執刀するだろう手塚治虫によく似た外科医<br />
<br />
過ぎていく景色に想い出を探して松本零士は鈍行に乗る<br />
<br />
幸せになりませんよう しりあがり寿と書くご祝儀袋<br />
<br />
眠ってるまっしろくろすけ出ておいで 宮崎駿が不機嫌に来る<br />
<br />
合コンに集結をした君たちを古谷実さんに返したい
<br />
ウエディングケーキはきっとアレだろう 楳図かずおのプロデュースなら<br />
<br />
とり・みきの絵を数式で表せという問題で三角をもらう
<br />
桃色の海豚跳ね飛ぶガンジスの畔で流水りんこは踊る<br />
(畔=ほとり)<br />
<br />
「おしおきをされたい服の第一位」みんな竹内直子のせいだ<br />
<br />
褐色の萩原一至は長生きと自縄自縛の呪文唱える<br />
<br />
【12月28日】藤子・F・不二雄が焼き肉を食べていた<br />
<br />
ひさかたの秋月りすにふりそそぐ三十路貴族のさけびのどけき<br />
<br />
蜜液にまみれ人間山脈の麓にひそむ夢枕獏<br />
<br />
知りたくば宮崎駿の眉を見よそそけたっておれば快晴<br />
<br />
この秋は本を片手にまどろもう吉野朔実の棘に抱かれて<br />
<br />
引き出しに風吹武士の生原稿(処女作「ポセイドンの罠」)眠る<br />
<br />
(書く×→描く○)
<br />
こんな日はあすなひろしを読みながら午前零時の青空を見る<br />
<br />
味噌汁と間違えて飲む風呂のお湯 水木しげるの朝の1コマ<br />
<br />
学校も試験もないのでのんびりと 水木しげるの朝の1コマ<br />
<br />
髪の毛や撒かれた砂を掃除する 水木しげるの朝の1コマ<br />
<br />
耐え切れず ねずみ男にファブリーズ 水木しげるの朝の1コマ<br />
<br />
<br />
<br />
だれかからなにかが届く 包まれた新聞で知る つのだじろうと<br />
<br />
不条理なことを平気で言ってくるヤツに見せない吉田戦車を<br />
<br />
試みに野中英次を読んでから課長になっても遅くはない<br />
<br />
ダイヤモンド取引価格の舞台裏 さいとう・たかをに教えてもらえ<br />
<br />
最終回描き終えたとき弾丸がさいとう・たかをの頭部貫通<br />
<br />
<br />
<br />
背伸びする大人永遠の高校生応援団長日本橋ヨヲコ<br />
<br />
安達哲神戸滝川高校を舞台に衝撃の新連載<br />
<br />
忘れてた大事なことをささやいたこうの史代が朧月夜に<br />
<br />
雪玉をぶつける少年沈黙で責む冬野さほの赤い頬っぺた<br />
<br />
涙目で冨樫義博改心す月にかわってお仕置きされて<br />
<br />
超高層ビルの先端ひとり立つ鬼頭莫宏が盗むぼくらの……<br />
<br />
爽やかな笑顔で登場何度でもこれはデジャビュか高橋陽一<br />
<br />
ハンデある勝負のときも大振りで手加減しないヤサシイワタシ<br />
(ひぐちアサ)<br />
<br />
描きかけの原稿用紙の傍らでマスカラブラシが干からびてゆく(あしべゆうほ)<br />
<br />
天空の支配者だった美少女と将棋の盤の下かくれんぼ(柴田ヨクサル)
<br />
二つないはずの輝き三つあり一人赤塚二人藤子<br />
<br />
ゴシップか競馬野球と凌ぎ合い横山まさみち男潤す
磁場寒しヘリの爆音聞き乍らドミノ倒しの快樂を思へ<br />
<br />
杉作J太郎さん<br />
資本主義と書かれた箱の上に立ち さあアイドルの應援技術<br />
<br />
「漫畫家」<br />
叛逆者だけどこの手を汚すのは墨汁であり血へどではない
その週の最後の稿は臨終の手塚治虫のまぶたのうらに<br />
<br />
キャラクターたちに囲まれ 天才の手塚治虫は孤独ではない<br />
<br />
ペンは剣よりも強くて漫画家の手を傷つけて腱鞘炎に<br />
<br />
<br />
本当は杉木ヤスコがこのブログ全部を書いているとのうわさ
漫画家になれなかったよ 自画像をかっこよくかきすぎたゴッホは<br />
<br />
(7首目)<br />
漫画家は脚本家兼カメラマン兼演出家そして監督
電柱にピカソがかいたドラえもんもどきは警察官に消された
<br />
流転する記憶鮮明 in Tokyo 日渡早紀が還りくる月夜<br />
<br />
久しぶり「レナード現象には理由がある」カーラ教授は今日もクールだ<br />
<br />
*カーラ教授=川原泉<br />
<br />
忘れ得ぬヨーヨー片手に戦いし少女ひとりを思ひて思ふ<br />
<br />
読み続けはや二十年なり美内すずえの長寿祈れり今朝も<br />
<br />
読み続けもう二十年なりその寿命我より越こえなそ永野護<br />
<br />
<br />
以上、6首。
よろしくお願いします〜!<br />
<br />
<br />
海に向かい車田正美考案の必殺技を叫びたき朝<br />
<br />
魔夜峰央の描いたような霧がたち口にふくんだ求肥の重み<br />
<br />
屋上で拾った白紙のじゆうちょう「なまえ」欄には小畑健と<br />
<br />
(↓諸星大二郎)<br />
<br />
ムルムルが殖えゆく気配濃くなりぬ開明墨汁色の夜更けに<br />
<br />
(↓竹宮恵子)<br />
<br />
少年がリボンタイほどく指先を真似てつくった影絵のキツネ<br />
<br />
(↓高橋留美子)<br />
<br />
天高く「ちゅどーん」と大きな爆風が吹き出しそうな秋晴れの空
<br />
(↓高橋留美子)<br />
<br />
天高く「ちゅどーん」と大きな爆風が吹き出しそうな秋晴れだった
いますぐに島本を殺(け)せ! あいつこそ地球が熱くなる原因だ<br />
<br />
(松本零士先生)<br />
背中では唐獅子メーテル泣いてます どうせわたしはアキバの少女<br />
<br />
(故・湊谷夢吉先生)<br />
闇に呼わば闇より出ずるまぼろしを語れはるかな湊谷夢吉
<br />
80s(エイティーズ)正義と平和を守るため車田正美と戦友になる<br />
<br />
90s(ナインティーズ)王道ゆかず四コマの神に目覚めた「×(ペケ)」新井理恵<br />
<br />
ミレニアムとっくに過ぎて初めての手塚治虫の「ブッタ」は暗い…<br />
<br />
<br />
以上で10首。<br />
<br />
特に補足は不要と思いましたが、いちおう…<br />
前掲の4首めは、和田慎二(「スケバン刑事」)。<br />
5、6首めはいずれも未完の大作あり。
絵をかけるロボットだけどドラえもん描いたけれど漫画家じゃない<br />
<br />
(9首目)<br />
暗闇にピカソがかいたドラえもん 微笑みだけをのこして消えた
<br />
・ツジトモに描(えが)かれたるゴール裏よりチャントが流れ出す木曜日<br />
<br />
・漫画家と呼ばれることを拒みつつ今も永野が護るプライド<br />
<br />
↓<br />
<br />
・ツジトモに描(えが)かれたるゴール裏よりチャントが流れ出せば木曜日<br />
<br />
・漫画家と呼ばれることを拒みいる永野が今も護るプライド
まはだかの女のせなを背もたれにさいとうプロの一日(ひとひ)はじまる<br />
<br />
早朝のさいとうたかをの両腕にむらさきいろの縛られしあと<br />
<br />
『辛酸なめ子先生』<br />
日輪のタトゥーをいれてくださいと乳輪ゆびさす辛酸なめ子<br />
<br />
締め切りをやぶりし夢で目覚めたり辛酸なめ子の鮮しき朝<br />
<br />
『真樹日佐夫先生』<br />
湯船から青き肢体をみつめいる少年真樹のくちもとゆるぶ<br />
<br />
『手塚治虫先生』<br />
眼のなかに炎をたぎらす少年を描く手塚のくちびる震う<br />
<br />
『西原理恵子先生』<br />
砂浜にたちたる二本の黒筒(くろつつ)の太いほうから酒の臭いす
・おいどんが襖を開けて這い出れば宇宙の海 に海賊旗揺れ<br />
・コクピット此処で死ねたら本望とペンだこ 描く今夜も美女を<br />
(松本零士)
・少女らが「さくらももこ」と言ったとき男教諭のほほえみの奥
世の中の赤と黒とを奪ひ去る花輪和一丸尾末廣<br />
<br />
「漫畫家」<br />
壓力と體温上げて美少女を縛りつけるぞスクリーントーンで
やけに広い冷たいアパートで一人もどってこないつばめを思う<br />
<br />
(手塚治虫、大友克洋)<br />
きみの絵は描けると大友に言い放つ手塚の熱き若さは永遠<br />
<br />
(水木しげる)<br />
鬼太郎はしょせん子供だねずみこそ大人の男と隻腕水木は
<br />
鳥籠を買いに出かけてそれっきりどこかへ消えた鴨川つばめ<br />
精神と時の部屋から何年も鳥山明がもどってこない
<br />
鯨幕さばらさばらと塗りかえて楳図かずおの遺影は笑まん<br />
<br />
政治家のようにクリーンでありたくて平仮名で書く「わたせせいぞう」<br />
<br />
ネットカフェで花輪和一を読んでから刑務所暮らしにあこがれている<br />
<br />
同級生にさくらももこがいなかったことを喜び休日終わる<br />
<br />
描かれる人読む人なべて痩せており魚喃キリコズブートキャンプ<br />
<br />
ゆでたまごだからキン肉バスターで壊れない友情をえがけた<br />
<br />
CLAMPの結束かたき女子たちと集って藤子不二雄なぼくら<br />
<br />
さくら咲く三月古屋兎丸の女子高生とお茶を飲みたい
総天然パステルカラーの夢を見た 原画はたぶん大島弓子<br />
<br />
ホームランボールよ海まで飛んでゆけ鳥山明の描く青空
<br />
トウシューズ舞台において踊り子は槙村さとるの眠りの中へ<br />
<br />
紫のルージュと高口里純を捨てた日 15の夏は終わった<br />
<br />
色褪せた水木しげるの全集がもう来ぬ客を待ちわびる宿<br />
<br />
まだ赤い薔薇が散りゆく庭園に池田理代子のアリアは響く<br />
<br />
「銀河系松本零士の星巡り」2100年のはとバスはゆく<br />
<br />
路地裏に縁台置いて酒瓶をかかえた滝田ゆうを待つ夏<br />
<br />
目覚めれば柴文ふみと脱ぎ捨てたストッキングがあるだけの部屋<br />
<br />
以上先に投稿させていただいたものとあわせて10首です。<br />
ご指導よろしくお願いいたします。
「決定版!平成とんちダイアリー」編輯委員長:和田ラヂヲ<br />
<br />
林静一さん<br />
靜さんの口ひげ優し春淺く梢に梅の少なかれども<br />
<br />
勝川克志さん<br />
ビー玉を二三個ポケットに入れて昭和を驅け拔ける 下駄履きで
涙とは胸の濁流 汗しぼる梶原一騎は吠えながら読め<br />
<br />
(故・坂口尚先生)<br />
3月の風ふけばまた目に浮かぶ風のペンもて絵をつむぐきみ
<br />
原稿料拒否したるとの伝説の漫 画太郎のばばあの乳房<br />
<br />
文学に昇華するまで繊細に描く、描きし、岡田史子は<br />
<br />
凡庸の中の凡庸武器としてサトウサンペイあり な忘れそ<br />
<br />
鮮烈に乱の時代を駆け抜けて天動説の星となりしか<br />
<br />
コンタロウかつてジャンプを飾りたるエスプリ嬉しエスプリ淋し<br />
<br />
ガロ系のさきがけとして人間を描きたり夭死の楠勝平<br />
<br />
パースペクティブ・キッドなつかし餡子屋の息子なれどもひさうちみちお<br />
<br />
猟奇王権神授説信仰し川崎ゆきお走り続けよ!<br />
<br />
賭けるゆえカイジ在りけり 福本の快楽としてじゃんけん地獄
放浪の夢みせくれし君カックーの森にまじりてありといはずやも
わが胸にほんのすこしの水だけをのこして去りしきみを忘れず
<br />
うちの猫留守番だけは得意です ほしさん宅で使ってください<br />
<br />
Tシャツの片袖だけが濡れている吉田秋生の少年がゆく<br />
<br />
亜土ちゃんの便せんだからありがとうゴメンネLOVEと素直に書けた<br />
<br />
トゥシューズをペン先みたいに尖らせてソリスト山岸凉子は踊る
絶望の淵で嘆いた言霊は生前葬で千の風になる<br />
<br />
・森川ジョージ先生<br />
魂は森川ジョージに描かれてサディスティックに一歩踏み出す<br />
<br />
・矢沢あい先生<br />
矢沢あいの少女に青春重ねてはロングヘアーをなびかせ海岸<br />
<br />
・井上雄彦先生<br />
初恋の彼にキスするイノタケの漫画を枕の下敷きにして<br />
<br />
・吉田戦車先生<br />
かわうそのモデルに習う英文法 吉田戦車の視点で見る我<br />
<br />
・鳥山明先生<br />
吸殻の山から朝日が顔出せば鳥山明の原稿あがる<br />
<br />
・やなせたかし先生<br />
カレンダーの裏にて今日も母ちゃんが我が子のやなせたかしになりぬ<br />
<br />
<br />
以上7首、宜しくお願いします。
<br />
粗末な絵人物見分けつかぬのにちゃおの漫画家売れてる不思議
訂正します。<br />
<br />
よしりんの愛読者だと言えるかが友との距離を測る決定打
つげ義春粥一杯におとろへて石売る河原はかげろふのなか<br />
<br />
〜『東京物語』を読みて、またはバブル東京〜<br />
吸ひさしの莨も風に尽きたりといしかわじゆんは斜陽に佇ちて<br />
<br />
腕いつぽん水木しげるのゑがきこし鬼太郎 洌(きよ)き霊毛編みて<br />
<br />
〜『GTroman』を読みて〜<br />
喫茶ロマンに憩ふ西風ペン先にエキゾーストの鋭(と)き音蔵し<br />
<br />
〜1989.2.9 巨星墜つ〜<br />
ベレー帽の影追ひしかどあつけなく消えたるあの日に三つ目がとほる<br />
<br />
〜『アイデン&ティティ24歳/27歳』を読みて〜<br />
ディラン聴く酔ひ醒めの身が恋ほしくてみうらじゆんはヴォリュームあげる<br />
<br />
〜『まんだら屋の良太』を読みて〜<br />
温泉(いでゆ)に泛かぶ畑中純の股間にはあはき夕月うつろふエロス
これはもう山咲トオルの隠れファン と、ばれちった時のなんだか切なさ<br />
<br />
よあけまえしんじゅく二丁目ろじうらの江川達也似のおかまのなみだ<br />
<br />
マカロニをあいしたきみにアンジェリナ 鴨川つばめとほうれん草を<br />
<br />
まんがよりおそらく9割競艇で すみません すみません 蛭子能収<br />
<br />
高円寺あたりでプーさんかわいいな南Q太になっちゃいました<br />
<br />
秋本にだまされました あたしゃてっきり亀有公園前派出所に両<br />
<br />
泣き顔はおそらくたぶんアバウトにやくみつるとか四捨五入して<br />
<br />
アンドレとオスカルという名のマルチーズ池田邸にて十代目となる<br />
<br />
はくしょくのげんこうようしにかこまれて江口寿史はセキカしてゆく<br />
<br />
うほほーい!うんち!きぃーーん!ばいちゃっ!こんな言語で鳥山明は
<br />
八の字の飛行機雲が描き出す新谷かおるの空に弟<br />
<br />
ガチャガチャの取り出し口にゆでたまご 殻の中からきみが現る<br />
<br />
もみあげはモンキーパンチでよろしくと冒険前の藤岡弘<br />
<br />
タロットで見えぬ未来はふたつだけ 僕の彼女と荒木飛呂彦<br />
<br />
「新鮮な眉毛募集」のポスターを亀有に貼る秋元治<br />
<br />
永井豪ウィルスにより教室が思春期色に侵されている <br />
<br />
魔方陣畑でとれた2メートル大根を売る麻宮騎亜<br />
<br />
純情な不良少女にときめいてこの恋の名はまつもと泉<br />
<br />
チョコレート食べすぎて出た鼻血さえ奥義に変える宮下あきら
<br />
真っ白に燃え尽きさせてちばてつや この情熱も孤独もみんな<br />
<br />
栗貫は山田康雄に及ばぬとモンキー・パンチの嘆きは深く<br />
<br />
十三年えがきつづけたナウシカを終えて駿はまた歩き出す<br />
<br />
サッカーがマイナーだった時代から翼とともに高橋陽一<br />
<br />
スポーツを題材にしたラブコメにあだち充の限界を知る<br />
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サンデーの主力は青山・高橋と十年前から変わっていない<br />
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感情の根っこを揺らす匂いなら土田世紀の泥臭さだろ<br />
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しりとりは「ん」で終わらないものだった「んちゃ!」を発明 鳥山明<br />
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藤子・F・不二雄の絶筆原稿は見慣れた青い丸顔でした
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「鬼太郎になればよかった」舌打ちをしつつ男は描く鬼太郎を<br />
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「それはもう手塚治虫が言ってたよ」 その一言で終わる人生<br />
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彼の手にまだケータイはなかったし鉄腕アトムはゴミになるかも
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よく焼いたスルメに浮かぶ紋様をつのだじろうが読み解いている<br />
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泣き笑いの顔で大きく手を振って叫んでいたねじゃあねサイバラ<br />
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「みずき」って君を初めて呼んだときふたりは妖気につつまれていた<br />
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左脳みつはしちかこ右脳は田島みるくで話せる特技<br />
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財力も才能もいらぬ 今はただやなせたかしの体力が欲しい
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五百対五百で戦っているだろう千に分かれた風になっても
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警官が愛する人を撃ち殺し赤塚不二夫の秋はふけゆく<br />
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羽生生純と言いたいだけでしてどんな人かはよく知りません<br />
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「ちばあきお先生」<br />
そんなにもうがんばらなくていいんだよ秋が過ぎても白球を追いつ
ねぇせんせ私をピノコにしてよのさ助手兼奥さんなんらからねぇ<br />
「鳥山明」<br />
名古屋弁話すニコちゃん大王とご当地出身作者がだぶる「大島弓子」<br />
さっきまでひなたぼっこをしてました ふわふわの午後ちびねこ連れて<br />
矢沢あいばかり読んでた妹の結婚式で泣かされている<br />
渋谷には楠本まきの世界からゴスロリ少女あまた降り立つ<br />
あわあわと形にならない恋をしておーなり由子を読んだ黄昏<br />
笑われた教室白くなっていき松本大洋色の景色だ
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三度なり夜の千本鳥居にて擦れ違う大越孝太郎<br />
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旅立ちにさしあげませう赤い絲丸尾地獄に少女はゐたり<br />
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帰り道電信柱の陰に見る山田花子のベレーの帽子<br />
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振り向けば山岸涼子の風が吹く明日香の里は黄金に映える
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駅前に群がるハトを見るたびに飯森広一になりたいよなりたい<br />
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「いしかわじゅん」<br />
「憂国」をひとつの基準として見てた新刊書店の力量として<br />
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「薔薇の木に薔薇の花咲く」歌姫が歌い続けるシャンソンのように<br />
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子供らのお尻のようにプリプリのあの田村信の線が欲しかった<br />
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以上5首。<br />
締め切りを忘れておりました。日付が変わる前に出来たらまた来ます。
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暗闇が比重を増して寝苦しいカラスヤサトシの夜をこらえる<br />
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「小島功」<br />
目を閉じても消え去りがたい面影は河童の美女とテーマソングと<br />
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「水木しげる」<br />
「おいキタロウ」くちぐち真似る子供らに微笑む老人は隻腕<br />
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校庭の桜の下のシーソーに浮いたまま読む竹宮惠子<br />
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「杉作J太郎」<br />
デラべっぴんのモノクロページをとばさずに読んでいるのはアマノと僕だけ<br />
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アマノからかえってこない本がある筒井康隆全漫画とか<br />
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「駕籠真太郎」<br />
変態が変態のまま変態を職業にして変態をひる
(故杉浦日向子先生)
鉄人と呼ばれてみたき夜もありてビルの街でガオーと吠えつ
水面(みなも)にはまだ猟銃を発射して消さねばならぬ沈黙がある
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顔のない僧が次々消えてゆく泉に丸尾末広が立つ<br />
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ゲームセットに到らず倒れた者たちへスマイルひとつちばあきお忌<br />
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真夏のベーゼ 氷はぴきんと鳴り響き谷川史子の表紙を濡らす<br />
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寂しくてもいいよ硝子の薄墨のぼかしの中で読む羽海野チカ<br />
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洗面所の鏡のカラスヤサトシ的笑顔を消すにも体力が要る<br />
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進化なき継続といふ生き方を三峯徹は教へてくれた<br />
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ねこぢるも山田花子も自死をせり 渋谷に笑顔の亜種はあふるる<br />
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マルキスト青木雄二のペン先に滲む孤独な階級闘争<br />
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なぜだらうさいとうたかをの描く麻生太郎を容易に想像できる
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ダイコンと地雷を両のポケットにつめ込み今日も船出のサイバラ<br />
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つまずいたときの呪文はアタゴオルますむらひろしの森に飛び込め<br />
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白無垢の博徒が賭ける五千点はらたいら似の新郎来たる
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↑すみません、訂正させていただきました
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ジーンズは吉田秋生が日本一 横線ガシガシひくだけなのに<br />
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まってるの。かならず池上遼一の目を持つ男が現れるはず
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きみに向け光を放つサイコガン 寺沢武一が恋を語れば<br />
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ITの企業に次の戦略を授け続ける士郎正宗<br />
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喫茶店営業のため保健所に届出をする北条司<br />
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ベルサイユ宮殿よりも華やかに池田理代子の表札がある<br />
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虎柄の下着が干してある寮で庭掃除する高橋留美子
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森へ行くますむらひろしの指先に緑がかったドングリ帽子
森田氏はペンは拳より強いって赤いインクであなたを染める<br />
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ちばてつやプロデュースにてデビューする作り笑顔の若きゴルファー
締め切りすぎてしまって申し訳ありません!<br />
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バジリスク(原作山田風太郎)<br />
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五百対五百で戦っているようだ千に分かれた風になっても
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なかよしとりぼんで女子は徒党組むひとり樹上で読むのキャンディ<br />
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憧れの君は死なねど行方不明キャンディの恋に吾を重ねる<br />
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タータンにバグパイプ持て演奏すこゆいすね毛を持たぬ彼等は<br />
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(いがらしゆみこ)<br />
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遅咲きのクリエイターは飽きもせず増殖させるキャラとファン達<br />
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ヒーローの強さを纏う漫画家は満身創痍ものともせずに<br />
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(やなせたかし)<br />
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二次元に飛び込んででも逢いたいの太一をもっと活躍させて<br />
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どのキャラも食べる姿がサマになる締め切り間際腹ペコなのね<br />
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(浦沢直樹)