2010年10月30日

お題発表!!

おひさしぶりです!

意図的に更新のペース落としてますよね……。
何やってたんですか?

いろいろやってたけど印象に残っている仕事は、
いまをときめくAKB48の「きたりえ」こと
北原里英さんに短歌を指導したことかな。

どうでしたか?

おもしろかったよ!
以前、同じくAKB48の小林香菜さんに教えたんだけど、
凄く対照的なキャラだったね。
いままでいろんな人に短歌を指導してきたけど、
アイドル系では、眞鍋かをりさん以来の逸材だと思いました。
涙サプライズな完成度でしたよ。
短歌アイドルになれるんじゃないかな。

おっと! それは期待しちゃいますよ!
どの媒体に載るんですか?

ヤング系のマガジン雑誌とだけ言っておきましょう。
詳細はまた今度ということで。

了解!

では、お題発表にまいります!!

待ってました!

今回のお題は……


部活動


です!!!


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<笹公人師範による模範短歌>



かんぴょう巻のかんぴょうするりとぬけるとき廃部となりし相撲部おもう


朝焼けの空き地に何かを埋めている発掘部員の背中小さく


ギネスに挑む冨野高校ドミノ部のドミノを倒す妄想楽し


弓道部の背筋正しき少女たち本能寺行きのバスを待ちいる


テニス部のマドンナの靴磨きたる邪教に嵌りしごときあの日々




_____________________


短歌ができたら、
この記事のコメント欄から投稿して下さい。
※投稿の際にはメールアドレスをお忘れなく。
記入が無いと優秀作に選ばれても賞品をお送り出来ない場合があります。
(メールアドレスはブログページには反映されませんので、安心して記入して下さい。)

では、もう一度基本的なことを確認してみましょう。

【笹流の理想短歌基準】

単なる説明に終わっていたり、当たり前の発想のものは、
人を感動させるどころか印象にさえ残りません。
表現に工夫をしましょう。そして、心を込めましょう。
読んだ時に心にジーンとくるようなものが詩であり、良い「短歌」です。

迷った時は、この
「チェック表」
を参考にしてみてください。

書けなくて困った時は、
「短歌の型」についての記事
を読んでみてください。

_________________


投稿数は、1人につき5首までとさせて頂きます。

締め切りは、

11月14日(日)いっぱいまでとさせて頂きます。

__________________


マニアックな部活や、架空の部活でもOKです!
青春まるかじり☆な歌を期待してます!

部活といえば、
故・笹井宏之くんが、
笹短歌ドットコム(『念力短歌トレーニング』※すでに絶版)のことを


おもいきり笑えて、ときにハッとさせられて
こころからじーんとくる、まるで、みんなで
ひとつのことにむかって汗を流す
放課後の部活のような一冊だ。



書いてくれたことを思い出してジーンときます。

彼との友情のためにも、
酒井さんのようにこの場所を生き甲斐と言ってくれる人のためにも
まだやめるわけにはいかないな、と思っています。
怠け心に鞭を打って継続していきたいです。

そうこなくっちゃ!

では、おもしろクレイジーな歌を期待してます!

よろしく哀愁☆
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2010年10月17日

お知らせ&秀歌鑑賞(by・斉藤真伸)

「姫の役やりたい人はいませんね」決めつけられて秋の教室  

笹公人『念力家族』より


学園祭のシーズン到来ですね。
この季節になると、思い出す歌があります。


もう二度とこんなに多くのダンボールを切ることはない最後の文化祭

小島なお『乱反射』より


いい歌ですねぇ。

俺ももう二度とあんなに寒い新宿西口のダンボールハウスでは暮らしたくないけどね……。

暮らしてたのかよ!!
話題のホームレス歌人の正体って、もしかして……。


それはねえけど。
ということで、
遅ればせながら、コーナーを一気にまとめて更新しました。
ぜひご覧ください!


新・あきえもんアワー

鶴太屋劇場

異能セントワールド

かんなのうた

酒井ファンタジーセンター


お知らせです。

発売中の

『NHK短歌』11月号(NHK出版)

「ジ・セ・ダ・イ・タ・ン・カ」に、
新作5首

「夏の黒魔術」

を発表しています。


『サイゾー』11月号(サイゾー)

笹公人(短歌)×江森康之(写真)「念力事報」

今回のテーマは、
芸能界と覚醒剤

タイトルは
「ポケットいっぱいの秘密」
です。

ぜひご覧ください!


すごくひさしぶりに、斉藤真伸さんが原稿を送ってくれました。
ぜひご覧ください!

よろしく哀愁☆

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「真実は些細に宿る」


…え〜と、みなさん長らくご無沙汰しておりました。斉藤真伸でございます。笹師範にもえらくご迷惑をおかけしました…。

おれの方はもっとご無沙汰だったよ!

すまんすまん。

しっかし、お前さんいままでなにやってたんだ?

実はちょっと訳あって大菩薩峠に籠っててな…。

れ、連合○軍!

やばいネタだすな! 今年のはじめ頃から、中里介山の『大菩薩峠』の読破にチャレンジしとったんだ!

名前だけはえらく有名だな。どういう話なんだ?

うむ、時は幕末、机竜之介という侍が大菩薩峠で、何の罪も無い年老いた巡礼の背中に「カメデス」とスプレーで落書きを…。

ローカルな時事ネタ出すなよ! しかも半年近く前のネタだぞ!

ローカルな話題といえば、「甲府鳥もつ煮」が「B-1グランプリ」で優勝して大ブレイクしたけど。

それがどうかしたか?

僕、モツって苦手だから食べた事ないぞ。

本当にどうでもいい…。

それはともかく、『大菩薩峠』って和歌に関するエピソードも多くあるので、そういった切り口で研究しても面白い作品だな。

 とまあ、えらく間が空いてしまいましたが、田中拓也さんの歌集『夏引』中の連作、「青い光」の残りの歌を紹介していきたいと思います。去年は東海村の臨界事故からちょうど十周年でしたね。あの事故の直後、松本の映画館で友達と「マトリックス」見たっけなぁ…と、やっぱりどうでもいいことを思い出してしまいました。


・ドラゴンズ優勝記事に見入りたる教科主任が足組み直す

・被曝者と傷つけあえば神無月の職員室に笑い起れり

・下痢気味の人多かりと腹痛の書道教師が不安げに言う



 一首め、外で起きている事態の深刻さに比べれば、本当に些細なことを述べているのですが、時間が経ってみると、この些細さが妙にリアルな味わいを醸し出してくるのが興味深い。あくまで一首として見るとさほどの作品ではないんですが、漫画でいうところの「捨てカット」のような役割を果たしています。三首めもやはり作者が当時置かれていた状況の「些細」を述べているんですが、やや説明口調なため一首めの方が面白い。

 二首めですが、これこそこの連作の要の一首だと僕は思っています。極限状態に置かれた人間のぎりぎりの支えになるのは、実は「笑い」なのではないか。上句はお笑い芸人がテレビでやったら、それこそ一発で干されるでしょうけど、ここではそういった「アブナさ」「自虐」が、不安な状況に置かれた人々(ここの場合は作者の同僚たち)を精神的に救っているわけです。
 現に、この歌集の「解説」を書いている佐佐木幸綱さん(田中さんは佐佐木さんが主宰する「心の花」所属)もこの連作について「(前略)学校の内と外とを緊張感とユーモアの振幅でうたった注目作である。」と述べています。

 そうこうするうちに、事態はだんだんと落ち着いてきました。「十月一日、午後四時過ぎ。屋内退避要請が解除」されます。


・情報の不足を告げる樽本の低き言葉に耳傾ける

・室内の息苦しさを訴える松本に明日の日課を伝える



 共に生徒の名前(おそらく仮名でしょうが)をうまく使ってリアリティを出した作品。授業の再開について告げるのと、安否確認のために生徒ひとりひとりに電話で連絡したのでしょう。「樽本」くんは以前紹介した分にも出てきましたね。「松本」くんが息苦しかったのは、精神的な逼迫感の他に、放射能をさけるために窓を閉めっぱなしにしていたせいもあったのでしょう。


・人影の途絶えし路地に数本の野菊が朝の風に揺れおり

・半旗さざめく国道沿いの核燃料加工施設に淡き日が差す

・教え子の一人なれども教頭は我らの問いに黙し答えず



 「十二月二十二日、朝。臨界事故の被曝者大内久氏が亡くなられたことを知る。享年三十五歳。」と詞書があります。一首めは死者を悼む歌として素直に読めばいいでしょう。二首め、「半旗」はもちろん死者を弔うためのものですが、「旗」というものは、ある集団の象徴です。なんでこんな自体を招いてしまったのか。かなり抑制されたかたちですが、作者の批判精神というものがここに滲み出ているように感じます。
 三首め。かなり省略された一首ですが、むしろそれゆえにドラマ性をもっています。今回亡くなった方は教頭先生のかつて「教え子の一人」でした。そして教頭先生はこの件についてはかたく沈黙を守っている。それだけしか述べていないのに、この教頭先生の沈痛な表情がなぜか鮮明に浮かび上がってきます。

 そして「十二月三十一日、午後。事故発生から三ヶ月が過ぎた。臨界事故の現場である東海村石神外宿付近を歩く」と詞書のある最後の一首。

・千年紀の風受け止める鈍色のコンクリートの壁の沈黙

 「千年紀」という初句は、この事故が起きたのが1999年という、21世紀直前だったせいもあるんでしょうが、読者に長大な時間(例えば放射性物質の半減期のような)を想起させる狙いもあったのでしょう。結句の「沈黙」が何を意味するかは、読者にゆだねられています。
 作者は今回の自体を通じて、「世の中」が以外と脆いことに気づいてしまいました。この「脆さ」に気づいてしまった作者は、「世の中」をこれまでと同じ目で見る事はもはや出来ないのです。
 「世の中」も変わりますが、それ以上に人間の内面もまた変化していくのです。


 さて、長いこと「青い光」をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。この連作がある事件を「五七五七七」の形で説明しただけ、という凡作にならなかったのにはいくつか理由があります。
 その一つとしては、作者がある状況を上から眺める「神の視線」を完全に捨て、「市井の一市民」としての体験のみを歌にしたところが大きいでしょう。「原子力」というもの自体について作者が価値判断を「明確に」示していないことに不満な人もいるでしょうが、僕はこれで正解だと思います。
 どうしても「原子力」というテーマは政治的な争いのマトになりやすく、ひとたびそういった争いに巻き込まれると、作品自体を純粋に評価してもらうということが難しくなってしまうからです。それに、ある程度読解力のある人なら、作者がこの事故とそれを招いたものについてどのように思っているかはきちんと読み取れると思います。

 田中さんは言葉選びが端正だし、「短歌でなにを描くべきか」ということを常に考えている歌人です。もう少し評価されてもいい人だと僕は思ってます。

 「短歌往来」という雑誌の十月号に、今年宮崎県を襲った口蹄疫に翻弄される人々を描いた「いのちー口蹄疫風聞書」と題された三十三首の連作が掲載されています。
作者は笹師範も尊敬する宮崎在住の歌人・伊藤一彦さんです。さすがに宮崎という土地の風土を知り尽くしている人だけあって、有無を言わせぬ迫力を持っています。
 しかしながら、


・地区内の全頭殺処分本当にやむを得ざりしか 一二六〇〇〇頭

・こと過ぎてすべてを分りゐしごとき論評をせり痛み知らぬは



 このような作者の「批判精神」が直裁に出た作品よりも、


・報道はされず 寄り添ひ仲間なる牛の涎を舐めやりし牛

・石灰は雪のごとしも埋葬にあらぬ埋却の巨大なる穴

・緑燃ゆるどこにウイルスひそめりや 牧水文学館も休館



 といった、「事態のディティール」を描いた作品により強く惹かれるのは僕だけでしょうか?

今回はここまで。それでは、またお会いしましょう
posted by www.sasatanka.com at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 秀歌鑑賞(by・斉藤真伸) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

異能セントワールド 第9回

エイリアンの涙

作・異能兄弟


エイリアンの涙の味と思いつつ < キューサイ青汁 > イッキ飲みする


寝たきりの祖母をひねもす監視するUFO(ユーエフオー)のごとき電灯


木製の宇宙船(スペースシップ)に一人ずつ眠りぼくらは旅立ってゆく


ケータイを操作しながら自転車にまたがる奴は火星へ還れ


アブダクションたくらむように背後から音もなく来る電気自動車


フリスビー追いかける犬の健気さでUFOを追う矢追純一


丸暗記したる『地球の歩き方』だけを頼りに地球を歩く
 

「マケナイデ」ッテダレカガウタウアノホシヲメザソウ「ドンナニハナレテテモ」


酸性雨浴びてふるえる禿頭の小さきグレイ 泣いたら負けよ


宇宙人のミイラのように立ったまま枯れてしまった向日葵の花


ブラウン管テレビに映る研ナオコ知ってる僕らUFO世代



タイトルと選・笹公人

お題「UFO・宇宙人」
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かんなのうた 第14回

蛹のふりして

作・かんな


デクレッシェンドマークを9月に書き込んで蝉の最終楽章を聴く


ナナフシのようなる君を見失う炎天下の歩行者天国


駅舎にはみの虫だけがぶら下がり何処かへ行ける切符を探す


蜩の羽が舗道に落ちてきてその向こうには秋風が吹く


6才の記憶の中にはさまれた紋白蝶のちぎられた羽


本当は伝えたくない事だから伝書でんでん虫に託して


窮屈な制服を着てもう少し蛹のふりをしたい三月


おもいでを思い出せなくなり冬の虫取り網で真水を掬う


そこだけに時は流れる蟻たちに夏の骸がはこばれてゆく


虫かごを空っぽにした夕暮れにまだ夏の陽の匂いがのこる


くもの糸で繋いだ電話 伝えたいはずの言葉がこぼれてしまう


一緒にはもう歩けない行列の蟻を一匹だけ捕まえる



タイトルと選・笹公人

お題「虫」
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かんなのうた 第13回

黒い螺旋

作・かんな


夕立に溶けたのだろう公園の緑電話は姿を消した


秋の夜の雨音を聴くためにある酒屋の脇の公衆電話


下宿屋のピンク電話は知っている守れなかった約束のこと


受話器から伸びる螺旋は電話魔のDNAに繋がっている


子が巣立ち一人になって電話機の親機と子機を並べて暮らす


受話器からこぼれ続けるクレイジーソルトのような声に埋もれて


廃校の内線1番あの春の卒業式の歌が聞こえる


鳴りかけて鳴り止む電話まっ黒なショールが肩にふわりとかかる


無言電話をかけたいほどの夜がありウォッカの瓶を凍らせておく


夏空に吸い込まれたい午後があり携帯電話の電源を切る


霧雨につつまれながらネコ達が集会をする電話ボックス


誰でもいい声を聞きたい夜がありリカちゃん電話の3番を押す



タイトルと選・笹公人

お題「電話」
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新・あきえもんアワー 第30回

旅立ちダイヤル

作・あきえもん


旅立ちを伝えるときの黒電話はいつもより少し大きく鳴った



貴方には固定電話を教えましょう自営の父が出る番号を



今すぐに忘れられるよ番号を手が覚えない恋愛なんて



ヒグラシを着ボイスにして夕暮れのバスの中では電話に出ない



欲望の匂うチラシを眺めつつ好きだと言った電話ボックス



タイトルと選・笹公人

お題「電話」
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新・あきえもんアワー 第29回

蠅とスカイフィッシュ

作・あきえもん


蒼白き君は記憶の無い夜に孕んだらしい宇宙人の子



ETの手付きで玄関ベル鳴らすハの字眉毛の営業セールス



たいていは結婚してから気づくものスカイフィッシュがハエだってことに



タイトルと選・笹公人

お題「UFO・宇宙人」
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鶴太屋劇場 第30回

天金の書

作・鶴太屋


紙魚奔れるを天金の書に封じこめ怠(だる)き安息日なにもて遊ぶ



小春日和のひとつ雀蛾ただよへる天金の書は神のあそび場



くろがねの爆撃機去り蝉にぎり潰しし香の青くさき香なるや



蟋蟀の肢冷えてゐる夜の秋あふるれとこそ水楢の実零(ふ)れ



虻逐へる牛のしつぽの夏来たり干し草の香のスカラベ・サクレ



夏蝶は墓標を越えて翔びゆけば森の扉(と)に凭る胸痛きまで



黒揚羽谿深くこそ揺らめけれ銃(つつ)の音鳴れば木霊は速く



タイトルと選・笹公人

お題「虫」
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鶴太屋劇場 第29回

薔薇色の電話機

作・鶴太屋


電話ボックス暮春の街に立ちたるを開けば異土への扉めき冷ゆ


大霊界の赤電話一基飛びたるを夏の憶ひ出のよすがとすらむ


逝ける友への電話 ふるへる受話器から洩るる『中国の不思議な役人』


電話線蔓草のごと繁れるを視てこの夢の果て踵(くびす)かへさむ


電話機に残るささやかな通話録永遠(とは)の一部とし珈琲飲めり


薔薇色の電話機夢に溶けてゆくわが日日を恥ぢアイロンかける


電話線かじるねずみの脳点(とも)る紫の夜明けにつつまれぼくら 


ラムネ飲めば身ぬちを透かす夏が来る昔は携帯電話を運んだ


晩夏光カットグラスに響きあふこの室内楽も電話がやぶる


恋人たちの街角の電話鎮座して『冬の散歩道』聴きゐし70's



タイトルと選・笹公人

お題「電話」
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鶴太屋劇場 第28回

神の天衣

作・鶴太屋


神神の黄昏溶けゆく白夜なり平岩紙の瞳(め)に澄むオーロラ



『フィンランディア』響く北の地孤(ひと)りゆく神神の愛が謐(しづ)かに零(ふ)れば



草いきれに噎せる夏野が眼にあれば神の天衣(てんね)の眩(まばゆ)きばかり



主よ浄められし今宵はオリーヴのあぶらに映る月のカデンツァ



主よ雪の道に行きなずむわれなれば蝋燭くはへし痩せ犬の飢ゑ



主よけふも麺麭(パン)を齧れり願はくば鹹(から)きなみだの泉に浸し



ウェブ司る神はあらねど「天安門」ググれば五百万の魂



神の留守何し莨の火はかをる罪なる夜にながらふを許せ



タイトルと選・笹公人

お題「神」
posted by www.sasatanka.com at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 鶴太屋劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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