
笹師範です。

谷川さんの歌以外は、
「短歌として素晴らしい」といっているわけではありません。
ただ、詩の核がどこにあるのかわからない
ふにゃふにゃした水子霊のような歌に比べたら
ずっと良いということを言いたかったのであります。
「こんなものは短歌ではない!」
と否定する歌人もきっとたくさんいるでしょう。
その気持ちもわかります。
でも、
『男たちのサラダ記念日』
とかに比べたら、
オリジナリティがあってずっと良いですし、
それに、本業が凄くて、
なおかつクリエイティブな総合力の高い人たちが、
わざわざ短歌をつくってくれるということは
素晴らしいことだと思うのです。
否定するのは簡単なことですが、
こういうのって、
大切にしなきゃいけないんじゃないかと思っています。

女優の本上まなみさんの短歌
も良いですよ。

「一(1)」の優秀作品発表にまいります!!
_______________________


該当作品なし
_____________________


一等のない徒競走をはしらされ今度は草食系と呼ばれる
【高橋徹平】

鋭い社会批評があります。
うまくまとまってました。
★賞品★
「笹短歌色紙」1点
(書く歌は、リクエストにお答えします。もちろん直筆(かなり下手)です。)
※笹師範宛に希望する歌とご住所をメールしてください。
_____________________


一齊に飛び立つ鳩の眞ん中にただ清らかな君の眼がある
【酒井景二朗】

いまの酒井さんなら、もっと良い歌をつくれます。
酒井さんは、「優秀作品」以上で殿堂入りしましょう!
ということで、今回はお預け。
木枯らしが飛び出しそうな本棚に一冊の春を差し込む
【富田林薫】
一限を終えた窓辺に満ちてくる夏ゆるぎなくプールはひかる
【高松紗都子】
花冷えの待合室に集まりし一人ひとりが女を生きる
【鯨井五香】
青春は深夜一時の暗闇とビタースイートサンバとともに
【佐々木優】
バロム・1 二人の進路決まるとき怪人たちは静かに消える
【蜂谷希一】
画面には日(ひ)に一回のデパス錠眠れぬ夜をわたしは知らない
【イマイ】
_________________________

一番盛り上がるアレです。


