キャラクターでブログを作ろう!キャラブロ

好きな人に送る百人一首コンテスト



最新のお題「ゲーム」 投稿はコチラから。

お知らせ



お知らせです。

7月5日(日)20時〜

NHKラジオ第1
「夜はぷちぷちケータイ短歌」

に出演します!

ゲスト・北陽 歌人・笹 公人

テーマは「宇宙」
企画は「妄想」(3日正午締切)
です!

妄想に関しては一家言を持っているので、
的確な批評ができるかも?
たくさんの投稿をお待ちしてます!


7月7日(火)夜23:15〜23:30

ラジオ日本(AM1422)
「ラジオわたしの物語」

に出演します!

モグタン懐かしいなぁ……。

それは「まんがはじめて物語」だろ!
アニメか!俺は

七夕の日は縁起物だからか、毎年どこからかお声をかけて頂いてます。

よろしかった聴いてみてください!

笹 師範 2009-07-01 : 18:02:08 コメント(1) | トラックバック(0)

27日(土)の「東京新聞(中日新聞)」夕刊



ボート漕ぎ浮巣見にゆく犬神家 (公人)


俳句で登場の笹師範です。

おひさしぶりです!

いくつかお知らせがあります。


朱川湊人×笹公人
「遊星ハグルマ装置」
更新されました!

今回は僕の短歌
「同窓会とマサイ族」
です!

また往年の角川映画っぽいタイトルで。

根強いんだよね、影響が……。

朱川さんの「不思議な、あの子」
の世界を受けてつくりました。
ぜひ併せてお楽しみください!

角川映画といえば、


6月27日(土)
「東京新聞(中日新聞)」夕刊

「詩歌への招待」というコーナーに、

「A MOVIE 大林宣彦に捧ぐ」
というタイトルの
短歌7首とミニエッセイを寄せています。

「転校生」
「時をかける少女」
「さびしんぼう」
の尾道三部作と、
「その日のまえに」

へのオマージュを捧げています。

わりとよくできてると思うので、
購読していない方は、KIOSKやコンビニで買って
ぜひご覧ください!

ヒロインの永作博美さんの兄役で出演させて頂いた
映画「その日のまえに」(大林宣彦監督)のDVD
が絶賛発売中です!!

これも角川映画なんですね。

そういえばそうだね。
特典DVDには、僕のNGシーンや大林監督からのありがたいコメントも収録されています。

永作さんと僕の役の両親役を演じたのが山田辰夫さん左時枝さんなんだけど、
もしもこんな迫力のある両親の元で育ったら、グレることさえできないよね。

なるほど!
それでその抑圧を表現するために、あえてセリフを棒読みしたんですね!

そういうイヤミな深読みはやめてくれ……。

僕の演技はともかく、映画自体は何度見ても飽きない奥の深い傑作なので、ぜひ観てほしいです。
レンタルで観て頂けてもうれしいのですが、
なるべく買ってほしいです!!

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近所のレンタル店にて。

角川映画での「大林宣彦監督予告篇集」も入っていて
お買い得です!!

よろしく哀愁☆

『サイゾー』7月号
も絶賛発売中です!

笹公人×江森康之「念力事報」
今回のテーマは、「森田健作千葉県知事」
タイトルは、
「さらば森田と言おう」
です!

「殿堂入り投稿者コーナー」
も更新したので、チェックしてみてください!

「ゲーム短歌」なかなかおもしろい歌がありました。
「総評」がんばります!

ということで、よろしく哀愁☆

笹 師範 2009-06-25 : 04:06:50 コメント(2) | トラックバック(0)

秀歌鑑賞 by・斉藤真伸

「このカシオミニを賭けてもいい」


みなさんこんにちは。斉藤真伸です。今回は永田和宏さんの歌をご紹介します。

 永田和宏さんといえば、歌壇を代表する男性歌人の一人であり、優秀な科学者でもあります。ですから経歴だけみるとなんだかえらく真面目そうな人間を想像してしまうのですが、その作品にはさりげないユーモアと、数々の仕掛けが隠されています。

*低血圧低体温のゆらゆらと菱沼聖子はまだ学位がとれぬ

 一九九八年刊行の『饗庭』(“あえば”と読みます)という歌集から引きました(砂子屋書房刊)。さて、みなさんはこの一首をどう読みますか?

 永田さんは大学の先生でもありますから、次のような読みも出来るのではないかと思います。「ははぁ、これは自分の教室にいる出来の悪い学生(おそらく院生)のことだな。“低血圧低体温のゆらゆらと”ってなんだかとらえどころのないフレーズだけど、たぶんぼーっとした鈍い女性だな。“菱沼聖子”ってたぶん偽名だろう」。

 ところが、この“菱沼聖子”さんの正体を知っている人間の読みは次のようになります。「なんだぁ、永田さんも漫画読むのか」。

 佐々木倫子さんの名作漫画『動物のお医者さん』は、白泉社の「花とゆめ」誌に一九八七年から一九九三年に連載されていたコメディです。今でも白泉社漫画文庫で読めるはずです。とある大学の獣医学部のドタバタした日常を描いた作品で、ヒロイン(?)であるシベリアンハスキーのチョビの可愛らしさは大きな話題になりました。

 “菱沼聖子”さんは主人公たちが通う大学の大学院生です。はっきりいってあまり出来のいい院生ではありません。“低血圧低体温のゆらゆらと”というフレーズは、このキャラクターの特徴を端的に表しています。

 この歌がにくいのは、“菱沼聖子”を、作者の教え子だと読む人間がいるであろうことを、永田さん自身がきちんと計算しているところです。で、“菱沼聖子”の正体を知っている読者はちょっとニヤっとしてしまう。
 これは自分の作中から見えてくる“自己像”を、作者自身がきちんと把握していないと出来ない芸当です。

 最近は歌のリアルがどーたらと騒がしいんですが、短歌ってそんなに難しいもんだっけ? と、僕なんかはつい思ってしまいます。その一方で、この歌は小難しい理屈からできた歌ではありませんし、構造もシンプルです。それなのに、短歌の“私性”や“自己像”の問題について、いろいろと面白い問題を提示しているように思えます。

『饗庭』から何首か引いて、今回は終わらせていただきます。

*やわらかき春の雨水の濡らすなき恐竜の歯にほこり浮く見ゆ

*わが歌をときには読みているらしき学生たちのコーヒータイム

*旧仮名のをんなといえる風情にて日傘が橋をわたりくるなり

*息子へと傾斜してゆく妻の声怒鳴られてまたはなやぎを増す

笹 師範 2009-06-09 : 01:22:43 コメント(0) | トラックバック(1)

「お題」発表!!!

どうも、毛利名人です。

マニアックなところきましたねぇ……。
ファミコン世代しかわかりませんよ!

ファミコン世代といえば、
先日、高橋名人の50歳の誕生パーティーに出席しました。

高橋名人が50歳の大台に乗ったという事実は、
自分が30歳の誕生日を迎えた時よりも
時の流れを感じる出来事でした。

たしかにちょっとイメージが湧かないです。

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名人とは3年ぶりくらいの再会でした。

パーティーの最後で、
宇宙ヤングwith高橋名人の
「ハートに16連射」
をひさしぶりにデュエットしました。
僕も名人も歌詞を忘れていましたが……。

「またイベントをやりましょう!」
と言って名人と握手をして別れました。

「ハートに16連射」をつくった2001年当時、
高橋名人は、完全に「あの人はいま」状態になっていて、
死亡説さえ流れていました。
そして、お笑いのネタくらいでしか名人の名を聞くことはありませんでした。

高橋名人は少年時代の憧れの存在だったので、
その状況には悲しいものがありました。
われわれの世代にとってのスーパーヒーローをこのままにしておくわけにはいかない!
どげんかせんといかん!
という思いで僕は立ち上がりました。
HIDE-AKIさんと一緒に大急ぎで「ハートに16連射」をつくって、
当時大阪にいた高橋名人をなけなしのお金で東京に呼んで、
レコーディングをしました。

2002年には、
宇宙ヤング・プレゼンツ
「高橋名人のBugってナイト」というイベントを開催しました。
このイベントは、ライブハウスの動員記録を塗り替え、
「週刊文春」などでも記事にもなり、伝説となりました。
これがきっかけとなって、ついに(株)ハドソンは
「16SHOT」という部署を新たに設置し、
高橋名人は見事、公的にも復活を果たしたのです。

このイベント、もしも失敗したら
僕ひとりで数十万円の借金を背負うことになるので、まさに賭けでした。
謎のメディアミックスを仕掛けたりして、死ぬ気で臨みました。
当時、ほぼニートだった自分にとって
イベントの失敗は「死」を意味していました。

名人もがんばってくださって、結果は大成功でしたが、
いま考えると無謀なことをしたもんだなぁと冷や汗が出ます。
いまから7年前、26歳の頃の話です。
当時、名人は43歳でした。

それにしてもあの情熱はいったい何だったのか……。
いまやれと言われても絶対にできないだろうなぁ。

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2001年頃のぼくら。


ということで、

6月7日(日) 20時頃〜

NHKラジオ第1
「渋マガZ」
夜はぷちぷちケータイ短歌

に出演します!

ゲストは、桃井はるこさん。
桃井さんは「元祖アキバ系の女王」といわれている方とのことです。

そして、この日のテーマは
「おたく」
です!
酒井さん、、富田林さん、その他大勢のみなさん、出番ですよ!
ぜひ投稿してください!

ちなみに師範は何オタクなんですか?

浅く広くいろんなことに興味はあるんだけど、
オタクと言ってもいいくらい詳しいのは、
YMOと大林映画くらいかな。

笹ワールドを語る上では欠かせないキーワードですね。

うむ。
最近、YMOの主要なインスト曲に歌詞をつけて、
アイドルとかに歌わせようと計画してるよ。

大林映画といえば、
ヒロインの永作博美さんの兄役で出演させて頂いた
映画「その日のまえに」(大林宣彦・監督)のDVD

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が6月5日発売となります!!
本当に素晴らしい映画なので、
ぜひ観てください!

ところで、お題は?

鋭い方ならもうおわかりでしょう。

次のお題は、


「ゲーム」


です!!


______________________



 笹公人師範による模範短歌



一秒に16回もベルが鳴り高橋名人来訪を知る


フセインをマリオに見立てたゲームせし兄のパソコンにウイルス届く


ドラクエとの抱き合わせ販売で購いし「バンゲリングベイ」押し入れに冷ゆ


トラウマなる言葉の意味を知りたるは冒険の書が消えたあの夜


ドラクエのコスプレ姿の旧友を無視して過ぎる冬の十字路


「ドラクエXXX(サーティー)クリアしたよ!」と曾孫らの声響くだろう 春の墓前に


インベーダーゲーム機画面の罅割れから蟹湧き出ずる喫茶わーるど



___________________



投稿数は1人につき5首までとさせて頂きます。

締め切りは、

6月21日(日)いっぱいまでとさせて頂きます。


___________________


ゲームに関するものならなんでもいいです。
高橋名人やハドソン関係の歌には
「高橋名人賞」を設けようかな?

それは楽しみです!

いや、やるかどうかわからないけど。
おもしろい歌を期待してます!

よろしく哀愁☆

笹 師範 2009-06-02 : 23:06:35 コメント(98) | トラックバック(0)

「食べ物」 優秀作品発表!!

さっきテレビで
ひさしぶりに志茂田景樹を見たと思ったら
トシちゃんでした。

やめなさい!

ついでに先ほど入ったこのニュース
「高校生の上を列車通過」

おまえはジャッキー・チェンか!
と言いたい。

たしかに……。
無事でなによりでしたが。

ということで、笹師範です。

朱川湊人×笹公人
「遊星ハグルマ装置」
今回の僕の短歌
「絶食書簡」
の1首目は、
朱川さんの「弟と鳥」の世界を受けて
寺山修司になりきってつくりました。

最初は5首すべてを寺山のパロディにしようかと思ったのですが、
それでは自分の作品ではなくなってしまうので1首にとどめました。

寺山っぽい歌をつくれと言われたら
いくらでもつくれる自信があります。
もちろん本家よりも完成度は劣りますが。

それは僕が寺山修司の短歌から「型」を学んだからです。
最初に相性の良い寺山さんの短歌から徹底的に学んだことは
大正解だったな、といまになって思います。

「型」を身につけるのはかなり大変ですが、
一度身につけたら、あとは比較的楽に短歌をつくれるようになります。
そのへんは自転車に乗ることと似ているかもしれません。

そこで、「型」についての話をひさしぶりに書こうと思いました。

なるほど!
で、型を身につけるにはどうしたらいいんですか?

「型」を身につけるための一番てっとり早い方法として、
『笹公人の念力短歌トレーニング』(扶桑社)の「あとがき」で
故・上野久雄先生の文章を紹介していますが、
ここでもまた引用させて頂きます。

---------------------------------------------

短歌は生涯作り続けてゆく文芸である。
当初の二年や三年人真似に凝り固まっていて何が悪いものか。
広い歌壇から相性のよさそうな歌人を見つけて読み、
理解し、真似て多少嘘っぽくてもぴかぴか光る歌をつくろうじゃないか。
何のおもしろさもないみすぼらしい歌などをこつこつつくっていても、短歌は遠くへ行ってしまうばかりである。
真似上手はつまり得がたい才能であるのだ。
取り敢えず、人真似でいい歌を作ろうよ。


---------------------------------------------

どんな歌集を読めばいいのかわからないという人は、
アンソロジーを読むことをお勧めいたします。

ちなみに僕がよく読むアンソロジーは、

『現代の短歌』高野公彦・編(講談社学術文庫)

『現代短歌の鑑賞101』小高賢・編著(新書館)

の2冊です。
どちらもいまは入手困難のようなので、
図書館で借りても良いでしょう。

では、「優秀作品」を発表します!!

____________________


最優秀作品



該当作品なし。



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優秀作品


さくら咲く山の焼き場へつづく道ピザ屋のバイクが音たてて来る
【水野加奈】


焼き場とは火葬場のことでしょう。
人間を焼く火葬場へとつづく道に、
焼きたてのピザを配達するバイクが来る。
さりげなく現代文明批評がこめられています。

★賞品★

「笹短歌色紙」1点
(書く歌は、リクエストにお答えします。もちろん直筆(かなり下手)です。)

_____________________


佳作


ねえ早く元気になっておばあちゃん ちらし寿司さえ教わってない
【小野伊都子】

ゆるい口語文体でほとんど散文詩ですが、心を打たれました。
下の句により相当深刻な病気だということが伝わってきます。
「ちらし寿司」という固有名詞も、
これしかないというくらいに効いています。

これがもしジュニアの部の歌であれば、
文句なしに「大賞」にするところですが、
小野さんなら、レトリックを使って上の句の密度を濃くして
さらに良い歌に仕上げることができると思います。
そんな期待をこめて「佳作」にしました。



かなしみの土手は破れてあふれ出すもんじゃは固まらないまま焦げる
【岡本雅哉】

失恋した時の光景ととりました。
「土手」は涙腺、「もんじゃ」は心の暗喩としても読めます。



放課後のポテトチップの黒胡椒舌に感じてキスをためらう
【羽うさぎ】



電話機でポップコーンを調理する未来に着いてしまったぼくら
【船山登】

下の句が惜しい。



スパイスをゲームの中で買い占めるセポイの乱など起こりはせぬか
【深森未青】



ぐりとぐら焼いてもらったカステラがしぼんじゃったね 午後はキャンセル
【空山くも太郎】

改良の余地あり。



今晩はビーフシチューよ美輪さんが三島由紀夫に作った風よ
【そう蛸】

これも改良の余地あり。



葛切りのプールで泳ぐ惡徳をティーンエイジの君にあげよう
【酒井景二朗】

酒井さんのこの変態性は捨てがたい。


_____________________


ということで、
次回もがんばりましょう!

次の「お題」も楽しみにしていてください!

よろしく哀愁☆

笹 師範 2009-05-28 : 13:53:09 コメント(14) | トラックバック(0)

「食べ物」 総評

遅れてしまってすみません!

もうほとんど隔月刊の雑誌状態ですね……。
師範もボランティアでやっているので、
みなさん勘弁してあげてください。

おっカンタくん、
たまにはいいこと言うじゃん!
廃刊にならないように踏ん張ります。

今回も5首投稿したのに1首もとられなかったという人がけっこういます。
その中から代表で、地球人くんの短歌についてアドバイスしたいと思います。

 
・野球部のフライ聴きつつ屋上でしらすにちりめんじゃこの手繋ぎ
(地球人)


まず、「野球部のフライ聴きつつ」
が漠然としすぎていて、表現になっていません。
フライの球が落ちてゆく音を聴くということなのでしょうか。
違いますね。

おそらく、

「練習中の野球部の金属バットの打撃音を聴きつつ」

という意味でしょう。
省略が強引すぎて意味不明になってしまっています。

これを省略して定型にするならば、

「野球部の打撃(練習)の音をききながら」

とかになるでしょうか。

オノマトペを使って

「カキーンって音ききながら屋上で」

「校庭のカキーンって音をききながら」



というのもありだと思います。

この上の句の案を歌の核とするのであれば、
下の句はあっさりと「弁当を食べてる」
くらいの内容にしたいところです。

 
下の句の
「しらすにちりめんじゃこの手繋ぎ」も意味不明です。

シラスやちりめんじゃこに手があるのですか?

おそらく、
しらすとちりめんじゃこが隣り合っていた、
あるいは混ざっていたという意味でしょう。

でもそれだと、下の句の重量がオーバーしてしまい、
読者は上の句をイメージすればいいのか、
下の句をイメージすればいいのかで、
混乱してしまいます。

弁当の話が出たからいいますが、
短歌は、あれもこれもと詰め込んだ
「幕の内弁当」ではいけません。
「日の丸弁当」でいいのです。
一点豪華主義で見せ場を一つに絞ってつくりましょう。

試しに添削してみます。


・カキーンって音ききながら屋上で弁当箱のじゃこ均(なら)してる


「弁当を食べてる」じゃ芸がないので、
弁当箱のなかのご飯にじゃこをまんべんなく散らしている描写を入れてみました。
「散らしてる」でもよいのですが、
「均(なら)してる」にして
校庭の砂を均す野球部員のイメージに重ねてみました。

地球人くんの意図するところとはかけ離れてしまったかもしれませんが、
このくらいでようやく佳作レベルの歌になります。

今回1首も採られなかった人は、
今後、投稿する前に家族や周囲の人に一度読んでもらって
歌意が伝わるかどうかを試すことをお勧めします。

そして、めげずに投稿し続けてください!

何度も言ってますが、
短歌上達の秘訣は、
良い歌をたくさん読むということです。

そこで、
最近読んだ歌集のなかで、
自分の中でヒットしたものをご紹介します。


『アスタリスク』大松達知歌集(六花書林)


学ランの中の真っ赤なTシャツをちらりと見せて反抗期なり

裏山の秘密基地そこにあるごとしケイタイ電話ひとつ置かれて

誤植あり。中野駅徒歩十二年。それでいいかもしれないけれど


 サッカー部員。
五分刈りにして反省す青春はかくきらきらと簡潔にして

ラーメンには宇宙があると店主言へりかく言ふ人の強さ羨しも

携帯電話を携帯と呼ぶ人々は太平洋戦争を太平洋と呼ぶか

下痢止めの<ストッパ>といふ名づけにも長き会議のありにけんかも



高校の英語の先生でもある大松さんの第三歌集です。
僕好みの実におもしろい歌集でした。

この短歌サイズの発想とバランスのとれた文体には、
みなさんが学ぶべき点がたくさんあると思います。

1首目の歌は、
思わず「金八先生」での沖田浩之のファッションを思い出してしまいましたが、いまでも同じなんですねぇ。
反抗期の伝統ファッションになっているのでしょうか。
昭和の残り香が漂う風景です。

ストッパは、尾美としのりさんのCMでおなじみですね。
尾美さんといえば「大林映画の人」というイメージだったのですが、
最近では「ストッパの人」という印象に変わりつつあります。

どうでもいいですよ、そんなことは!

最後になりましたが、
過去のメールの整理をしていたら、
笹井宏之くんの
「高須賞 〜日本美容短歌大賞〜」
への投稿作品が出てきました。

この3首です。


・くちべにを試す少女は紅葉をむかえるまえの山野のように
(笹井宏之)

・マスカラが涙のすじを下るときあなたはどうしようもなく素顔

・銀の湯をひろがってゆく黒髪がかすかに月のひかりを奪う



なかなかいいですね。

「笹井宏之ポエジー図鑑」

に追加しておきます。

「笹井宏之メディア掲載情報」

も、引き続きよろしくお願いいたします!

ということで「総評」にいきます!

_____________________
_____________________


まずは、
小野伊都子さんです。

・肉じゃがに味がしみこむ要領であなたと歩く二十一年目
(小野伊都子)

・ねえ早く元気になっておばあちゃん ちらし寿司さえ教わってない

泣けます。


・ささくれた息子の心を包むようにロールキャベツをきっちりと巻く

親心を感じます。


・祈りにも似ているものをこめながら弁当箱に詰めるおにぎり

・三歳の小さな口に吸いこまれスパゲッティは旅を終えます



どの歌にも心がこもっていてよかったです。

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めぐみさんです。

・千歳飴を切りわけている千年を生きるのはすこしたいへんだから
(めぐみ)

なるほど。


・砂を噛む思いをするのが嫌だから口をつけないあさりの味噌汁

・ほっぺたに苺一粒押しこんでつぶさないよう過ごす初夏


こどもの無意味な行動を
とらえています。


・リクルートスーツで揺られる山手線あと三周でバターになれる

・いちご飴の紐を口から垂らしつつ足元だけを見ながら歩く


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深森未青さんです。

・砂抜きのさ中あさりがことり落つその方角のまぎれなき海
(深森未青)

・ラーメンの美(は)しき螺旋をテロメアの滅しゆくわれ雑にほぐせり

・スパイスをゲームの中で買い占めるセポイの乱など起こりはせぬか


おそらくドラクエのようなRPGでしょう。
おもしろい。


・ガザ地区で豚を炙らば紛争がなくなるやうな予感がするの


今回も深森ワールドを楽しませて頂きました。

________________


羽うさぎさんです。

・放課後のポテトチップの黒胡椒舌に感じてキスをためらう
(羽うさぎ)

うまい。


・おでん屋のコンニャクはんぺん大根で幾何を教えし老教師あり

・ロコモコのとろりふるえる黄身の上ハネムーンの空ひたすら青し

・子供らを育てたものは崩れない父の背中と母の肉じゃが


___________________


ももや ままこさんです。

・明日には戻ってくる気がしてるから用意しておくね、エサもご飯も
(ももや ままこ)

猫と旦那が一緒に家出したのでしょうか。


・散らかった部屋を飛び出し真夜中へカップ焼きそばの真白き残骸

・午後三時ソフトクリームのてっぺんの穴の向こうに幼き誰か


細部に注目したところが
よかったと思います。

_________________


富田林薫さんです。

・ステンレスシンクが我にかえるようなペヤングソースやきそばのお湯の奔流
(富田林薫)

僕だったら「ペヤング」をはずして
字数を合わせますが、
きっと「ペヤング」にこだわりがあるのでしょう。


・長江に身を清め一気呵成に書き上げる【冷やし中華はじめました】の張り紙

これはおもしろい。


・とても美味しそうに出来たチャーハンを「いただきます」の前に味見する蠅
 
「とても美味しそうに」を
他の言葉でどう表現するかが
短歌の基本だと思いますが……。

_________________


伊藤真也さんです。

・三日月に腰掛けながらマンガ肉にむしゃぶりつけば 降る流れ星
(伊藤真也)

マンガ肉……
「ギャートルズ」とかに出てくる
アノ肉(骨付き肉)のことでしょう。
アニメ「はじめ人間ギャートルズ」のエンディングを思い出しました。


・やむを得ない局面なんだそのやわい手のひらでプリンすすらせてくれ

・マスターがなにも聞かずに差し出した力うどんを泣きながらすする

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てこなさんです。

・ゆで上がる白玉だんごをすくいおり負の感情に向き合えぬ子と
(てこな)

・レジ通過したときニラは香を放つあなたを越えて吾も香りたし

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魚虎さんです。

・最後まで売れ残りたるつぼ焼きのさざえの底に溜る哀しみ
(魚虎)

・ラーメンに浮かんだ油つなげつつキミの話を聞いていますよ

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はづき生さんです。

・一時間ごとにきっちりあの客はビッグマックを頬張りにくる
(はづき生)

・変わらないメニューと値段スマイルは今日も0円でした、さよなら。

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暮夜 宴さんです。

・反省はしても後悔などしない春のパスタをくるくる巻いて
(暮夜 宴)

・パルメザンチーズが粉雪みたいって南国生まれのあなたがはしゃぐ

・そのままでいいよと春のキャベツよりやさしく包んでくれるあのひと

・揺れるのはきっと今夜の三日月がライチみたいな色してるせい


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酒井景二朗さんです。

・今年もまた桃を剥く日がおとづれて不埒な夢がくすぶりだした
(酒井景二朗)

・葛切りのプールで泳ぐ惡徳をティーンエイジの君にあげよう

中年の悶々とした情念が伝わってきました。

________________


はせがわゆづさんです。

・舌先の薄荷どろっぷが消えた夜ゆっくり雨は透きとおってく
(はせがわゆづ)

・手のひらをすべるひかりはとめどなくほどけてくライスボールのように

・晴れた朝でしたあなたが砂糖菓子みたいに笑んでた春のはじまり

・ふわふわのオムライスの中で君がみる夢の続きをきかせてほしい



ゆづさんの歌には、
日曜の朝のホンワカ感がありますね。
その個性を大切にしていってほしいです。

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伊藤夏人さんです。

・もしサマータイムが導入されたって立ち食いそば屋で済ませるだろう
(伊藤夏人)

・くいしん坊!万才彼はくいしん坊!万才見ながら私を食べる

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ひいらぎさんです。

・食べ過ぎてもういらないとから揚げは皿に残って未練残って
(ひいらぎ)

・にんにくの入っていない手作りの餃子は君との会話のようで

・締めくくりイチゴパフェでしょ二人ではもうファミレスも行けないんだし

・声掛けていいのかどうかわからずに背中見つめるたこ焼き屋前

・真夜中のキッチンに立つ夫へとアドバイスする明日の弁当


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たみさんです。

・ひねた眼のあの子がいつも舐めていた逆渦巻きのソフトクリーム
(たみ)

むかしの漫画によくある風景。


・保守的な私と冒険するあなたカップの麺を選ぶときにも

・あかさたな占い最下位だった朝 かさかさ音をたてるシリアル


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星野ぐりこさんです。

・香ばしい音でソースがジュッと鳴きビールが美味い夜が始まる
(星野ぐりこ)

・潤ってふえるワカメは艶々と海を日差しをウフフと語る

・熱を持つ舌にマシュマロ乗せあって大事な場所をとろとろ溶かす

・温かいプディング崩す唇の柔さを思うキスしたくなる



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滝沢勇一さんです。

・コンビニのキュウリサンドが床に落ちた何だか俺はもう疲れたよ
(滝沢勇一)

・いつかもう何でもない日のただ甘い甘いショートケーキになるかな

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イマイさんです。

・ずいぶんと遠い地点にきたようで今日も朝からうどを食べている
(イマイ)

・鮭の身をほぐしつつ聞く夕方の天気予報は大雨ばかり

・戻れないことは知っているただ今日も水菜とじゃこのサラダを作る


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月下燕さんです。

・「唾液を出してはいけません。さあ、梅干を思い浮かべないでください」
(月下燕)

・はじめから分かっていたという顔で摘み過ぎ苺ジャムにしている

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水野加奈さんです。

・前掛けの蝶々結びがうごき出しあずき色した祖母がふり向く
(水野加奈)

「あずき色」が良いと思いました。
あずき色は、おばあちゃんの色なんですね。


・さくら咲く山の焼き場へつづく道ピザ屋のバイクが音たてて来る

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わだたかしさんです。

・牛丼か豚丼かすら悩むのにミホかアキかは決められないよ
(わだたかし)

・東京のソウルフードでおなじみのウイダーinゼリーを飲み込み走れ

なるほど。


・最高級イベリコ豚で作られた豚まん「ブタマネーゼ」の値段

・肉じゃがの魔法は解けたようだけど今ではポテトサラダに弱い


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空山くも太郎さんです。

・ひとんちのカレーを食べてまわる娘のリスカを止めてやれないでいる
(空山くも太郎)

・ぐりとぐら焼いてもらったカステラがしぼんじゃったね 午後はキャンセル

意表をついた結句が鮮やかです。

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柚木 良さんです。

・フルーチェを二人でわけるスプーンのひかりがすこし夢に似ていた
(柚木 良)

・におわない納豆などがほしいならAg+でもぶっかけろ

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船山登さんです。

・電話機でポップコーンを調理する未来に着いてしまったぼくら
(船山登)

あるかも。


・なぜだろう焼きそばだけは父ちゃんが作った方がうまかったなあ

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そう蛸さんです。

・おにわそと鬼は外って念じつつ齧る混ぜもせぬ納豆
(そう蛸)

・今晩はビーフシチューよ美輪さんが三島由紀夫に作った風よ

おもしろい。


・たんじょうびにじぶんでケーキを買わないと自分で決めた世界のルール

・紙皿に「君も食べな」とバーベキューおそらく雄の乳牛の肉


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憂太郎さんです。

・万能の先割れスプーンにつつかれてやんちゃ男子のコッペパン無残
(憂太郎)

「やんちゃ」はいらないです。


・納豆は誰も食べない給食の献立は町の納豆屋のため

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都季さんです。

・ざっくりとキャベツにナイフ入れる時浮かんだ黒い気持ちに戸惑う
(都季)

・おっとっとのヒトデは全部あげるから星が微睡むまでそばにいて

いいんじゃないでしょうか。

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Perfume大好き
岡本雅哉さんです。

・母さんのいびつな手作りドーナツがぼくの家族の理想形です
(岡本雅哉)

・かなしみの土手は破れてあふれ出すもんじゃは固まらないまま焦げる

・わたがしの匂いに釣られて集まった浴衣の金魚にぼくが釣られる

・Perfumeと同じ ひとつを選ぶのはムリさ 3つのスウィートドーナッツ


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あげはたさんです。

・ナポリタンミートスパしか知らなくて都会の光はまぶしく痛い
(あげはた)

・忘れないきっと一生覚えてる食べたことないポリンキーのうた

わかる。


・定食の漬物の下隠れてたエビのしっぽはいつからここに

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日野 寛子さんです。

・小鳥さんあなた専用綿菓子です 違ったあれは木蓮だった
(日野 寛子)

・死神のはやにえか誰のたましいだ? 違ったあれは木蓮だった

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新井蜜さんです。

・そよ風にゆらりふうわり誘われて春のおすすめ手長えび食う
(新井蜜)

・春雨にぬれて闇夜をおちていくわさび色したあなたの下着

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ユーリーボさんです。

・小刻みにコーヒーゼリーがふるえてる君がこの部屋出て行った夜
(ユーリーボ)

・廃屋の壁に貼られたポスターの深みを増したカレーの色合い

松山容子のボンカレーのホーロー看板は
廃屋での遭遇率が高そうです。

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真風さんです。

・生卵としょうゆとごはんに含まれる幸せという見えない滋養
(真風)

・見習っしゃい 粘り強かよ納豆は 掻き回し喰う母は鬼の目

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葉理さんです。

・大路は雨 筍を焼く 葬列が窓の向こうを通り過ぎてく
(葉理)

・爆音のコーラン 戦士一万がカレー貪る聖堂の地下

・衛星はアマゾン源流を写す 三浦キャベツの甘き葉脈

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チェンジアッパーさんです。

・ドラフトで一位指名をされそうな大根今日も食べ進めてく
(チェンジアッパー)

・香川県 うどんのせいで狭くなる日本一の小さい県よ

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キタパラアサメさんです。

・満月がホットケーキに見えたので君に電話をしようと思う
(キタパラアサメ)

・味のないフーセンガムをふくらます そうだあなたはもういないんだ

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☆1首劇場☆


・知り尽くすはずの名人キノコ採り山に入って音沙汰も無く
(おはぎ)


・割りそこねた卵のような心して月がゆくのを待つだけの夜
(西野明日香)


・噛むほどに漁師でありし亡き父のにおい広がるサキイカなり
(かわら)


・お寝坊のあなたにつくる小野リサの音も煮込んだセロリのスープ
(ぽっちり)


・鼻くそほじった手でごめん。割けるチーズをあげながら思うよ
(千のナイフと餞)


・スキヤキの肉に視線が釘づけで上を向けない5人兄弟
(ウクレレ)


・駅そばはひとりで食べます立ち呑みもひとりでいける大人ですから
(山口ヤスヨ)


・ガトー・ショコラフォークの先で傷つける甘すぎた夜を葬る儀式
(穂ノ木芽央)


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あきえもんさんです。


・肝吸いの熱さが喉を通りすぎ飲み込んでしまう言葉がひとつ
(あきえもん)

・納豆の容器を洗う 未練とはこんな形をしているのだろう

・マーメイドの踊り食いです胸にある貝は始めにお取りください

・銀杏を踏みながら行く 君もまた失業中だったのかニュートン


失業中とニュートンの取り合わせが
なんだかわからないけど良いと思いました。


・手渡しの手紙読まずに食べた後まだ居たんだと黒山羊は言う

・「おふくろの味」のコースは人参と牛蒡をアルデンテにいたします

・給食の三角食べは今もなお会社の新人−妻−愛人と


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鶴太屋さんです。

・はまぐりのしぐれ煮舌を過ぐるとき未生のわれをたまらなく恋ひき
(鶴太屋)

・たけのこの木の芽和へ食ふゆふまぐれ昔のごとく蝌蚪生(あ)れにける

下の句が見事だと思いました。



・うちむらさき割く一閃の断崖(きりぎし)をけふは離(か)れたりこころの夏

・茜濃き夏ゆふぐれの冷めゆきて煙霧のごとき胃のところてん

・冬の海あんこう鍋を惜しみてはまた注(つ)ぐ酒の杯の青菊

・春菊のほろ苦かるを食ひにけり青鈍(あをにび)色のさやけき弥勒

・蕗味噌の香にぞ噎(むせ)ぶは我ならずふるさととは杳(とほ)き煉獄

・若き日の山椒もみづる晩秋(をそあき)をうな丼熱き舌に崩るる



匂いたつような歌ばかりで、飲み屋にいるような気分になりました。
これも鶴太屋さんの歌が持つ力でしょう。

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かんなさんです。

・キャラメルのおまけの箱に詰まってる夢を落としてしまったのです
(かんな)

・暗号を送る相手を探しつつパスタを食べる窓際の席

・夕暮れのローカル線に乗り込んで一人で食べる冷凍みかん


夏っぽい風景。


・腹立ちをセロリにかえて混ぜあわす野菜ジュースをさあ召し上がれ

・ミルフィーユみたいに重ねてきた時は真冬のカフェでほろほろ崩れ

・くっついたセイロの隅の蕎麦のよう私を放っておいてください

・どうしてもわかりあえない事はある、静岡人はイルカを食べる


今回はこの歌が一番おもしろかったです。


・とけていくソフトクリーム後ろにも前にも進めぬ僕たちがいる

・迷う事ばかり多くて はじかみはどこまでかじればいいのだろうか



今回、ちょっとあたりまえで、
なおかつ説明的なモノローグが多かったように思います。

かんなさんの武器でもある「歌謡曲っぽさ」が裏目に出てしまったような。
そういう歌は、まだ発想の段階にあると思います。

短歌は31文字しかありません。
だからこそ選び抜いた言葉、
練りに練った表現で詠みたいものです。

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お疲れ様です!

やっぱり5首投稿してくれた人には、
なんとかして1首は採りたいと思って、
がんばって良いところを見つけようとするんですが、
それが一番疲れるね。
自分の精神状態も影響しているかもしれないと思って、
日にちを変えて読み直したりする場合もあるから。

そんな苦労もあったんですね……。

できれば全員のすべての歌を載せたい気持ちで選歌しています。
いつかそんな日を夢見て、がんばっていきましょう!

今日か明日あたり、

朱川湊人×笹公人
「遊星ハグルマ装置」

が更新されます!
今回は僕の短歌で、
タイトルは
「絶食書簡」
です。
ぜひご覧ください!

優秀作品もお楽しみに!

よろしく哀愁☆

笹 師範 2009-05-26 : 00:31:10 コメント(31) | トラックバック(0)

5月23日(土) 日本経済新聞「交遊抄」

どうも、自称・剣道二段の笹師範です。

自称って……森田知事か!

お知らせです。


明日5月23日(土)

日本経済新聞 朝刊

「交遊抄」

を執筆させて頂きました。


あの名物コーナー「交遊抄」に、
ついに師範が……!
場違いじゃないんですか。
で、誰との交遊について書くんですか?

誰のことを書かせて頂こうか迷ったけど、
流れ的に、角川春樹先生しかいないだろうと。

出たっ!
あいかわらず冒険しますねぇ。
関東大震災を止めたとか天狗様と喋ったとか、
そういう超常エピソードを期待してますよ!

書けるか!
『ムー』(学研)じゃないんだから。
新聞では確実に掲載禁止レベルだろ!

じゃあ、どんな話を?

まぁ見てのお楽しみということで。
タイトルは、サンマーク出版から出てる本みたいな感じになりました。

やっぱり!
ますます気になる……!

いや、真面目な文章だよ。
この文章でハルキ先生の意外な素顔を
みなさんに知ってほしいな、と思います。
KIOSKやコンビニでも手に入るので、
よかったら読んでみてください。

楽しみにしてます!

あと、発売中の
『短歌研究』6月号
に、「音をうたう」〈三首+エッセイ〉
を発表しています。
こちらもよかったら読んでみてください。

「総評」は明日中にUPできるようにがんばります!

よろしく哀愁☆

笹 師範 2009-05-22 : 20:09:11 コメント(2) | トラックバック(0)