2007年09月21日

「地名」総評

ハイパー短歌クリエイターの笹公人です。

また胡散臭い肩書きを・・・。
いったいなぜ?

そういう肩書きにしたら、
トップアイドルと熱愛できるかなと思って・・・。

高城剛さんじゃないんだから、
そんなの絶対無理!!

高城さんといえば、
以前お会いした時、
何も知らずに「長澤まさみはイイ!!」
と力説していたら、
なぜか強く反発されて不思議に思ったんだけど、
いまとなっては、

ハハーン、そういうことでしたか・・・。

と納得したのであります。
どうぞお幸せに。

さて、斉藤真伸さんが助っ人として登場してくれてから、
精神的に少し楽になりました。

そのようですね。

とはいえ、主宰者の俺より顔のイラストの種類が多く、倍以上もあるというのはいかがなものか。
俺の顔は5パターンしかないんだぜ・・・。

まぁまぁ。

おまえもアシスタントのくせに俺より多いし!

すみませんね〜。ボクなんか
こんなポーズも



こ〜んなポーズ



だってできちゃいますもんね☆

ペリカン便に詰めて田舎に帰すぞ!!


ということで、
いつもは「序文」で何か作歌のヒントになるような話を・・・
と考えているうちに更新がどんどん遅れてしまうのですが、
これからは斉藤さんにそのへんをおまかせして、
「序文」では適当に近況でも話そうかなと思っています。
もちろん短歌に関する話ですけど。

更新が早いにこしたことはありませんからね。

で、今日は最近ご恵贈いただいた歌集の中から特におもしろいと思った歌をご紹介いたします。


まずは、「未来」の大先輩でもある大辻隆弘さんの
『夏空彦』(砂子屋書房)から。


高校の卒業写真の友に似て拉致されし死者みんな長髪 
(大辻隆弘)

たくさんの拉致事件があった70年代という時代背景にスポットをあてた歌です。当時の若者はみな長髪でした。
拉致された瞬間に時間は止まったのだという印象を与えます。
モノクロームの卒業写真が浮かんできて、悲しみの中にも哀愁が漂っている作品です。


としうへといふ甘美さの耐へがたくあゝ豊胸の音無響子

高橋留美子先生の傑作漫画『めぞん一刻』のマドンナ・響子さんを詠っています。
「豊胸」という言葉が活きていますね。
これをもし「巨乳」としていたら、ダイナマイトなイメージが先行してしまって、響子さんのたおやかさとか控え目な感じは表現できないわけです。
こういう微妙な感覚を大切にしたいものですね。

しかしダイナマイトって・・・。

ダイナマイトなハニーでもいいんじゃない?

むかしのSMAPか!
微妙に懐かしいこと言うのやめてください。


お次は、
現役女子大生の小島なおさんの第一歌集
『乱反射』(角川書店)


バス停やポストや電柱ひびき合い痛いくらいに夜は澄みゆく 
(小島なお)

もう二度とこんなに多くのダンボールを切ることはない最後の文化祭

教室の机に書かれた落書きのピノキオひどく急いでいたり

書きかけてやめた手紙を想うとき切手の中の砂丘をあるく

右足で左足を砂に埋めている。まだ少しさむい海にきている。



上質の青春短歌です。歌意は説明不要でしょう。
良い意味で普遍性があって、とても良いと思いました。
文化祭のダンボールとか机の落書きとか、自分も十代の頃に歌にしてきたけど、こうも処理の仕方が違うものかと感心しながら拝読したのであります。

同じ学校ものといっても師範となおさんでは、
『漂流教室』(楳図かずお)と『タッチ』(あだち充)くらいの違いがありますから・・・。

たしかに!。

ということで、最近特におもしろかった歌集をご紹介しました。
毎月たくさんの歌集をご恵贈いただいています。
なかなか御礼の手紙を書けずにいますが、ちゃんと拝読しております。この場を借りて御礼申し上げます。

この2冊に共通しているのは、学校の歌が多いところ(大辻さんは高校の先生です)。
俺もひさしぶりに学校の歌を詠みたくなったぞー!

いや、全然ひさしぶりじゃないと思いますが・・・。

いよいよ秋だし、
妄想学園の学園祭の歌でもつくろうかな。

ところで妄想学園のマドンナは?

マドンナは・・・・・・
キミだ!


お知らせです。

朱川湊人×笹公人
「遊星ハグルマ装置」更新しました!
「マサオの夢見術」
ぜひご覧ください!

9月22日(土)に
NHKラジオ第一
「土曜の夜はケータイ短歌」
に出演します!

よろしく哀愁☆

ということで、「地名」の総評にいきたいと思います!

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まずは、
てこなさんです。

・まだ好きと言ってないころ業平を君と論じた明大前駅 (てこな)

・西荻の駅階段で攻め合ったカツオとトンコツ風味の舌で

・わたくしも夕日も楕円 キャプテンに押し倒された菅平にて


いけないキャプテンです。


・NICUから見ようパパとママが出逢った駿河台のあおぞら

・本当のことを話すわ浜名湖でうそはうなぎになってゆくから


これはおもしろい。
穂村さんのドラえもんの歌を彷彿とさせます。


・テキサスの味レモネードを飲みましょう離婚届をコースターにして

・葛飾の真間の入り江に飛び込まずあたしは生きる二股をして


※万葉集に詠まれた「手児奈」の伝説と、山部赤人の歌をベースにしています。

好調ですね。
この調子でがんばってください!

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みうらしんじさんです。

・はたらけぬあなたはじっと手をみつめ朽ちてゆくのだ北九州で(みうらしんじ)

参考ブログ
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2007/08/post_66d2.html


・光市の元少年の名と顔を知らないぼくが持つデスノート
 
・ぼくのこと思い出したら逢いましょうムーミン谷で待っているから

・あかねさすペンギン村で放射能浴びてたたずむ則巻アラレ
 
・南国の太陽として歴代の宮崎県知事みな禿げている

 
小さな発見を歌にしてくれました。


・東京という名の駅前床屋からテクノカットで出ていくわたし 

「東京」ではなく
「TOKIO」にしたほうが、テクノ感が出ます。


「全国のファミリーマートで「そのまんま宮崎フェア」を9月10日(〆切の翌日)まで行なっています。
みなさま、ぜひ立ち寄ってくださいね。」by・みうらしんじ

とのことです。
よろしく哀愁☆

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宮川邦恵さんです。

・新橋の朝やあお向け油蝉 男の枕の香を濃く立てて 
(宮川邦恵)

上の句のリズムがいいです。


・エロマンガ島を飛び立ちレマン湖へ 弟ったらまた夜間飛行

出た!シモネタンカ
これは完成度高いですよ。


・クーラー座天頂に来て東京が冷凍ごはんの眠りに沈む

・北向きの窓辺で母は種子になる クッションに咲くスウェーデン刺繍


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酒井景二郎さんです。

・天界を侵略しつつあるのだから虹も切り刻まれる東京 (酒井景二郎)

・黄昏の犬吠埼の突端にひとりエンリケ航海王子

・お互ひをむさぼり盡くす覺悟として胸に「札幌」の字を書き付ける


よくわからないところがいい。


・高圓寺ビルを躱した夕燒けに二階の窗がゆつくり染まる

・悲しみに沈むおまへの脊柱にカリフォルニアをなすりつけたい

・野邊山にエレクトロンが降る夜にあなたの細い指を握つた

・台風にブラジルビキニ飛ばされて夏はかけらも殘さず消えた


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富田林薫さんです。

・ゆっくりと空の歪みをたしかめて永田町界隈にかくすばくだん 
(富田林薫)

・ああ、オレンジのそらがネオンとまざりあう扇情的な新宿にいる

・ともすればかたむきかげんになる僕をささえるあかい東京タワー

・コパカバーナ顔したおんなのしゅうだんが欲望などを煽るまちかど

・さかみちをのぼるベクトルまよなかの道玄坂は僕のうつむき

・おいかけて横浜たそがれ中華街 きみのあいしたシュウマイをかう
 

富田林さんの作風には、ひらがな多用が合っているかも。
この調子でがんばってください。

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砺波湊さんです。

・半透明の傘の死体とばかり遭う朝に新宿のぬるいビル風 (砺波湊)

朝の新宿感が出ています。


・パタリロによく似た老婆を見た記憶 鶯谷の煙草屋の脇

パタリロに似たおばあちゃんよくいるよね。


・すれ違うどのネクタイにも鼓笛隊首振りてゆく御徒町の朝

・田町には何本くらいあるだろう傘立てに眠る金属バット


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かわらさんです。

・広島焼きの欠片を取り合う白鳩に取り囲まれたる笑顔のオヤジ (かわら)

・夕づきて大阪城のお堀から蛸のようなる生物を見つ

・夕暮れの嵐山にて見つめれば吾(あ)の部屋で死にし女を想う


明治時代の歌人の歌みたい。


・口中を酒の香りに満たしおる女は能登へ鈍行でゆく

・鏡には不機嫌そうな美容師と奈良の大仏となりたるわれ


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松木 秀さんです。

・北海道伊達市弄月町(ろうげつちょう)秋野肺気腫を病む叔父が住む街
(松木 秀)

・金正日にやにやとして語りけり「神保町はよく燃えそうだ」

おもしろいです。流石。

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かおるさんです。

・独り身の宮本くんが潜んでる武蔵小金井 西日がキツい (かおる)

宮本武蔵をかけてるんですね。
気づくまでに時間がかかった・・・。


・もったいない 越後魚沼コシヒカリ 大食い選手権の炊き出し

「もったいない」と言わなくても意味は通じるので、
「もったいない」は省略しましょう。


・日常のくびきを絶ちて登り行く熊野古道に降る蝉時雨

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帯一 鐘信さんです。

・前掛けの汚れ模様がアメリカにみえるまで焼き肉を喰う夢
(帯一 鐘信)

「夢」は入れなくて良いです。


・春日部で999を待っている少女の目にはアンドロメダが

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作山さちさんです。

・ゆらゆらと揺れるピアスに銀色の月を映して歩く新宿 (作山さち)

・ペニーレイン降る原宿に空耳のリンゴ・スターの歌声を聞く

・沼津産鯵の開きを焼く朝に海の見えない窓を放てり


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下北佐古さんです。

・東京に確かに空はなかったが僕らはほんとの空も知らない (下北佐古)

・二人にはお似合いだった船橋のマクドナルドももう広すぎる

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魚虎さんです。

・何処までも歩いてゆくよ錆付いたヨコハマタイヤに笑われながら (魚虎)

・素弘がボール蹴り込む三ツ沢に〈とびまる〉らしき幻の見ゆ。

・擦切れたリュックの底に弾痕付き『サラエボ旅行案内』はある 

すごく危険な冒険を想像させてくれます。


・コソボという小さき点に熱でなく光あつめるルーペはないか

・その国を二駅のみで過ぎてゆくリエカへ向う途中の列車

・クロアチア・ザグレブと呼ばれしひとときを越えて今ありディナモ・ザグレブ


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十六夜さんです。

・夢覚めて一人寝のさみしさに鴨川の月我かきたてる (十六夜)

・炎(ほむら)立つ合戦の地に想いはせ関が原を新幹線で行く

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タイラー&トマソンさんです。

・ほの甘いあげまんじゅうの香に酔って門前仲町鳥居にもたれ
(タイラー&トマソン)

・ひざ小僧塗られた赤チン陽に溶けて赤羽橋に出来立てのタワー

改作前のこちらのほうが良いと思います。

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かんなさんです。

・露天湯の女一斉に立ち上がる 川根路をいくSLの音 (かんな)

・夏の日が暮れてしまうね浅草で君と選んだ鬼灯色に

・尾道の夕暮れていく階段を転がり落ちて君になりたい


原作通り「石段」にしたほうが良いです。
むかし、「転校生」(大林宣彦・監督)のロケが行われた石段で
試しに転げ落ちたんだけど、もの凄く痛かったですよ。


・雨が降る野尻湖岸に佇んでナウマンゾウの足音を聞く

野尻湖といえば、やはりナウマン象。
こういう視点は大事ですよ。


・8月の穂高の山を見上げれば輪かんじき履くおじが手を振る

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カー・イーブンさんです。

・ユニバーサル・スタジオ・アメリカと読まばアトラクションに見ゆる戦争
(カー・イーブン)

なるほど。


・見る人を二色に分かつ家建てて吉祥寺から漂流したい

楳図ハウスを詠んだ歌。
そういえば僕も同じテーマでこんな歌をつくりました。


・楳図ハウスたちまち消えて顔のない猫がほのぼの歩いていたり (笹公人)

楳図先生にはぜひがんばっていただきたいです。


・殿、御乱心ください今や彦根城城主はひこにゃんでございます

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久米島洋平さんです。

・もしやあの警察官がいたりして亀有公園前派出所 (久米島洋平)

「亀有公園前の派出所」と「の」を入れて、
字数を合わせたほうが良いと思います。


・ブレードランナーをみて「わかもと」の文字をネオンにさがす歌舞伎町

・焼きたてのパンの香りを乗せてから自由が丘の扉は閉まる


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ももやままこ様

・灰色の空を映した薄暗いスープをすするロシアのどこかで 
(ももやままこ)

・東京に帰らなくちゃと君はもうここの人ではない顔をする

素朴で良いと思います。


・花巻で今も静かに息をするイーハトーブの欠片を探して

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新井蜜さんです。

・渋谷からメトロに乗って浅草のあなたの許へ花を届けに (新井蜜)

・夏空に浮かぶ四つのきのこ雲NewYorkParisLondonTokyo

近未来予言短歌でしょうか。


・冬の日の晴れたみ空の飛行船無人となった首都を見下ろす

・モアイ像の視線の先はふるさとの銀河を包む暗黒星雲


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作山さちさんです。

・アブサンをあおる女が抱くだろう モンマルトルの路地裏の猫 (作山さち)

・ユトリロの描くパリにもどこか似た君の街から雲が流れる

・切りすぎた爪で天津甘栗を剥いて五度目の秋を手渡す

・連隊を組んだヘリコプターのごとシオカラトンボ飛ぶ夢の島


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暮夜 宴さんです。

・手を繋ぎ海へと続く坂道を下ればサンタモニカの風が (暮夜 宴)

・身投げするわけじゃないのよほっといて能登半島に佇む女

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音無さんです。

・アステカの忘れ形見か君がいま古代のことばで語りはじめる (音無)

・アステカの旅人たちが語り合う砂漠に花の咲かない理由

・アステカに生きる少女はたおやかな黒髪を売り暮らしています

・アステカの錬金術師は求めてた不老不死という名の孤独

・アステカの奴隷市場でまばたきをしない少女の在庫が切れる

・アステカの夜空を雨が降るごとく泣きながら飛ぶ百の精霊


アステカを題材にした意欲作です。

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こたまさんです。

・富士急のお化け屋敷にゆきました 本物がいたのは誰にもないしょ  (こたま)

僕の知り合いの霊感ある人もそう言ってました。


・ナルニアへ行くと真顔で応えし君は今頃何処にどうしているか

・今の子はゲームで県庁所在地を覚えるらしとひとの言ふらむ


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そうがわさやこさんです。

・合併のために愛しき我が故郷地名は川の名に流された (そうがわさやこ)

・丹生の地にたいてい神社がある理由君は知らない僕は言わない

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ヤマダワタルさんです。

・黒人と混血の自衛隊員の肌打ちつけるオキナワの雨 (ヤマダワタル)

ちょっと作意が見えすぎなので、
もうちょっとぼやかしたほうが良いです。


・告白もなき失恋よ江ノ島に無意味にでかい夕焼けがある

・白きシーツはためく赤羽団地には何も言はざる母の幻


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しらぬひまちこさんです。

・前世に卑弥呼もいたのと言い切った九州娘のあつき唇 (しらぬひまちこ)

・ひと夏の出来事すべて思い出し阿蘇の火口を覗き込んでる

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水野加奈さんです。

・新宿で並んで買ったドーナツも乗せて電車はまあるく走る (水野加奈)

・水戸黄門好きだからってケータイに金の家紋はやめてください

・外人に鼻つままれしあの日より鬼門となりぬ四条烏丸


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★炎の一首劇場★

・この街に名物たくさんあるくせに土産でかぶった東京ばな奈
(芳賀はがろう)

・通過する特急の窓うめつくす[祝][合][併][南][セ]「ン」[ト][レ][ア][市]
(中村成志)

・胡蝶蘭 曽根崎新地一丁目賽が振られる夜の入口
(こまどり)

・老天狗住むといわれる口直海の木陰に市バスも昼寝しており
(游 ききあ)

・ゲームボーイアドバンスひとつ握りしめストーンヘンジに尻向けて小二
(かぶともし)

・「来福」の文字で歓迎されたくて福島福井福岡に行く
(イマカコ)

・あまた来し羽黒とんぼの一匹となる暑さかな呼返町(よびかえしちょう)
(秋野道子)

・東京の路線図を見てすごろくと勘違いする幼稚園児
(フィジー)

・消えかけのひこうき雲に乗り南セントレア市へ行きたい 君と
(嶋田電気)

・理不尽な弁護士たちに突きつける正義の剣あれば光市
(岡本雅哉)


今回たくさん投稿してくれたのに採ることができなかった
・釼持さん
・やましろひでゆきさん
・ランダムハウスさん
の作品は、斉藤さんに取り上げていただき、アドバイスを頂きましょう。
斉藤さん、お願いします。

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だんだん調子を取り戻してきた
あきえもんさんです。

・蒲郡ファンタジー館にファンタジーを求めるように我の中に恋を 
(あきえもん)

・カラカラと胸の鳴るとき読み返す津山殺しは薔薇色のカバー

・愛知県の形で眠る愛犬の豊橋あたりに傷痕がある


こういう体を地形に例える歌はたくさんあって、
どうしても既視感が出ちゃうので気をつけたいところ。


・我が胸のナスカの地上絵見るためか男は距離を置きたいと云う

・駅裏に「もしもBOX」が落ちていてモスクワ五輪が入ってました

・死ぬ前に伊勢に行きたいと云っていた父よそちらは伊勢に近いか

・飛騨高山殺人事件 棒読みの女将の笑みは引きつっている


今回はこの歌がおもしろかったです。

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ますますパワーアップしている
鶴太屋さんです。

・くるぶしを押へて泣いていたつけか武蔵野の薔薇めぐれる墓地で 
(鶴太屋)

・擦りむいた右膝抱いてきみの目に秋の電車は四谷を過ぎる

・放課後の哈爾濱食堂ラーメンのどんぶり捧げて少女匂へり

・臭豆腐(ちょーどうふ)齧りつつゆく台北の夜は昔のちりめんの月

・新潟土産の越乃寒梅少しづつ減りゆく祖父(おほぢ)の仏壇磨く

・浅草でおでんを突つく深秋の淋しきにぎはひチクワを覗く

・白骨(しらほね)の湯に浸かりつつスケルトンの人体模型と肩を並べつ

・遠野の宿に柳田憶ひて円錐の夜闇の郷(さと)をさまよひ畏る

・停電の夜にさみしさ伝はれと受話器に聴いてる風の留萌よ

・鮎の香のくちびるそつと夜に捺すきみの想ひに泛かぶ択捉(えとろふ)

・東京の海の潮騒さやさやと胸に求(と)むるは青き楽譜ぞ

・愛別離の一生(ひとよ)燦たり金沢の汀に崩るる波を見てゐる

・柴又に団子頬ばり懐かしむ香具師の口上その背なの風

・フーテンと淋しさわかつ上野駅苦き秋刀魚のはらわた想へ

・木枯しの抜ける塩尻駅ホーム鯛焼き食(は)めば餡のはみ出づ

・祖母(ばば)の舎(や)に弾む風船「トンプク」と昔富山の薬売り在り



とてもよかったです。
今回は昭和の渋い部分が出ていると思いました。
一読者として楽しませて頂きました。

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松本響さんです。

・泣き虫の生息率は日本一 池袋には虹がいっぱい (松本響)

背後に様々なドラマを匂わせていて、
とても良いです。


・東京の重力加速に耐えられずサイド3へ移住を決める

・フカヒレのような食感楽しめば気仙沼市に使徒の襲来

・上越をオープンカーで駆け抜ける毘沙門天の肩に綿雪

・リアに似たアンドロイドが踊りだす九龍ナイトクラブの夜明け

・原宿でサクマドロップ落としたらC−C−Bの復活一夜


ポップでカラフルな感じが出てますね。
C−C−Bの復活ライブには、何度か立ち会いましたよ。
その時の写真(2004年12月30日)。
まだ痩せてたなぁ、自分・・・。

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ハッピータンカクリエイターの笹師範です。

まだ言ってんのかよ!

気に入ったかも。

どうでしたか?地名短歌は。

可もなく不可もなくという感じかな。
もっと地名に含まれている物語を追及するような
歌があってもよかったと思うんだよね。
地名にまつわる伝説は、おもしろいものがたくさんありますよ。
またいつかこのお題でやろうと思うので、
その時はぜひリベンジしてください。


10月31日まで募集してます。

ロシュ・ダイアグノスティックス主催
「好きな人に贈る 百人一首」短歌コンテスト

応募資格:高校生、専門学校生、短大生、大学生(但し30歳以下)
応募作品:未発表の自作短歌に限ります。
応募方法:1人3首まで応募可

作品はペンネームでも受け付けます。

選者 ■梅内美華子(歌人)、笹公人(歌人)、海原純子(医師)、やくみつる(漫画家)

さぁ、ハッピー短歌をクリエイトしよう!

うるさいよ!

ということで、
よろしく哀愁☆
posted by www.sasatanka.com at 01:48| Comment(9) | TrackBack(0) | 総評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
総評ありがとうございます。<br />
これからも、すこしでもいいものが出来るように、末永くつくつてゆきたいと思います。<br />
ところで、<br />
ハイパー短歌クリエイター。<br />
ハッピータンカクリエイター。<br />
どちらが正しいのでしょうかっ(??
Posted by 富田林薫。 at 2007年09月21日 20:59
笹師範、総評、お疲れ様でした。<br />
そして、ありがとうございました。<br />
<br />
今回は、いつもと投稿パターンを変えてみたところ、打率がやけにあがっていてびっくりしました。<br />
以前はできた歌を最終日近くにまとめて投稿していたのですが、今回は寝かせないで一首単位ですぐに投稿しました。<br />
後半はほぼ一日一首のペースでしたが、それによりはじめて規定の10首を投稿することができました。<br />
どちらがいいかはまだわかりませんが、ぼくの場合、できた歌をあれこれいじるより、新しい歌を次々に詠んだ方がいいのかもしれませんね。<br />
<br />
余談ですが、地元に「東京」という床屋が実際にありました。(駅前ではないですが)<br />
それを見て、ここで散髪すれば「おれ、東京で髪をカットしてもらったんだぜ」と自慢できるんだな、と半ば冗談で思ったことがあり、それが今回の歌につながりました。<br />
<br />
それから、エロマンガ島が実際にある島だとは知りませんでした。<br />
短歌で使われている知らない言葉を調べたりして勉強になることがよくあります。<br />
<br />
ところで、ファミリーマートの「そのまんま宮崎フェア」は、とっくに終わっていますよ。<br />
訪れてくれた方、ありがとうございました。<br />
ちなみに、ぼくは宮崎県民ですが、ファミリーマートとは何の関係もありません。<br />
念のため。<br />
<br />
みなさま、牧水のふるさとである宮崎をよろしく哀愁☆
Posted by みうらしんじ at 2007年09月21日 22:20
今回は(も)全然作れませんでした。<br />
このままではいけないと思いながら、本を広げてそのまま爆睡<br />
なんてこともあり・・・、勉強不足と体力不足、やる気不足に、<br />
まずは体力つけなきゃ、と思っております。<br />
頑張りますっ!!<br />
<br />
短歌とは関係ないですが、私も長澤まさみのほうがタイプです。
Posted by あきえもん at 2007年09月22日 07:14
総評ありがとうございました!<br />
まだ頭の中の混乱状態は続いていますが、焦らずにこれからも詠み続けようと思いました。<br />
<br />
それにしても、世間では長澤VS沢尻はどっちが人気なのでしょうか??私はどちらにも属していないので…
Posted by ももや ままこ at 2007年09月22日 23:25
知らない場所の歌は作りづらく、結果として東京に偏つてしまひました(カリフォルニアに行つたことはありませんが。この短い人生、僕は一囘でも海外に行くことが出來るのだらうか…)。大膽にイメージ先行で行けば、もつとカッ飛んだ歌が、あるいは作れたのかも知れません。<br />
總評どうもありがたうございました!
Posted by 酒井景二郎 at 2007年09月22日 23:47
笹師範、講評お疲れさまです。お褒めの言葉を頂いて光栄です。今回は自画自賛してしまいますが、なかなか良い歌が幾つか出来たように思います。特に「浅草で」と「停電の」の二首は自負しております。笹師範は「昭和の渋い部分が出ている」と評されていますが、僕は昔あったレトロブームの以前からレトロなものが好きだという変なガキだったので、この評価に大変嬉しく思います。僕の短歌におけるレトロ感覚を大いに養っているのは、塚本邦雄の歌集『豹変』です。『緑色研究』のような剛毅な作風もいいですが、塚本氏六〇歳代の歌集『豹変』はレトロ感覚がたっぷり詰まっています。短歌研究社の文庫『塚本邦雄歌集』に収められているので簡単に入手出来ます。笹師範も未読でしたら是非お薦めです。もちろん他の投稿者の皆様にも大いにお薦めです。読んで損しません。それでは次回のお題を楽しみにしつつ。
Posted by 鶴太屋 at 2007年09月23日 16:07
大変お忙しい中、講評ありがとうございました。<br />
C-C-B&笹さまの写真も嬉しく拝見させて頂きました。<br />
笹さま&斉藤さまの更新を楽しみにしつつ、次の「お題」でも<br />
勉強させていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。
Posted by 松本響 at 2007年09月24日 01:32
ハッピータンカクリエイターがハッピーターンクリエイターに見えてしまった魚虎です(なんでやねん!)今更ですが総評お疲れ様でした。<br />
自分は酒井さんとは逆に生活圏からは比較的離れた地名で詠みましたが、丁度時間がなかったこともあってあまり丁寧に詠めなかったのが心残りです。地元の珍しい地名をもっと取り入れればよかった…(でも住んでるところがバレバレなのも恥ずかしいし…って自意識過剰?)皆さんの歌を「これはご近所なのかな?それとも行ってみたいところなのかな?」と思いながら読むのは楽しかったです。アステカからサイド3(!)までバラエティに富んでいるところが笹短歌ドットコムならではですね。<br />
次のお題は「漫画家」ということで、マイナーな作家さんしか読んでこなかったツケがきそうですが(苦笑)漫画家名鑑を片手に頑張ってみます。<br />
ちなみに私は宮崎あおい派です。人妻になってもな!(誰もそんなこと聞いてない)
Posted by 魚虎 at 2007年09月26日 20:07
みなさまありがとうございます!<br />
レスが遅れてしまい、申し訳ありません。<br />
<br />
>富田林さま<br />
両方です!<br />
<br />
>みうら様<br />
好調ですね!<br />
いつか宮崎に行ってみたいです。<br />
<br />
>あきえもん様<br />
調子が戻ってきてると思います。<br />
がんばってください!<br />
<br />
>鶴太屋さま<br />
素晴らしかったです!<br />
塚本さんの歌集、本棚のどこかにあるとは思いますが、<br />
見つかったらぜひ読んでみます。<br />
<br />
>松本さま<br />
おもしろかったです!<br />
次回作も楽しみにしております。<br />
<br />
>魚虎さま<br />
ありがとうございます!<br />
次回作も楽しみにしております。
Posted by 笹師範 at 2007年10月03日 00:58
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