キャラクターでブログを作ろう!キャラブロ

好きな人に送る百人一首コンテスト



最新のお題「湯・風呂・温泉」 投稿はコチラから。

「湯・風呂・温泉」 優秀作品発表!!



「湯・風呂・温泉」
の優秀作品を発表いたします!!

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最優秀作品


本棚の温泉雑誌の背表紙は色あせ君は戻ってこない 
【かんな】


佐田やよい名義時代を含めると何度目の「最優秀作品」でしょうか。
ついに! 満を持して、かんなさんにコーナーを差し上げます。
これからも良い作品をたくさんつくっていってください!


★賞品★

「笹短歌色紙」1点
(書く歌は、リクエストにお答えします。もちろん直筆(かなり下手)です。)

『花まんま』朱川湊人・著(時間かかってもよかったら直筆サイン入り)

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優秀作品


普段喋ることなきクラスメイトと露天風呂に出る 星を見ている
【ゆず】


青春まるかじり☆な歌をありがとう!


★賞品★

『犬がいたから』石黒謙吾・著(著者直筆サイン入り)

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佳作


沸かし湯を忽ち効能あらたかに変えるケロリンたらいの魔法 
【川鉄ネオン】

「魔法」はいらなかったと思います。惜しい。


ラブホテル「緑魔」の浴槽掃除夫は異様に長き舌を持つらし 
【ヤマダワタル】


毆られて氣がつくこともあるだらう 華嚴の瀧よ打たせ湯になれ
【酒井景二郎】


紅き燈のアムステルダム風呂のない窓辺に立って身体誇示する 
【新井蜜】


レシートとスタンプカードと温泉の回数券でふくらむ財布 
【水野加奈】

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ということで、よろしく哀愁☆

笹 師範 2008-05-13 : 11:50:57 コメント(2) | トラックバック(0)

「湯・風呂・温泉」 総評

お待たせしました!
5ヵ月ぶりの「総評」です。

首を長くして待ってましたよ。
ペリカンだけに・・・・・・。

ぴったりのアイコンがあってよかったね。
さて、ひさびさに投稿作品を読んだのですが、なんだかレベルが上がっていて、「序文」で何を書けばいいんだろう?
と途方に暮れてしまいました。

基本的なことは『念力短歌トレーニング』に書かれてますからねぇ。

あれ以上難しいことを書いてしまうと、初心者はついてこられなくなっちゃうし、かといって『念力短歌トレーニング』に書いたことをもう一度書くことは避けたい。
なので、これから投稿しようとしている方がいたら、
ぜひ『念力短歌トレーニング』を買って読んでみてください。
僕も読んでいるものと思って批評に臨みます。

このBlogも新たなスタート地点に立ちましたね。

常連だけの投稿Blogになってしまったらおもしろくないので、新しい投稿者も大歓迎です!
遠慮なく投稿してください。

「書評掲載情報」に情報を追加しました。
発売中の
『文藝春秋』6月号(文藝春秋社)
「今月買った本」で、精神科医の斎藤環先生が『抒情の奇妙な冒険』を紹介してくださっています。
デビュー作『念力家族』から気になっていた。と書かれていて、大変光栄です。
他にもこの雑誌に載ってたなどという情報がありましたら、ぜひお知らせください。
後で知って読めない事が多々あるので。

11日(日)の「夜はぷちぷちケータイ短歌」もよろしく☆
ちなみに、だいたひかるさんとは同い年です。
どーでもいー情報ですが。

では、講評にいきます。

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まずは、
ゆずさんです。

・同級生の裸の背が列ぶ修学旅行 シャワーが足りない (ゆず)

・普段喋ることなきクラスメイトと露天風呂に出る 星を見ている

・「先生を誘惑しよう!」洗い髪そのままにして点呼待つ部屋

・シャンプーは別々になりしそれぞれの香り漂わせている家族


等身大の青春短歌です。
いましか書けない歌をたくさん書いてほしい作者です。

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かんなさんです。

・銭湯へ行くたび父が持っていた古びてあせた手ぬぐいの赤 (かんな)

・今朝ぼくを濡らした雨が薄暗い風呂の中まで追いかけてくる

・もう同じ湯船に浸かることのない人へと返す錆びた合鍵

・本棚の温泉雑誌の背表紙は色あせ君は戻ってこない


すでに別れた彼との温泉旅行を回想した、
しみじみとした余情の漂う歌です。


・冷えきったユニットバスの床を踏む、夜の長さを確かめている

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ヤマダワタルさんです。

・「これくらゐしかやるものねえ」と従兄弟が指す温泉宿の初代ボンバーマン
(ヤマダワタル)

・栓抜けばぐるぐると湯は吸ひ込まれ吸ひ込まれやがて空つぽになる

・銃弾で穴ぼこだらけの屍を蜂の巣といふがシャワーとはいはず

・ラブホテル「緑魔」の浴槽掃除夫は異様に長き舌を持つらし


おもしろい。「緑魔」が効いてる。
「緑魔」といえば、筒井康隆先生の『緑魔の町』を思い出します。

今後の活躍を期待させるヤマダさんです。

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川鉄ネオンさんです。

・何事も試してみるべし湯上がりにオロナミンCを生卵割り(川鉄ネオン)

・沸かし湯を忽ち効能あらたかに変えるケロリンたらいの魔法

おもしろい。


・何時の間に伸びたか百粍ほどの毛が乳首にあり湯にそよそよと

・泡立てた髪撫でつけてリーゼント湯殿に銀蠅こだまさせつつ


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水野加奈さんです。

・レシートとスタンプカードと温泉の回数券でふくらむ財布 (水野加奈)

着眼点が良いです。


・藍染めの男湯女湯のれんまでふたりはずっと手をつないでる

・銭湯の駐車場にはポケットのキィより冷えた自動車が待つ

・首に巻く豹柄タオル 湯あがりのピノを分けあうをんなとおとこ


どの歌にも水野さんの観察力が生きていて、
よかったです。

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酒井景二郎さんです。

・湯面は眞つ平らなりそに寒き爪先入るる朝こそ良けれ
(酒井景二郎)

上の句の描写がよかった。


・鐵湯を啖ふ天狗の苦しみか戀の焔のあらあらしさは

・恥ぢらひを全て振り捨て君はまた直方體の光の中へ

・かうなれば荒療治だと言ひ乍ら煮詰め草津の湯を飮み下す

・夏はもう夢でしかない大船の重曹泉にどつぷりつかれ

・毆られて氣がつくこともあるだらう 華嚴の瀧よ打たせ湯になれ



酒井さんには、やぶれかぶれな歌に魅力を感じます。

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佐々一竹さんです。

・唯一人霧積の湯に浸り居り麦藁帽の翔ぶさま想う (佐々一竹)

出た!「人間の証明」
ジョー山中の主題歌を聴きながら読みたい一首です。


・大丸(おおまる)の流るる湯かな嘗て斯く乃木希典の潔き微笑み

渋い。

二首ともお上手でした。

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帯一 鐘信さんです。

・琺瑯をぼこっと鳴らす真夜中のぺヤングの湯に力石想う (帯一 鐘信)

類想歌がたくさんありそうですが、ま、いいでしょう。
「ペヤング」という商品名を入れる必然性があるのかどうかを考えてほしいです。

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宮田ふゆこさんです。

・露天風呂の上を流れた星にまでかけたい願いは思い出せない (宮田ふゆこ)

・浴室にアロマキャンドルゆらめいて会わない夜をまた好きになる

・女湯で伝授しているシャンプーのコツと男子のあしらい方と


ドラマのワンシーンのようです。

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魚虎さんです。

・やや縁の欠けた茶碗をとっておく目玉おやじの浴槽として 
(魚虎)

・頭(ず)の上にたわむ光の思い出は風呂で溺れたときの風景

・バスクリンの波をチャプチャプかき分けてゼンマイ仕掛けの船は漕ぎ出す

・移動手段なくした僕らの眼前で「湯〜とぴあ」の文字踊っていたり 


今回ちょっとおとなしかったですね。

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外神田外堀さんです。

・熱湯を薄めんとするその指に江戸っ子達の寒い眼差し
(外神田外堀)

粋じゃないってことです。


・独り住む学生街の楽しみは銭湯で飲むビンの牛乳

・温泉でとろとろ眠るそのままに海に還ってしまえたらよい


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砺波湊さんです。

・浮き沈みするものはみな愛しくて柚子の黄色を指で弾いた(砺波湊)

・呼び鈴をシャワーカーテンごし聞けばホラー映画の響き帯びたり

結社に入ってから、さらに上手になってますね。

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新井蜜さんです。

・ゆっくりと冷めていく風呂出られずに冷え切るまでの時間を計る
(新井蜜)

・塩辛い涙の風呂に身を沈め私のいない世界を思う

・打ち寄せる波に向かって立ち上がる露天の風呂に降る雪の中

・紅き燈のアムステルダム風呂のない窓辺に立って身体誇示する


おもしろい。

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瑞紀さんです。

・バスタブに身をほどきゆく 雨の中より簡単に泣いてしまえる (瑞紀)

・どれほどに湯につかろうとさびしめば温まらないわたしの真中

・ゆるさぬと言いたるわれの醜さを曇りながらも鏡は映す

・浴槽に膝を抱えて沈みたり生まれなおせるかもしれぬ今日


あいかわらずお上手です。

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てこなさんです。

・うどん玉の湯を切るように赤ちゃんの模型を振った沐浴指導 
(てこな)

・胴体の中の空洞部分からああカビてゆくお風呂のメルちゃん

今回はこの歌が一番よかったです。
「ああ」は再考の余地アリ。


・一年に二度しか逢えない二人だから流血の日はお風呂でしよう

林あまりさんの歌みたい。

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小野伊都子さんです。

・会わせたい人がいるのとつぶやいて母と紅葉を眺める露天 
(小野伊都子)

ドラマのワンシーンのような歌。


・湯気の中ふわりと今日を脱ぎ捨てて私をゼロに戻す儀式を

・100までは数えなかった のぼせてはいけない恋と知っていたから

・海のいろ独り占めして深呼吸 オフィスのグレイ洗い流そう

・こわれても何度でもやり直せるとタオルのあぶくたちに教わる


歌謡曲調なのはかまわないのですが、
もうちょっとリアルな手触りがほしいです。

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阿笠 香奈さんです。

・排水溝にこびりついてる長き髪ショートショートな恋ねとポイ捨て 
(阿笠 香奈)

男の髪なのか、あるいは旦那の浮気相手の髪なのか、
どちらにも解釈できるところがよかったです。

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どぼんさんです。

・薪の燃える匂いがしてる風呂場だったブリキの金魚の如雨露(じょろ)などがあり

・湯に浸かりあがるまで父と姉と我いっしょに数えた遠い日の十(とお)


ノスタルジー短歌。

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いちずさんです。

・温泉地には地獄が多い あれだけ天国気分になれるのに (いちず)

・富士山の麓(ふもと)でつかる湯の熱さに 思わず叫ぶ「番頭さん!」


銭湯の壁に描かれた富士山と
ごっちゃになったという歌意でしょう。

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愛媛が生んだ真性変態(5年に1人の逸材)
小田何歩さんです。

・若い子のおしっこ集め風呂に入れ糖尿病を絶対治す (小田何歩)

これもある種の尿療法か。

長いお手紙とレアなファミカセをありがとうございました!
感激してます。

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<魂の一首劇場>


・男湯と女湯の壁とびこえてリンダリンダを熱唱した日 (暮夜 宴)

・湯をはじくギャルの肌を眺めつつ しみてふやけて皺ばむ私 (ちづりん)

・童貞を捨てて来し日の思い出はソープランドのイソジンの味 (松木 秀)

ベタンカ出ました。


・早風呂のボクが急いで出たときは別れの手紙書き終えていた
(やましろひでゆき )

「早風呂」という説明は余計です。


・湯田中(ゆだなか)に田中のゆたかな乳があり田中の父は女湯にいる (かわら)

回文ぽいつくりの歌です。


・消える魔球の理論考察する湯船 吾も確かに無色透明 (ウクレレ)

・裸にはならないように生きてきて湯船に息をひそめて浸かる (みうらしんじ)

・こころにもないことを言う泡風呂にぶくぶくわいた気泡が爆ぜる (富田林薫)

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☆殿堂入り投稿者コーナー☆


あきえもんさんです。

・職人の顔に変わりて二杯目の六一〇ハップを入れる父あり (あきえもん)

今回はこの歌が一番よかったです。


・温泉にて全裸になりて殺されるためだけに居るAV女優

もうちょっと上手く、おもしろくまとめられるはず。

次回作に期待します。

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鶴太屋さんです。

・深秋の熱き身沁むる空つ風 夢幻のむかうに虎ノ湯炎ゆる 
(鶴太屋)

・路地奥の松ノ湯の光(かげ)燦燦と若き阿修羅がずんと湯浴みす

・電気湯に浸かれるウナギ犬もゐて青き憤怒の今凪ぎはじむ


おもしろい。


・泉にて沐浴しゐる水精(ニンフ)らの淡き壁画の白樺の湯

・鉱泉宿に泊まれば流離の断ちがたく 小庭に灯る侘助椿

・白骨の出湯に浸かれば匕首(ひしゆ)のごとき山稜視えて零(ふ)りくる雪

・浅間温泉街をもとほる乞食(こつじき)の白きはだへの基督羞(やさ)し


イメージが浮かんできます。お見事。


・柚子の湯の浴槽(ゆぶね)に泛かぶわが身体 股間に黒き夜漂はせ

・菖蒲湯に芯まで熱く沈みをり 五月の燕の描(か)く自由(フリーダム)

・三軒隣ロココ調なる銭湯の煙突のぼれど杳(とほ)きアトランティス

・明治生れの祖父と通ひし湯屋も無くかぽーんかぽーんと響(な)る音残る

・巨いなる欅の裸身の父の背を湯に矚(み)し記憶も模糊たる冬

・青きカランの噴く寒のみづ 隣家(となりや)の老ひの謡ひもいつしか絶えにし

・湯煙りに曇る祖父(おほぢ)の眼鏡置く夜光に耀(て)りてそのままにあれ

・髪洗ふ妻の哀しみ 一瞬の風の奔流に黒蝶乱(みだ)る

・湯屋を出て十字路の夜 洗ひ髪冷えゆくままに蛮歌に泣かゆ

・家風呂に浸かりてこぢんまりとゐし弟(おと)を憶へば西瓜のかをり



温泉をテーマにしたら、この人の独壇場です。
明治時代の歌人の歌みたいですが、レベルは高いです。

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松本響さんです。

・目をあけてぼくと向き合いなさいって二十四時間シャンプーハット (松本響)

・銭湯の煙突としてこの町を守り続ける古代の兵器

おもしろい。
今回はこの歌が一番良かったです。


・音のない大浴場で白鳥に生まれ変わったアヒルのおもちゃ

・ライオンの口から熱い湯が落ちて風呂の底には砕かれた骨



松本さんはアイディアの説明で終わってしまう傾向があるので、
そのへんを注意してください。

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異能兄弟さんです。

・銭湯に石鹸箱を落とす音ひびけば昭和めいてゆく町 (異能兄弟)

・銭湯の暖簾の文字の「ゆ」をほどきマフラーにして君を待つ夜


うまい。


・GEORGIAの横にNOSTALGIAという缶コーヒーが並ぶ「昭和湯」

ちょっと狙いすぎか。


・鈍き音たてて震える「昭和湯」のマッサージ機は時間旅行機

この思いきりの良さは買いたい。


・馬鹿でかい木札の下足錠失せて途方に暮れる夢ばかり見る

なんかわかる、という歌。


・足の無い幽霊たちに囲まれて足湯にひたすかじかんだ足
  
・頑なにボディーソープを使わない老女の禿びて薄き胸板



どの歌もうまいのですが、異能さんならではの個性が出たら、
もっとよくなると思います。

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お疲れ様です。

ひさしぶりだったから、書き方とか忘れてたよ。

だんだん勘を取り戻していってください。


最後におめでたいニュースを。

穂村弘さんが『短歌の友人』(河出書房新社)で、
第19回伊藤整文学賞を受賞されました!

穂村さんに心からお祝い申し上げます。

この本は玄人向けだけど、本当に凄い本です。
特に第3章「リアルの構造」と、第6章「短歌と<私>」は歌人必読です。

5月15日発売の『短歌往来』6月号(ながらみ書房)で、
『短歌の友人』の書評を書かせて頂いたので、
興味のある方はぜひご覧ください。

賞といえば、
『念トレ』にも参加している岩崎書店の堀内日出登巳さんが編集された、

『納豆の大ドンブリ』(穂村 弘・編 寺門孝之・絵)

が「絵本大賞」の候補になっていたそうです。
穂村さん大活躍ですね。

ちなみにこの本のタイトルは、

・十二人家族のつくる納豆の大ドンブリのねばりを思え (笹 公人)

『念力図鑑』(幻冬舎)より

からとって頂いたので、よけいにうれしかったです。
ちなみに堀内さんは他に担当した絵本で見事「絵本大賞」をゲットされました。

ということで、「優秀作品」の発表を楽しみにしていてください!

よろしく哀愁☆

笹 師範 2008-05-11 : 01:23:26 コメント(9) | トラックバック(0)

『抒情の奇妙な冒険』一首評 by・斉藤真伸

おかげさまで、「風呂」の総評をほとんど書き終えました。UPしようと思ったら、斉藤さんの一首評が届いたので、先にこちらをUPさせていただきます。
ちなみにこの金田一耕助のオマージュ短歌は、劇団☆新感線の「犬顔家の一族の陰謀〜金田真一耕助之介の事件です。ノート」
(作・演出 いのうえひでのり 出演 古田新太 宮藤官九郎 勝地 涼 ほか)という舞台のパンフレットについた角川文庫のパロディー文庫本に発表した歌です。

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ほかの執筆者が、中島かずき、戸梶圭太、大倉崇裕、米光一成、ほしよりこ、喜国雅彦、大森望、(敬称略)などなど超豪華で、執筆者のみなさんと一緒に舞台を観に行ったのも良い思い出です。おもしろかったなぁ。
では、お楽しみください。

よろしく哀愁☆

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「この人が村に来たら要注意!!」

こんにちは。斉藤真伸です。

アシスタントのカワです。

前回に引き続き、笹師範の『抒情の奇妙な冒険』の一首評をやっていこうかと思います。
今回取り上げるのはこの歌!


血塗られし系図の上を駆けてゆく黒い羽織をひらりなびかせ


「角川ジェネレーション」という章のなかの、一首ですね。

いわゆる「角川映画」の映画史的評価については、映画評論家にまかせるけど、金田一耕助を国民的なキャラクターにした功績は大きいね。

そりゃまたどういうわけで?

一時期の日本の推理小説って、松本清張に代表される「社会派」一色になってたんだ。だから、金田一シリーズのような、おどろおどろしい伝奇ミステリの面白さを日本人に再認識させた功績は大だ。
 金田一ブームがなければ、いわゆる「新本格」や、京極夏彦だって存在できなかった可能性もある。その意味では日本のミステリの多様性を守ったとも言える。

実際の作品について語ってください。

上句の「血塗られし系図の上」ってのは、金田一シリーズの特色をよく言い表してるね。金田一さんの扱う事件って、因習や伝統に縛られた大家族で起きる殺人事件が多いから。で、そこを「駆けてゆく」としたのも、躍動感があって面白い。
 しかし、下句の描写も読み落としてもらいたくないね。

どうしてです。

上句だけだと、どうしても作者の「機知」が勝った印象になっちゃうんだ。「機知」だけで作られた歌って、案外面白くないんだよ。そこへいわば「血肉」を与えるのが「黒い羽織をひらりなびかせ」という描写なんだよ。金田一さんのあの野暮ったい和装って、映画やドラマでもうお馴染だから、読者の心にイメージがぱっと湧くしね。ここで読者の「感心」が「感動」に転換されるんだ。

歌集に「金田一シリーズ」と銘打たれた歌は三首あって、この歌はその真ん中の作品ですね。他にもう一首取り上げてみます。


廃駅に兆せる凶事のまぶしさに金田一耕助が手を振る


「廃駅に〜」も、金田一シリーズをよく捉えた一首だね。やはり「手を振る」という動作が効いている。
 山梨の某所に、金田一シリーズの原作者・横溝正史の記念館があるそうだから、今度笹師範を誘って一緒に行こうかな。

笹 師範 2008-05-09 : 02:19:16 コメント(0) | トラックバック(0)

All About Japanインタビューなど

How manyいい顔シテル?

やっと「総評」に取り組めるぞ!
と思った矢先に風邪をひいてしまい、扁桃腺が腫れて炎症を起こしていて食べ物が喉に通らない状態の笹師範です。

大変ですね・・・・・・。
でも、痩せられるからよかったんじゃないですか?

早くも2キロ痩せたけど。
嫌でも痩せるなこれは・・・・・・。痛くて固形物が食べられないんだもん。
19歳の頃も親知らずの手術をしてから1週間くらい流動食みたいのしか食べられなかったのだけど、あの時も10キロ痩せたからね。

むかしの痩せてた頃の笹師範に戻れるチャンスですね。

6月に映画のロケも控えてるから、ちょうどよかったかもしれない。
イタイイタイダイエットと名付けて流行らせたいですね。

流行るかそんなもん!

All About Japan「テクノポップ」のインタビュー(インタビュアー・四方宏明氏)を久しぶりに受けさせて頂きました。
いつもながらテクノポップにむりやり結びつけて本の紹介をしています。
ぜひご覧ください。
アーティストインタビュー「笹公人の念力短歌トレーニング」


吾妻ひでお先生が公式HPの日記
『抒情の奇妙な冒険』について書いてくださいました。
(「ひでお日記」の16ページです。2ページには『念トレ』の帯を書いたことも書かれています。)


軒下で裸電球呑みくだすナショナルオオミミズをこのごろ見ない (笹 公人)


を取り上げてくださっています。

荻原裕幸さんも日記でこの歌を取り上げてくださったけど、通好みの歌なのかもしれない。


お知らせです

5月11日(日)21:05〜21:55

NHKラジオ第一
「夜はぷちぷちケータイ短歌」
に出演します!

司会:青木実アナウンサー だいたひかる
ゲスト:舞の海秀平 歌人:笹 公人

サイエンスフィクションなトレーナーが一抹の哀愁を漂わせてます。

ぜひお聴きください!

とりあえず、喉の痛みと熱と戦いながら「総評」に取り組んでいます。
もう少々お待ちください。

よろしく哀愁☆

笹 師範 2008-05-06 : 19:39:02 コメント(0) | トラックバック(0)

G・Wですね。斉藤さん1首評

人形供養してますか?

なんですかその不気味な登場の仕方は・・・・・・。

楳図かずお先生に、僕についてのインタビューで、
「笹不気味人(ささぶきみひと)」と言われた(『ウメゾロジー』P.234参照
笹師範です。

ダジャレもお上手な楳図先生です。

たくさんの誤植報告をありがとうございました。
増刷された暁には必ず直します。
しかしたくさんあったなぁ・・・・・・。

「正誤表」だけで一冊になるという噂も・・・・・・。

そこまでじゃねえよ!
とはいえ、発売中の『短歌』5月号(角川書店)
の「私を変えた一冊」でもまた、
岡井隆先生の歌に抜け字を発見してしまいました。

×
図書館は本を返せと言つて来ぬ図書館森のやうに野蛮だ



図書館は本を返せと言つて来ぬ図書館は森のやうに野蛮だ


師匠の歌を紹介する時は、なぜいつも間違えてしまうのだろうか・・・・・・。
ま、自分の代表作も間違えるくらいだから仕方ないか。

自分の歌くらい覚えろよ!


朱川湊人×笹公人
「遊星ハグルマ装置」
更新されました!
今回は僕の短歌「謎麻呂」です。
そういえば、歌人の謎彦さんは元気かな?

取材やインタビューで慌ただしかったのですが、ようやく少し落ち着いてきたので、「湯・風呂・温泉」の総評をG・W中に手がけようと思います。本が出てからアクセス数も上がっているし、締め切った「お題」に投稿している人もあらわれているので、なんとかがんばりたいです。

ここまで遅れると、なんかもう「更新」というより「復帰」という感じですね・・・・・・。

クルム(伊達)公人と呼ばれてますから。

呼ばれてねえよ!

では、それまで
斉藤真伸さんの1首評をお楽しみください!
よりによってまた不気味な歌をとりあげてくれましたね。

よろしく哀愁☆

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みなさんおひさしぶりでーす。斉藤真伸です。

アシスタントのカワです。

さて、いよいよ発売になりました笹師範の第三歌集『抒情の奇妙な冒険』。今回から数回に渡りまして、この歌集の一首観賞をやってみたいと思います。

具体的にはどういうところを観賞するつもりなの?

そうだね、みんな意外とこういうところを読み落としているんじゃないかなーって部分を、僕なりに観賞していこうと思う。それと、みなさんが実作をやる上で、具体的にどういう部分を参考にすべきかというところも解説したいね。さて、まず第一回目はこの歌を取り上げたい。


もう誰もぶら下がらない健康器にぶら下がりいる不成仏霊


なんか怖いのかシュールなにかよくわかんない歌ですね。

笹師範の歌には「霊界ネタ」の作品が数多くあるけど、これはこのなかでも出色じゃないかな。「不成仏霊」という言葉のインパクトを除けば、ずいぶんとシンプルな作りなんだけど。
 ところで、怪談噺に出てくる幽霊たちって結構不条理じゃない? 「えーっ!? なんでこの人に祟るの!?」とか「えーっ!? なんでこんなことするの!?」とか、現世の人間からすると「筋が通っていないことも珍しくない。

まあ、生きている人間とはすんでいる世界が違うからかもしれないけど。

その怪談噺のある種の不条理性が、この歌の下句「健康器にぶら下がりいる不成仏霊」によく表れている。じっくり味わっていくと、この「不成仏霊」の行動の意味のなさが、不気味な光を放ってくるね。

ふーむ。

「もう誰もぶら下がらない健康器」を、この家の「隠された(もしくは隠そうとしている)過去」の暗喩として読んでも面白いぞ。

シンプルなのに、いろいろ深読みできる作品ですね。

実作をする上で学ぶべき点はそこだね。歌のポイントが決まったら、あとは余計なことを言わずに、そのポイントが光るよう言葉を絞り込んでいく。これが出来るか出来ないかが歌の出来を決めてしまう。

ところで笹師範の幽霊の歌って、何に影響受けているんでしょうか?

新倉イワオさんの「あなたの知らない世界」の影響があるのはまず間違いないと思う。これは昔、日本テレビのお昼のワイドショーでやってたコーナーで、一般視聴者の怪奇体験を再現ドラマにしたものなんだ。けっこう怖くてさ、トラウマになってる人も多いよ。

真っ昼間から怪談観たって怖くないでしょ。

それがさー、意外に完成度高いんだよ。それに解説の新倉イワオさんの語りがうまいから説得力満点で…。

次回はどんな歌とりあげるんですか?

次回もけっこう怪奇系だよ。ではこのへんでさようなら。

笹 師範 2008-05-02 : 16:30:02 コメント(0) | トラックバック(0)

書評 掲載情報


『笹公人の念力短歌トレーニング』(扶桑社)

『抒情の奇妙な冒険』(早川書房)
の掲載情報を公開いたします。

まずは、念力短歌トレーニングの新聞広告が載ります!!

4月19日(土)「読売新聞」朝刊

コーナーを獲得したのに惜しくもコーナー掲載は見送られた異能兄弟さんと、コーナー獲得に王手のかんな(佐田やよい)さんの短歌を掲載しています。どの歌かは見てのお楽しみということで。
新聞広告に自作の短歌が載るなんてことは滅多にないことですから、永久保存版にしてください。
しかもなぜか美の女神の著書と同じ枠に載ってます。念トレ、完全に浮いてます・・・・・・。


発売中の
『週刊新潮』4月24日号
の「新々句歌歳時記」で、俵万智さんが、

・ジャイアンに追いかけられるのび太たち 春の空き地は昭和の匂い 
(笹 公人)

『抒情の奇妙な冒険』(早川書房)より

を採り上げて鑑賞してくださっています。
この連載好きだったので、登場できてうれしいです。


『わしズム』春号(小学館)
発売中です!
締切日が2冊の本の校正中に来てしまったので、苦肉の策として「昭和のベストセラー」をテーマにし、『ツービートのわッ毒ガスだ』(ツービート・著)へのオマージュ短歌と、『サラダ記念日』(俵万智・著)のパロディ短歌を意識が朦朧とするなか即興でつくってしまいました。
『短歌往来』に発表した『サラダ記念日』評論エッセイ「百匹目のサラダ現象」では俵さんに感謝されたけど、今回のはほんとにくだらないので、どうか俵さんに読まれませんように・・・・・。
集大成である『抒情の奇妙な冒険』も出たので、これにて「昭和懐古シリーズ」はいったん卒業します。


『週刊現代』(講談社)4月26日号
「カリスマ書店員さんのとっておきオススメ本」
で『抒情の奇妙な冒険』をとり上げていただきました。


18日(金)発売
『サイゾー』5月号(サイゾー)
のジャニーズ特集で、2ページに渡ってジャニーズ短歌を発表しています。
タイトルは「新・GENJI物語」です。
念トレ、抒情も写真付きで宣伝させて頂いてます。


発売中の
『図書新聞』4月19日号
で、小説家であり歌人でもある小嵐九八郎先生が、
『抒情の奇妙な冒険』(早川書房)を紹介してくださってます。
紹介の仕方が相変わらずおもしろおかしいです。
小嵐先生はデビュー当時から応援してくださっていて、今回も新聞のコピーと一緒に激励のお手紙をくださり、感激しています。
『図書新聞』では、来月くらいに1面丸ごと使った僕のロングインタビューが載る予定です。


発売中の
『ネムキ』5月号(朝日新聞社)
にて、連載ページと読者プレゼントのページで念トレを紹介しています。

『SFマガジン』6月号(早川書房)
風野春樹さんが『抒情の奇妙な冒険』の書評を書いてくださいました。

『文藝春秋』6月号(文藝春秋社)
「今月買った本」(文・斎藤 環)
で『抒情の奇妙な冒険』が紹介されています。
デビュー作『念力家族』から気になっていた。と書かれていて、大変光栄です。


☆過去の掲載情報☆

「毎日新聞」3月30日
で『抒情の奇妙な冒険』が紹介されました。


よろしく哀愁☆

笹 師範 2008-04-17 : 23:20:12 コメント(6) | トラックバック(1)

おひさしぶりです!

おひさしぶりです!
何から手をつければいいのかわからないくらいやることが山積みで途方に暮れている笹師範です。
『笹公人の念力短歌トレーニング』(扶桑社)おかげさまで好評です!
みなさんの投稿作品が予想以上に良かったともっぱらの評判です。
歌を厳選した甲斐がありました。
いろんな有名歌人の方からもご感想をいただいてますが、
○○さんの歌が良かった。とか、○○さんのファンです。
といった感想もあって喜んでいます。(本人にこっそりお伝えします)
もしかしたら俺の買いかぶりかも・・・と思う投稿者の歌の評判も良く、ほっとするものがありました。
おのれの選歌眼が問われるわけですから、プッシュするのにも覚悟がいるわけです。

いまは立ち直りつつありますが、
いくつかのありえない誤植(打ち間違い)を発見して、数日間落ち込んでいました。
大きな間違いは、

P.215
「歌はパズルではない」の文章で、
魂で詠んだ歌として初期の代表歌

中央線に揺られる少女の精神外傷(トラウマ)をバターのように溶かせ夕焼け 
(笹 公人)

を紹介しているのですが、
「夕焼け」を「夕暮れ」と打ち間違えてしまいました。

×
中央線に揺られる少女の精神外傷(トラウマ)をバターのように溶かせ夕暮れ 
(笹 公人)


中央線に揺られる少女の精神外傷(トラウマ)をバターのように溶かせ夕焼け 
(笹 公人)


魂で詠んだ歌をふつう打ち間違えますかね〜?

傷口に塩を塗るようなことを・・・・・・。
ところでおまえは敵なのか、味方なのか・・・・・・?



不眠不休で二冊の本の作業を同時にやっていたので、意識が飛んでしまっていたようです・・・・・・。

ほかにも師匠の岡井隆先生の歌に誤植があったり(これは読めばわかると思うので書きません)、
いくつものケアレスミスを発見してしまい、一冊残らず回収したい気持ちになり、落ち込んでいました。

投稿作品は大丈夫でしたか?

それが・・・・・・
投稿者のイマカコさんの名前がイカマコになっていたり・・・・・・。

なんですかそれは!
イカの子供じゃないんですから!

イカ界の石野真子と呼ばれてるらしい。

なんだよイカ界って!
少しは反省しろ!!
「今」と「過去」を合わせた素敵なペンネームなのに。

はい、すみません・・・・・・。
お詫びをこめてイマカコさんの歌をご紹介いたします。


P.107
・暖冬でツアーのMCひとつ減る「外は寒いが中は熱いぜ」 
(イマカコ)

こちらの2首は間違えていませんでした。

P.134
・山手線99周したのちに旧江戸城に到着します 
(イマカコ)

P.147
・「来福」の文字で歓迎されたくて福島福井福岡に行く 
(イマカコ)


あと、主役かってくらいに歌がたくさん載ってる笹井宏之さんの名前が一カ所だけ笹井広之になってました(P.69)。この場を借りてお詫び申し上げます。
まぁでも彼の歌はたくさん載ったし、歌集も評判になってるようだし、いいでしょう。

そういう問題じゃないでしょ!

はい、すみません・・・・・・。
もし万が一誤植を見つけても、
激昂して師範をdisる短歌をつくってBlogで公開したりせずに、すみやかに
kimihitosasa@yahoo.co.jp
までお知らせいただければありがたいです。

マスコミへの謹呈用の本には大急ぎでつくった正誤表を入れたので、二次災害は避けられると思います。

そんなこともあり、この本だけはなんとしてでも増刷してほしいです。


お知らせです。

朱川湊人×笹公人
「遊星ハグルマ装置」
更新されました。
今回は朱川さんの小説「ラビラビ」です。泣けます。

僕とおなじ「未来」という短歌結社に所属する黒瀬珂瀾さんが
『街角の歌』という本を上梓されました。
拙歌もとりあげていただいてます。
短歌もバラエティに富んでますし、文章も上手で読みやすく、
とても良い本です。 オススメです!

あいかわらずの忙しさで、
「総評」を書くのにまだしばらく時間がかかってしまいそうです・・・・・・。
本当に申し訳ありません。

このままじゃ半年に1回のコンテストになっちゃいますよ・・・・・・。

まぁそうだけど・・・・・・。
ところでおまえは敵なのか、味方なのか・・・・・・?



今月中になんとかしたいと思っていますが、その間、われらが斉藤真伸さんに、僕の歌でも『念力短歌トレーニング』に載っている歌でも茂吉の歌でもなんでもいいので、<1首評>を書いていただこうと思います。
まずは僕の歌をとりあげてくださいました。
では、お楽しみください。

よろしく哀愁☆

____________________

では、まいりますよ。


負傷した西郷どんが昼寝するほの暗き春の保健室なり 
(笹 公人)         

『念力図鑑』(幻冬舎)より


西南戦争の最後の激戦である城山の戦いで西郷隆盛が負傷し、その後自決したのは確かな史実である。
だが、この歌に詠まれているのは史実の西郷隆盛ではない。日本の民衆の心のなかにある西郷隆盛である。
そう、兵児帯をしめて犬を連れている、あの上野の西郷隆盛像のことだ。民衆はあの像を、好もしい日本人の代表として長い間親しんできたのではないか。
笹公人は「正史」は詠まない。彼の作品の住人である漫画やアニメのキャラ、超能力少女や幽霊などのオカルト世界の人間たちは、現代の「正史」からはことごとく漏れ落ちてしまう存在である。
だが笹の手にかかれば、たとえ「正史」の住人であろうと、この歌のようにあやしいぬめりを帯びた光を放つ。
大文字の歴史からはこぼれ落ちてしまうものたち。
その愛おしさと物悲しさを五七五七七にうたいあげたものこそ、笹公人の世界に他ならない。


ではまた。

笹 師範 2008-04-16 : 02:41:01 コメント(0) | トラックバック(0)